2014年 04月 29日
日本の30代『十二夜』
作 ウィリアム・シェイクスピア
訳 小田島雄志
演出 鵜山仁
美術 乘峯雅寛
瓜二つの双子の兄妹セバスチャン(富川一人さん)とヴァイオラ(平岩紙さん)の乗った船が嵐のために難破し、
ヴァイオラはイリリアの海岸に打ち上げられる。彼女は兄を死んだと思い、
この地を統治しているオーシーノ公爵(井澤崇行さん)の小姓として
男装しシザーリオと名乗り仕えることにします。
オーシーノ公爵はオリヴィア(延増静美さん)に恋をしていますが、
オリヴィアは、逆に使者としてやって来たシザーリオに心を奪われてしまう。
けれどヴァイオラは、いつしかオーシーノに恋焦がれて…
そんな折、双子の兄セバスチャンは、彼を助けてくれたアントーニオ(羽鳥名美子さん)
と共にイリリアの地に現れます。
私が、たぶんきっとまともに接したシェイクピア作品が、
NHKで放送されていた英BBCによる『十二夜』だったと思うのです。
(あっ、その前に『リア王』が教科書に載ってたっけ(>_<))
これがとても面白かったのです。そんな記憶があって、今、手元にある同じ映像のDVDが見れないのですが…
その次は、やっぱTV中継での野田秀樹さんの演出された『十二夜』。
これは大地真央さんがヴァイオラとセバスチャンを二役演じて、オリヴィアは桜田淳子さん。
マルヴォーリオは橋爪功さんで、これがまた面白かったのです
(たぶんどっかにビデオテープが残ってるはず…)
そんな記憶を持ちつつ、初めてライブで観た『十二夜』は
サンシャイン劇場で上演された鵜山さん演出の『女たちの十二夜』。
男性俳優は二人のみ、あとは個性豊かな女優さんが演じられていました。
これが爆笑ものの面白さだったのです。その後は、ミュージカル『十二夜』これも鵜山さんの手によるもの♪
そしてここ半年は、しんゆりシアター『十二夜~おすきなように~』、研修科卒業公演…そして今回と
…飽きた?いえいえ、まったく(笑)観るたびに新鮮な作品なのです。
ということは、それだけこの作品の魅力が強く、作る手にとって貪欲にアタックできる作品であり
手ごわい作品なのかもしれませんね。
鵜山さんは、今回含んで6本『十二夜』を演出されてるそうです。
そのうち3本しか観れていないのですぅ~( ´艸`)
鵜山さんからは「『女たちの十二夜』に近くない?」と言われたんですが、そうかなぁ~
う~ん、確かに似ていて非なるもの的かもしれません。
で、今回は新たに生まれたユニット“日本の30代”と鵜山さんのコラボ。
それにしてもユニークなネーミングですね。
彼らは、2012年のシアターコクーンと大人計画の提携公演で集まったそうで
大人計画の平岩紙さんが代表という、その中に鵜山さんが加わったら…とても楽しみにしていました。
舞台は、赤と白を基調としたサーカス団の興行のような趣があって、舞台の最前列はベンチ席(^^♪
さしずめ演者はピエロのような、シェイクスピアの時代の役者たちを彷彿させる…
そんな、ちょっと不思議でアンダーグラウンド的なド派手なメイクでのご登場。
でも不思議とあんなにびっくりしたメイクも気にならなくなるもんですね。
シェイクスピアの台詞は、改めて難しいと思うし
特に文学座の俳優たちの声に慣れてしまうと、本当に残念と思うのですが
それを上回る彼らの個性豊かな存在感とノンストップで繰り広げられる展開のスピード感と
なによりもその面白さ!
作品の力と彼らの魅力に溢れた新たな『十二夜』を魅せて頂きました。
平岩さんの両性具有のような不思議な魅力をもったシザーリオや
ライオンがるるぅ~♪肉食系なオリヴィアを演じられた延増さんのキャラには
びっくりさせられたし、マルヴォーリオを演じられた町田水城さんの雰囲気のある存在感もユニーク
アントーニオの羽鳥名美子さんのセバスチャンに寄せる不思議な感情の表現も
ほんと皆さんすごい!つーか強烈(爆)皆さんの名前難しくて読めないし…あ~楽しかった。
いやぁ~鵜山さんお稽古めっちゃ大変だったんじゃないかしらん♪
そしてそんな状況をめっちゃ楽しまれたのでは(笑)と想像してしまうのでした。
4/18(金)~28(月) in 下北沢駅前劇場
2014年 04月 06日
文学座付属演劇研究所研修科発表会『天保一二年のシェイクスピア』のお知らせ
作 井上ひさし
演出 松本祐子
日時 5/2(金)18:30
5/3(土)13:30/18:30
5/4(日)13:30
於 文学座アトリエ
全席無料・予約制 4/23(水)より受付開始
文学座 TEL.03-3351-7265(12:00~17:00日祝除く)
2006年の研修科の発表会で、やはり祐子さんの演出で上演されました。
その時の感想が、つなたいながらも→ここ(相変わらず成長しない文章ですが…)
当時、某劇場で上演されたものがTV中継されて拝見したのですが
研修科生たちのアトリエに飛び散る汗と涙の輝くこのライブがはるかに素晴らしく
本当に本当に感激したものでした。
ぜひ一緒に客席で彼らの全力の挑戦を見届けてみませんか(#^.^#)
シェイクスピア祭開催中です(^◇^)
次回は『じゃじゃ馬ならし』『タイタス・アンドロニカス』4/19~22文学座
2014年 04月 06日
4月からの主な外部出演
★小林勝也『ビック・フェラー』5/20~6/8世田谷パブリックシアター(世田谷パブリックシアター03-5432-1515)
★山谷典子(作)『あとにさきだつうたかたの』3/12~25下北沢本多劇場(加藤健一事務所03-3557-0789)
★石橋徹郎『夜中に犬に起こった奇妙な事件』4/4~6世田谷パブリックパブリックシアター(世田谷パブリックシアター03-5432-1515)
★上村聡史(演出)、細貝光司、西岡野人『きりきり舞い』4/6~26明治座(明治座チケットセンター03-3666-6666)
★斉藤祐一、増岡裕子『仮面音楽祭』4/16~20赤坂RED/THEATER (江古田のガールズ090-8374-0434)
★鵜山仁(演出)『十二夜』4/18~28下北沢駅前劇場(リトルジャイアンツ090-8045-2079平日12:00~19:00)
★木津誠之『エキスポ』4/19テアトルフォンテ(横浜市泉区区民文化センターテアトルフォンテ045-805-4000)4/22~27ザ・ポケット(劇団スーパーエキセントリックシアター03-6433-1669)
★高橋正徳(演出)、川辺邦弘、山森大輔、内藤裕志、吉野実紗、伊藤安那、福田絵里『新版「天守物語」』4/23大阪フェスティバルホール(フェスティバルホール06-6231-9111)4/26,27Bunkamuraオーチャードホール(Bunkamuraオーチャードホール03-3477-9111)
★山本道子『わたしを離さないで』4/29~5/15さいたま芸術劇場(SAFチケットセンター0570-064-939)5/23,24愛知県芸術劇場(メ~テレ事業部052-331-9966)5/30~6/3梅田劇場シアタードラマシティ(梅田劇場シアタードラマシティ06-6377-3888)
★山像かおり『フサエ、100歳まであと3年』5/8~13下北沢OFFOFFシアター(小松台東)
★西川信廣(演出)『チャージ』5/9~5/11板橋区立成増アクトホール(劇団銅鑼03-5998-6881)
★櫻井章喜『テンペスト』5/15~6/1新国立劇場中劇場(新国立劇場ボックスオフィス03-5352-9999)
★西川信廣(演出)、星智也(Wキャスト)『6週間のダンスレッスン』5/30~6/5、7/8~21博品館劇場(03-3571-1003)
★高瀬久男(演出)『請願』6/4~17下北沢本多劇場(加藤健一事務所03-3557-0789)
★鵜山仁(演出)、金内喜久夫、石橋徹郎『日本の面影』5/28~6/2俳優座(ぷれいす03-5468-8113)
★川辺邦弘『毒舌と正義』6/6~12赤坂RED/THEATER(ぷれいす03-5468-8113)
★石田圭祐『19歳のジェイコブ』6/11~29新国立劇場小劇場(新国立劇場ボックスオフィス03-5352-9999)
★江守徹『本能寺が燃える』6/21京都劇場(メニコンビジネスアシスト052-938-6232)
★鵜山仁(演出)『鹿鳴館』6/19~22新国立劇場中劇場(新国立劇場ボックスオフィス03-5352-9999)
★鵜山仁(演出)、高橋紀恵『兄おとうと』8月紀伊國屋サザンシアター(こまつ座03-3862-5941)
シェイクスピア祭開催中です(^◇^)
次回は『じゃじゃ馬ならし』『タイタス・アンドロニカス』4/19~22文学座