カテゴリ:稽古場/舞台裏話( 52 )

ご無沙汰しております。

別役実さん的には、いわゆる“正しくない風邪”をひいてしまいました。
ちなみに“正しい風邪のひき方”というのは、日常付き合のある人が30人程いたら
5.6番目に感染するのが望ましいそうです。
そうなると、周囲の人たちも風邪に対して敏感になってきているそうなので
すでに風邪をひいた方々は、体験談を語りたがるし、まだの方々は用心の為に
こちらの容態を知りたがるので、おのずと話が弾んで賑やかな病床になるそうです。
先に風邪をひいてしまうと「まじ風邪ひいちゃたの?」とか認めてもらう確立は少ないし
最後に風邪をひいてしまうと「鈍感じゃん」と、人格否定まで(笑)?
風邪をひくのも大変です。
ご興味がありましたら、別役実さん著「日々の暮らし方」白水Uブックスをご覧下さいね。
他にも正しいお散歩の仕方や笑い方など、正しく生きるコツが(笑)盛り沢山です。

同僚のきーくんが、先日朝の通勤電車の扉にスーツの上着を挟まれ
「えいっ!」と引っ張ったら「びりっ~!」と破れてしまったそうです(><)
それも背中の真ん中の部分(笑)他の乗客の皆様は
伏目がちで、見てない振り・・「可哀相・・・(笑)」という声無き声が
聞こえたそうです。
本人にとってはありえない最悪な朝の出来事ですが、社内は朝から大爆笑・・・
まさに不条理の世界です。えへへっ

・・・・と、前置きが長くなってしまいましたが
独自の不条理の世界を描く別役実さんの新作『犬が西むきゃ尾は東』の
稽古場見学を拝見しにアトリエへと云ってきました。
今回は旧作『数字で書かれた物語』と2作連続上演。
『数字で書かれた物語』は、アトリエの隣の「もりや」でお稽古されてるそうです。

アトリエに入ると、目の前には電信柱!別役ワールドの必須アイテムの一つ
そして始まったのは、冒頭の部分。
この電信柱を中心に・・・・・・・・うっ、これ以上云えません。
ただ、皆さん笑いっぱなし、思わずご自分の台詞に吹き出す吉野佳子さん(笑)
それに釣られて大爆笑。
角野卓造さんの合図で、少し前に戻って仕切りなおし♪
小林勝也さんは、不思議なオーラを放っちまくり
田村勝彦さんは少年ぽくみえます。
倉野彰子さんはいつものキラキラの笑顔をちょっとお休み?しています。
その短い間もその場で俳優同士で細かな所を打ち合わせしています。
でもまた始まると、くすくす(笑)と笑いが其処彼処から・・・
そんな姿を優しい眼差しで見守る演出の藤原新平さん。

俳優達の思い思いのイメージの稽古着も、????な世界
みなさん・・とんでもない(笑)お姿の中、お一人カッコいいのは
沢田冬樹さん!スーツ姿細いネクタイがめちゃめちゃお似合いです。

今一歩、別役さんの作品に苦手意識がある私ですが
稽古場見学後、パートナーズ倶楽部会員の方々から
別役実さんの過去の作品の感想や楽しみ方をアドバイスして頂きました。
皆さん本当にたくさんお芝居をご覧になっていておられるので、勉強になります。
稽古場見学も楽しいのですが、その後に美味しいお茶とお菓子を頂きながら
皆さんのお話を伺うことのできるこの時間も楽しみの一つです。

さて、その時に教えて頂いた一言。
別役さんの作品は、目の前に起きることをその場で感じて楽しんで下さい。
後から首をかしげるかもしれませんが、それがまた後から楽しめます。
頭でっかちになりそうな私にとって、素敵なアドバイスを頂きました♪
by berurinrin | 2007-06-10 11:51 | 稽古場/舞台裏話

「おじゃましま~す」と、思わず言ってしまいそうな
『ぬけがら』の舞台。名古屋住在の県営住宅にお住まいの鈴木さんのお宅へ
突撃訪問(笑)してきました。

今回のご案内は、『焼けた花園』やH.H.Gなどの美術で大活躍の乗峯雅寛さん。
玄関の扉の裏にはブザーがあって、玄関口から入っていきます。
玄関の靴箱の上には、置物がいくつか並んでいます。
そしてすぐ左側には、鈴木卓二郎さん(飯沼慧)初めて<ぬげがら>になる
トイレがあります。
トイレには便器はありませんが、奥は通路になっていて出入りが出来ます。
トイレの並びには、洗濯機。
洗濯機から、父6(栁橋朋典)さんがぴょ~んと顔を出してびっくりしましたね♪
その洗濯機は中が、くり貫かれていて出入りが出来るようになっていました。
そして洗濯機の中からウクレレを弾く時に、音を拾うように小さなマイクが付いていました。

舞台の中央には、不思議だらけのキッチン♪
前回のアトリエ公演の時は、水道をホースで繋いで本当にそうめんを
茹でたり、洗ったりしていましたが、今回はそれは出来なかったそうですが
(ちょっと残念ですが)
目の先は“冷蔵庫”(笑)
乗峯さんが、冷蔵庫を開けると「いらっしゃ~い」と出てきたのはお母さん(添田園子さん)ではなく、栁橋さん(笑)面白い~!!
冷蔵庫の中も出入りが出来るようになっていて、お芝居で食材を取り出す時は
冷蔵庫の棚をはめて使えるように工夫がされていました。

舞台を見て上手側(右側)には、お父さんの寝室。
このベットの上で、父5佐藤淳さんから<ぬけがら>って
父6(栁橋朋典さん)になるわけですが
このベット。よくみるとマットレスに切込みが入っていています。
セットの裏には、台車があってベットの下に繋がっているそうです。
と、説明をきいていると
「へー、そうなんだ~」ん?!その声は、父4高橋克明さん(笑)
毎回、バックステージに顔を見せて下さる優しい克明さんです♪
「最前列で見てたでしょう(笑)」
えへへ♪観てましたf(^_^;)

この『ぬけがら』には、消えモノと呼ばれる食べ物が、小道具として沢山登場してきます。
前回のアトリエ公演の時にも、色々ネタを報告いたしました。
そして今回も(笑)

①お父さん(飯沼慧さん)のお醤油かけバナナ
お醤油は、コーヒー♪実際、乗峯さんらスタッフの方が、お醤油バナナを試したそうですが
そんなに悪くはなかったそうです(笑)でも、飯沼さんは絶対嫌っ!って
でも、飯沼さんの身に何かあったら大変ですもんね。

②卓也さん(若松泰弘さん)の、ジョッキに卵5個入り牛乳x2杯。
本物の卵と牛乳を入れて、お箸でまぜまぜしていますが、
実は、牛乳を冷蔵庫にしまう時に、ジョッキも交換(笑)
実際に飲んでいるのは、マンゴープリンとヨーグルトドリンクだそうです。
できるだけ飲み易いもの・・・とはいえ、あの量。やはり体張ってますね若松さん♪

③美味しそうにぷゅ~と、ビール
アロハ~でなくって、「いろは~♪」と美津子さん(山本郁子さん)がごくごくしちゃうビール♪本当に美味しそうに飲んでいますが
ノンアルコールの炭酸飲料で、味はとっても美味しくないそうです(><)

さて、見学が終わって楽屋からロビーに向う通路で、お母さん添田園子さんにばったり♪素顔の添田さんは、笑顔がキラキラ☆面白くて素敵な女性です。

ロビーには、この日はお手伝いをされていた
松山愛佳さんと佐藤麻衣子さんのおちゃめな同期コンビ(笑)
元気になった愛佳ちゃん!改めて舞台や映像と幅広く活躍を楽しみにしています。
そして麻衣子ちゃんは、次回作『若草物語』4人姉妹のジョーを演じます。
ちなみにジョー役は、女性です(笑)小僧でも男の子でもありません(爆)
楽しみです(^-^o)♪
日生劇場のH.Pに配役とメッセージが載っています。
(モカさん☆お知らせありがとうございます)
by berurinrin | 2007-05-20 17:10 | 稽古場/舞台裏話

『ぬけがら』稽古場見学

午前中仕事をこなして、ちょっと遅れて足早にアトリエへ
アトリエのお稽古場から聞こえてくるのは、ウクレレの音色と歌声~♪
そう、二年振りの『ぬけがら』との再会です!

お稽古場に入ってみると・・・
「♪まい・いえろう~・じんじゃ~・れいぃ♪らららん・らん・らら♪(あと解らないんで(笑))」
ハワイアンスタンダード曲「マイ・イエロー・ジンジャー・レイ」という
とっても心地よい音楽をベースに歌とダンスで繰り広げられる
豪華なハワイアンショー(?)の場面がすでに始まっていました。

「はい、ここで皆揃って腰を回して(笑)」
「もう一回(笑)」
大きな声で、ひときわテンションが高いのは前回と同じく演出の松本祐子さん
歌を歌いながらダンスの振りの演出をする姿はかっこいいです。
舞台上のどの俳優達よりもエネルギッシュです。
「ここは添田園子ショーだから(爆)園子の(振りは)見て踊る」
と、ウクレレを爪弾きなから楽しそうに歌うのは、
40代の父さんを演じる高橋克明さん♪
このちょっと擦れ気味な歌声が、とっても素敵です。
まるでご本人の地?と疑ってしまいそうなワル振り(笑)
そんな克明さんと松本祐子さんのやりとりが、本当に面白くて
稽古場には笑いが絶えません。
ちなみにこの場面、ダンサー(笑)の鵜沢秀行さん!!サイコーです
思いっきりツボにハマってしまいました。

ちょっとでも時間があると、ウクレレの稽古をしているのは
30代のお父さんの佐藤淳さんと頭を丸めた20代のお父さんの栁橋朋典さん。
かなり真剣な表情です。

この場面、かなり色んな意味が含まれていると思うのですが
山本郁子さんと奥山美代子さんのガチンコのダンス場面は必見です。
(どうしてこうなってしまうかは、言いたいけど・・内緒ですよん)
二人の眼差しが火花を散らしながら、向かい合い踊るのですが
「ここはこっちだっけ」
「そう♪」
さすが女優達、見た目にだまされてはいけません(笑)
演技をしながら普通に会話してるぅぅ?!す・すごい!!

場面が終わると、松本さんの元気一杯なダメ出しの声が稽古場中に響き
何度かこの場面が繰り返され練り上げられていきます。
と、そこへ突然稽古場に現れたのは、びっくりのサプライズ
渡辺徹さん♪
「何しに来たんですか?」と突っ込まれながら
「いやいやいや、ちょっと(笑)」
文学座ってほ~んと面白~い(笑)

お稽古が一段落すると、俳優達が自己紹介をして下さいました。
主演の若松泰弘さんが
「演出家が元気一杯だと、だんだん自分がやつれてくる傾向にあって(笑)・・」
なるほど・・

最後は、皆でセットをバックに記念撮影で稽古場見学は終了となりました
が、最後までテンションが落ちないのは松本祐子さん♪
記念撮影の時も、並びを気にして仕切って下さいます。
「もう、いっぱいいっぱいでテンパってます」ご本人の談(笑)

その松本祐子さんのパワーはきっと『ぬけがら』を観た時に
客席で感じられるかもしれません。
前作とはまた違った視点・思考で作れているそうなので
新たな気持ちで元気をもらえること請合いますよん♪

さて、お稽古見学が終わってアトリエの外に出てみると
西岡野人さんと松角洋平さん♪
「これからアラビアン(ナイト)の稽古場に行って来ます♪」
のびくんの本公演デビューは地方公演のアラビア~ン♪ですね(*^_^*)
ハードな舞台なので、アラビアン組の皆さんお体に気をつけて下さい!!

そうだ!文学座公式ブログでの『ぬけがら』ブログも面白いですね~!!
色んな事を思い出して笑顔になれます♪
by berurinrin | 2007-05-02 15:40 | 稽古場/舞台裏話

初雷』は、津田家の居間が舞台となっています。

戦後建てられたこの邸は、一度も建て替えをせずに増築や手直しをしてきたそうです。
お兄さんの篤志さん(清水明彦さん)が自動車メーカーに就職した時に、
立派な玄関に改築されたという、中央奥の玄関口からバックステージ見学がスタートです♪
今回は、演出補の今村由香さんが案内をして下さいました。
演出の藤原新平さんの横には、今村さん!と云われるほど強力なタッグを組まれて
おられるそうですが、とっても気さくでユニークなちゃめっけのある素敵な女性です。

玄関口から、まず目に入るのは花瓶です。
理子さん(倉野章子さん)の心くばりで毎回、お花が替わっていましたね♪
花瓶の隣は、大きな靴箱?取っ手が付いていますが、これは絵(笑)開かない扉でした。

靴箱を背に、客席に向うと中央に居間があります。
居間を真ん中に上手側には、生前にはお父さんのお部屋
(今では、篤志さんの書斎です)を覗いてみますと
壁には、色紙に絵が掛かれた額が飾られ、本棚には難しい本がぎっしり・・・・。
本棚の本は、亡きお父さんのもので、他にも沢山の書物は、そう・・台詞にありましたね(笑)
「裏庭の書庫に・・・・」って。
山岡さん(早坂直家さん)が、お線香をあげたのもこのお部屋でした。
そう・・お線香もチーンという鉦もありました。
客席からは見えない部分ですが、山岡さんは、きちんと所作をされているそうです。
お線香の煙の筋が見えて、香りもほのかにわたしの居た客席まで漂ってきました。
この煙の筋は、こだわりがあったそうです。
煙の筋が見えるようにセットであるバックを濃い目にして、
煙が上手く流れるように工夫があったそうですよん。

お父さんのお部屋から、中央の居間に戻ると
客席から見て、居間の上手側(右側)にはガラスの扉の付いた戸棚がありますが
よっく目を凝らすと、戸棚の中にモノクロの写真が入った写真立てがありました。
どなたの写真?判明できませんでしたが、亡きお父さんが写っていたかもしれませんね。
戸棚の上の時計・・よく見ると針がありません(笑)
この時計・・時を刻むというよりもお父さんの思い出の品として飾っているようです。

そして、戸棚の右側には新しい液晶テレビがで~んとしつらえておりました。
っと、ここで液晶テレビの画面を見ると・・なんか割れてる?
「新品だと高いから(苦笑)」・・・壊れてるテレビでも、ちゃんとリサイクル♪ですね。
その下のテレビ台には、ビデオデッキとDVDプレーヤーが重ねておいてあり
となりには、テレビドラマや映画を録画した保存のビデオも数本・・凝ってます(笑)
TV情報誌が何気においてあったり・・
普通にある、ある(笑)という風景です。

居間の中央(舞台の中央)に戻って、下手側(左側)には、理子さんのお部屋がありました。
通常お芝居の最中では、内側を見ることはできませんが
お部屋の中には、カバーの掛かった鏡台と箪笥がしつられていて、箪笥の上には本が数冊。
その中に、古びた大学ノート・・・・お姉さんのノート発見!!!
見つけたときは、うわぁ!!っと声を挙げてしまいました。
年季の入った「お姉さんのノート」2冊。。。
智子さん(上田桃子さん)の嫁入り道具だと思うとキュン(><)

俳優達も、このセットを自分の居心地の良いものにする為に、
色々私物を飾ったりしたそうです。
例えば、電話台にあったお花の置物やポットを置いていた棚の横に立て掛けてあった
“なべしき”・・倉野章子さんの私物だそうです。
何気なくおかれてありましたが、倉野さんらしい可愛い小物たちでした★

生活感漂う・・津田さんちの居間。
わたしも一度お茶に呼ばれてみたくなりました。
最寄り駅は『東府中駅』(特に設定はなかったそうで皆さんで決めたらしいです)
・・・迷わず訪ねられるかしら(笑)
by berurinrin | 2007-03-06 14:08 | 稽古場/舞台裏話

『初雷』稽古場見学

もう春かしらん??と、思い違いをしようなぽかぽか陽気の平日の午後
初雷』の稽古場見学に参加する為、アトリエへとやってきました。

アトリエの扉の先には、でーんとしつらえた居間のセット。
ほぼ紀伊國屋ホールと同寸大だそうです。
ベニヤに囲まれた居間の中に、ベニヤでしつらえたTV発見(笑)
多分液晶TVっぽい・・初めて見ました。

全7場のうちの拝見したのは・・・
これから色んな出来事が起こる予感たっぷりの要素が詰まった
第4場からのお稽古を見学です。
この日は初の通し稽古がある為にちょっと緊張気味のアトリエの風景。
とは云うものの、毎回稽古場訪問をするたびに感じるのですが
皆さんってば、すんごく明るいんです。
ひとつの家族のような、和気藹々としたやわらかい空気が流れています。
稽古の途中でも、面白いシーンでは笑い声も起きるし(時には爆笑も)。
そんな楽しい雰囲気の延長から始まったお稽古~!!

「じゃあ、そろそろ・・」という時に「ちょっと待ったぁ!」と早坂直家さん
そそくさと影に隠れて咳払い・・
すると、倉野章子さんが「(早坂さん)緊張してるぅ(笑)」
お芝居のスイッチが入ったスカート姿の倉野さんが
何か持ちながら舞台に立つと
「4場からです」
倉野さん「?!」と、一瞬固まってから・・
「やだぁ(笑)始めからだと思ったぁ・・スボンに穿きかえなきゃ・・
いやだぁ・・(照~)」と、めちゃめちゃ恥ずかしがりながら・・
(この表情ってば、超可愛かったぁ♪)
そそくさと退場。

「ピンポーン」と、来客の呼び鈴から始まりました。
登場したのは、研修科一年生の桑原良太さん。
アトリエの会『オトコとおとこ』にもご出演されていました。
けれども、本公演初舞台の彼。かなりの緊張とプレッシャーで大変そうですが
とっても出演者の皆さんに可愛がられていました。

さて、このお宅に訪れたのは、早坂さん。何やらふたりのやり取りがあってから
早坂さんが帰られます。その後に、倉野さんが外出先から戻ってきて
桑原さんとちょっと言い争い・・・。そして倉野さんが一人になってっと。

と、ここで演出の藤原新平さんのダメ出しを拝見させて頂けました。
座りながらもリアクションされながら指導される藤原さん。
藤原さんの演出はしつこい(良い意味ですよぉ)と伺っておりましたが
目はとっても優しそうです。
ペンを持って、舞台の端に座る倉野さんと桑原さん
二人の会話のシーンで、なかなか自分の中で上手く表現できず
頭を抱える桑原さんに、「**を**しながら会話するのはどう?」なんて
倉野さんがアドバイスされると、パントマイムでその場でやってみる桑原さん
劇団ならではの先輩後輩の交流を感じます。
なんか・・いいなあぁ~いい感じです。

そして、も一度4場のシーンが繰り返されます。

「ピンポーン♪」
颯爽と登場する早坂さん・・・すべてが様になるというか、大人の色気がある俳優さんです。
かっこいい・・・です。先ほどの場面では、ちょっとずっこけたシーンがあって
そんなお茶目振りも、それもまた素敵でしたが(笑)
さて、早坂さんと入れ違いに倉野さんと桑原さんの会話。
桑原さん、倉野さんのアドバイスを取り入れてパントマイムで**を**しながら・・
(**の部分は今は内緒にしておきますね♪)
おおおっ、二人の空気ががらりと変わります。
こうやって、一場面一場面と丁寧に作り上げていくんだなあ・・

ご出演の傍らプロンプさん役もこなされておられるのは、上田桃子さん。
今回登場シーンを拝見することは叶いませんでしたが
真剣に舞台と台本を見つめる姿・・
上田さんの小さな体から発する熱いコトバ・・私大好きなんです。とても楽しみです♪

お稽古を見学する前に、出演者の自己紹介があって
その際に主演の倉野章子さんのご挨拶で
女優業をお休みされて出産・育児に専念されていたご自身が
14年間の休座から前作『野分立つ』が復帰を果たした作品であったという事や
『野分立つ』の数々の思い出を、あの温かい口調で話して下さいました。
そんな姿は少女のように可憐で美しいです。
思わず同性ながら見惚れてしまいます。

主婦でもあり育児を体験された倉野さんの“普通の主婦”の感覚を
重ね合わせながら、観終わった後に何か心に残りそうな予感たっぷりの作品・・
『初雷』・・・この題名から、そしてこの作品から私は何を感じ取ることができるんでしょうか。
そしてご覧になられる皆さんの心に・・・

早く観たいっ・・・う.う.待ち遠しい・・・・・。
by berurinrin | 2007-02-12 20:36 | 稽古場/舞台裏話

12/10(日)のこの日『AWAKE AND SING !!』公演後、交流会が行われました。

終演後にもかかわらず、全体の2/3程埋まった客席と舞台の間に
並べられた椅子に出演者、演出家、翻訳家の黒田絵美子さん、そしてユダヤ人の
マーク・N・ザイオン氏を招いての約1時間ほどの交流会のスタートです。

司会は、この作品を担当されているお肌すべすべ(笑)の制作のTさん。
Tさんの進行で自己紹介から始まりました。

中村彰男さん(サム)
「アメリカ語を上手にしゃべれません、という役です。今日はお天気が良くて、
いつにもましてみなさまお集まり下さいましてありがとうございます。
短い時間ですがよろしくお願いいたします。」

田村勝彦さん(モーティ)
「モーティという、この一家の長男ですけど、飛び出してビジネスに成功したという
そういう役でした。何か色々お聞かせください。今日はありがとうございます。」

田中宏樹さん(ラルフ)
「はじめまして、いろいろ思い悩んでいる少年?ラルフを演じさせて頂きました、田中宏樹です。
文学座の公演に役者として参加するのも、こういう長い間芝居をするのも
初めてなんですけれども、今のところ厳しいお言葉温かいお言葉を頂きながら
楽しんでいます。これからもよろしくお願いいたします」

林秀樹さん(ジェイコブ)
「今日はありがとうございます。ジェイコブ・・おじいちゃん役をやりました、林です。
頭はもう少し黒いんですけど、これ、染めてます(笑)。
これからもまた、よろしくお願いいたします。」

寺田路恵さん(ベッシー)
「どうも今日は師走のお忙しい所ありがとうございました。
いやぁ、ホンと云ってこんなに大勢の方が残って下さっていて、びっくりしています。
それも若い人もたくさんいて、各世代の人がいらっしゃるかなあっていう感じで
どんな難しい質問が出るかなあって、楽しみにしております。
あのラルフ、息子は初舞台でさっき温かい言葉厳しい言葉を頂いてると、
言っておりましたけれども、何十年やっていてても
やはり温かい言葉と厳しい言葉は、返ってまいります。
あのどうぞ残りの公演に参考にしたいので、たくさんご意見、ご感想お聞かせください。」

塾一久さん(マイロン)
「父親マイロン役を演りました。この役の為に、毛を抜きました(爆笑)
どうも今日はありがとうございます。まあ、色々お話聞かせください。
私生活の父親と舞台の父親はどうなんでしょう?ご想像にお任せします。」

松岡衣都美さん(へニー)
「本日はありがとうございました。子供を捨てて、男と出て行く
へニーを演じました。アトリエ公演は7月の『オトコとおとこ』に続き2回目で、今回も素晴らしい方たちとご一緒させて頂いて勉強をさせて頂いています。
今日はよろしくお願いいたします」

高橋克明さん(モー)
「あの、高橋克明です。(「声小さいね」と言われ)あ、うん。
モーアクセルロッドという、・・引退したっていうか・・、あ、まあ(苦笑)
今日はありがとうございます(笑)」

鵜澤秀行さん(管理人)
「ちょっと、今日風邪をひきましてですね。他の人に移すとあれなので
ございますので、マスクで失礼させていただきます。」

翻訳家、黒田絵美子さん
「お稽古を何回か拝見して、初日とずっと飛んで今日と・・、もめてる家族らしいのですが、
大分良い家族になってきたなあ(笑)という気がします。ユダヤ語は難しいので、
生のユダヤ人のマーク・N・ザイオンさんに色々教えていただきました。」

演出家上村聡史さん
「本日はありがとうございました。演出を担当しました上村です。
去年の作品に引き続き、現代古典と言われる作品に取り組んだんですけれども1935年の
アメリカという事で皆さんも判らない事もあるかと思うので、また後程質問等ありましたら
お願いいたします。本日はありがとうございました。」

ここから質疑応答ですが、ユダヤ一家のお話しという事で
民族の違いというか?理解が出来ないことに対する質問が多かった気がします。
今回、ユダヤ人の生活スタイルや1930年代のアメリカの生活や歴史の手引きが書かれた
チラシを開演前に頂けたので、一読することにより作品を楽しめましたが、
でもちょっとした違いとか、興味深いお話しがありました。

一幕ではバーガー家に出入りしていたモーが
二幕でへニーがサムと結婚して、家を出た後にモーが下宿人になっています。
1935年当時に移民としてアメリカに渡ったユダヤ人の家族の家計のやりくりの為に
貴重な収入源として、普通に行われていた風景であったそうです。

芝居の中のユダヤ人的要素とは

①家を出るへニーを前にりんごを剥くお父さん
“りんご”には、新たな旅立ちを祝う意味があるそうです。
いつもベッシーママの後ろにいるパパ・・でもパパなりのへニーに対する愛情が表現されてる
場面になっていたんですね。
②お金に対する執着心
大恐慌の時代とい事もあるのですが、シェークスピアの『ベニスの商人』のシャーロック以降
お金に対する執着心が凄くユダヤ人らしい
③おじいちゃんの迫害の歴史の断片が語られるシーン
第二次世界大戦前ではありますが、ヨーロッパではユダヤ人の迫害が行われていると
ドイツやポーランドを見てみろ・・と
④サム・ファインシュライバーのお父さんの話。
コサックにお父さんが髭を切られ、悲しみのあまり死んでしまったという話。

冒頭の食事の場面の賑やかというか、がんがん言い合うシーンが他にも多々あるのですが、
ユダヤの人たちは、喧嘩の一歩手前まで言い合って、
最後に「いい時間を過ごせた」と言えるそうです。
遠慮がちな、日本人にはちょっと理解できないですね(苦笑)

おじいちゃんのような一日本を読んでいるインテリの人がレベルが上に見られて
ベッシーのように一日立ち仕事をしている人や管理人さんのように肉体を使って
仕事をしている人が一段下に見られたりするのがユダヤ人の階級らしいそうです。
なので、お金がないのに働かず、家で何にもしていないおじいちゃんは当り前。
でも大恐慌時代そしてアメリカ・・・ベッシーのイライラの種はここにもありそうです。

三幕でおじいちゃんが亡くなって、一週間後のバーク家で
鏡に布でカバーをされていますが
これもユダヤの風習で、それは、魂がまたふらふらしているから、
その魂が鏡をみてびっくりしないようにカバーするそうです。
また、三幕で箪笥の上にある蝋燭立ては、ザイオンさんからお借りしているものだそうです。

翻訳についての質問です。
リストラや勝ち組とか負け組とか今の言葉を使っていますがとの質問に対して
一時期「負け組」を「負け犬」と言っていたそうですが、今の言葉のニュアンスの膨らみを
汲んでみたそうです。

また、ラルフ君のその後の人生はどうなっていますか?と
ちょっと難しい質問があったり(笑)

作家オーデッツについて、素晴らしい脚本家でありながら
最後はハリウッドで映画を・・といことで、裏切り者扱いされいたそうです。
実際映画『女優フランシス』という作品に、お金に目が眩んだ裏切り者扱いで
オーデッツが描かれているそうです。

この作品は、70年前に新協劇団(劇団民藝の前身)でラルフ役は宇野重吉さんが演じられた
そうです。

初めて文学座にこられたお客さまから、アトリエについて温かい歴史ある空間との感想で・・

劇場は新しいのが良いというわけでは、紀伊國屋ホールもそうなんですけど
なんとなく居心地の良い場所、舞台と客席が一体感が出来やすい場所というのは
なかなか作ろうと思っても出来るもんじゃないので、
お客さんが入って年月が重なって、こういうぬくもりが自然に出来てくるだと思います。
ここ(アトリエ)も古くて大変なんですけれども、地震で倒れちゃうんじゃないかとおもって
検査してもらったら、大丈夫らしいので、もうちょっと芝居をやっていこうと(笑)(田村勝彦さん)

大好きな一番好きな空間です(寺田路恵さん)

実際、耐震調査をしてもらったら、照明をたいているので
木が乾燥して、逆に丈夫になっていて、歴史の割に保つそうです(Tさん)

なんて、ちょっとまとまりないレポートになってしまいましたが
アトリエの交流会は大抵アトリエ公演開始後、第一日曜日に開催される事が多いです。
(初日が土曜日だと、第2日曜日に開催する場合があります)
昼間の公演終了後約1時間程です。
入場無料、事前予約なしで、当日の芝居を観れなくても参加できます。
普段お目に掛かる機会の少ない演出家や出演者の素顔や
作品の裏話や演出プランとか・・とても興味深い話が盛り沢山です。
ぜひ次回は、ご一緒に楽しみませんか?

この日、公演終了後、交流会の始まる前に
舞台の上で掃除機でお掃除していたのは、のびくん(笑)そう、西岡野人さんです。
うふふっ、判りましたか?!
そして側でセットのチェックをされていたのは演出部の所奏さんでした。

交流会が終わって客席を後にしようとした時に、おもむろにザイオンさんが
「よろしくお願いま~す」と日本語で声を掛けて下さり、手を差し伸べられて握手を(笑)
大きな温かい手・・背が高くてお髭が素敵なおじさまでした。
お友達から「(ザイオンさんの事を)お知り合い?」
いえいえ、と・とんでもありません。でも、光栄でございます。

アトリエから出ると、のびくんに会えたし、客席では色んなお友達にもお会いできて
お腹一杯(笑)有意義で楽しい時間を過ごせました!
by berurinrin | 2006-12-17 11:31 | 稽古場/舞台裏話

12月アトリエの会『AWAKE AND SING !!』 in 文学座アトリエ(12/16)

作  クリフォード・オデッツ 
訳  黒田絵美子
演出 上村聡史 

明日が、とうとう最終日という・・そんな中、バックステージを拝見してきました。
イケメン演出家の上村聡史さんとゲストに“ちょいワル”でひねくれもの
モー・アクセルロッドを演じた高橋克明さんが加わって
楽しいバックステージとなりました。

今回の舞台高さは、いつもより低めの設定になっていますが
近寄ってその床・・素敵な艶と木目も素晴らしい光沢のある木製のものです。
実は約50年前に購入していた、客席の段として使ったりする2畳ほどの台を
組み合わせてアパートの床として使用しておられました。
この床の光沢は、どうしても他では作れないそうです。
アトリエにしてもこの床にしても、物持ちが良い♪

美味しいのもには弱~い私(笑)消えもの・・と、呼ばれる舞台で消耗されてしまうもの。
そう、食事のシーンって気になりませんか?
一番気になったのは「ダック」(笑)
上村さん「毎回ダックだと、予算が(笑)」って、実際はなんと
パンにデミグラスソースを塗ってあるそうです。
高橋さんに「美味しいんですか?」と、伺ったところ
「食べたら、結構イケてた」そうです。最近は、飽きてきたらしいですが(笑)
客席からもはっきり判る、マッシュポテトは、そのものズバリで
演出部の方々が毎日作って下さるそうです。

舞台中央の棚あたりにある家族の写真、よお~く見ると
モノクロの写真の中に、出演者達の姿がしっかり収まっています。

後半、ベッシー(寺田路恵さん)の癇癪が爆破して、おじいちゃんジャイコブ(林秀樹さん)の
レコードを割ってしまうシーン。
あれは裏で毎回、本物のレコードを割っていたそうです。
割っていたのは西岡野人さん♪良い音立ててます(笑)
そんな裏方さんをやってる、のびくんですが、本来は役者さん。
重要な声の出演されてます。ちょっと小さい声ですが、耳を澄ませてみて下さいね。

重要な・・と、いえば重要な役・・・トッツィ。
今日も客席ではトッツィの登場で「可愛いっ♪」と声があがっていました。
かなり、舞台慣れしてこられた(?)トッツィは、戸井田稔さんの愛犬ポンちゃんでした。

ラスト、雪が降りました。降ったというより舞っているようでした。
本当に綺麗な雪・・美しいシーンでした。
始めは部屋の外、そして内・・・・。
大抵舞台では雪といえば紙ですが、この雪は発砲スチロールの細かい粒。
これを、未来の大作家!所奏さんが、上から降らせていたそうです。

実は、今日で3回目の拝見でした。
文学座デビューそして、初めての主演という田中宏樹さん、
そして姉を演じた松岡衣都美さん・・観る度に目を見張る若手の成長振りに驚きもし
頼もしく感じる事が出来て、拝見するのが何とも楽しかった公演です。
そんな彼らをがっちり支えている魅力的な素晴らしい俳優達。
未来が楽しみな若手の演出家・・・
今年最後のアトリエの会でしたが、締めくくりの作品として
相応しいものになったと思います。

そうだ、高橋克明さんに「普段もちょいワルなんですか?」と伺ったら、
上村さんがすかざす「激ワルです(笑)」って
でも、高橋さんは小道具の説明を細かくして下さったりして、本当はすごく優しいお方です。
お目に掛かる機会があると、気遣って声を掛けて下さるし♪
モーの、あの足が不自由な動きは、足にサッカーで使うプロテクターを付けて
太もも、足首の2箇所を固定させてるいるそうです。
腰に負担が掛かるそうですが、まさにリアルな動きでしたね。

~12/17(日)まで in 文学座アトリエ
by berurinrin | 2006-12-17 00:37 | 稽古場/舞台裏話

祝日のこの日・・寒かったです。
日が暮れると冷たい雨が身体に沁みこむ様なとても寒い一日でした。
外は寒いのに、ぽかぽかと暖かい場所が・・・うふっ、そう
12月アトリエの会『AWAKE AND SING !』の稽古が行われてるアトリエです。

1930年代のアメリカ大恐慌の時代。舞台はブロンクスに住むユダヤ人一家の
アパートの一室がそのまんま舞台に作られていました。
アトリエ公演の場合は、舞台稽古の状態でほとんどの実際のセットが出来上がっているので
とてもリアルだし、俳優や演出家にとってもやりやすい状況のようです。

林秀樹さん、塾一久さん、寺田路恵さん、松岡依都美さん、田中宏樹さんが
テーブルを囲んでの食事の風景から稽古場見学がスタートです。
じっさい本番では、食材が出てくるのか?わかりませんが、目の前にあるのは食器だけで
パントマイムで食事が進んでいく光景は驚きです。
特に寺田さんがパンをちぎって、お皿のソースに付けて口に持っていく光景に釘付けでした。
その後、色々と人が入れ替わり立ち代わり・・・・。
約30分程の稽古風景を拝見しました.。70年ほど前の作品と聞かされましたが
驚くほどのテンポのいい会話の応酬で、もっと観ていたい気持ちになります。

アトリエデビューおめでございます!!・・・は、今年準座員になった田中宏樹さん。
一足先に『お月さまへようこそ』ですでにデビューはされていますが
彼の演技・・実は、研修科時代からとても気になっていたんです。
少年のような風貌で、心に何かぎらぎらしたものを持っているような繊細な表現は、
きっとご覧になる方の心に焼きつくのではないかと思います。
そして、一足先に『オトコとおとこ』でアトリエデビューを飾った田中さんの同期の
松岡依都美さんの気持ちがいい位のさっぱりしっかりした演技も楽しみです。

お稽古の最中、田中さんの付けていたサスペンダーが、かたっぽ外れてしまって
一瞬恥ずかしそうに直す田中さんの顔がとっても少年ぽくって可愛かったです。
周りも笑いがあって、ほんわかしたムードが漂っていました。
が、次の瞬間。高橋克明さんの登場で、雰囲気ががらっと変わりました。
ちょいワルの演技は、最高にハマる高橋さん。
今回はその風貌・・・髪型に注目です!えっ、まじ???!って本当にびっくり(笑)
エスペラント』の修学旅行の引率の先生とはなんか髪型が180度変化していて
これが今回の役作りの為なのか?はたまた?????

残念ながら拝見したお稽古シーンのご登場の場面は無かったんですが
超かっこいいのは中村彰男さん!
この方が、この家族にどんな関わりを持ってくるのか???
う~ん、いい人なのか?悪い人なのか?
かっこいいのか?おちゃめさんになるのか?
本当に想像つかないですよね。
素顔はめちゃめちゃかっこいいのに、どんな役でもこなせちゃうので
でも、絶対何かある!と踏んでます(断言)

この日は、丁度サイスタジオで研修科生の発表会があって
文学座付属研究所に関わっていらっしゃる鵜沢秀行さんはお留守だったんです。
その為に鵜沢さんの代役に立たれたのは、今回スタッフとして参加された
西岡野人さん。そう、のび~のびたくん(笑)です。
なんか、すごーく△○★X・・な感じに演じられて思わずぷっ!
「鵜沢さんの演技の真似?」なんて聞いてしまったくらい
個性的な代打さんでした。
のびくんは、台本がすべて頭に入っている程この作品に全力投球されているようで
(う~ん、だからブログの更新が遅れているわけ・・ですねぇ)
どの方の代役も務まるそうです。私としては、寺田さんバージョンで(笑)(ウソです)
そして、田中さん、松岡さんの同期の演出部の所奏さんのお姿も
演出部というと、どうしても地味になりやすいのですが奏さんは、
去年、アトリエの隣のもりやの稽古場で作・演出『エイリアンズ』を発表しています。
次回の戯曲の構想を練っているそうなのでぜひ名前を覚えてくださいね。
彼の世界もまた、摩訶不思議な面白さがありますよ。

『Awake and Sing!』のチラシ、ポップで可愛い挿絵ですが、しみじみ見ていると
なんか作品の秘密が隠れているような??って、制作の方に伺ってみたら
「秘密です(笑)」ですって・・う。。あやすぃ(笑)

さて、チケットは土.日はかなり売れているそうですが、平日の夜の部は
まだ良席が入手できそうです。
文学座の今年を締めくくるアトリエ公演!お見逃しのない様に~☆彡
by berurinrin | 2006-11-23 22:53 | 稽古場/舞台裏話

家からは、はるかに遠い北千住♪
とは思いつつも、人生三度目の「北千住」駅にこの日も降り立ちました。
そして、今日は最後に観る『シラノ・ド・ベルジュラック』・・・・
あと一ヶ月公演してくれないかなあ・・。
残念ながら、明日が千秋楽・・・せ・切ない。
そんな、バックステージ見学に参加してきました。

終演後、いつもの様にロビーで待っていると
「準備が出来ましたので、どうぞ」という声。
そして客席を通って舞台に向う、その舞台には
な.な.なんと
シラノ(江守徹さん)が、クリスチャン(浅野雅博さん)とロクサアヌ(高橋礼恵さん)の
結婚式にロクサアヌに恋するド・ギーシュ伯爵(菅生隆之さん)に邪魔させないように
月から落っこちてきた男を演じて、足止めをしたシーンでの登場したあのブランコに
乗って演出の鵜山仁さんが、ぴゅーんと上から降りてこられました。
すごーい!すごーい!かっこいいぃぃ~!!
なんておちゃめな方なんでしょう♪
もうお会いする機会は無いものと、諦めていたときにこのサプライズ!
本当に嬉しかったです★ありがとうございました。

この作品は、ひょうご舞台芸術との提携公演でした。
よって舞台装置も兵庫県立芸術文化センターに合わせた作りで、とっても大掛かり。
そしてシアター1010の天井も袖もホリゾントも、ひろーい、おおきーい、たかーいと
とっても機能的な作りのようです。

今回は演出部の今村由香さんにご案内して頂きます。
舞台を中心に下手側(左側)には、ロクサアヌのお家のセットや幌付きの馬車や
料理屋ラグノオ(三木敏彦さん)のお菓子の棚が、キャスター付きで出番を待っています。
上手側には、修道院の場面で中央に聳え立つすずかけの木。
舞台袖の薄暗い中に佇むこの木・・。それでも力強く迫力がありました。
シラノの最後を受け止めるこの大きな木・・・。
触れたくても、触れられない位の気高さがありました。

舞台の両脇には、早替わり様の黒いカーテンで囲まれたいくつかの小部屋があって
早替わりの人数の多さを物語っていました。

そして上を見上げると、ラグノオのお家の壁や修道院のアーチの部分が
ぶら下がっているのが見えます。お、重そう・・

シラノが100人の剣客を撃つために開いたネール門の風景やブウルゴーニュー座での
ロクサアヌや役者たちの影絵、ラストにシラノの魂が向う月の映像・・・
それらは、舞台の真裏にあるプロジェクターから映し出していました。
実はわたしは、月の映像を観る時には、毎回すでに涙でぼやけて
輪郭がはっきりしていないのですが、綺麗な月でしたよね。
そんなシラノを観た夜の帰り道は、空を見上げいつも月を探してしまいます。

今日は、打ち上げだそうです。
皆様、お疲れさまでした。&あと一日、素晴らしい舞台でありますように!!!
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画像については事前に劇団の許可を頂いています。無断転載はなさらないで下さいね★
by berurinrin | 2006-11-18 23:42 | 稽古場/舞台裏話

昭和45年頃を舞台にした宮崎県日南市。。実在に存在する乙姫神社。
豊漁祭を舞台に繰り広がるテキ屋のお話・・。
そんな『ゆれる車の音』の舞台裏を拝見してきました。
(ちなみに豊漁祭は、フィクションです)

舞台中央にでんっ!と置いてある黒い車。まじ本物の車です。
車種は○ンダ“ステップバン”、しっかりエンジン部分は空っぽ。
あっ、バッテリーは付いていましたが使用していないそうです。
ライトは、車内にスイッチがつけられ敏子さん(塩田朋子さん)が自ら操作されているそうです。
ゆらゆら揺れる車はそのまま、重蔵さん(角野卓造さん)が揺らしています。

舞台の上手にある南国の木“ココヤシ”これは本物です。ちゃんと根っ子もあって
毎日お水をあげてるそうです。すごーく重くて人の力では持てなくて、クレーンを使って
舞台の上に乗せたそうです。
“ココヤシ”の右手にある建物は“社務所”です。
神社には社務所という場所があって、お守りや絵馬、おみくじ、奉納等の受付場所。
ちょっと寂れた感じになっていましたが、きっと、20年前には華やかだったのでしょうね。

この社務所の裏には、自転車止めのような折り返し場所があって、坂の下から
自転車でつぅ~っと、降りてきて折り返して、舞台に出られるようになっていましたが
狭いし思いのほかスロープが長くて、実際自転車に乗って降りたり・・ちょっと怖そうでした。
特に丈太郎さん(たかお鷹さん)を後ろに乗せて大田川宏さん(植田真介さん)の二人乗りは
自転車止めの所でスタッフの方が待機されてるそうです。

スロープの一番上から客席を眺めると本当に高いです。太平洋ではなくて
客席中を一望できる素晴らしい眺めです。
スロープの途中に客席とは反対側には階段がありました。
降りると参堂の先には鳥居が二つ、その前には石塔・・近くから見ても本物そっくり★

鳥居の脇を通り、舞台袖に入ってから舞台監督の居るモニター場所を眺めながら
Uターンすると、そこは舞台下手にある公衆トイレ。
ここが一番興味ありました(笑)トタンで囲まれた壁はプラスチックで、窓はアクリル板に
黒のマジックで窓の割れた亀裂が描かれ、ガムテープで貼ってあります。
やはり本物のトタンは危険なので、プラスチックにされたそうです。
そして水道。上にタンクがあって、ホースを繋いで自然の流れで出るようになっていました。
流した水は、下に洗面器のような四角いトレイが流しの下にセットされてました。
使う水の分量を量って、洗面器を用意されたそうです。
公衆トイレの隣にはベンチがあって、掲示板にはラジオ体操のお知らせと
小さな「お化けのQ太郎の絵」細かすぎるぅ(爆)

お芝居の中で、怒った敏子さんが、車の鍵をトイレに投げ捨ててしまった後
重蔵さんが、木の枝を使ってトイレで何やら「ぴちゃぴちゃ」と音を立てる(笑)
恐ろしくも・・リアルな想像をしてしまうシーン。音はテープだそうですが
角野さんは、しっかり屈みながら「ぴちゃぴちゃ」と見えないところで、演技をされてるそうです。
また、この大事な枝を折るシーンも「えいっ!」と枝を折り、猫の鳴き声にびっくりする演技を
舞台の袖で演じておられるそうです。
客席からでは見えないこの姿・・いつか見せて頂きたいですね。ちょっと怖いですが(爆)

この時代には、まだダンボールがそれほど普及はされなかったそうで
移動にはりんご箱や竹や柳で編んだ行李(こおり)、木箱・・
ノスタルジックな気分になります。
そして、この時代にはバッテリーは、持ち歩いてはいないだろうとい事で
夜の宴会の場面の電気は、公衆トイレから電気を拝借!といことでコードを繋いで
車の上に、裸電球を点していましたが
頭が無防備(?)な角野さんとたかおさんが、裸電球に頭を当てて「熱っ!!!」
実際は熱くはないそうですが、さすがの演技力!!熱そうでしたぁ(笑)

舞台は九州なので、「酒!」といえば、勿論「焼酎!」って、ロビーのスピードくじの
景品にもなっていましたね。ところが、残念ながらお芝居では「お水」をグビグビ・・
しかし、後半登場する“ラムネ”これは、本物だそうです。
今も販売してるラムネの瓶と当時の瓶は違うので、昔の瓶を使って
なんとスタッフの方が、毎日ラムネ水を作って冷やしているそうです。
味もちゃんとあって、美味しいそうですよ♪
丈太郎さんが、ラムネを開けるとき「プシュッ♪」小さな音が聞こえましたか?

重蔵さんが、妖気を感じてびっくりしたのは
突如、車の後ろから出てきた小料理屋の女将のしのぶさん(山本郁子さん)。
車の後ろにあるスロープの石垣の壁には、戦争中の名残の防空壕の後がありました。
この防空壕から出てきたのでした(笑)

芝居が始まる前に、緞帳ではなくて
舞台中央の前に吊り下ろされていた幕(半幕というそうです)
これは4枚の大漁旗を重ね合わしたものでした。どうりでかなり派手でしたね♪
作家の中島敦彦さんからの頂き物だそうです。
って、どうしてお持ちだったんでしょう???でも、すごく素敵なアイデア★

今回セットがとてもリアルで細かくて、舞台をご覧になっていらっしゃらない方には
マニアックすぎて、なかなか伝わりづらいかもしれませんm(_ _)m
ぜひ、稽古場日記を書かれていらっしゃる丈太郎さんの息子メガネの雄太郎さん
浅野雅博さん)のブログで画像を見てくだされば、伝わりやすいと思います。

今頃このセットたちは、バラされているんでしょうね・・寂しいです。
でも次回作は、シラノですっ!『シラノ・ド・ベルジュラック』!!
お稽古も始まったそうです!楽しみだぁYeah~!(*^^)v
by berurinrin | 2006-09-24 17:59 | 稽古場/舞台裏話