日生劇場+文学座ファミリーステージ『若草物語』4

日生劇場+文学座ファミリーステージ『若草物語』 

ローレンス家を巡る日々の中で、キーポイントとなるのは
ジョー(佐藤麻衣子さん)が、ドイツ人のベア先生(大滝寛さん)に綴ったお手紙です。
大滝さんの優しくて深い声で語られる、ジョーの日常の風景から
いつしかジョーとベア先生が出会って、ジョーに恋が芽生える瞬間。
二人のシーンは短いですが、二人の結び付きの深さは、互いを知らない時から
すでに始まっているかのように感じられましたね。
素敵な大滝さんが、もしゃもしゃ頭の髭姿・・・でも、逆に若々しくってかっこよかったですね♪

三女のベス(尾崎愛さん)が、熱を出して生死を彷徨うシーン。
お医者さまをバンクス先生を演じたのは、研修科二年の山森大輔さん。
発表会『愚者には見えないラマンチャの王様の裸』で旅芸人の役を
演じていたのが印象的でした。

マーチ夫人(山本郁子さん)が心を痛めて、クリスマスの朝食をプレゼントしたのは
貧しいフンメル家。フンメル夫人を演じたのは、研修科二年の渡辺文香さん。
ゆれる車の音』で、山本郁子さん扮する小料理屋の女将さんの娘、
テキ屋に憧れるあさみさんを演じました。
楚々とした雰囲気を持ちながらも、研修科の発表会では大胆な演技を見せてくれる
スケールの大きさを感じるとても楽しみな女優・・渡辺さんです。

同じ研修科2年生でアンサンブルで活躍されたのは
鈴木亜希子さん。鈴木さんは『愚者には見えないラマンチャの王様の裸』の女組で
道化を演じていました。この『愚者には見えない・・』って、難しい作品なんですが
なかでも道化って、複雑怪奇な人物で・・観ながら、すげーすげーと思ってました。

牧野沙也子さんは、スタイルが良いですよね綺麗だしぃ♪
それに何と言っても、歌が上手い!それもそのはず音大出だそうです。
研修科の発表会で彼女の歌うシーンがあって、歌い出しの声で
パイプ椅子から、(あまりの上手さに)ずり落ちそうになりました(笑)
お稽古前に、歌の歌唱レッスンがあったそうですがリーダー格で皆を引っ張ったそうです。

中島慶典さんは、実はまだ印象に役柄が私の中で残ってはいないのですm(_ _)m
なのでご紹介兼ねた感想が言えないのが残念ですが
『愚者には見えないラマンチャの王様の裸』男組では、主人を探し続ける従者を演じた彼。
でもアンサンブルの中で、先輩達の姿を真近で観察する事の出来たこの機会を
ぜひ生かして演技の幅を広げて欲しいなあ心から願っています。
次回の研修科生の発表会では、しっかり拝見させて頂きます!!

今回のセット・・・場面転換の度に回り舞台の上にセットされたマーチ家の家の中、外と
回っていきますが、盆をまわす縁の下の力持ちさん達にもエールを贈りたかったです。
3日間『若草物語』と共に突っ走った皆様
本当にお疲れさまでしたm(_ _)m

さて、来年の日生劇場+文学座ファミリーステージは
フィリパ・ピアスの有名なファンタジー小説『トムは真夜中の庭で』です。
脚本・演出は同じく高瀬久男さんです。
出演は、倉野章子さん、若松泰弘さん、反田孝幸さん、松山愛佳さんほか
めちゃめちゃ楽しみな主力メンバーですね★
待ちきれないけど、良い子で待ちます~皆様♪来年もまた日生劇場で~!!!
by berurinrin | 2007-08-19 21:42 | 文学座観劇感想