別役実作品リーディング集『にしむくさむらい』

別役実作品リーディング集『にしむくさむらい』 in 文学座アトリエ(7/2)

演出 森さゆ里
照明 賀澤礼子
音響 望月勲

電信柱の近くで、リヤカーを引いてやってきた女1(八十川真由野さん)は立ち止まり
積んでいた布団をその場に敷きはじめます。その様子を見ていた男1(原康義さん)が
女1から声を掛けられるままに手伝い始めます。
大きな石をロープで結び、持ち上げてロープの端を電信柱に結びます。
丁度、ロープを切れば石が落ちる所に枕を置く女1・・
女1は言います「乞食をこれで捕まえます」

リーディング3作品の最後の作品となりました。
う~ん、わかっちゃいたけど背中ゾクゾクの恐怖を味わってしまいました。
この演出がまたニクイというか、とっても脳を刺激する舞台を作り上げてくれました。
例えば犬の遠吠えや木枯らしの風の音・・は効果音を使わずに
ト書き(松山愛佳さん)の声を使い、また彼女は役者に合わせて小道具を動かします。
つかず離れず距離を置きながら・・・。
役者は台本を持ちながら、実際には触れる事の無い小道具を
使っているかのようにト書きと呼吸を合わせながら舞台を動きまわります。
まるで幽体離脱のような不思議な感覚です。

それにしても別役実さん・・て・てごわい(><)

リーディング3作品とも初期の別役作品でしたが、どの作品も目新しく見ごたえたっぷり♪
それなのに・・たった1回きりの公演。キャスティングも贅沢で完成された舞台でした。
またぜひ企画して頂きたいですね♪

この作品の後日譚として、『犬が西むきゃ尾は東』現在公演中ですが
ご覧になりましたか?
『にしむくさむらい』が1979年に上演された時のキャスティングは
男1(角野卓造さん)出社拒否症のサラリーマン
男2(小林勝也さん)土壇場で逃げ出したくなる発明家
男3(田村勝彦さん)殺されてしまう乞食
女1(倉野章子さん)男2の妻
女2(吉野佳子さん)死んだ子供を背負う男1の妻
ぜひイメージを広げてみて下さいませ。
なんとなーくリンクする部分が出てくる感じが・・・・。
う・・・ぞくぞくっ(笑)

それはまた次の感想で(笑)
by berurinrin | 2007-07-03 21:32 | 文学座観劇感想