文学座付属演劇研究所研修科発表会『天保十二年のシェイクスピア』

文学座付属演劇研究所研修科発表会『天保十二年のシェイクスピア』
                                 in  文学座アトリエ(10/30)

作     井上ひさし
演出    松本祐子
協力    文学座演出部
アクション 渥美博

天保時代。下総の国。清滝という宿場町を舞台に陰謀と欲望の世界が繰り広げられます。
この宿場を牛耳っていた鰤の十兵衛が隠居を決意します。
この鰤の十兵衛にはお文、お里、お光という三人の娘に財産を分けようとしますが
お文とお里の美辞麗句に騙され、何も答える事が出来なかった優しいお光を追い出して
しまいます。そして、お文とお里の強欲権力争いから始まり
醜い姿で周りを混乱させる悪党・佐渡の三世次が現れ大きな騒動へと・・・

言葉・・言葉・・絶え間ない言葉の洪水と音楽の降り注ぐ、めまぐるしくも
エネルギッシュな舞台でした。
有名な作品だし、最近再演、TV中継もされた作品なのでご存知な方も多いと思われますが
この作品は、シェークスピアの戯曲の登場人物のエピソードが何重にも重なりあった
込み入った芝居で、井上作品には欠かすことの出来ない音楽もふんだんに使われ
またお色気シーンもあったりと、かな~り高度な作品。
名前のあるキャストはすべてメインの場面があるので、誰もが主役になれる作品です。

研修科生たちにも、期毎に特徴があって
今回のこの44期の研修科生達は、チームワークというよりの個々の個性の
ぶつかり合いから出る火花の激しさの競演、まさに『天保十二年のシェイクスピア』を上演するに
相応しいメンバーだったと思います。
それにしても皆、歌唱力、リズム感・・とてもハイレベルで驚きの連発です。
台本に忠実に4時間近い上演時間をものともせず挑戦した彼らにエールを贈りたいです。

今回は、な・なんと・・・なんと、皆さ~ん!(笑)アトリエに2階席が作られていましたぁ!!!
観やすい席を確保して下さったにもにも関わらず、一生の記念かも・・と、思って
2階席から拝見しました。2階席からの眺めは、舞台の裏、袖までも覗けてしまいますが
当たり前といえば当たり前ですが・・なかなかプロでも気を抜いた姿を目撃したりしちゃうんですが
彼らは徹底して、その姿が消えるまで舞台と同じように演技しつづけ、相手役を気遣い
スピーディーな場面の転換の際での、日頃のスタッフとのコミュニケーションの良さを感じさせる
素晴らしいバトンを受け渡しつつ、舞台を作り続けていました。
そして、彼らの演技や歌に彩を加えているのが生演奏。
舞台上手に拵えられたスペースにピアノ演奏(大森暢子さん)筝演奏(松本英明さん)。
パーカッションのように自由に操る松本さんの筝の演奏にびっくりしました。
この松本さん、演出の松本祐子さんの弟さんだそうです。素敵な演奏ありがとうございました。

終演後、隣のお稽古場では11月本公演の『シラノ・ド・ベルジュラック』の稽古中。
なんかとっても芸術の秋です・・・。
夜、板の間にタオルケッツン(?)だけでは風邪をひきますよぉ~ギョロ(笑)

次回の研修科の発表会は11月。。。リンクさせて頂いてる。研修科卒業生のかおりちゃんの
H.PのA SPOONEUL OF SUGARを要チェックしてみてくださいね!
いつも♪かおりちゃん!ありがとう(*^^)v

~10/1(日)まで in 文学座アトリエ(無料)
by berurinrin | 2006-09-30 23:39 | 文学座観劇感想