『オトコとおとこ』バックステージツアー

この日は終演後、バックステージを案内して頂きました。
案内人は、いよっと!高橋大演出家こと高橋正徳さん♪
そしてゲストに瀬戸口郁さんが参加して下さいました。

このお二人の見た目は学者肌のような感じですが
いやいやなんのこのお二人のコンビが最高に可笑しくて、こぼれ話満載の
爆笑舞台裏見学となりました。

二重構造の回り舞台。スピード感ありましたね。
一緒に拝見した会社の同僚のmatsuは、開演前にセットを見て
「モーターで回ってますか?」なんて言ってましたが
アナログの素敵な人力の力によるもので、場面ごとに回り舞台(盆)の端に
いくつかある小さな光を放つ黒いスイッチみたいなものと、裏側にあるスイッチ
と合わせながら、場面ごとにシートに書かれた細かな角度に合わせて
2名でがーーっと、動かしているそうですが
櫻井章喜さんの登場の時は三人掛かりで回すそうです(笑)
そこで
瀬戸口さん「やっぱ、人で回してもらった方が演じる側は気持ち良いよ♪」
高橋大演出家「そりゃあ、そうでしょう」

アトリエは通常固定式の舞台があるわけではないので、
芝居の作品に応じて舞台自体が変わります。
なので基本はアトリエの内部はすべて、赤茶色の時代を感じる壁があるわけですが
今回この舞台の裏にあるはずの壁がすべて取り外されていて、
通常倉庫として使われている部分が、場面で使われるセットの保管と
早替わり室に使われていました。
25場もある目まぐるしい舞台展開になると、衣装の早替わりもすごい事になりますよね
と、いうことで今だから書ける爆笑エピソードを2つほど

現代の喪服に着替えなきゃいけないところを、どうしてこうなったのか?
青いスーツを着て、色の付いたネクタイをして、なぜか手に喪服を持って
舞台に立った人がいたそうです(笑)
その人の名は・・・じゃーん、古川悦史さん♪

これだけ、登場人物が多いと小物も多くなってしまって、その上は早替わりっ!!
となると小物をご本人が、どこに置いたか忘れちゃったりもするそうで
現代の居酒屋のシーンで、今までしていた“めがね”を何処かに置き忘れてしまって、
裏では、ばたばた!!!「めがね!?めがね??」と、見つからず(><)
観念して“めがね”無しで、何事もないように演技をされた方がいらしたそうですが(笑)
その人の名は・・・じゃーん、やっぱり古川悦史さん♪

・・・・・素敵です。

この『オトコとおとこ』の舞台セットは、乗峯雅寛さんの手によるものですが
乗峯さんのセットはシンプルで美しくて私は大好きです。
『お月さまへようこそ』の階段のような大きなセットが、バーカウンターになったり
椅子になったりテーブルになったりと、、びっくりしながらも素敵なセットで
嬉しくなってしまいましたが、今回も2重構造の回り舞台には色んな工夫があって
でもとてもシンプルで、昭和という色調・イメージ・・ちょっとべたな感じが伝わった
素敵なセットでした。
そしてインパクトがあったのは、2色のルーレットのような床の色。
これは照明によって濃淡が映し出されて効果的に生かされていましたね。

そして、今回は激しいアクションシーンが2場面ありましたが
あごをはずしてしまった役者も居らしたそうで、開演前にはこの場面を
毎日必ず、おさらいをしてから本番に向かったそうです。

最後にこのお芝居では、「消えもの」といわれる飲み物や食べ物が出てきましたよね。
ビールは、ノンアルコールのビールでした。
瀬戸口さん曰く「味は普通のビールと一緒」だそうです。
小林勝也さんは、美味しそうにお通しを食べていらっしゃいましたが
中身は「お豆腐(絹ご指名)♪」
やはり食べて演技して、台詞をしゃべらくてはいけない役者たち。
食べたものがいつまでも口の中にあると不都合なので、口に入れてもすぐ消化できる
ものを考えるそうです。

ここで、クイズです!!(『ぬけがら』以来のクイズですが・・)
小林勝也さん扮する、北川健三さんお勧めの“焼き鳥”
皆さん美味しそうに食べておられましたが、実は美術さんの腕の見せ所。
最前列でもわからなかった私です。その食べていた“焼き鳥”もどきの食材は
何だったでしょうか?
答えは『オトコとおとこ』の感想の最後回に発表します(^_-)-☆
どうぞ当ててみてくださいね(笑)
by berurinrin | 2006-07-03 21:51 | 稽古場/舞台裏話