文学座ファミリーシアター『アラビアンナイト』その7

文学座ファミリーシアター『アラビアンナイト』 in 全労済ホール/スペースゼロ(5/6)

脚色 ドミニク・クック
訳   鴾澤真由子
演出 高瀬久男

<ものを食べない奥さんの話>

街中を歩いていた教主バルン・アル・ラシッド様(三木敏彦さん)は、人垣の奥で雌馬に乱暴に鞭を当てているシディ①(沢田冬樹さん)と出会います。
後日、教主さまは、シディ①を招き、理由を問いただします。
するとシディ①は不思議なお話を語り始めます。

不思議なお話の中に登場するのはシディ②(亀田佳明さん)。魔法を操る妻(香月弥生さん)の見てはならない姿を見てしまった為に、犬に姿を変えさせられ散々な目に
合ってしまいます。

犬のチャンスくんに変身させられた亀田佳明さんのコミカルな動き最高です!
このチャンス君を世話するのがパン屋さん(助川嘉隆さん)、
二人の掛け合いコント?!かなり楽しいです♪
今回は助川さんは主に物語のアクセント的な役割が多いのですが、これが
さまざまな多面性を持って助川さんらしい味付けをされています。
そう、他にも出演されてる俳優達全員、主演を演じられる力量を持つだけに
アンサンブルにおいてもレベルの高い、見ごたえ十分の秀作となるのでしょうね。

私にとって最後の『アラビアンナイト』観劇日でした。
偶然ロビーで浅野雅博さんとばったり♪そう・・浅野さんは前回まで『アラビアンナイト』に
ご出演でした。犬のチャンス君でしたね★でも、実は観てないんです私(苦笑)
「えっ___!散々やったのに!」って言われてしまいました(笑)
ご自分が(今回のアラビアンに)出ていないので、
不思議な感じがするって、おっしゃっていました。
またアトリエ公演『エスペラント』にご出演されていた佐古真弓さんに遭遇してご挨拶。
さりげなく生徒の心情をを労わるさっぱりとした素敵な先生でした。
佐古さん・・とっても綺麗な女優さんですね。目がキラキラ輝いてました。

さて、物語を語り終えると夜は明けています。あれから何年物語を語り続けたのでしょうか・・
年を取ったワジール(三木敏彦さん)がやってきます。シャハラザード(目黒未奈さん)は
シャハリヤール(早坂直家さん)に裁決を仰ぎますが、彼は黙ってワジールを帰します。

次回は<妹をねたんだ二人の姉>のお話です。

~5/7(日)まで in  全労済ホール/スペースゼロ(新宿)
by berurinrin | 2006-05-06 13:03 | 文学座観劇感想