文学座ファミリーシアター『アラビアンナイト』

文学座ファミリーシアター『アラビアンナイト』 in 全労済ホール/スペースゼロ(4/30)

脚色 ドミニク・クック
訳   鴾澤真由子
演出 高瀬久男

昔々のお話です。
ある日、王様シャハリヤール(早坂直家さん)は愛するお后様(名越志保さん)の
不義を目撃してしまいます。
お妃様を処刑し、愛する事と笑う事を忘れてしまった王様は、一夜だけ新たなお后を
迎え、翌朝処刑する事を繰り返します。人々が恐怖に震える中、
王様の新たな后となった美しく賢い娘シャハラザート(目黒未奈さん)が、
彼女の命と引き換えに語る千と一夜の物語。
シャハラザートが話を語り終えた時、王様の心は・・・。

「アリババと四十人の盗賊の話」や「船乗りシンドバットの冒険」など
子供の頃に聞いた物語。。ほどんど忘れかけていたお話ですが、どれも心が弾む
素晴らしいお話です。そして、人間の生と死。愛や嫉妬、復讐。。
面白くってわくわくする冒険や情けないお話。とてもリアルで恐怖を感じる挿話もあります。

最近の昔話は、現代の子供に合わせてストーリを変えてしまっていると聞きます。
けれどもこの『アラビアンナイト』の世界は、
決して子供の目線に落としているわけではありません。
人の持ち物を盗んだらどうなるか?
人を殺してしまったらどうなるか?
物語の顛末は、現実の世界に共通する教訓です。
そんな<ファミリーシアター>という、文学座の演目のカテゴリーの中にしっかりと
根付き始めたシリーズは、大人も子供も親子も夫婦、カップル。。
そう・・誰もが観て感じられて楽しめるように仕上がっていました。

拝見しながらとっても嬉しくなった私です♪いい作品って、観てて嬉しくなります。
俳優達は全力疾走で舞台上を駆け回ります。
ベテランから若手までの見事なチームワークと個々の技の競演でもあります。
ミュージカルでも芝居でも音楽劇でもない、でも網羅してる不思議な舞台です。

~5/7(日)まで in  全労済ホール/スペースゼロ(新宿)

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画像については事前に劇団の許可を頂いています。無断転載はなさらないで下さいね★
ポスターは2006年バージョンです。
by berurinrin | 2006-04-30 23:45 | 文学座観劇感想