文学座3月アトリエの会『エスペラント~教師たちの修学旅行の夜』

文学座3月アトリエの会『エスペラント~教師たちの修学旅行の夜
                                       in 文学座アトリエ(3/26)

作   青木豪
演出 坂口芳貞

東北の温泉旅館が舞台です。
都内の某私立高校の修学旅行も今日が最後の夜。
消灯時間も過ぎ、先生達もつかの間の休息を・・・
と、思いきや生徒が一名居なくなってしまったり、男湯の中に死体?
さまざまな場所で小さな火種が少しずつ燻りはじめて・・・・

TVドラマの『24』ではありませんが、休憩無しの約1時間45分の上演時間に合わせて
芝居も同時進行で始まっていくので、暗転もありません。
まるで自分が舞台の上で起こったすべての出来事の目撃者のように
右往左往する人物達にドキドキハラハラしながら見守っていた自分です。
テンポ良く会話が弾み、とても明快なストーリーでわかりやすく
女子高生の心のトラウマに触れて胸を痛め、先生達の恋愛模様に笑いつつ
ピュアな高校生カップルに微笑ましさを感じながら
春にふさわしい爽やかな感動を受けてアトリエを後にしました。

初日が開いて間もないのでネタばれを控えつつ書いた感想なので
分かりづらいかもしれませんが・・アトリエらしい、本公演とは趣が異なる
冒険心もあり~の楽しい作品です。
俳優に当てて書いた役とのことで、かなり笑える台詞もあって
特に椎原克知さんの「昔から口元が・・・・(観てのお楽しみ♪)って言われる」って
吹き出しそうになりました。
セットもとてもこまかーく凝った所があるので、舞台に近づいてポスターや張り紙をぜひ
ご覧になるのをお勧めします(笑)

アトリエの公演の時は、お当番制で文学座の俳優達がお手伝いされています。
もしかしたら、お目当ての俳優に遭遇できるかも?!です。
その日は、冨沢亜古さんにチケットをお願いして、
振り向くと笑顔一杯のいつも元気な佐藤麻衣子さんに遭遇。
客席の案内では反田孝幸さんの元気な姿も!
反田さんは文学座+青年団交流シリーズ『卵』で、研修生の卒公以来、久々に
舞台でお目にかかれます。
もちろん麻衣子ちゃんも同じく『お月さまにようこそ』ご出演です♪
またアトリエのロビーでは白鳥哲さんが監督された映画『ストーンエイジ』のチケット販売を
自らされていましたよん♪

~4/9(日)まで in 文学座アトリエ(信濃町)

4/2(日)は昼の部終演後、アトリエ交流会があります。
出演者出席で役柄紹介やら演出家、脚本家の参加、時には翻訳家を招いたり、
質疑応答があったりと約1時間程ですがの密度の濃い貴重な時間を過ごせます。
by berurinrin | 2006-03-28 21:32 | 文学座観劇感想