9月アトリエの会『焼けた花園』

9月アトリエの会『焼けた花園』 in 文学座アトリエ

作   ウーゴ・ベッティ
訳   溝口廸夫 
演出 上村聡史


国境沿いの一軒家にひっそりと暮らしているその国の元指導者ジョバンニ
坂口芳貞さん)と妻のルイザ(寺田路恵さん)のもとに現れた
昔の盟友トマーゾ(中村彰男さん)とラニエロ(城全能成さん)
二人は緊張下にある隣国との平和交渉に向けて、ジョバンニの政界の復帰を説得に
来たのですが、、、、、。

折りしも今日は第44回衆議院選挙投票日。皆さん投票いかれましたか?
私はもちろん行って来ました。わたしの清き一票が日本を動かすのです(笑)

日本では初上演の作品です。
はっきりいってこの作品は一筋縄ではいかないし、万人受けする作品では
ありませんが、凝縮した人間関係の中でとことんまで追い詰める姿が逆に
追い詰められたり・・いいんですよ。なかなか好きですね私。
文学座ならではの演技力のぶつかり合いで成り立つ芝居です!
この作品でデビューした上村聡史さん!すごい大物の予感を感じます。
今後が楽しみですね♪

ジョバンニとルイザには愛する息子を事故で亡くしています。
息子の死を今だ受け止めきれないルイザは心を病みつつあります。
家族の問題を片手に抱え、もう片方にはトマーゾを通じた政治の世界が広がっている
ジョバンニの心情。。でも、もう一歩政治の世界に入れない理由が後半わかるのですが
そんなジョバンニの坂口芳貞さんが過去の栄光を持った、燃え尽きた男の
なれの果てのような乾いた演技が素晴らしいのです。
そして妻のルイザの寺田路恵さんのふつふつと現れる激しい感情の揺れ幅と
対極のようなトマーゾの中村彰男さんの感情を押し殺したような膨大な台詞と
相まって家族と政治の話が交差された世界が広がっていきます。
それにしても中村彰男さんは超かっこいい!!!彰男さんのトマーゾの手が
とてもきれいで、この人は決して自分から手を汚さない影の権力者がぴったり。
悪の香りを放つ彰男さんも魅力的です。
トマーゾの傍にいるラニエロの城全能成さん!演技の幅が広がりましたね。
台詞が多いわけではないのですが、そこにいる存在感が確かにあります。
存在感といえば関輝雄さんのニコラ。頭が真っ白になちゃってびっくりしました。
さすが関さんが登場すると空気が変わります。

で、今回新にヒロインが誕生しました。ローザ役の愛佳さんです!!
彼女の存在が登場人物の全ての良心の復活の為の殉教者であるのなら
まさに彼女の可憐さなしにはこの作品は成立しない位の役どころですが
果敢に挑戦して成功した彼女の姿に、これからの活躍にエールを送りたいです!

これからもがんばってね!素晴らしかったよん愛佳さん♪
終演後、声を掛けてくれてありがとう!!!

~9/21(水) 文学座アトリエにて、チケットは若干残っているようです。
もちろん私は又観ます★
by berurinrin | 2005-09-11 22:19 | 文学座観劇感想