シェイクスピア祭リーディング春のシリーズ『じゃじゃ馬ならし』

シェイクスピア祭 リーディング春のシリーズ『じゃじゃ馬ならし』                        
                                         in 文学座モリヤビル1階(4/20) 
作  W・シェイクスピア 
訳  小田島雄志
演出 中野志郎
美術 石井強司 
照明 坂口美和 
照明操作 清水圭吾  
主催 シェイクスピア祭実行委員会「じゃじゃ馬」組 

じゃじゃ馬で手が付けられないと有名なパプティスタ家のキャタリーナ(目黒未奈 さん)に
求婚したのはペトルーチオ(上川路啓志 さん)強引に日曜日に結婚式を挙げると言います。
父・パプティスタ氏(高瀬哲郎 さん)も大喜び。
そして日曜日。
パプティスタ家の召使いビオンデロ松井工 さん)から、びっくりして花嫁の父親の元に
花婿がとんでもない格好で花嫁を迎えに現れたことを報告します

『タイタス・アンドロニカス』と同時連続上演されたのが、『じゃじゃ馬ならし』です。
『タイタス』が、ド・芝居であるなら、『じゃじゃ馬ならし』は演者が、最後まで台本を持ったままという
シンプルなリーディングのスタイルでした。
進行というかト書きを読むのは、舞台下手側に「演出家」と書かれたテーブルの札の前に座っている中野氏。
そのまんまじゃん的な(笑)
で、前回『エドワード三世』の時に思ったのですが
シェイクスピア作品って、登場人物が多いのですよね。
それを少ないメンバーで、衣装もなく動きもないリーディングの形で複数演じ分けるのは、かなり手ごわいというか
内容が分かっていればいいのですが、なかなか混乱してくると思うのです。
特に関係性がごっちゃまぜになっちゃう。
で、新たなたくらみというか、ユニークな手法で魅せてくれたのが
今回の『じゃじゃ馬ならし』

舞台中央に「キャタリーナ」と「ペトルーチオ」と名前の短冊が掛ったテーブルが2脚。
そして舞台後ろ正面には、登場する役名とその紹介が書かれた短冊が並べて飾ってあって
各短冊にはランプが付いていて、登場すると、その役のキャストが、ボタンを押して演じ
退場するとボタンを消すという、クイズ番組の回答の早押しの趣向な感じでした。
面白いアイデアですね。
その役名の紹介も、なんかクセがあるというか、ひねりがありました。
でも、上演時間が短くテンポが速いので、パンフにも配役を書いて欲しかったなぁ…

さて、圧倒的な勢いがあったのは、キャタリーナを演じられた目黒未奈さん。
そのままの立ち姿も美しいのですが、未奈さんの伸びやかで健康的な美しい声。
アラビアンナイト 』のシャハラザード姫を思い出しちゃいました♪懐かしい~
その声が、下からぐわっ~と、突き上げるように発する台詞の勢いで、動きはなくても
じゃじゃ馬っぷりを発揮されていて迫力満点♪後半、従順な妻となった時の
声音の美しい事といったら…いつかキャタリーナを演じて見せて頂きたいと思いました。

そんなじゃじゃ馬キャタリーナ嬢と結婚するペトルーチオを演じられたのは上川路さん。
未奈さんやほかの皆さんが、真っ直ぐに語っているのと反対に
手の動きがすごく気になったのですが…
でもそのおおらかなで大胆な口調は、気持ちがいいですね。
未奈さんと上川路さん…お二人とも立ち姿がきりっとしているので、
逆に寄り添った姿を見てみたかった気がします。

高瀬哲郎さん、松井工さん、松尾勝久 さん、田中宏樹 さんと
この四人が、キャタリーナの父や二人の召使い、友人と様々な役を演じ分けます。
場合によっては、二つの役を一度に登場させちゃったりと大わらわ
ちょっと贅沢すぎるキャスティングですね(#^.^#)

次回のシェイクスピア祭は、『ヴェニスの商人』5/23.24『夏祭恋逝殺』5/25.26です。
また新たな演劇との出会いが楽しめることと思います★

 4/19(土)~4/22(火) in  文学座モリヤビル1階

by berurinrin | 2014-05-05 01:57 | 文学座観劇感想