文学座公演シェイクスピア祭『お気に召すまま』その1

文学座公演シェイクスピア祭『お気に召すまま』 in  あうるすぽっと(2/11、23、)

作  ウィルアム・シェイクスピア
訳  小田島雄志
演出 高瀬久男
美術 乘峯雅寛
照明 中山奈美

父の亡き後、貴族・オリヴァー(沢田冬樹さん)は、
与えられるはずの弟のオーランドー(釆澤靖起さん)の遺産を着服。
当然二人は仲たがいしています。

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そんな時レスリングの試合で優勝したオーランド-は、
そこで出会ったロザリンド(前東美菜子さん)と互いに一目惚れ状態。
ところが、オリヴァーの計画でオーランドを追放され、
自分の身を案じてくれた召使アダム(戸井田稔さん)と共にアーデンの森深く入っていきます。
ロザリンドの父・前公爵(大滝寛さん)も仲の悪い弟・フレデリック公爵(廣田高志さん)に
追い出されアーデンの森で暮しています。
フレデリック公爵の一人娘・シーリア(藤崎あかねさん)とロザリンドは大の仲良し。
しかし、フレデリック公爵がロザリンドを追放しようとしている事を知った二人は、家出をしてしまいます。
そして向った先は、アーデンの森・・・

鵜山仁さん演出の『尺には尺を』と当時上演されたのが
『お気に召すまま』です。
シンプルな舞台に、くるるんと渦をまいたナルト(笑)の幕が
こっちの端を吊って、下ろして~それだけで場面の転換を見せてくれます。
「ナルトはだめだよ。目がまわっちまうからな」と言ったのは、
『男はつらいよ』の寅さん(笑)でしたが
恋のナルト(笑)が渦巻くアーデンの森の物語。
この作品のロザリンドのセリフは、シェイクスピア作品の中で演じる女役として
ダントツに台詞が多いので有名なんですよね。

こちらも音楽は芳垣安洋さんと高良久美子さん。
高瀬さんとは『アラビアンナイト』からのコラボなので、求めあう音楽のつながりが
納得し合えるというか、アカペラがなんとアーデンの森の中に澄み通るような広がりを感じます。
歌う人は前公爵と共に森に身を置く元貴族達。
なんか白雪姫に出てくる七人の小人たちみたい(^_-)-☆ヘイホーって

実は、初日を拝見した時に、硬い感じがするなぁと思ったのですが
二度目を拝見して、とたばた喜劇に作ろうと思えば、どうにでもいけっちゃうこの作品を
あえて高瀬さんの手によって、洗練されたのっぴきならない状態に追い込まれた
人間ドラマ…だとしたら、と、びっくりの発見でした。
もどかしい思いがふつふつとナルト(笑)もとい渦のように激しくもつれ合い流れていく
感情の収まりが、誰もがハッピーな展開になる終幕の幸せ感。
笑顔で客席を離れる爽快感を味わえるのも幸せだなぁ~とこれも発見なのでした。

2/11(火)~3/4(火)まで in  あうるすぽっと




by berurinrin | 2014-03-03 01:09 | 文学座観劇感想