文学座公演シェイクスピア祭『尺には尺を』その1

文学座公演シェイクスピア祭『尺には尺を』 in  あうるすぽっと(2/11、20、24)

作  ウィルアム・シェイクスピア
訳  小田島雄志
演出 鵜山仁
美術 乘峯雅寛
照明 中山奈美

アンジェロ(大場秦正さん)とエスカラス(川辺久造さん)に留守中の
すべての権利を任せて公爵(石田圭祐さん)は、修道士ピーター(神野崇さん)の協力を得て
神父の衣を着て民衆の中に姿を隠します。

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ある日、クローディオ(上川路啓志さん)が逮捕されました。
罪状は結婚前に恋人ジュリエット(佐古真弓さん)を妊娠させた罪。
その刑罰、死刑。
クローディオの妹イザベラ(高橋紀恵さん)は兄に課せられた死刑を免れるように、
アンジェロに懇願を試みます。

うふっ始まりましたね
今年初の文学座作品は、2作品連続上演。
本格始動のシェイクスピア祭です。
ロビーも物販が華やかでとても活気があって楽しい雰囲気満載です。
さてわくわくの初日を前にBBCのシェイクスピアシリーズから
『尺には尺を』の予習をとDVDを観始めたのですが
呑みながら観てたら寝落ちしてました( *´艸`)
でも結果オーライ♪ストーリ知らなかったら知らないほうが面白いかも(^^)/

この作品は、シェイクスピア作品の中では、問題劇とされているそうで
ほかには『トロイアスとクレシダ』『終わりよければすべてよし』『アテネのサイモン』が
そのくくりに入るそうです。
そこんとこころを知りたい方は『あらすじで読むシェイクスピア全作品』河合祥一郎さん(祥伝社)を
おススメ頂きました。

さて舞台は、白と黒の二色のみのシンプルなフロアの床と幕。
そして表裏と白と黒に塗られたさまざまな大きさの額縁とベンチ。
本音と建て前、男と女、善と悪…入り乱れた相反する感情が行きかう舞台。
でも突き詰めるとコメディになっちゃうんですね。
だって、いまどきデキ婚で死刑なら、この世の男性が生き残る確率の方が少なかったりして(苦笑)
わたしの身内もヤバかった…恐ろしいことであります。
鵜山さんが、この作品のキーワードは法律とおっしゃっておりまして
いかに厳格にいかに穏和に、何のためにあるのか
縛るためなのか自由になるためなのか…と
なんか、今の憲法改正の問題にも通じてきますね。
シェイクスピアの生きた時代と今と400年の間、いったい私たちは何を学んできたのかと(笑)

でも面白かった。
すんごく面白かった。

鵜山さんの作品は、音楽も大事な要素なんですよね。
アンジェロのよこしまな感情がふつふつと溢れる場面でのもやもやした音楽
以前拝見した劇団昴『危機一発』と同じかなと思ったら似てるけど違うと(^^ゞたはっ
冒頭の出演者全員が、この後の展開するドラマの立ち位置というか表現された音楽も
そうですが、芳垣安洋さんと高良久美子さんの音楽で
冒頭の曲はオルケスタデプレのCDから
で、ラストのカテコに掛る曲は、プレスリーの有名な曲「好きにならずにいられない」の原曲
マルティーニ「Plaisir  d`Amour(プレジール・ダムール)愛の喜び」という曲で、
タイトルに似つかわしくないつーか「愛の喜びは一瞬で、くるしみは一生も~ん」という
なんとも意味深なのでした。
そんな鵜山さんの楽しいたくらみというか遊びを知って観ちゃうと
これまた面白さが倍増なのでした。

どうして城を抜け出して旅に出たのかわからない公爵ですが、
結果、公爵のおかげで死刑は行われなかったけれど
もし公爵がいなくなったりしなければ、そもそもクローディオは捕まっていなかったんじゃないかと
え、じゃ公爵がお騒がせの張本人?!みたいな(笑)
なんか一言で解決しない矛盾が生じるのですが
おかげで愛すべき死刑囚のバーナーダイン(横山祥二さん)が釈放されたから
ま、いっかぁ~♪

2/11(火)~3/4(火)まで in  あうるすぽっと




by berurinrin | 2014-03-01 01:40 | 文学座観劇感想