東京オペラプロデュース第93回定期公演オペラ『ミレイユ』

東京オペラプロデュース第93回定期公演オペラ『ミレイユ』 in
                            新国立劇場中劇場(2/8)

全五幕フランス語上演
作曲 C.F.グノー
原作 F.ミストラル
台本 M.カレ
指揮 飯坂純
演出 池田理代子
東京オペラ・プロデュース合唱団
東京オペラ・フィルハーモニー管弦楽団

フランス・プロヴァンスのとある村。農場主の娘ミレイユ(鈴木慶江さん)は
貧しい籠職人のヴァンサン(高野二郎さん)と身分違いの恋に落ちます。
二人は、互い何か不幸が起こった時にはサントマリー教会の前で神様に祈りを捧げる誓いを立てます。
ミレイユを愛する裕福な牛飼いのウーリアス(村田孝高さん)は、ミレイユの父・ラモン(東原貞彦さん)から
結婚の承諾を得ますが、ひょんなことから嫉妬に苦しむウーリアスとヴァンサンは決闘することになり
ヴァンサンは大けがを負ってしまいます。
ヴァンサンのけがを知ったミレイユは、二人の将来に祈りを捧げる為にサントマリー教会へ向かいますが
南仏の激しい太陽の日差しは容赦無く、ミレイユの身体は衰弱していきます。

いやぁ~すごい雪でしたね。
そんな日にオペラ観に行ってきました。
行くの悩んだんですけどね、とても楽しみにしていた作品だったので
どーしても観たくてオペラ鑑賞に似つかわしくない完全防備で家を出たわけです。
で、どーして観たかったかというと
わたしの心をぞわぞわと惑わす、なんとも美しい声を持つ高野二郎さんがご出演だったからなのです。
きゃっ
この二郎さん(私の亡きおじいちゃんと同じ名前ですが…)、
わたしのオペラ鑑賞の師匠・高田正人さんが参加されてる二期会のイケメンズの
ユニット・the JADEのメンバーなのです。で、初めてその歌声を聴いて
あまりの甘い声にくらくらしてしてしまい。もうヤバかった。
一人でリサイタル行っちゃった。その後日にはthe JADEのコンサートも行っちゃいました
クリーミーヴォイスと呼ばれているそうです。
清らかな透明感溢れた美しい声を持つ二郎さんのオペラ…雪なんて、雪なんて…くぅ~
ほんとなんかときめいちゃった。

出会って、お互いの気持ちを確かめあって
君が花なら、僕は蝶になる~♪
私が死んだら…僕は大地になって(棺桶に入って埋まった)君を抱きしめる~♪
なかなか、かなりのバカっぷりの歌を歌って、互いの愛の深さを推し量ちゃう
まわりはヒューヒュー(笑)
若い幼い恋愛が、幸せの絶頂から身分違いという大きな障害に阻まれ、障害があればこそ
その熱情が勢いを増していきながら、絶望に向かって急展開していきます。
ヴァンサンのけがを聞いて、約束を守って教会へと突っ走るミレイユ。
息も絶え絶に教会にたどり着いたミレイユは、愛するヴァンサンの腕の中で息を引き取ります。
(熱中症だったのかな…)と、神様がミレイユの魂を天に引き上げていくという
ラストは、ヴァンサンに振り返りもせず幸せそうに神のもとに向かっていくミレイユの姿。
残されたヴァンサンのその後は、どうなっちゃうのかしら?と、なんか
かわいそうになってしまいました。
なんなら一緒に天に召してあげればいいのに…って思っちゃうほどヴァンサンの歌声は
切なくて甘くて悲しいお話でした。

またミレイユの鈴木慶江さんが、きれいで可愛くて、無邪気なお嬢さん感がたっぷり♪
透き通るようなソプラノがこれまた美しい歌声でした。
最後は切ない幕切れだったけど、ヴァンサンと可愛い初々しいカップルでした。

演出は、なんとあの漫画家の池田理代子さん!
『ベルサイユのばら』とか『オルフェイスの窓』とか夢中で読んでいました。
その池田さんの舞台は、とてもとても美しくて、場面毎に舞台を立体的に動かして
中劇場の舞台構造と映像を上手く組み合わせた張り出した舞台は、素晴らしかったです。
舞台に立つ木々の立ち方が、その場面に合わせて表情を変えていました。
やっぱり絵を描く人だけに、そこんところの魅せ方はさすがですね。
本当に美しい舞台でした。
大変なお天気で、帰りも大変だったけど、満たされた一日でした。

2/8(土) in  新国立劇場中劇場







by berurinrin | 2014-02-12 22:19 | オペラ