文学座本公演『殿様と私』2013

文学座本公演『殿様と私』 
                                 in 調布グリーンホール(12/23)

作   マキノ・ノゾミ
演出 西川信廣

明治19年・・東京・麻布鳥居坂にある白河義晃(たかお鷹さん)子爵邸が舞台です。
ある日、白河家の家令・雛田源右衛門さん(加藤武さん)が
時代遅れのそのちょんまげ頭をからかわれる事件が起きました。
西洋文化が大量に流れ込んできた時代。。
時代の流れに乗れないお殿様と源右衛門さんにとっては試練の時代です。
ならばそれを逆手にとってと、嫡男である義知さん(佐川和正さん)は、とある計画を思いつきます。

2006年に産声をあげたこの作品も再演を繰り返し、
とうとうラストラン、この日がファイナルとなりました。
私がその前に拝見したのは、2011年の暮れ…大宮演劇鑑賞会さんにお世話になりました。
当時は、それまで浅野雅博さんが演じられていた車夫兼通訳の三太郎さん役を
沢田冬樹さんにバトンタッチしての千秋楽でした。
今回は、お兄様こと白河義知さんを長く演じられていた城全能成さんが退団されて
佐川和正さんにバトンタッチということもあって、ファイナルでもあるし見届けたくての観劇でありました。

この作品はもともと俳優に合わせて書かれた、いわゆるアテガキ。
初演の浅野さん、城全さんのキャラクターが見事に融合されているので、あらたに加入された
沢田さんや佐川さんのプレッシャーは、どんだけ~と思いきや
前回拝見した沢田さんの三太郎は、見事に沢田さんのちょっと奥ゆかしい優しさとお茶目さに溢れた
新たな三太郎さんを魅力的に演じられておられたし
今回の佐川さん演じるお兄様は、イギリス人役のジョン・ラング氏を演じられる星智也さんとの対比が
とても絵になるし、ふっくらとした柔らかさが魅力的な育ちの良さを匂わせつつも
時代の流れに戸惑う父親を気遣う人情味のある新たな人物像を描いていたと思いました。
ファイナルらしいベストキャストだと思いました。
それにしても文学座の俳優の培われた層の厚さ素晴らしいですね。

改めてこの日はファイナル!
会場には劇団関係者が集合!文学座ふぁんも集合!!そんなあったかい会場でした。
ちょうど『くにこ』座組みの皆様も★初演の三太郎さんこそ浅野さんのお姿も(^^♪イイですね
あいかわらず出だしが遅いわたしは、やっぱりスローター(?!)で
波長が合うんですこの人(笑)伊藤安那さんと並んで、後ろの方で全体を見渡せる席で拝見しました。
安那ちゃんは、先日、山本有三記念館で『真実一路』を瀬戸口郁さんとリーディングをされたのですが
見事に瀬戸口さんの胸を借りながら堂々とまっすぐに演じられた姿が、とてもりりしかったのでした。
あっ、そだ瀬戸口さんもいらしてましたよん。
この二人のリーディングが、はかなくて美しかったので『真実一路』一気読みしちゃったけ(^_-)-☆

やっぱこの舞台は、季節が移り変わる庭の景色と照明が本当に美しいのでおススメの後方で
と、この席の周辺は関係者が多くて客席の左右遠くから手を振って挨拶を交し合ったり、
やっぱファイナル…さみしいですね

作品は、全体に軽快があって、あっもうあ・うんの呼吸で互いの温度がわかる距離感で演じられて
いるのだなぁ~と、それだけ演じ重ねて愛されて皆様に見守れた作品と
ふわぁ~と伝わってきました。
ちょっと冒頭のテンポが速く感じた気がしたのですが…後半は息をのみました。
いやぁ~でもいい作品ですね。
このチラシの笑顔がすべてを語ってます(^^)/
またいつの日か、このキャストで拝見したいですね。
大きなグリーンホールがほぼ満席!初演は紀伊國屋サザンシアターの倍近い客席数の会場です。
カーテンコールが終わっても一生懸命拍手してる若い女性たちがいて
「もう終わっちゃうの大千秋楽なのにぃ~」
そういうもんなんですよ…って言いたかったけど
なんかちょっと新鮮で素直に言ってる姿が微笑ましかったです。

終演後、みなさまにご挨拶ができたのですが
なかでもへろへろの佐川さん。お疲れさまでした。
その前の北海道ツアーは、グダグダで鼻血出ちゃった(>_<)と、あらあら…
そんなにプレッシャーってかかるんですねぇ~って
素敵なお兄様でしたよぉ~ねぇ、みなさま★うんうん

なんかとても感動的な時間を共有できました。
キャスト、スタッフの皆様、長い長い間の旅公演本当にお疲れさまでした。

12/23(月・祝) in 調布グリーンホール




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by berurinrin | 2014-01-02 18:00 | 文学座観劇感想