2013年 03月 16日
Ring-Bong第三回公演『あとにさきだつうたかたの』
作 山谷典子
演出 小笠原響
歴史博物館に一人の初老の男性が現れます。
ここで上演される過去のニュース映像を見る為に通っているようです。
ある日、いつものように博物館に通ってきた藤崎静雄さん(林次樹さん)の目の前に
目が見えず、アコーディオンを弾き語る傷痍軍人の外村克彦さん(高野絹也さん)が現れます。
そこは敗戦直後、米国の占領下の時代。
母・森下ふみさん(山谷典子さん)を亡くし、父・藤崎隆さん(井上倫宏さん)の
姉・たかさん(藤堂陽子さん)に預けられた静雄少年の姿がありました。
Ring-Bong第三回公演おめでとうございます。
久しぶりのサイスタジオ♪久々ついでにサイマーケットでパン買っちゃった。
美味~(*^_^*) ここのゴマのパンにあんこが入ってるやつ。めちゃめちゃオイシイのです。
もちろんクリームパンもおすすめ!イチゴのデニッシュも!つーか全部おすすめ(笑)
そんな素敵なお店の地下のスペースで、公演されたのは『あとにさきだつうたかたの』です。
今回も山谷典子さんの手による描き下ろし作品です。
今回は戦後のお話。
占領下で虐げられ、圧政されながら生きる私たち日本人の姿を描いています。
戦争に負けるということ、混乱の最中に不安と怒りの矛先を何処に向けたらいいのか
その中でも、もっとも弱くて自由の利かない女性や子供たちが、苦しみをぐっと飲み込み
弱り果てた男たちを支え、したたかにしなやかに生きていたのかもしれません
山谷さんの作品の底辺には常に戦争が脈打ち、
その二文字が彼女の書く行為の原動力となり続けています。
初めの一歩はとても大事ですが、それ以上に継続する難しさ・・
いっぱい情報を集めて、あれもこれも伝えたいことがあるのではないでしょうか
いっぱいありすぎて、観ていて頭の整理がつかなくなる時がなくもないのですが・・
そこんところ毎回直面する問題だと思います。
が、彼女には、すばらしい仲間たちがいます。
きっとその仲間たちが、彼女の魂に寄添い同じ目的意識を共有するからこそ
ナイーブな問題をつまびらかにしていこうとする山谷さんの願いを
演劇という大きな力で、今後も発展させていくことだと思います。
期待しています。
前作『名も知らぬ遠き島より』DVD♪
体調不良で拝見できなかったので購入しちゃいました立派なケース入りです
@2.200円!(他にも上演台本とか販売されていました。)
大事に観させて頂きます
3/7(木)~3/12(火) in サイスタジオコモネAスタジオ
by berurinrin
| 2013-03-16 23:18
| 観劇感想