文学座付属演劇研究所研修科勉強会リーディング『ローズ』

文学座付属演劇研究所研修科勉強会
リーディング『ローズ』in モリヤビル2階(第三稽古場)(11/9)

作  マーティン・シャーマン
訳  芦沢みどり
演出 高瀬久男

出演者(研修科生)
  古瀬太樹、石川ひとみ、木下三枝子、白玉麻規子
  湊伊寿実、湯川あゆみ

公演の一つの木製のベンチに座る老婦人ローズ。
少しずつ水を飲みながら彼女は語りだします。
それは彼女の生まれた時からの今に至るまでの彼女の波乱に満ちた人生の話。
ウクライナのユダヤ人として生まれた彼女。
彼女の青春時代は、折しも第二次世界大戦と重なります。

研修科生の為のリーディングによる勉強会の第一弾は
高瀬さんによる『ローズ』。
まさに勉強会。
これは観客にとっても勉強会のような作品でした。
いやぁ難しかった。
休憩なしの2時間30分。
ローズという一人の女性の回想を、それぞれ20分強でモノローグ形式で5人の女性が
語り(台本なしで)つなぎ目を男性が語ります。
舞台は、ロシアの小さな村で生まれたローズが、村を出て恋をして
ワルシャワのゲットー恐ろしい日々を過ごし戦後を迎え、永住の地を求めイスラエルに向かって旅をするも
アメリカで二度結婚、二度夫と死別し、子供、孫たちとの関わり合いなど
波乱な人生を振りかえるお話です。

ローズのように祖国を求めてやまないユダヤ人の落ち着く場所が、この世界の何処にあるんだろうか?
そんな事を思いながら拝見していましたが
なにぶんにも勉強不足の上に、参考テキストもなく
イスラエルの問題やアメリカに移住してのユダヤ人の生き方
息子と結婚する為に、改宗をするお嫁さん。ローズのパートナーの立場や生き方
現代史がわからなさすぎからくる脳内飽和状態。
回想に「えー」「ほぉ」とか、逆に授業のように感じちゃって
かなり、厳しかったぁぁ。んがぁ~
一人のパートが終わった次に、また次、そして次と
どうしても緊張感が続かないのです。
これで2時間30分は辛かった。
すっかり気力と体力を奪われて、ぐたぐたへろへろ(><)になってしまいました。

なんとか意識を失わずに頑張ったというか、こんなひどい私のような観客を前に
演じる彼ら・・いったいテキスト何ページ覚えたんだろう
いやぁすごい・・・それなにの面目ない、ごめんなさい
ただ、やっぱモノローグ。語るテンポが速くなったり、同じ調子になってしまったり
難しい課題を前にして本当に頑張ったと思います。
よくこんな難しいテキストを覚えましたね。
それだけでも、感動して涙が出そうになりました。
で、観客として試されてる気もしたりして・・・
次回の第2弾は、ちょっと事前にしっかり予習しておきますYeah~!(*^^)v

11/9(水)~10(木) in モリヤビル2階(第三稽古場)
by berurinrin | 2011-11-10 23:16 | 文学座観劇感想