文学座附属演劇研究所 研修科演出部自主勉強会『蝶のやうな私の郷愁』

文学座附属演劇研究所 研修科演出部自主勉強会
『蝶のやうな私の郷愁』  in モリヤビル1階(10/22)

作  松田正隆
演出 神田成美(研修科2年)
協力 文学座演出部


九州地方を、まさに台風が接近中?
仕事から帰った夫(佐川和正さん)を迎える妻(伊藤安那さん)。
妻は、駅前の新築マンションを見たいと言いますが
夫は、興味がなさそうです。
妻は、夫にハンカチを出すように言いますが
夫は、新聞を読み始めます。
淡々とした夕食時、強さを増してくる台風の影響で停電?!
真っ暗な中、ろうそくの明かりを通して二人は静かに向き合います。

水辺に浮かぶ、美しい舞台でしたね。
木の板の上にラップを敷いた床に照明が当るとキラキラと輝いてきれい・・
この黒く塗った板は、『山羊・・・それって・・・もしかして・・・シルビア?』で
使われていた板をばらして黒く塗ったそうです。
どおりで、黒い板の上に白色が浮かんできたんだ~★う~シルビアぁ~!
舞台監督は、西本由香さん。三箇所の水漏れも裏方一人で
頑張ってこなしたそうです♪
終演後のドヤ顔ご覧になりましたか(笑)

この作品は、何度も改訂をされているようです。
文学座では、有志の会で過去2回上演されています。
今回は、最新の改訂版だそうです。
外の様子を見に行った夫は、しばらくたって戻ってきますが
すでにこの世の人ではないようです。
洪水が起こり、駅前の新築のマンション以外は流される・・・
今はいない夫と、これからの運命を淡々と待っているような妻の姿。。
そんな風景で終わった気がしました。

前回H.H.G(2006年)で拝見した時は
確か・・終幕に外の様子を見に行った夫・・・その後、ラジオから男性が遭難したと
放送されて、妻は、淡々と用事をこなして(幕)だったと思います。
ちなみに夫は、加納朋之さん、妻は、征矢かおるさん。
ラジオの声は斉藤祐一さんでした。

その前は、拝見していないのですが、やはり終幕が異なるそうです。
ちなみに演出は、今井朋彦さん。夫、高橋克明さん、妻は征矢かおるさんでした。
おっ同期カップル♪
こちらは2000年に自主企画としてアトリエで公演されました(1996年改訂版)
こちらも拝見したかった・・・うううっ。

もーまじ素敵な作品ですよね。
なんか心の奥にずんっと入ってくる。
どうして、こうずれちゃうんだろ・・普通に気づかないうちに広がる小さな隙間。
明るい電灯の下では見えないのに、ろうそくの仄かな明かりの前では
寄り添って見える夫婦の姿・・・。
とても難しい本ですが、いい本ですね
でもやっぱり難しい。
そこに至るまでの夫婦の関係性がやっぱ弱いかな。
夫が幽霊になって戻ってくる場所が、妻が待つこのアパート。
ああっやっぱりここなんだ・・と・・そう思える二人の情愛の深さの温度が
ちょっと上手くかみ合わなかった気がしました。
ああ、こればっかりは仕方ない気もします。
演出は、忠実に丁寧に作り上げていこうとする気持ちが伝わってきました。
まっ、でも勉強会だもんね!
開き直って(笑)やりたいもの観せたいものを、今後もだーんとぶつけて欲しいです。

夫を演じられたのは佐川さん。
毎回思うのですが、この方は、ふわぁ~と周りを包み込む包容力がある方ですね。
妻の姉と交際していながら妹と関係を持ってしまった。
そして結婚前の妻に赤ちゃんが出来てしまったけれど、ダメになってしまった。
そして交際していた姉の死。
これらがより妻との絆が深まったのかもしれないけれど、
また隙間を生んでしまった要因かもしれません。
ぽつりぽつり語るその姿は、長年悩んできた罪の告白にも
聞こえてしまったから・・
でも彼は、日常、そうは感じなくても妻を愛している。。愛を感じました。

妻は、研修科2年生の伊藤安那さん。
年の離れた夫の前では、駄々っ子のような子供じみた妻に
見えなくもなかったのですが
佐川さんにがっぷり付いて頑張っていました。
本当に、頑張ったと思います。あとはやっぱ経験だと思います。
これからもファイトです★

偶然モリヤで出会ったのは、浅野雅博さんと片淵忍さん。
そう本公演11/4に紀伊國屋サザンシアターで初日を迎える
』岸田國士傑作短編集』のお稽古真っ盛りのお二人・・
この日は、お稽古お休みで自主稽古だったそうです
いやぁ~お疲れさまです。

と、山谷典子さんと研修科を卒業された松垣陽子さんのお姿!
このお二人は、来年の2月公演Ring-Bong 第二回公演いくつもの時間#3
『名も知らぬ遠き島より』(作・山谷典子さん)のご出演者です
最近劇作家の顔も持つ山谷さん。現在は市民ミュージカルの本を手がけておられます
すごいですねぇ~「やべぇ~いっぱい、いっぱい(笑)」と、言いながらも
元気な山谷さんにぜひエールを~!!
お陽ちゃんは、得意の歌の才能を生かして「うたのおねえさん」の顔を持っているそうです。
この日は、仙台からの戻っての観劇。いやぁお疲れさまです。
お陽ちゃんのような可愛い歌のお姉さんなら、子供たちの人気者間違いなさそうです
お酒も強い可愛い歌のお姉さんでした(言っちゃった(爆))

今回の舞台監督、西本っつあんからご紹介されたのは、準座員の稲葉賀恵さん。
稲葉さんといえば、去年の研修科勉強会『棲家』を演出されていました。
アトリエを使って、照明を極力落としてダークでコミカルに演出された
太田省吾さん作『棲家』。こんな可愛らしい方が演出されていたの??と思うほど
可愛らしい女の子さん。当初、女優さんかと思いましたもん
来年『長崎ぶらぶら節』(リンク先は初演のデーターです)の演出助手をされるそうで♪
演出は、なんと鵜山仁さん★きら~んかっこいい~!!
今から緊張してると、おっしゃる稲葉さん。可愛いですねぇ~
只今、鵜山さん情報リサーチなう(笑)大丈夫、大丈夫、頑張って!!
はい。鵜山さんにはしっかりご報告させて頂きましたョ(笑)
・・と、頑張ってる皆さんにお会いして
昨日までぐったりの病み上がりの私でしたが、
すっかり元気を取り戻したのでありました
病は気から・・・ですね(笑)ありがとうございます。

研修科生勉強会は、来月リーディングが行われます。
入場料は無料です。
まだまだ若い彼らですが、若いからこそ胸を打つ素晴らしい輝きがきらめく
彼らの芝居。
もし時間に都合がつくならば、ぜひぜひ観てみて下さい。
そしてご一緒に温かいエールを送り続けませんか★

10/21(金)~23(日)まで  in 文学座モリヤビル1階
by berurinrin | 2011-10-26 22:56 | 文学座観劇感想