『思い出のブライトンビーチ』稽古場見学

桜満開のある日『思い出のブライトンビーチ』の
稽古場を見学にアトリエに行ってきました。
まずは、アトリエのお隣の新モリヤビルの3Fの会議室で、
お稽古の準備が整うまでのしばしのインターバル。
話題は、やはり東日本大震災時のお話が中心でした。
支持会員の方々の中にも被災に遭われた方々もおられ、
改めて震災の規模と影響の大きさに胸が痛みます。
アトリエや新モリヤビルの方は、特に大きな影響はなかったそうです。
木造のアトリエは、とても丈夫な秋田杉を使っているそうですが
今後も慎重に対応されるとの事です。

『噂のチャーリー』(1995年)『フレジャーブレッド・レディー』(1998年)
思い出のブライトンビーチ』(2001年)とニール.サイモンの戯曲は、
文学座では過去3本上演されているそうです。
ちなみに『思い出のブライトンビーチ』は、ニール・サイモンの
自伝的戯曲の三部作の第一部にあたります。
ニール・サイモンにとって人生の良き時代が描かれていますが
舞台は1930年代、ニューヨークのブライトンビーチ。
この場所は、ユダヤ人、ドイツ人、スコットランド人がひしめきあう移民の町。
大不況の中、ユジーン少年の目を通してユダヤ人一家の悲喜こもごもが描かれています。
この時代は、映画『ゴットファーザー』と丁度リンクするそうですョ
わたしも参考までに見直してみようかなぁ~(*^_^*)

モリヤからアトリエに移動する時に、中村彰男さんと木津誠之さんに遭遇(笑)
にこにこ顔のお二人のオフショット魅力的な方々です。
このお二人は、先日の久保田万太郎の会にご出演されていました。
その感想は、また改めて・・・と、自分にプレッシャーをかけてみる(笑)、
で、アトリエに行くと
丁度、二階から降りて来た添田園子」さんと中野志郎さんに、これまたびっくりの遭遇(笑)
添田さんといえば、もちろん素敵な女優さんですが、
もうひとつの一面は、特技を生かしての仕事
7月のアトリエの会『THE GOAT or Who is Sylvia-山羊もしくはシルヴィアって誰?-』
では、翻訳をされています
そして演出は、ひさびさのアトリエの鵜山仁さんです!
うきゃ~好きっ!(すみませんf(^_^;))
で、中野氏は先日モリヤ1Fで『AS・IS(アズ イズ)今のままの君』を演出したばかり・・
なんかねぇ面白いんですよ中野氏(笑)
そこんところは、『AS・IS』の感想をUPした時に(笑)と、
自分にプレッシャーをかけてみるf(^_^;)x2

さて、アトリエに入ると大きな装置がでーんと(笑)見上げる感じです。
にっこにーこで迎え入れて下さったのは、大滝寛さんと金沢映子さん。
おやっ(笑)このお二人はご夫婦の役柄ですが、そう・・ピンときましたかぁ?(笑)
年末の文学座の感謝祭では、なんちゃって黒柳○子さんと久○明さん!だぁ~(笑)
「普段は寡黙で・・」とおっしゃる金沢さんを前に、暴露する(笑)大滝さんです。
そしてはにかみ笑顔の細貝光司さんや渋谷はるかさんと美男美女のお二人の姿も♪
演出は『THE CRISIS-ザ・クライシス
ダウトDOUBT-疑いをめぐる寓話-』とアトリエに続いて
文学座で三作目。本公演デビューの望月純吉さんです。
傍らに座る演出補の五戸真理枝さんの合図の元に、第一幕から始まりました。
元気いっぱいで野球大好きなユジーン少年を演じる宮内克也さんと
従妹のロリーを演じる福田絵里さんは
座内オーデョンで選ばれたお二人。共に目下研修科生二年生。
宮内さんは、初めましてです。
観客に向かってしゃべるシーンが多いので、ちょっと緊張気味のようでしたが
若い(笑)!動きがとても軽やかです!
福田さんは、アトリエでの研修科勉強会『棲家』や『小さなエイヨルフ』に
ご出演されていました。
どちらも実年齢よりも遥かに高い癖のある役でしたが、
しっかりと安定感のある演技をされる方だなぁと、思っていました。
やっと普段の福田さんに近い姿を見ることができるのが楽しみです。

稽古場見学で楽しいのは、ご自分の出番の前の動きを拝見できることがあります。
それまで席で座って稽古を観ているかと思うと、そぉ~と移動して出待ちをしている姿。
さまざまな姿を拝見することが出来ます。
ローリーのお姉さん役のノーラを演じる渋谷さんは、壁に向かって何やらぶつぶつ言ってるなぁ
と思ったとたん、その場で足踏みをしたりしてモチベーションを上げていました。
と、出番が来て、登場したとたんに、興奮して台詞をまくしたてます。
その姿と過程になんかすごく納得。
落ち着いた雰囲気のブランチを演じられる八十川真由野さんと
ブランチのお姉さんで賑やかなお母さんのケートは、金沢映子さん。
そしてユジーンのお兄さんと、スタンリーの細貝光司さんの場面まで見せて頂きました。
場面が終わると、演出席から望月さんが舞台に移動し出演者が取り囲みます。
そこであーだこーだと、しばしダメ出しというよりもミーティングのような雰囲気。
どんな話をされているのか?ちょっと聞こえなかったのですが
あえてこちらに気を遣われずにそのまんまの稽古風景(*^_^*)
一つ一つの場面を丁寧に作り上げている過程をみせて頂いたのが
とても興味深い体験でした。
望月さんの話口調は、とっても優しそうでした。

唯一、演技をされているシーンを観れなかったのは大滝さんの場面(笑)
う~ん、残念ですが、
お一人お一人自己紹介されるときに、プチネタ披露担当で(笑)
すごく気遣って頂いている気持ちが伝わってきました。
ありがとうございます~!
家族をテーマにした作品ということで、少しずつ形になってる状況だそうです。
初日の幕があいた時に、どんな家族の姿が現れるか?!とても楽しみです。
すでにユジーンとケートの間は、すっかり母と子の形が出来ている気が(笑)

震災の影響が、いろんな形に姿を変え、気持ちも行動も昨日までと変わってきました。
わたしも当分の間、三回に一度は、そのチケット代を寄付に廻そうと微力ながら思い
なので劇場に来る回数も減ってきました。
けれど、生の芝居はTVや映画では埋めることのできない心の一部を
癒す効果があると思うのです。
それはすべての人には当てはまらないかもしれないけれど
同じ空間の中で、同じ時間を共有して、同じ空気を吸って
そこで怒ったり笑ったり泣いたりする彼らは、
座って観ている私たちの魂の一部であると同時に
私たちの心の代弁をして下さっている・・・。そんな気がします。
そして舞台は、作り手と観る側のわたしたちとの関係があってこそ確立する世界です。
よかったら、まずは劇場へ
疲れた心を開放しに行きましょう
『思い出のブライトンビーチ』は、きっと心の処方薬になりそうです。

最後に2001年バージョンの配役をご紹介しますね
ジャック(たかお鷹)
ケート(藤堂陽子)
スタンレー(粟野史浩)
ユジーン(沢田冬樹)
ブランチ(寺田路恵)
ノーラ(松本芽育)
ロリー(村松えり)
by berurinrin | 2011-04-17 23:18 | 稽古場/舞台裏話