文学座公演2009『ゆれる車の音ー九州テキ屋旅日記』

『ゆれる車の音ー九州テキ屋旅日記』 in 三島市公会堂(5/31)

作   中島淳彦
演出 鵜山仁

宮崎県、油津。乙姫神社のお祭りの前日に現れた黒い車。
車から出てきたのは、金丸重蔵さん(角野卓造さん)妻の敏子さん(塩田朋子さん)
娘の真弓さん(栗田桃子さん)。
車一つで国内中を渡り歩きテキ屋を生業としているこの金丸一家は、
20年前までは油津一帯を仕切っていましたが、
上原丈太郎さん(かたお鷹さん)率いる愚連隊に
彼らの故郷である油津を追い出されてきたのでした。
今、重造さんは故郷のショバを取り戻す為に戻ってきました。
それは病に倒れた父の悲願であったのです。

ゆれる車の音ー九州テキ屋旅日記』←(リンクは初演のバージョンです)
今回は、一人キャストが変わって
テキ屋に憧れるスーパーの店員・大田川宏君が
植田真介さんから松尾勝久さん。舞台稽古で拝見した時は、
もう一歩腰が引けていた感じがしなくもなかったのですが
いつも一緒に居る田畑千代子さん(太田志津香さん)との相性もばっちり★
新たなカップル・コンビも最高に面白くて楽しくて楽しくて爆笑しながら拝見いたしました。
確か、この作品は中島敦彦さんがアテガキで書かれたはず・・なのに、俳優が変わっても
作品の面白さは色褪せない・・その上、観る度毎にバージョンUPもされちゃって(笑)
文学座の人材の豊富さ、俳優達のレベルの高さが、何度も拝見しても飽きることなく
その都度新鮮に感じられるのでしょうね!

で、三島市公会堂です。
大きな会場です。ちょっと台詞の声が割れるかなぁ・・音楽はとてもクリアに聞こえるのにぃ
ちょっともったいない気が・・でも、交通の便も良いし、観やすい会場でした。

先日、本社の同僚に「あさっての夜ってヒマですか?」ってメールを送ったら
「寂しいの??? どうしたの?」って返事が来ました。
「さみしくなんかないわぃ(泣)」と返事を入れましたが・・
本当は、ただの飲み会の誘いだったんですがね。
(後から、もっと早く言えと、文句を言われましたが・・)
その人は、実は鳥が苦手。でもその時点で
すでに焼き鳥屋さん(それもめちゃめちゃ美味しい神田のお店です)
を予約していたので、お店の名前を言ったら、即効、断られそうだったので・・あははっ

でも、気の置けない仲間との飲み会はやっぱ楽しいもんです。
と、その焼き鳥屋さんに久しぶりに行ってきましたが
狭い店内は、会社帰りのスーツ姿の男性がほとんどを占め、体をぎゅうぎゅうと
くっつきあいながら、仕事の話や家庭の話や色んなもろもろの話で盛り上がってって・・
そして、亡くした同僚の思い出話まで・・
それは、何年経過しても心の疼きが治まる事が出来ない位つらい思い出だけど
少しずつ、ぽつりぽつりと当時の事を口に出せるようになってきた気がします。
それも私たちは、それぞれ立場が違ったので・・・ほんと色々ありました。

この作品を拝見するたびに、その時その時の色んな出来事を思い出しては
楽しかったり、辛かったり、苦しくなったり、泣いたり、笑ったりっと
一人で大忙しになっちゃうんですが
ノスタルジーというか、もっとバタ臭い感じもしなくもないのですが
自分の中で抱え込んでる色んな思いを思い出に変えてくれる不思議な力を持ってる気がします。
私にとって、この作品は癒しの効果があるようです。
まっ・・ぶっちゃけ、大好きな作品です。

今年の前半期の地方巡演も無事に千秋楽を迎えられたそうです。
後半期の地方巡演は、京都からと伺いました。
まだ、日程の調整はしていませんが、どこぞの会場で
その時点で抱えてるであろうホットな悩みを、ゆれる車の荷台に載せて
癒されてこようと計画中なのでした。

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by berurinrin | 2009-06-15 22:51 | 文学座観劇感想