桃園会第36回公演『電波猿の夜』

桃園会第36回公演『電波猿の夜~A nigth of Denpasar~』 in ザ・スズナリ(2/7)

作・演出 深津篤志

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疋田さん(亀岡寿行さん)と私(紀伊川淳さん)の住んでいるアパートは
疋田さんの彼女さん(はたもとようこさん)が持ち込んだ
プランターが所狭しと置かれまるで森林のよう・・
二人の他には、ヤモリのモミジさん(小さい方(阪田愛子さん)
大きい方(寺本多得子さん)が同居しています。
働いていたハンバーガー屋さんが閉店し、
部屋の中でベットに横になってる
私にヤモリのモミジさんが話しかけます。
海外に行ったお兄さんの奥さん(森川万里さん)が突如現れたり、
妖精が出現したり、モミジさんが大きくなったり・・小さくなったり
夢の中の出来ごとかと思うと、大家さん(よしえとも子さん)が現れ・・
ほかの人の夢の中に、私が入ってしまったような・・
目をつぶると、また新しい夢の世界が・・・

初、桃園会でございます。
深津篤志さんといえば、新国立劇場で上演された『動員挿話』。
とてもインパクトが強くて、戯曲自体ものすごいパワーを感じる本だけに
深津さん演出が興味深く、面白く感じていたのですが、
ご自身の作家としての姿は、今回初めてでした。
難解とは聞いていたものの、途中で頭の中はひっちゃかめっちゃか(笑)
現実なのか夢なのか?夢なら誰の夢の出来事なのか?
結局、何が現実なのか?と、頭の中は疑惑だらけ・・
でもそんな自分のパニくってる事が、他人事のように可笑しくなちゃって・・
ラストは、背中ぞくぞくって冷たい水を掛けられたように痛かった。
人って奴は、なんて自分大好き、自分が一番大事なんでしょう。
なんて勝手な生きモンなんでしょう。
みんなの森を壊して裸にして、さら地にして、広場にして・・
でも自分だけの箱庭のような緑を求める人間達・・・
そんな勝手な所業に、もうすでに自然から大きな逆襲を受けていることを
私たちはわかっているハズなのに・・・

チアガール風の衣装を着た二人の妖精たちやイモリさんを演じた女優さんたちが
とてもチャーミングだし、ご出演されてる俳優たちもレベルが高いし
台詞はポンポンといい感じで(時に直球で)投げ合う姿は、好ましくて素敵でした。
とは、いうものの・・
実は、拝見する予定は全く無くてf(^_^;)
この日、午前中に家のこまごまとした用事を済ませ
ちょっと空いた時間PCの前に座ってネットで、桃園会のH.Pにたどり着いて
愕然うぎゃー!!と
急いでザ・スズナリに電話をして予約を取ったのでした。
さて、なぜにこうなったかといと・・それは次回に(笑)

2/6(金)~2/11(水・祝)まで  in ザ・スズナリ


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チケットにポストカード引換券が付いていて、何種もあるポストカードから
好きなものを頂けました。
わたしが選んだのは、今回公演のポストカードでした。
ささやかなプレゼント・・心が躍りました。嬉しい(*^_^*)
by berurinrin | 2009-02-11 00:06 | 観劇感想