東宝『私生活』

東宝『私生活』 in シアタークリエ(10/25)

作   ノエル・カワード
演出 ジョン・ケアード
翻訳 松岡和子

ここは南フランス・ドーヴィル。
とある海辺のホテルにハネムーンでやってきた2組の新婚カップル
エリオット(内野聖陽さん)&シビル(中嶋朋子さん)と
ヴィクター(橋本じゅんさん)&アマンダ(寺島しのぶさん)。
エリオットとアマンダは共に再婚同士。
シビルとヴィクターは、互いの相手の前の結婚相手のことが気になって仕方がないようです。
というのも、このエリオットとアマンダ・・
この結婚にイマイチ乗る気でなかったような??互いの相手が不安になるのも頷けます。
偶然にも隣同士のテラスのエリオットとアマンダがお互いの存在を知った時。
互いに一番会いたくなかった相手。
そう離婚した結婚相手だったのです。
ところが焼けぼっくりに火か付いたというか、気持ちが盛り上がって
シビルとヴィクターを置いて駆け落ちをしてしまいます。

初シアタークリエでございます(笑)
確か「女性に優しい劇場」なんてフレーズがあったような・・
う~ん、一言で云うなら「狭い」・・もう、ロビーが狭くて窮屈で落ち着きません。
この客席のキャパでこの狭さ・・・ビュフェコーナーがありますが
ロビーに座るところがないからでしょうか?!客席で飲食OKでした。
まぁ、次回いつ来るかは全くの未定なので、私的にはどうでもいいのですが
でも、なんだかなぁ・・
無理して売店なんて置かなくても良いのにぃ・・
あ、客席の椅子の座り心地は良かったです。
客席と舞台がとても近く感じました。

客席に座って、何気なく緞帳を見上げたら「PRIVATE LIVES」!?
この公演の為に作った緞帳ですか?!
えーっ、そんな、だったらその分料金設定を下げて欲しかったなぁ
お話は、ドタバタコメディでたいした内容がないだけに、1万円はキツイ。
きっと何度も通うファンの方もおられるだろうに・・パンフも高いし・・。
なんか納得できなかったなぁ

さて、感想・・・。
文学座からは内野聖陽さんがご出演です。
どうしよう・・・内野聖陽さ~ん。決して嫌いじゃないです。
舞台に立ってる姿は、本当にオーラがあるし、かっこいいです。
でも、その芝居の動きは、シアタークリエ規模の劇場には収まらない・・
いつからこうなっちゃったんでしょうか?!
噂の寺島しのぶさんとの喧嘩のシーンは、ダンスシーンをみているように
息の合ったコンビネーションで魅せてくれました。
ジョン・ケアードさんのストプレは、初めてでした。ちょっと私的には、ダメかも・・
みせる芝居をする方なのかなぁ?!
みせるって云うのは、役者を魅せる。う~ん。
短絡的に云ったらファッション的に役者を捉えられてるような気がしました。
もっと細やかに演じる姿を魅せてほしかったです。

舞台を観ながら、内野さんの日本人としての芝居をみせてもらいたいと
思いました。アクションも、歌も、ダンスもない。そんなものを取っ払って
内野さんの心の襞を揺さぶる、その内面を抉るような、静かに苦悩する芝居。
そんな出会いがあるといいなぁと思います。

なんか、本当に文句ばっかりでごめんさい。
この日は、昼間は新国立劇場で『山の巨人たち』を観た後だったから・・
劇場の雰囲気も芝居の内容も全く違う・・・
余計にそのギャップに付いていけなかったかのかなぁ・・

10/3(金)~10/31(金) in シアタークリエ
11/2(日)~11/3(月)  in 中日劇場
11/5(水)~11/9(日) in シアターBRAVA!
by berurinrin | 2008-10-27 23:07 | 観劇感想