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加藤健一事務所35周年記念vol.92カトケンシェイクスピア『ペリグリーズ』

加藤健一事務所35周年記念vol.92カトケンシェイクスピア
『ペリグリーズ』             in 本多劇場(2/19)

作 ウィリアム・シェイクスピア
訳 小田島雄志
演出 鵜山仁
美術 乘峯雅寛

ツロの若き領主であるペリクリーズ(加藤健一さん)は、絶世の美女と謳われる
アンタイオカスの王女(加藤忍さん)に求婚をするため、アンティオケに向かいますが
父王アンタイオカス(山崎清介さん)と近親相姦の関係を見抜いたことから
身の危険を感じ、国政をヘリケーナス(田代隆秀さん)に委ね、諸国放浪の旅にでます。
旅の航海中に嵐に見舞われたペリクリーズは、身一つで難を逃れ
漂流したのはペンタポリスの地でした。
そこでは、王女セーザ姫(加藤忍さん)を巡り騎馬試合が行われることを聞き
騎馬試合に参加し、セーザ姫の愛を得て結婚することになります。

中央に逆三角形の幕。
まるで正面からとらえた船の様です。
両側にはブルーの淡く美しい照明に当てられた海の神殿のような立柱が立っています。
美しい舞台装置は、乘峯さん♪

鵜山さんお初のシェイクスピアのロマンス劇(#^.^#)ラブ話ですよ~!!と
言いたいところですが、これがかなりクセのあるお芝居(笑)
これでもかという位の災難のオンパレードが降りかかるペリクリーズと
同じように不幸の連鎖に巻き込み巻き込まれながらも、
自分の信念を貫く潔さを失わない人々。
この人々を演じられる俳優陣が、複数演じ分けられるのですが
これがめっちゃ個性的過ぎて、その役のふり幅が広すぎて、後からパンフを見て
あら、この役もこの役も?!うぁーみたいな、面白すぎます。
逆にマイペースなペルクリーズが翻弄されちゃってる気もしなくてもないのですが…

作りによっては、ものすごく大舞台になり得る題材を、
とてもシンプルにクラシカルに魅せて頂いた気がします。
客席を巻き込むさりげないコミカルなシーンにしても
語り部となるガワー(福井貴一さん)の立ち位置が、とてもバランスがよくて
客席の空気を舞台の上に乗っけて、劇場全体に降りそそいでいるような感覚を覚えました。
そんな橋渡し役(#^.^#)
きっと、むかしむかし
シェイクスピアが生きていた時代の舞台と観客の距離感が
こんな感じだったのではないのかしら、そう思ったのでした。

そーそー
ペリクリーズとセーザ姫の娘マリーナ(加藤忍さん)が、優しく清らかに歌うシーン。
なななんと、鵜山さんが作詞をされたそうですよ( *´艸`)
これがとても素敵っ!!忍さんの歌声も最高ですヨ

2015、2/19(木)~3/1(日)まで in 本多劇場







by berurinrin | 2015-02-21 23:58 | 観劇感想

名取事務所『ベルリンの東』

現代カナダ演劇・最新作連続公演/第25回下北沢演劇祭参加
名取事務所『ベルリンの東』
                            in 下北沢『劇』小劇場(2/10)

作 ハナ・モスコビッチ
翻訳 吉原豊司
演出 小笠原響

第二次世界大戦後、ドイツから南米パラグアイに家族と共に
移住してきたルディ(佐川和正さん)は、何不自由なく暮らしていました。
ある日、幼馴染のヘルマン(西山聖了さん)の何気ない言葉から
自分たちの父親がナチの残党だと知ることとなります
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それもルディの父は、アウシュビッツ強制収容所の軍医として、
ユダヤ人に対し非人道的な行為に関わっていたことがわかります。
父と対立し、ヘルマンを裏切るように家を出てドイツに留学するルディ。
そこで、アウシュビッツに収容されていた母親の記録を探しにニューヨークから
やってきたユダヤ人サラ(森尾舞さん)と出会い二人は恋に落ちます。
けれど両親は事故死したと、サラに何一つ真実を話せないルディ。
そこに幼馴染のヘルマンがルディを訪ねて現れます。

タイトルの「ベルリンの東」いうのは、アウシュビッツ強制収容所の事を指しているそうです。
舞台は、正面に大きなドア。ドアの両側から下手、上手に伸びた有刺鉄線。
中央にテーブル。左右にはそれぞれガラス扉の付いた本棚。

疲れた表情の一人の男性が、震える手で煙草に手を伸ばして
過去を語り始めました。
語り口は、柔らかくて軽い笑いを込めながらも
その声は渇き、未来に向かう道は閉ざされた暗い暗い悲しみの瞳を持つルディ。

果たして親たちの過ちに子供たちはどこまで責任を負わなければならないのでしょうか
親たちの苦しみに子供たちはどこまで寄り添わなくてはいけないのでしょうか
悲しみと苦しみとあきらめの何処に未来への道があるというのか
残酷なことです。
怒り感情を人の心や肉体を傷つけることによって、
数倍になって自分の痛みとなって返ってくる
やりきれなさ
ルディの姿を通して、今の私たちを取り巻くきな臭い社会とその先の起こり得る現実
と重なって見えてしまうのです。
私たちの責任を、マイナスの遺産を、未来の子供たちに押し付けちゃいけない。
彼らは何も知らないのだから…

出ずっぱりの語りっぱなしなのはルディを演じられた佐川和正さん。
上演時間の1時間45分のうち、1時間43分はしゃべっていたんじゃなかろうかと
それもモノローグと会話とスイッチの切り替えをしながら、すごいですね~
思わず、台本何ページ分くらいあるんですか?と聞いちゃったら98Pとか~?みたいな~
くらくらしちゃいます。
冒頭の第一声の風貌と声が佐川さんと一致するまで、しばし?!と
あの表情、あの声の乾き声に愕然とさせられました。
悩み苦しむルディとそのルディを冷静に見てる現在のルディが
交差してリンクして重なる衝撃のラストまで、瞬きするのももどかしく
見つめ続けてしまいました。
ほーんと、佐川さんは毎回違う顔を魅せてくれちゃうんだから(#^.^#)

すごいすごい作品でした。
と、ところが、終演後「あそこに座って居たでしょう。わかったらそっち見れなくて(笑)」
えーーー。
「もう、絶対、こっち見てくれたら視線を外さないように食らいついておこうと思ったのに」
残念(笑)そんだけルディと寄り添っていたかったのでした。


2015、2/6(金)~ 15(日) in 下北沢『劇』小劇場










by berurinrin | 2015-02-11 23:34 | 観劇感想

Minami-Aoyama MANDALA Presents Reading Live2015『岸田國士を読む。冬』

Minami-Aoyama MANDALA Presents Reading Live2015
『岸田國士を読む。冬』 in MANDALA

『異性間の友情と恋愛』
演出 青柳敦子

昭和6年に雑誌「婦人公論」に掲載されたエッセイ。
話者(小長谷勝彦さん)が、助手(亀井良太さん)と共に登場し
関係図式を用いて、様々な方向から男女間の友情と恋愛について語ります。

女性の中の男性的とより女性的な型と男性の中の女性的とより男性的な型の
様々な組み合わせにより恋愛系、友情系と関係性をパネルと共に紹介していきます。
男女間に純粋な友情は成立するのか否か…と
今でいう草食系と肉食系とか、もっと組み合わせが複雑になるかもしれないなぁ~と
ほくそえみながら拝見しちゃいました。

『恋愛恐怖症』
演出 青柳敦子

夕暮れ迫る浜辺に二人の男女。
男(粟野志門さん)と女(一青妙さん)。
友情と恋愛の間で行きつ戻りつ会話を交わす二人
日は暮れて、男は去り、女は残ります。
後日、男は別な男(小長谷川勝彦さん)から女と結婚したと聞かされます。
ナレーション(征矢かおるさん)

もう~じれったい男(笑)
こんなに女が、シグナルを送っているのに何で?!と
これを書かれたのは大正15年というから本当に驚いてしましましたが
恋愛事情というのは、普遍的なもので
こういう男と付き合っても先にいいことがナイ!と言えちゃうことも普遍的な事なんじゃないかと
ほんと、オイコラ!と
先に拝見した『異性間の友情と恋愛』の実例として見るのは、ちょっと主人公たちには
意地悪な悲しいお話な気がしました。

『モノロオグ』
演出 山上優

去っていたの彼の住んでいた部屋を訪ねてきた女(征矢かおるさん)。
異国人の彼との出会いから今に至るまでの思いを回想しながら
一つの恋の終わりに区切りをつけていく過程を追います
ナレーション(亀井良太さん)

あくまでも女のモノローグなのですが、扉の開け閉めや控えめなナレーションの
アクセント的なこれまた控え目感のコミニュケーションのやり取りが気持ちよかったです。
去っていた彼を一つの区切りにするために、必要な感情の流れの時間を
優しく強く、でもまだ未練を感じる、やりきれない女心を切なくかおるさんが訴えかけて
いました。

「女らしさに」について
演出 青柳敦子

昭和14年に雑誌「婦人公論」に掲載されたエッセイ。
話者(山上優さん)が、「女らしさ」について男性の立場、女性の立場から
その定義について解説をします。

これはかなりぶっ飛びました(笑)
まさかの優さんが、男装してのご登壇(笑)
思い出してもプププッ!いやぁ~すごい、あのメイク(笑)にあのキャラ(笑)x2
これは見れた事がお宝だと思っています(笑)

おしゃれな街、南青山にあるおしゃれなバーMANDALAで行われる「岸田國士を読むシリーズ」
夏に続いて冬に参加してきました。
夏では、文学座から得丸伸二さんと山崎美喜さんが参加された朗読劇『歳月』。
演出は、山上優さん。
これが、とても素敵だったのです。
穏やかな空気の流れの中で、ふっと違う匂いや湿度の違う風が吹いてくるような
違和感を魅せてもらった感が新鮮で、これがドキドキ楽しくて
あんまり楽しくて、美喜さんから演出の山上さんを紹介して頂きました。
山上さんは、日本とフランスを行き来しながら演劇に携わっておられる素敵な女性で
以前、鵜山仁さんが演出された劇団NLT『オスカー』の再演で、
演出助手としてお仕事をされていたそうです。
フランス語も堪能で、かっこいい~そして、とっても面白い(#^.^#)
思えば当時は3.11の震災の年に福島からの地方巡業のスタート。
私は、秋田演劇鑑賞会で拝見させて頂きましたが、その時のツアー思い出話で
一挙に優さんが大好きになってしまいました。

『岸田國士を読む』というシリーズは、戯曲にこだわらずに
岸田さんの作品を読むという主旨があるそうです。
で、今回は冬。
昨年までフランスに自費留学されていた征矢かおるさんの帰国後第一作だし、優さんだし
これは行っとかないと!!
で、ここはお食事もとても美味しいので、ちょっと到着も早かったし、お腹も空いて
いくつか頼んだら一人じゃ多いぞぉ~ヤバい!と、そんな時に、素敵な男性が★
先日、研修科生卒業発表会『三人姉妹』を演出されたばかりの高橋正徳さん♪
てなわけで、一緒に食事&リーディングをノリ君と共に楽しませて頂いたのでありました。

久しぶりに舞台の上の征矢さんの姿は、とても美しくて
よりパワフルに明るくなった感じがして、何より楽しそうに演じてる姿が素敵でした。
ダメ出しが厳しかったそうですが、素敵なかおるさんの側面をたくさん出して下さった
優さんの演出が温かく伝わってきました。

そんな優さんと初対面のノリ君に「もうめっちゃ素敵な女性だよ!」と散々言って
次に演者として登場した優さんの姿に、イスからずり落ちそうになりつつも
その変貌ぶりに何度も吹き出させられまして…
というのも、まるで変なおじさん風に変装した姿に、その動きの怪しさ度100%(笑)
もっと大好きになってしまいました。

そう、ここは食事もお酒も美味しいおしゃれなバー!
終演後は、フランスで征矢さん宅を突然訪問した優さんの話や
ノリ君のイタリア留学話で盛り上がって楽しい時間を共有したのでありました。

2015.2/2(月)、3(火) in 南青山MANDALA





by berurinrin | 2015-02-09 23:09 | 観劇感想

文学座公演『女の一生』プレ・イベント

文学座公演『女の一生』プレ・イベント 共催:早稲田大学演劇博物館 
                            in 早稲田大学大隈講堂小講堂(1/14)

第一部
平淑恵による朗読』
第二部
シンポジウム「敗戦70年間の『女の一生』」
パネリスト 大笹吉雄、鵜山仁
司会 児玉竜一

昨年、長岡リリックホールで初日を迎え
現在、地方巡演中の『女の一生』もやっと3月に三越劇場で開幕されます。
その公演に前に行われた無料のイベントに参加してきました。
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第一幕は、主演の布引けいさんを演じられる平淑恵さんとけいさんの初恋相手
・堤栄二さんを演じられる上川路啓志さんとのリーディングで
ト書きを鵜山仁さんが読まれたそうです。
そうです…というのは、残念ながら仕事で第一部が間に合わず、休憩時間に滑り込んだのでした。

第二幕は、シンポジウム。
司会は、早稲田大学教授の児玉竜一さん。演劇評論家の大笹吉雄さん。鵜山さんとの
3人のトークセッションです。
昭和20年初演という『女の一生』。
何バージョンあるかわからないほど改訂されているそうです。
昭和20年初演の台本は、現存されているのは一冊のみ
それは杉村春子さん所有の台本で、現在は早稲田演劇博物館に寄贈されているそうです。
その初演台本の復刻版が、シアターアーツ6月号1996-Ⅲに掲載されています。
杉村さんの台本を起こしての復刻版なので、台本に書かれた杉村さんの書き込みも明記されていて
とても興味深い本です。
この画像がそうなのですが。今でも入手可能なのかしら??
かなり貴重な記録だと思うので、もし目につく機会がありましたら
ぜひ入手をおすすめします。
もし難しかったら、そうだなぁ~当面持ち歩きますので、声を掛けて頂けたら
お見せできると思います(^^♪

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いくつもの改訂版がある『女の一生』今回のバージョンは?と聞かれた鵜山さん。
文学座に入って、研究所の発表会で必ず演じられる『女の一生』のバージョンが
スタンダードとして刷り込まれている感があるので、そのバージョンで行われるそうです。

大笹さんからは、初演時のエピソードが語られました。
まずは台本について
初演時は戦争中。上演台本には検閲が入るという表現の自由がない時代です。
戦中と戦後の改訂版の違いについて、プロローグとエピローグに表れています。
戦中版のプロローグは、昭和17年正月の堤家の居間から始まって、
大正38年の正月の提燈行列の回想シーンに。昭和3年正月に伸太郎さんが亡くなって
エピローグは、昭和17年の正月に戻って幕。
栄二さんは大陸に渡って工作活動なう。
戦後版は、東京大空襲の堤家の焼け跡から始まって、焼け跡で終わる。
伸太郎さんは昭和20年の節分に亡くなって、栄二さんは、中国に渡って
共産党に入って、戦争中は獄中。戦後の堤家の焼け跡でけいさんに再会。

初演時では、演出の戌井市郎さんも職人役としてご出演されたそうです。
若い役者は戦地へ。当時の文学座のギリギリのメンバーで演じられたそうです。
作品の背景にしても、戦争をそのまま引き受けている作品といえると、大笹さん。
演出の戌井さんが亡くなっての初の上演。
そして初めてのこの作品の演出をされる鵜山さん。
文学座にとってとても大きな作品と、大笹さんにとっても『女の一生』に対する思い入れが
伝わってくると共にチクチクと鵜山さんにプレッシャー(笑)

今回の舞台は、プロローグとエピローグ以外は、堤家の居間で同じセットを使われますが
四季折々細やかに変わるのが大変で…今は、昭和はなかりけり(苦笑)と鵜山さん
台本には手を加えないそうです。

10代から60代の女性をみせるこの芝居
リアリズムではないとおっしゃる大笹さん。
作家の森本薫さんは、日本の伝統演劇に詳しい作家で
歌舞伎や新派からのエッセンスを持ってくることによって
新劇だけでは収まり切れないこの作品を成立させる事ができたそうです。

リアリズムについては、色々リアリズムを超越することも多いので
それよりもむしろ日本の四季とか、着物の柄とかが難しいとおっしゃる鵜山さん。
戦争を知らない。そこで日本人の何が変わったかを知らないことが大問題で
そういうことが検証できるのか?と
そんな中でも、児玉さんが、学生さんたちの中で
100人中3人位しか杉村春子さんの存在をしらないけれど
『女の一生』を見せると面白がると(笑)ほぉ~ですね。

文学座に入れば、必ずかかわる作品で、そういう意味でも大きい『女の一生』。
ストーリーはわかりやすいが、登場人物は複雑。
そんな大衆性と芸術性のおかげで、
今の全国演劇鑑賞会、当時の各地の労演から依頼があり回数を重ねて上演できたことにより
劇団の経済的に支えられた作品だったそうです。

この作品は、戦後、国交前の1960年に中国へ。
これは新劇として初の海外上演で、中国向けの改訂版が作られています。
そしてロシアに海外公演されています。
作家として、本来書きたかったものではなく、国策に沿った形としてその指示のもとに
書かれた作品であり、そこに作家・森本薫さんの精神的な意思の強さを感じ取れると大笹さん。
アジアに対する加害者の象徴であるといいます。
貿易相手にである中国によって大きくなった堤家(日本)が、中国はお金で解決するしかないと
言い切るけいさんを近代日本の象徴として描き、焼け野原で終わる…

主人公のけいさんは、大衆が愛する女性ではない。
癖があって、嫌な女だな~と思う女性に惹かれるという大笹さん。
確かに女性から見ても好きか嫌いか言われると微妙ですが
チェーホフの『三人姉妹』のナターシャのように
家を切り盛りする女性の強さにとても惹かれるのです。
スパンが長くて、近代日本を女性で描いた作品であるそうです。

そんな中で、客席で座って参加されていた平淑恵さんが
杉村さんが存命中に引き継いだことで、ファンの方から杉村さん宛の電話が殺到して
とうとう電話線を抜いてしまったというお話や
東京公演の三越劇場ではなく、地方の劇場に見に来られて、
全員にお肉をごちそうして下さったお話とか
杉村春子さんからけいさんを引き継いだ時のエピソードをお話ししてくださいました。

最後に大笹さんが、こういう芝居も上演していかなくてはと
シェイクスピアもいいけれど、着物の芝居もね!みたいにと言われると、
なんと会場からも拍手が(笑)くくくっ
ちょっとたじたじの鵜山さん(笑)
そんな鵜山さんも、『女の一生』の問題は何一つ解決されていないと
現代に置き換えられておっしゃいました。
次の世代に向けても頑張ります!と締めくくられました。

ふぅ~久々のレポでございます。
なんかとっちらかっておりますが、お許しください。
とてもとても貴重なシンポジウムだったのですよ。
なんか、実際は演出をされた鵜山さんが、演出補にこだわる姿勢もとても実感できたし
当時の時代背景を感じながら、3月三越劇場で感じる『女の一生』も
なかなかいいもんなのではないでしょうか?
まさに今の時代にもつながる世界が見えてきそうです。










by berurinrin | 2015-02-08 14:17 | イベント

2月~の主な外部出演

★今井朋彦『三人姉妹』2/7~3/1シアターコクーン(Bunkamuraチケットセンター03-3477-9912)3/5~15シアターBRAVA!(キョードーインフォメーション06-7732-8888)
★斉藤祐一『雲の脂』2/7~16アトリエ春風舎(青年団 03-3469-9107)
★佐川和正『ベルリンの東』2/6~15下北沢『劇』小劇場(名取事務所03-3428-8355)
★加藤武『琵琶二面-朗読「新・平家物語」』2/8日暮里サニーホール((公財)荒川区芸術文化振興財団 03-3802-7111 )
★粟野史浩『PENALTY KILLING』2/12~18下北沢ザ・スズナリ(風琴工房080-5446-5870)
★鬼頭典子『The River』2/19~26東京芸術劇場(日本劇団協議会03-5909-4600)
★富沢亜古、大場秦正『朗読「支払過ぎた縁談」「一年半待て」』2/24府中の森芸術劇場(チケットふちゅう042-333-9999)
★高瀬久男(演出)、南一恵、大原康裕、福田絵里『3.11企画2014「終わりと始まり」』2/10桜美林大学プルヌスホール(桜美林大学パフォーミングアーツ・インスティチュート042-704-7133)
★高橋耕次郎『止むに止まれず』2/10~15ザ・ポケット(演劇企画CRANQ制作工房070-1432-7482)
★植田真介、牧野紗也子『おおどろぼうホッツェンプロッツ』2/21,22八尾プリズン小ホール(プリズンホールチケットカウンター072-924-9999)
★鵜山仁(演出)『ペリグリーズ』2/19~3/1下北沢本多劇場(加藤健一事務所03-3557-0789)
★渡辺徹『独りぼっちのブルース・レッドフィールド』2/22~3/1シアターサンモール(ポップコーンマッシュルームチキン野郎080-4957-0021)
★稲葉賀恵(演出)、上田桃子、増岡裕子、前東美菜子『解体されていくアントニン・レーモンド建築旧体育館の話』2/26~3/1シアタートラム(世田谷パブリックシアターチケットセンター03-5432-1515)
★沢田冬樹『詩人の家』3/5~8座・高円寺1(後報)
★金内喜久夫、原康義、瀬戸口郁『十二人の怒れる男たち』3/25~3/31俳優座劇場(俳優座劇場03-3470-2880)
★西川信廣(演出)、荘田由紀『さくら色おかんの嫁入り』3/20~23三越劇場(三越劇場0120-03-9354)
★山谷典子(作)、山谷典子、田中宏樹『闇のうつつに我が我かは』3/28~4/5サイスタジオコモネAスタジオ(華のん企画03-5967-1217)
★森さゆ里(演出)、鬼頭典子『トーマの頃を過ぎても』4/15~19中野ザ・ポケット(pal's Sharer)
★秋乃桜子(山像かおり)(作)、松本祐子(演出)、山像かおり『星の塵屑ペラゴロリ』3/11~15下北沢ザ・スズナリ(椿組03-302-1350)
★角野卓造『田茂神家の一族』3/7~8福島テルサFTホール(福島テレサ024-521-1500)3/13~29紀伊國屋サザンホール(劇団東京ヴォードヴィルショー03-3227-8371)
★上村聡史(演出)、永川友里、木場允視『マシューホール』3/6~11恵比寿エコー劇場(日本劇団協議会03-5909-4600)
★鵜山仁(演出)、大原康裕、川辺邦弘、植田真介、荘田由紀『小林一茶』4/6~29紀伊國屋ホール(こまつ座03-3862-5941)上記作品東京公演のみ公演文学座支持会・パートナーズ倶楽部会員特別割引があります。詳細→こまつ座 TEL03-3862-5941へお願いいたします
★小林勝也『漂白』3/20~30吉祥寺シアター(オフィスコットーネ03-3411-4081)
★鵜山仁(演出)、清水明彦『バカのカベ』4/24~5/3下北沢本多劇場(加藤健一事務所03-3557-0789)
★栗田桃子、亀田佳明クライムス オブ ザ ハート4/9~19赤坂レッドシアター(地人会新社03-3354-8361)
★小林勝也『嵐が丘』5/6~26日生劇場(チケットホン松竹0570-000-489)
★鵜山仁(演出)『廃墟』5/29~6/1文化座アトリエ、6/7佐賀文化会館、6/12~23東演パラータ(劇団東演03-3419-2871)

*お問い合わせは( )までお願いします

さ~て
『トロイラスとクレシダ』の情報が少しずつUPされている今日この頃ですが
その前にも大きな大きな企画が着実に進んでおりまして
鵜山仁さん、浅野雅博さん、石橋徹郎さんによるユニット
そう…あの『モジョミキボー』を立ち上げたモジョミキボー上演委員会による
新企画の上演が決定されています。
5/4(祝)~31(日)下北沢OFFOFFシアター!

どんな新たな伝説が生まれるか!?これまた楽しみです♪
で、ちょっと懐かしい『モジョミキボー』のPVなんぞ改めて貼ってみました★
ぐっだいぐっだいぐっだい
ちなみに『トロイラスとクレシダ』に浅野さん、石橋さんご出演です(#^.^#)
演出は、鵜山さんです( *´艸`)♪これまた、ぐっだいです★




by berurinrin | 2015-02-07 23:52 | 外部出演

文学座付属演劇研究所研修科卒業発表会『三人姉妹』

文学座付属演劇研究所2014年度研修科卒業発表会『三人姉妹』
                    in 文学座アトリエ(1/30)
作 アントン・チェーホフ
訳 小田島雄志
演出 高橋正徳

将軍であった父親の赴任地であるこの地に住み着いて11年。
去年、その父親も亡くなりプローゾロフ家の三姉妹オリガ、マーシャ、イリーナは
単調な田舎暮らしに限界を感じ、生まれ故郷でもある都会のモスクワでの生活を懐かしみます。
そんな折、三姉妹達の上の兄・アンドレイが結婚し、ナターシャが嫁いできたことにより
それでも平和で静かだったプローゾロフ家の暮らしに変化が起こります。

舞台は、アトリエの会『リア王』のセットを利用した形の白をベースに
両側に客席。楕円のような膨らんだ舞台。正面奥には大きなテーブル。
テーブルを見上げるようにいくつもの置時計が並べられて、静かに時計の音が聞こえます。

『三人姉妹』の私のイメージは、もやもやの感情(笑)
気持ちが先行して、行動が追い付かないという、ほんと、自分のよう
やんなっちゃう
あれもしたい、これもしたい、頭の中で考えて、結局なにもできない(やらない)
結果、ほっぽっちゃう…ふぅ(溜息)とマイナス系なのですが
今回は、等身大の彼らが演じることで、その悩めるもやもやが、マイナスだけじゃなく
前に進むための第一歩、前向きなもやもやだってあるんだと
リアルに伝わってきました。
何とかして現状を打破したい気持ちが、冒頭からうねりのように痛切に胸を直撃して
しょっぱなからこんな状態で、自分大丈夫か?と心配するほど
彼らの身体を通して、彼らの感情と役柄の感情が溶け合い絡み合い吐き出されていく
生きた言葉を私たちの前で見せてくれました。

研修科52期生の卒業発表会でした。
今までの研修科生の中でも、
各自のそのレベル、演技の質はかなり高いと思います。
それも今年は、井上ひさしさん作『天保12年のシェイクスピア』(松本祐子さん演出)
宮本研さん作『美しきものの伝説』(鵜澤秀行さん演出)、
シェイクスピア作『終わりよければすべてよし』(高瀬久男さん演出)と
また、シェイクスピア祭シェイクスピア・リーディングで座員の先輩方とまじり
出演を果たしたりと、言葉言葉に溢れんばかりの貴重な時間を過ごされた事だと思います。
そんな彼らの集大成を高橋正徳さんの演出で迎えられたことは
とても得難い時間だったと思うのです。
彼らの感性により近い形で寄り添うノリ君の描く世界観に触れ
まさに研修科生の彼らの生きる今の『三人姉妹』。
あらめて作品の強さと普遍性を感じながら
すでにもう始まっている彼らの『三人姉妹』第二章の人生が
素晴らしいものであるように願うばかりです。

2015年1/30(金)~2/1(日) in 文学座アトリエ



by berurinrin | 2015-02-06 23:07 | 文学座観劇感想