<文化庁芸術家在外研修(新進芸術家海外研修制度)の成果>
新進芸術家育成公演等事業『男は男だ』 in 恵比寿エコー劇場(12/25)

作   ベルトルト・ブレヒト
翻訳 三輪玲子
演出 中野志朗

ある日、アイルランド人ガリガイ(笠井誠さん)は、妻(森尾舞さん)に
鍋にお湯を沸かすことを頼み、鍋に入れる魚を買いに市場に向います。
すると出会ったのは3人のインド駐在の英軍兵士たち。
本来4人でのチームを組むはずが、彼らはワン氏(木津誠之さん)の寺院に忍び込み
略奪を働いている時に仲間のジェライア・ジップ(椎原克知さん)が
罠に掛かり捕らわれてしまったのでした。
そろそろ点呼の時間、鬼軍曹・チャールズ・フェアチャイルド(中山一朗さん)にばれたら
大変なことになる。彼らはカリガイにジェライアの身代わりを頼みます。

このお話は、まだインドがイギリスの植民地であった頃を舞台にしています。
ちょっと英軍駐軍兵士たち、かなりたちが悪そうで、狼藉の数々はワン氏の寺院だけでなく
彼らの行く手にあるそこかしこで、乱暴を働いているようです。
「ノー」と言えないガリガイは、つまるところ彼らに騙され、ジェライアの一時の身代わりのはずが
気が付くと自分がジェライアに成り代わり、自ら選んで兵士として
彼らと共に最前線のチベットへと向かう事になります。

マニアック中野氏(笑)の事だから、
ちょっと心して喰らいついて観てやろうと挑戦的な気持ちで劇場へ
ところがところが・・客席に着くと舞台には大きなスクリーンが、ロビーから客席に入る
観客の姿を映し出しています。つーことは私の姿も映ったって事ですよねf(^_^;)恥かしい・・・
もう負けてます(笑)
という事で、しょっぱなから異質な感じを受けました。
前半は、遊びを入れた雰囲気満載、映像や人形、複雑な寺院の内部を舞台やロビー、
楽屋、奈落や劇場外など全てをスクリーンで映し出して、ちょっびりベタなマンガチックな遊びも
取り入れたかと思うと・・
後半は、ストレートにカリガイが追い込まれていく過程を舞台上でみることとなります。
どうなんだろう・・と思ったのが、素直な感想で、遊んで楽しく作っている割には、
演出がちょっと真面目すぎて、実際上手く噛合って運んでいるような気がしない・・・
後半の寺院に捕らわれてそのまま偽神にされた哀れなジェライア・ジップとガルガイの比較が
自然に滑稽で面白かったと思いました。
でも、毎回中野氏の演出は、殆ど腐りかけているような眠っている自分の脳にめちゃめちゃ
刺激を受けるんですよ。
なので中野氏の演出は、嫌いじゃないんですねアハハっ

さて文学座からは、お坊さんのワン氏を演じられた木津誠之さん。
くるくる坊主の鬘を被り、鬘をとってもスポーツ刈りって(爆笑)クリスマスバージョンで
サンタの帽子を被り、ジングルベルを歌いながら、ジェライアを捕まえた事が
嬉しくてたまらない様子を表現されてましたね。よっぽど以前から彼らに
ひどい目に合わされて復讐の機会を狙っていた事がわかります。
その結果、偽神さまって・・ひどい(笑)
でも木津さんの嬉しそうな笑顔をみちゃったらヤバイ(笑)ですねぇ
そんな木津さん『わが町』では、グローバーズ・コナーズの町の
歴史を説明して下さったウィラード教授を演じられていました。

寺院に忍び込み、捕まってしまうジェライアは椎原克知さん。
身から出た事とはいえ、きっと今後一生・・・食っちゃ寝だけど飼い殺しの様な
悲惨な人生が待っているような気がするんですが、なんか知ってかどうだか?
なんか嬉しそうにステーキを食べて幸せそうでしたねぇ~
崩れたバランス』では、年頃の娘と恋人の間で困ってしまう父や患者に追い込まれそうになる
精神科の先生などを演じられていました。

4人の英軍兵士の一人ワイルドな容貌のユリア・シェリィを演じられたのは清水圭吾さん。
トロイアの女たち』では、ギリシャ側の兵士を演じられていました。

さて、この作品が私の芝居納めでした。
今年も色んな作品と巡り合えた一年でした。

12/22(水)~12/26(日) in 恵比寿エコー劇場
by berurinrin | 2010-12-31 18:19 | 観劇感想

俳優座プロデュース
山形演劇鑑賞会『家族の写真』 in 山形市民会館(12/18)

作   ナジェージダ・プテゥーシキナ
翻訳 大森雅子
演出 鵜山仁

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古風な調度品に囲まれたアパートの一室。
年老いた母ソフィア(中村たつさん)と娘ターニャ(日下由美さん)は二人暮らし。
自分の死期が近いことを感じるソフィアは、ターニャを一人残して
死ぬ事が何よりも心残り・・ぜめて恋人がいたら・・
そんな時、偶然にアパートの部屋を間違えて
現れたのはイーゴリ(石田圭祐さん)
母を気遣うターニャは、ついイーゴリを婚約者としてソフィアに紹介してしまいます。

10/28に俳優座劇場で初日を迎え、日本各地を巡演されたのち
この山形市民会館が最終地。千秋楽のこの日に合わせて遠征してきました。
朝、東京を出発して、途中の米沢駅辺りに入ると吹雪!?うぁ~と思いましたが
山形駅に着いたら、まぁ良いお天気で♪
早速、ホテルから山形市民会館まで下見に(迷っちゃうからねっ)
さて、場所の確認が出来たので観光しましょう!

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まずは山形城跡地へ、その後は近くの山形県立博物館を見学して、ぷらぷら散歩して
途中の小さなお店の看板“山形名物どんと焼き”?なんだろ?で、おやつ兼お昼ご飯
いわゆるお好み焼き風で、具はハムと海苔。くるくる巻いてあって、しょうゆ味を頂きました
(もしくはソース味と2つの味がありました)
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で、いつも心置きなく酔っ払いさせて頂いてる行きつけのお店のマスターに
お土産の日本酒を購入する為、通りかかった酒屋さんへ
おススメを選んで頂いて精算したら、「値札が付いててもいいよね」と
売っている(笑)お菓子を頂いちゃいました。嬉しい~♪
日本酒2本を抱えてホテルに戻って、一休みして会場へ

まずは事務局長さんに、ご挨拶。
「いやぁ~横浜から、よく来たねぇ~」と、おおおっ、制作のほっこり笑顔のHさん!と再会です
「鵜山さんは、まだ来てないよ」と
お忙しい鵜山さんは、こまつ座『化粧』のお稽古の後においでになるので
ギリギリに到着されると伺っていたのでした。
しばしロビーでお話させて頂いてから、客席へ。頂いたチケットは前方の観やすいお席。
どの鑑賞会も会員減少で苦戦中。この山形鑑賞会も会員800名を切った状態だそうです。
開演5分前に“座席の横詰め”という、鑑賞会ならではの作業がありました。
観客の観客の間に空席が目立つと演じる側も観る側も
気まずい思いをするので、空席を詰めて舞台中央に寄って観劇空間を作ります。
と、客席の後方を見ると無事到着の鵜山さん発見!きゃー好きです!

過去初演から3回とも拝見したのは、客席数400席弱の俳優座劇場。
この山形市民会館は1200席もの大きな劇場です。
第一部の休憩の合間に席を移動させて頂いて、第二部は客席後方で拝見させて頂きました。
それも鵜山さんのお隣で・・・うひゃひゃ♪
第一部は、突然の来訪者イーゴリが、ソフィア、ターニャ母子の住まうアパートの
居心地の良さに再訪したのはいいけれど、その間の悪さにターニャに追い出されそうに
なるのを必死で食い止めようとする・・・と、そこへ新たな訪問者?!
第二部は、ターニャにはイーゴリの存在で安心したソフィアが、次に欲しかったもの・・それは孫の存在。
そこで現れたのは、ターニャの生き別れた娘と名乗るジーナ(桂ゆめさん)。そして父親はイーゴリって
みんながそれぞれびっくりの展開になっていきます。
舞台中央の大きな盆が回ると、俳優座劇場では気が付かなかった家具に反映する照明の映り方が
とても綺麗だし、団地サイズに思えた間取りが、空間がある分ゆったりとした感じがします。
動く事も出来ず、病気で娘を置いて死ぬ運命にあるソフィアの願いが叶うたびに、力が湧いてきて
元気を取り戻していく姿は、まさに“病は気から”状態(笑)
会場の大きさに左右されない作品であるのは、幕が開いてセットの配置ですぐに感じましたが
出演者4人のチームワークが抜群。会話の間の楽しさったら・・もう最高です★

さて、翌日。
山形駅に見知った一団発見!!(笑)
なんと『家族の写真』御一同様と同じ新幹線、それも同じ車両(笑)前の座席には石田さんだし
「座組みのメンバーみたい」と可愛い桂さんに言われちゃう(笑)エヘヘ
日下さんはキラキラして綺麗な笑顔で惚れ惚れしちゃう女優さんです。
あっ忙しい鵜山さんは、一本前の新幹線で帰られちゃったんですけど・・(涙)
鑑賞会の方々がお見送りにホームにいらして、ちゃっかり記念写真に加えて頂きました。
するとたつさんが「これが本当の家族の写真」と芝居のラストの台詞を合図にパチリ。
今年最後の遠征も最高に楽しい思い出を頂いてしまったのでした。
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やっぱ帰りの新幹線でも米沢辺りは雪景色でした。
by berurinrin | 2010-12-31 14:33 | 観劇感想

文学座付属演劇研究所研修科発表会『萩家の三姉妹』 in 文学座アトリエ(12/11)

作   永井愛
演出  高瀬久男

と、ある地方都市の旧家「萩家」には、三人の娘がいます。
家を相続して、父の代からのお手伝いさんにお給料を払う独身の長女は
大学でフェミニズムを教えています。
実家の近くに住む次女は、歯科医の夫との間に子供が二人を持つ専業主婦。
三女はいわゆるフリーター。
この三姉妹。。。なかなか恋愛に関しては、上手く付き合えないようで
長女は4年間の不倫の末、離婚して再婚する予定だった相手の妻が妊娠し
最悪の別れを経験し
次女は、夫に対し母親のような関係に嫌気がさして、幼馴染と不倫に走り
三女にいたっては、二人の男性と関係を結んでも平然としています。
そんな「萩家」の女たちと彼女の周りの男性達・・・
季節が変わるごとに「萩家」の三姉妹の生き方も変化していきます。

さて、この作品は2006年度44期生の卒公で上演されました。
題名の通りチェーホフの『三人姉妹』をオマージュされていて
ラストの三姉妹が明日を語る姿は、まさに彼らの明日を語るようで
じーんと胸を熱くして拝見した思いを思い出しながらアトリエへ

実際のところ、こんなに長い作品だったっけ・・・と思ってしまったのが素直な感想です。
一番感じたのは、役柄に対する迷いが伝わってきちゃったことでしょうか?
個性的な彼らの個性が見えなかった・・
真面目で勉強家の彼らだけに厳しかったのかもしれません。
残念ながら、色んな要因があったり、と大変な現場だったと思います。
でも、もったいない・・・きっとこういう状況ってこの先も起こりえる事だと思います。
そうなったら、わたしは俳優じゃないので方向は見えませんが
詰まるところ自分を信じて、自分をキャスティングされた方の思いを信じて
全力投球するしかないのでは・・と思います。

さて研修科48期生も、発表会は今回限り。
後は卒公を残すばかりとなってしまいました。
思うんですけど・・あっという間ですね、2年間って本当に早っ!
次回は、48期という座組のラストです。
後悔の無いように行きつくところまでいっちゃって下さい。
ぜひ、ご一緒に彼らの旅立ちを見守りましょう!

さて卒公は
卒業発表会『キル』
作/野田秀樹:演出/小林勝也
1月28日(金)~30日(日)
また詳しい情報は追ってご連絡させていただきます
by berurinrin | 2010-12-30 22:54 | 文学座観劇感想

サイスタジオ公演vol.26
テアトルサンノーブル第2回公演『この星にともる光』 inサイスタジオ(12/17、12/24)

作   征矢かおる
演出 高橋正徳

いつの日か・・こんな戦争もあるのかもしれない・・
霧島さん(山崎美貴さん)を中心としたグループでは
はるか彼方で戦いをしている彼らに戦意を上げるための映像作りを仕事にしています。
本部からは、以前よりも頻繁に届く資料を参考に映像の完成を急がれています。
そして頻繁に飛んでいく運搬船。
とはいえ、イブのこの日は、
何も変わらないゆるゆるとした日常を送る仕事場ではありますが、
少しずつ戦争の影が彼らに覆いかぶさっていくようです。

『愛の勝利』(2007年7/20~7/30)で、旗揚げされた征矢かおるさんと山崎美貴さんの
ユニット自主企画公演第2弾です。
前作は、フランスの古典劇・マリヴォーの作品をポップで華やかな楽しい仕上がりで
魅せて下さいましたが
今回は、かおるさんが脚本を手掛けられました。

はやぶさ君が遥か彼方の小惑星“イトカワ”の石を持って帰ったり
あかつき君が金星にチャレンジしたりと、宇宙がちょっぴり身近に感じるようになった昨今。
去年の年末には、ドキュメンタリータッチ映画『フォース・カインド』観にちゃったもんだから
あんなスゴ技を使う宇宙人に対して戦争を起こす日本人?地球人?すごい
でもそれは私達の想像の中・・・
舞台は後方支援にまわる女性達の仕事場での姿です。
想像もつかない大きな存在を敵に廻して戦っている世界が、すでに日常になっていて
残っている彼女達は、色んな意味で不便な生活を強いられていても
それは私たちが思うだけで、全くもって普通になっている気配すら感じられます。
宇宙がちょぴし身近になった分、
もしかしたら私達にとって危険な領域に足を踏み入れていくのかもしれませんね。

舞台は、シンプルに大きな丸いテーブルが一つ。ここはいわゆる談話室のような感じで
仕事場は奥にあるようです。
美術は、『トロイアの女たち』『カラムとセフィーの物語』『ダーウィンの城』と
アトリエの会60周年記念作品を一手に引き受けられた乘峯雅寛さん。
テーブルの上には、仕事の資料となる雑誌の類が散乱してします。
雑誌の表紙には、黄色やピンクの塗料が当局の閲覧の許可の印?!塗られています。
いつもは、舞台に充てられているスペースが客席に設えていて、ちょっと不思議な空間でした。
で楽屋の窓が、仕事場の窓のセットになっていて運搬船が飛んでいく姿を見る事ができます。
普通、宇宙に向っていく運搬船ならば飛行機の離陸の様に、上の方向に行くと思われるのですが
この飛行船は、弓なりに落ちていく(笑)初めは、ご愛嬌なのかなぁと思っていたんですが
もしかしたら・・・もう、この場所は、私達のよおく知ってるこの場所では無いのかもしれない・・
そんな事を、劇中にギターを弾きながら青島さん(森耕平さん)が歌われる
「マンマ、マンマ、見てごらん~♪」と、
過去の良き日を知らない子どもが、ふと見つけた笑顔いっぱい映っているアルバムを不思議そうに
無邪気に母親に尋ねる歌を聞きながら思ってしまったのでした。

さて文学座からのご出演者のみのご紹介で、すみませんが・・・f(^_^;)
彼女らの班長・霧島さんは、山崎美貴さん。夫が宇宙に旅立って、ここ一ヶ月ほど連絡が取れない
複雑な思いを抱えた女性。上司といえども皆に慕われている感じが伝わるのは、
皆を引っ張って行こうというというより、皆でやっていこうという気合が伝わってきたのでした。
でもふと夫の事が頭を過ぎる・・・つらい立場ですね。
そんな美貴さんは『カラムとセフィーの物語』でセフィー(渋谷はるかさん)のアルコール依存症に陥る
母ジャスミンを演じられました。

部下のキリコさんは、征矢かおるさん。
しょっぱなからハイテンションのキリコさんは、実は性同一性障害。体は男性で心は女性・・。
そんなキリコさんは、政府からホルモン剤を配布されていたようですが、最近は滞っていたそうで
その理由は、いわゆる赤紙というか、召集命令が降りたからだったようです。
女性は召集されないのに・・心は女性のキリコさん・・青島さんと手を重ねる姿。
まるで手の大きさの違いに政府への理不尽な命令に言葉にならない思いが伝わりました。
今回は、脚本も担当されて、心身共に大変そうでしたが
SFものという括りの作品ともファンタジーとも感じられる不思議な作風は、面白かったので
またぜひ書いていただきたいなぁ~
かおるさんは『ダーウィンの城』で、信頼していた夫・(中村彰男さん)の裏切りを知って
怒りをぶつけるキャリアウーマン・ミサトさんを演じられていました。

同僚の楠野さんを演じられたのは、千田美智子さん。
楠野さんもちょっと複雑な女性で、同僚の小柳さん(村井まどかさん)に片思いのようです。
ところが、小柳さんは青島さんに気があるようで・・・残念ながら楠野さんの思いは難しいかなぁ~
でもへこたれても前向きな楠野さんは、魅力のある素敵な女性でしたね。
そんな千田さんは、『麦の穂の揺れる穂先』にでは、寄生虫を研究している大学生・門倉しおりさんを
演じられていました。

ヒッピー風な服装で、『イマジン』をギターで弾き語る不思議な女性はスージー。
演じられたのは、藤崎あかねさん。
戦争で夫を亡くし、息子でありスージーの兄も戦地にいるという金井さん(津田真澄さん)の娘。
どこに怒りの矛先を向けたらいいのか?!反抗的な姿も兄を慕う姿も想像できるだけに
無邪気な女の子さも垣間見えて可愛かったですね♪
あかねさんといえば『ダーウィンの城』のヒロイン・チハルさん。ほんとに頑張った!
めっちゃ体当たりで演じられましたね。

初日に拝見させて頂いた時は、女優さんたちの個々の存在が強すぎて
ちょっと噛合ってない気がしましたが、数日後に再見した時は
お芝居の設定と同様、目標を共有しあう仲間という良い関係が伝わってくる
そんな、いい座組みに感じられました。芝居って生き物ですよね。
同じ空気を共有しあうように溶け合う関係が感じ取れる・・・幸せな時間です。

公演を前に、美貴さんとかおるさんが演鑑の事務局に宣伝においで下さいました。
やっぱりお話聞いても思うんですけど、自主企画で公演するというのは
本当に大変で、演じるだけでなく制作を兼ねるのでリスクも掛かるし、
生半可な気持ちでは公演できないと思うんです。
でも、それでもやる!その気持ちを出来る限り応援したくなります。
その成果、行動は、後に続く人たちに確実に繋がる事だと信じられます。
そして私は、このお二人がとってもとっても大好きになりました。

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クリスマスイブにご出演者の方々から頂いたプレゼント♪可愛い★
(キリコさんのカードかなぁ??)ポストカードとチョコたち

12/17(金)~12/27(月)まで  in サイスタジオ 
by berurinrin | 2010-12-29 21:24 | 観劇感想

「くぅくぅくぅ・・」(←観た方ならわかる)の『くにこ』終わっちゃいましたね。
色んなプレッシャーを持つ長女体質ゆえ、向田邦子さんというより
一人の“くにこさん”という女性に共感してしまいました。
単にそれまで、向田作品に触れる機会が無かった・・という事なんですけど。
『くにこ』では、邦子さんが作家として生きていこうという決意を固めたところで
お話は終わります。
その後の向田さんは、脚本家、作家として大成功を収めます。
そして飛行機事故という悲劇が待ち受けてはいますけれど
波乱に満ちた邦子さんの人生・・・『くにこ』の中に生きた邦子さんは、うらやましい位に
女性として輝いていたと思います。

そんなまっすぐ前を向いて邦子さんを演じられたのは、栗田桃子さん。
まさに今が旬な女優さん!桃子さんの真っ直ぐな眼差し、半泣きしながらぐっと唇を噛んで
たたずむ姿、にらみながら歌って踊る姿・・そして満面の笑顔・・
どの表情、どの姿も清々しい生命力を感じます。
家族や周りの人たちとの交流とその折々の彼女の行動が財産となり、
後の向田邦子さんの執筆活動の糧となる・・・その続きを観たくて
ついつい帰りは、本屋さんで文庫本を購入していました。
今年は桃子さんの大活躍役の年でしたねっ
わが町』ヒロイン・メアリー、『麦の穂の揺れる穂先に』では、突然結婚を決めてしまう
江守徹さんの娘・早紀子さん。
外部ではこまつ座『父と暮せば』美津江さん。
どの作品も、どの役柄も桃子さんの肉体を経て、表現される姿には今を生きる力を感じます。
そして紀伊國屋演劇賞受賞おめでとうございます!!(こまつ座公演『父と暮せば』における 美津江 。
文学座公演『くにこ』 における 向田邦子 の演技に対して)
ほんとうによかったですね桃子さん(*^_^*)わたしも嬉しいっ!!
2作品とも鵜山仁さんでしたしねっ!きゃ♪

邦子さんには弟一人と妹二人。
弟・保雄さんとのちの邦子さんの恋人・カメラマンを演じられたのは、亀田佳明さん。
足をばたばたさせたり、パジャマの腹巻を延ばしたり
超マイペースな弟。あの髪型(笑)やばい・・切っちゃったのかぁぁと思いました
あんまり似合っていたので・・ぷぷぷっ
邦子さんの「ゲーテ」・・・二枚目カメラマン。
後姿がなぜか寂しそうな男性でしたね。実際に若くして亡くなってしまった方でした。
彼は妻子がいて、邦子さんとは不倫の関係。
向田邦子さんのファンの間では、伝説的な人物らしいですが
ちょっと影があって、浮世離れして生活感を感じさせない不思議な人でした。
と、思えば、アイスクリームを売るド・近眼めがねを掛けてタンクトップ姿の学生さん。
前回『カラムとセフィーの物語』青春を走り抜けたカラム青年を演じられた人とは思えない(笑)
カラムで亀田さんのファンになった方には、あの前半のぬぼーっとした表情はびっくりですよね
でも、後半はめっちゃかっこよかったから。。まっいいっか(笑)
それにしても今年は、亀田さんのキャパの広さを感じさせて頂きました。
そんな『カラムとセフィーの物語』を演出された高瀬久男さんも
紀伊國屋演劇賞受賞おめでとうございます(幹の会+リリック プロデュース公演『冬のライオン』、文学座アトリエの会
『カラムとセフィーの物語』の演出に対して)

邦子さんのすぐ下の妹は柚子さん。演じられたのは上田桃子さん。
華奢な体をぐんと伸ばして話す柚子さん、可愛かったですよね
下町のシーンでは、サザエさん張りの頭で、その時代のニュースを語っておられました。
桃子さんは、亀田さんや同期からなるユニットunks『1960年のメロス』で、
演劇部の高校生を元気一杯に演じておられましたね。
桃子さんの体から発散するエネルギーを直球でぶつけられる心地良さ
外見が一見幼い雰囲気を感じさせる桃子さんですが、ちょっと冷めた目線を持つ大人の女性とか
等身大の姿でも素敵なお芝居を魅せ下さいます。

一番下の妹は、和子さん。演じられたのは太田志津子さん。
柚子さんといっつも一緒★邦子さんの仲良しの妹達。
かわいいっ♪
普段はおとなしいしーちゃんが、舞台に立つと普段の姿からは想像がつかないほど
役に向ってどーんと体当たり!コメディエンヌっぷりは、最高です。
泣きながら「ぽん!ちー!」と、麻雀したり、下町のシーンでは
上田桃子さん同様にサザエさん張りの頭で、井戸端会議に花を添えてました。
しーちゃんの今年は『ぬけがら』の地方巡演がありました。
葬儀屋に勤めている田中久恵さん役・・・これもまた体を張った場面がありましたねっ
足の先から爪先まで、計算してるのか?!していないのか?!わからないほど
ついつい目線が行ってしまう(^^)/ 素敵な女優さんです。

そんな素敵な子ども達のご両親♪
無邪気で、短期で、子ども達に愛情たっぷりなのは父・向田敏雄さんこと角野卓造さん。
角野さんの動きは、本当に細やかで全てに意味がありますね。
戦争が始まって幼い和子さんを、疎開に出す時
宛名の書いてある葉書の束を渡して、元気ならば「○」を書くようにと話して聞かせるシーンや
邦子さんをひとり東京に残すことを宣言をする表情の寂しさとか、ぐっときます
と、思いきや邦子さんが就職した財政文化社社長さんや下町のちゃぶ台を
どーんとひっくり返す貫太郎さん(笑)
いやはや魅せて下さいましたね★
やっぱ角野さんといえば前シリーズ『ゆれる車の音~九州テキ屋旅日記』でのテキ屋さん金丸重蔵さん!
その『ゆれる車の音』のパンフに中島淳彦さんへの向田和子さんの信頼感溢れる文章が載っていました。

敏雄さんの妻で、子ども達の優しいお母さんは、せいさんこと山本郁子さん。
笑い上戸で、けたけたと明るい笑顔満載の素敵なお母さんでした。
「アイ~ガ~ト。モ。サゲモシ・・・タ」と、鹿児島弁でご挨拶するイントネーション最高!
ところが敏雄さんが、浮気なんぞしたあかつきには
女物のヒールの靴を「えーい」と、迷いも無くほっぽり投げちゃったり・・・粋でしたねぇ(笑)
敏雄さんの後ろにしっかり付いてる姿。私的には、かなりの理想タイプのお母さんです。
かと思えば、下町の貫太郎さんの妻・里子さん。
貫太郎さんが浮気をしたと知って、首に縄をぶら下げて近所中に自殺の事前報告にしていくうちに
すっかり気分が晴れちゃうという、可愛い女性を演じられていました。
前作『カラムとセフィーの物語』では、カラム演じられた亀田佳明さんのお母さん!
おっ、この作品でも亀田さんのお母さんだ(笑)
着物の着方も所作も、さりげなさがたまらなく美しい郁子さんなのでした。

敏雄さんのお母さんで、きんさん。せいさんのお母さん・みよさん。
空襲で乳母車に乗せられた老婆と前半は、老け役を一身に背負い
後半は、財政文化社の社長さんと意味深な事務員&敏雄さんの愛人・囲われの女とせくしぃ系美女
これまた不思議ないく役もこなされたのは、塩田朋子
亡くなって棺おけに入り、毒舌を吐きながらも
弔問客が手を合わせるたびに、言葉を休めて一礼をしながら手を合わせるところが
律儀で毎回吹き出しそうになるほどツボでした。
下町育ちのみよさんの機関銃のような口調、口の悪さと人の良さが全く嫌味がなくて
みぞつぼを抱えて、お尻ふりふり歩く後ろ姿!最高でした。
逆にかっこよかったし、カツンカツンとヒールの音を立ててお色気(笑)ポーズは最高!
最後の囲われの女で「さよなら~!」と手を高々と振って潔く去る姿、かっこよかったですね。
(カーラーを取った頭はこんな感じなのかぁ~と)
そんな塩田さん。前回『トロイアの女たち』では、トロイアで唯一生き残った息子を
殺される運命・・ギリシャ側に引き渡し、自身も夫を殺した相手の愛人として連れ去られる
悲劇の女性の一人アンドロマケを演じられました。
この変わりよう(笑)びっくりですよね~そこがめっちゃ素敵な女優さんなのですが・・

「野ばら」のお話は、昔ゲーテが、少女と恋に落ち、その後、彼女を捨ててしまいす。
で、ゲーテ自身は良心の呵責に責められ、少女はそのまま独身のまま生涯を終えるという
切ないお話を野ばらに例えたそうです。
その話を小学生の邦子さんに話す学校の先生は関輝雄さん。
自分の世界に入ってしまいーの力を込めーの。泣きながら野ばらを歌うシーン。
お目目ぱちくり状態の邦子さんとの比較がめちゃくちゃ可笑しかったですね。
他には、祖母・きんさんのお通夜に来て、邦子さんに「お鼻毛が・・」と言われちゃう社長さん。
空襲で乳母車に乗せた母親(塩田朋子さん)を置いて逃げようとする息子。
下町・せいさんのお父さんで邦子さんのお祖父ちゃん。
邦子さんに面白いお話をせがまれて、落語好きなお祖父ちゃんらしく
小話風に「ちんとーん、てん。。どど~ん♪」その時の表情がめっちゃ可愛かったですねぇ
で、小話のオチは・・・(苦笑)
最後は、敏雄さんの浮気をフォローしてくれていたおっちょこちょいの同僚・山下さん。
どのシーンもインパクトがあって面白かったですね。
あっ、映画館では、目を開けながら寝てる人!(爆)
そんな関さんは、『ぬけがら』では、胃が痛い3番目のお父さん『定年ゴジラ』では、
彼らの住まうくぬぎ台ニュータウンの都市開発公団に勤めておられた藤田さんを演じられました。

「詩が違う~(><)」と邦子さんの頭を混乱させた
鹿児島弁風(笑)『野ばら』を歌ったのは、鹿児島時代の邦子さんの同級生で
はかま姿も可愛い順子ちゃん・鬼頭典子
鬼頭さんもアンサンブルで、二時間のお芝居で6役もこなされておられました。
お通夜に来た「お鼻毛」社長の秘書。和子さんの○と書かれた葉書を配達された郵便屋さん。
おみそを借りに来た下町のおばちゃん・加代さん。
財政文化社で「カメラマンが既婚者と」と邦子さんに告げる社員。
邦子さんが転職した雄鶏社の同僚。
鬼頭さんといえば、少女から大人の女性まで幅広く情感漂う声の豊かなバリエーション。
そしてはかなげな少女から自立した女性へと、どんな役柄も演じ分けできる頼もしい存在です。
関さんと鬼頭さんという贅沢なアンサンブルの力が、この作品の地盤になっていたんだと思います。
そんな鬼頭さんは『カラムとセフィーの物語』でカラムのおねえさん・リネットを演じられておられました。
そんな鬼頭さんは、文化庁新進芸術家海外研修制度の研修員で
一年間韓国に留学されるそうです。
あの可憐な声、ふわりとやわらかい立ち振る舞いを拝見できないのは
寂しい事ですが、一年後の再会が今から楽しみで~す。

もろもろ遅い更新ですみません。
元気なはずなんですが、イマイチ体調と行動が上手く寄添わなくて
家に帰るとぐったり状態でf(^_^;)その上、PCの調子もヤバイ・・
やりたい事の半分も出来ていない・・・(><)
でも・・・すこしづつでもこつこつ頑張ります!!
by berurinrin | 2010-12-25 11:35 | 文学座観劇感想

今年最後の遠征中です

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新幹線の車内より
吹雪っす(笑)
by berurinrin | 2010-12-18 12:15 | 日常

文学座付属演劇研究所研修科演出部 自主勉強会『灰から灰へ』 
in 文学座新モリヤビル第2稽古場(12/4)

作   ハロルド・ピンター
訳   貴志哲雄
演出  的早孝起

デヴリン(沢田冬樹さん)を前にリベッカ(太刀川亜希さん)が語る記憶・・・。
それは彼女が心惹かれたある男性とのつかの間の記憶の物語・・。
今や、収容所に送られようとしてるプラットホームでの出来事。
同じ事を形を変えて語ることにより、少しずつ見えてくる真実があるようです。

互いの関係性が明確に提示されているわけではないので
台詞以外、彼ら二人の会話の節々から伝わってくる口調の優しさだったり
親しみだとか、距離感とかさりげない部分・・ナイーブな情報から
私たちは観ながら彼らの立場を感じ取っていくことになります。

当初、医師と患者のカウンセリング?と思ったり
夫婦?同棲してる恋人?・・でもなんか冷めた目線があるんだなぁ・・・
彼女は過去の酷い経験から心に傷を負っていることは、わかります。
その傷を語らせて、彼は何をしたかったんだろう・・・。
シュールだ(笑)
もしかしたら、もしかしたら、実は彼女の赤ちゃんを奪った人?
彼女が握りこぶしにキスした男性が、過去の男性だったりしちゃって
封印していた記憶がよみがえっちゃったりして・・・きゃー怖いっ

そんな詮索していると
まるで、どっつからか覗き見してるような後ろめたさを感じてしまいます。
それって、普段の生活の中でもありますよね。
帰りの電車の中でだったり、ふと入ったカフェの隣のテーブルに座っている
意味深なカップルの会話とか・・漏れ聞こえる中途半端な会話に聞き耳を立て
到着駅や席を立ったりして唐突に終わる。
とはいえ、そう周りの会話にやたらめっぽう気を取られているわけじゃなくて
会話している人やその声が自分の好みだったり、会話の中の言葉に惹かれたり
自分の中での選りすぐり。
で、何を言いたかったかというと、人を惹きつけることの難しさ。

このお芝居は、舞台と観客の関係と日常の地味で罪の無いささやかな覗き見趣味と
すごく近い感じがしちゃったもんで。
上演時間は、2時間弱と短いのですが、どうその時間まで二人だけで共通項を見出せない
私たちを惹き続けていられるのかが、難しいなぁ~と思いました。

演じられたのは、沢田冬樹さんと太刀川亞希さん。
これがまた、かなり個性的なお二人。
カラムとセフィーの物語』で、カラムが死刑を宣告された時、最後の友となり
得意のブルースハープの音色を聴かせて下さった看守を演じられた沢田さん。
わが町』では、客席から質問を投げかける客席の夫人を演じられた太刀川さん。

どんなに器用な役者でも、二人だけで向き合う芝居は、ほかに共演者がいない分
二人のささいな空気の流れが違っただけで、互いの感情の流れの矛先が
一方通行になっちゃう事があると思うんです。
それをキャッチして戻していくか・・いやぁ大変な作業だったと思いますよ。
これまた本が難しいから・・
とはいえ、この本を選んだ理由を知りたくなりました。
でもねチャレンジは大事大事、あえて難解に挑む姿勢は素晴らしいです。
くだくだなOLの私としては、頭が下がるばかり・・・

さて客席には、演出部の乘峯雅寛さん。
客席案内をしてる研修生に、さくっとアドバイスをされていました。
そしてわたしのお隣には、『殿様と私』にご出演されている寺田路恵さん。
丁度、一時帰京で観に来られたそうです。
他にも外部の仕事で海外公演から帰ってきたばかりの鈴木亜希子さんとか
先輩方にいっぱい観て頂ける機会があるのも劇団ならでは・・
そんな光景を見ると、なんか幸せな気分になります。

12/3(金)~12/5(日) in 文学座新モリヤビル第2稽古場
by berurinrin | 2010-12-14 23:25 | 文学座観劇感想

『モジョミキボー』のブログへ!!
めでたい!実にめでたい★
翻訳をされた平川大作さんが第三回小田島雄志・翻訳戯曲賞!されました
嬉しいですね。
師走に入ってのビックニュース!
なんでこんなに嬉しいかっつーと、もちろん鵜山さんが・・って事も多分にあるんですが
企画者の浅野雅博さんと石橋徹郎さんが
俳優として、自分達が今やりたい事を実現して、やり遂げたことの
成果が形になったという大きな大きな出来事。
自主企画される後輩の方々の為にも、大きな大きな励みになると思います。
本当におめでとうございます!
心よりお祝い申し上げます!やったーx2
by berurinrin | 2010-12-14 22:29 | 日常

2011年のラインナップ『くにこ』の会場で発表なっていましたね!!
今回はまた趣向に跳んだレパートリー!
大作揃いというラインナップされています。
新しい来年の手帳に、今のうちに書き込みを(笑)

<本公演>

文学座・紀伊國屋書店提携
2/13(日)~22(火)『美しきものの伝説』<紀伊國屋サザンシアター>
作:宮本研/演出:西川信廣
 関輝雄、得丸伸二、岸槌隆至、石橋徹郎、鍛治直人、
神野崇、城全能成、佐川和正、星智也、松角洋平、山森大輔
清水馨、松岡依都美、荘田由紀、鈴木亜希子
 

全労済文化フェスティバル2011参加作品
文学座ファミリーシアター
4/29(金)~5/8(日)『思い出のブライトン・ビーチ』<全労済ホール/スペースゼロ>
作:ニール・サイモン/訳:鳴海四郎/演出:望月純吉
 大滝寛、細貝光司、金沢映子、八十川真由野、渋谷はるかほか 
地方公演<5/13(金)~29(日)子ども劇場首都圏・甲府・大船(予定)>

9/9(金)~23(金)『田村孝裕書下ろし作品
作:田村孝裕/演出:上村聡史<吉祥寺シアター>
  
文学座・紀伊國屋書店提携
11/4(金)~14(月)『岸田國士短編傑作集「明日は天気」「驟雨」「秘密の代償」』
作:岸田國視/演出:西川信廣<紀伊國屋サザンシアター>
 本山可久子、塩田朋子、片淵忍、
菅生隆之、若松泰弘、浅野雅博ほか

地方公演<11/20八尾、23西宮>

<アトリエの会>

9/7(火)~21(火)『にもかかわらずドン・キホーテ
作:別役実
演出:藤原新平
金内喜久夫、田村勝彦ほか
地方公演<6/23尼崎(予定)、25(長岡)>

7/15(金)~30(土)『THE GOAT or Who is Sylvia -山羊もしくはシルヴィアって誰?
作:エドワード・オルビー/訳:添田園子/演出:鵜山仁

12/5(月)~18(日)『テネシー・ウィリアムズ一幕劇集より
作:テネシー・ウィリアムズ/訳:倉橋健「ロング・グッドバイ」「財産没収」
鳴海四郎「バーサよりよろしく」「話してくれ、雨のように」/演出:靏田俊哉
by berurinrin | 2010-12-05 14:53 | 文学座公演情報

舞台芸術学院 ステージアーティスト科2期上演発表
         『ルーベンスタイン・キス』 in 舞台芸術学院(11/28)

作   ジェイムズ・フィリップス
訳   吉田美枝
演出  鵜山仁・鈴木智香子

この作品は、実際に第二次世界大戦中、原爆製造の機密情報をソ連に流したスパイとして
戦後発覚し死刑となったローゼンバーク事件を元に描いている作品です。

あるギャラリーに展示していたルーベンスタイン夫妻の写真の前で出会った一組の男女。
マシューとアンナは、惹かれあい付き合い始めます。
アンナは、曖昧な義弟の証言によりスパイ疑惑により処刑されたルーベンスタイン夫妻の無実を
証明する「ルーベンスタイン訴訟委員会」のメンバーで熱心に活動しています。
そんなアンナの姿を見てマシューは、自分はルーベンスタイン夫妻の遺児である事を表明します。
その告白を聞いたアンナは動揺し自殺未遂を計ります。
なぜならアンナは、ルーベンスタイン夫妻を死に追い込んだ義弟ディヴィットの
娘だったのです。

紀伊國屋サザンシターで『くにこ』&アフタートークを拝見した後は、池袋にある舞台芸術学院へ
略して、舞芸の卒業生でもある鵜山さん。
ここでは、後輩の指導もされているのでした。

さて今年の3月、銀座みゆき館で、鵜山さん演出で行なわれた時と同様に
リーディング形式で行なわれた今回の発表会です。少しだけ短縮されていました。
シーンごとに配役を替えていく・・文学座ので言うと研究所発表会『わが町』『女の一生』形式。
約40名ほどの生徒さんの内、男性が3名という構成なので、女性も男性を演じます。

初演の時は、この事件を知らなくてf(^_^;)情けない自分でしたが
演劇の楽しさって、観た芝居について、もっと知りたいとか、より作品世界に浸りたくなったりと
興味が湧いてきちゃったりします。
結論を知った上で拝見すると、また見方が変わるというか、また違う面白さが見えてきて
お芝居ってホント面白いなぁって思うんです。

とはいえ、発表会の題材にしては、専門用語はいっぱい出てくるし、きわどいし、
かなり難易度が高い作品で、時代背景とか・・皆さん事前勉強とか、大変だったそうです。
かなり濃密な人間関係から未来と過去を行きつ戻りつしながら
ドラマは展開し、最悪な事態を迎えて、新たな関係が生まれていくという、複雑なんですけど
これがまた面白いんですよね。

舞台の壇上に配役に合わせて色を統一したシャツを着て、自分の出番を待つ彼らの表情と
終わった後の安堵した表情・・出番と出番の合間に控えている彼らの表情とか
客席から良く見えて、これが新鮮というか、若い人たちなんだなぁ~と実感しちゃいました。
まだまだ、未熟さの方が見えてしまうのは当たり前、でもおおっ♪と輝く方もいらっしゃるし
なによりも真っ直ぐ役に向き合う姿勢。その純粋な気持ちが伝わってきて
感動しきりの発表会でした。

休憩時間の客席の後ろで、何やら聞き覚えの声?!と振り向いたら文化庁在外研修生として
ロンドンに留学されていた上村聡史さん「お帰りなさ~い!!」
うん?!逞しくなった気が・・・・しなくもないけど(笑)いやいや、相変わらず面白い上村さんでした。
イギリスだけでなく、ドイツも回ったそうで、楽しいお話を聞かせて下さいました。
上村さんのお隣は鵜山さん♪鵜山さんからも、留学して戻ってきた頃のお話とか聞かせて頂いちゃいました。
帰国ほっかほか(笑)留学前に、戻ってきて仕事がなかったら自衛隊に入隊する宣言をした上村氏。
鵜山さんに「(自衛隊に)入ったらいいんじゃないか(笑)」とかるーく軽く言われてました。
そんな上村氏の帰国第一作目は、やはり舞台芸術学院の卒業公演『三人姉妹』
(2/25~27in東京芸術劇場)です。
その演出如何によっては、鵜山さんと恐れながら私で、自衛隊に入隊をおススメ・・・(笑)
うそです!そんなんしたら来年の文学座の公演は、どうするんだぁ~(爆)

11/28(日) in 舞台芸術学院
by berurinrin | 2010-12-05 12:48 | 観劇感想