稽古場の話の続きで、蜷川幸雄さん演出の『ヘンリー六世』を翻訳をされた河合祥一郎さんは
台本は、日本語で書かれているが、言語はどうなっているか?とか語順は?とか
翻訳者として稽古場で聞かれることが多いと言われます。

鵜山仁さんの演出された『ヘンリー六世』の翻訳は、小田島雄志さん。
お稽古場での翻訳家との係わり方は?

小田島さんには、稽古を観ていただいて「これでいいでしょうか?」と
事後承諾みたいな形だったそうです。
本来は、浦井健治さんとそうだったように、3.4ヶ月付き合ってもらって・・って
「それも楽しそうなんですけれども、そこで小田島先生の言う事を僕が聞かなくなったり
その逆も起こったりで、人間関係がこじれるのも嫌なので(笑)」
小田島さんに結果を観て頂いて判断を仰ぐ形にされたそうです(笑)
そりゃそーですよね。「鵜山さんなんて、ふーんだ」とか「小田島先生、もーやだ」とか
喧嘩になったら大変(爆)
とはいえ、「それ以前は勝手にやっていい加減に解釈をされていた」と、お茶目に語る鵜山さんです。

実はカットしていた?

蜷川さん演出バージョンは、河合さん翻訳構成で6時間(それでもすごいですが)で
短縮版として非難f(^_^;)されたそうですが
実は9時間の鵜山さん演出でも、約20%ほどカットされていたそうです。
ギリシヤ神話のお話とかは、すっきりカットされてましたもんね。
「その作業は稽古に入ってからですか?」と河合さん。
「稽古場に入る前に台本作るからとせかされてf(^_^;)」と鵜山さん。
本当は、稽古しながらやりたい作業だそうですが、あらかじめ作られたそうです。
そして出来上がった台本に対して
「素晴らしいカットだ」と、小田島さんからは「お世辞としか思えない言葉を頂いた(笑)」そうで
それでも9時間・・さすがにプロの役者さんたちの引き締め方が違かったそうで
お稽古の最初からピリッとしていて、だらだらしながら詰まっていくという感じでなく
最初からあの位の規模で出来たとおっしゃいます。
なので、初日と千秋楽とで時間は変わりましたか?という河合さんの問いに対して
「じゃっかん程度」だったそうです。

稽古の流れは

「まぁ、長くなるぞって、わかっていたんで(笑)」と
本読み稽古が終わって、まず飛ばし稽古(シーン毎の稽古)で最初の場面をやって
またそれを細かくやって、細かいというのは
「誰に言ってるんだろうね?」とか「どういう、うねりになっているんだろうね?」とか模索しながら
稽古をされるそうで、一番最初の場面に戻って稽古をされると
普通は一つの作品に対して4日に1度位に戻って出来るそうですが、今回はx3になるんで
2週間(笑)・・・2週間前にやったのでもう忘れちゃってる状態なのに
今回は皆さんちゃんと覚えていて下さって緊張感が高かったそうです。

すると、河合さんが
何かの取材で渡辺徹さんが「僕達ほど、この時代の歴史に精通している俳優はいないだろう」と
話されておられたそうで「皆さん勉強された?」
「やってて僕もわからないですもん(笑)」と鵜山さん。

1部でこれを演じた人が、3部に出ていて、亡くなっていたりして
同じ役名だけど違う人だったり・・少なくともどういう繋がりなんだろう?というのは
皆さん予習が必要なんだろうけど・・・と、おっしゃいながらも
「面白いのは、配役をしたとたんにストーリーが自分でも把握しやすくなった」とおっしゃいます。
例えは、村井国夫さんがサフォーク。「サフォークって村井さんの事だよね♪」
そういう感覚で、これは中嶋しゅうさんと渡辺徹さんの関係かぁって
そんな風にしていくとわかりやすかった。

『ヘンリー六世』の舞台と顔が一致していくとわかりやすい作品と河合さん。続けて
「キャラクターのグロスターは、本当に中嶋しゅうさんの!って感じがした
ヨーク(渡辺徹さん)は、立体的なキャラクターだと思わなかった。
ヨークは、残酷で野心満々じゃなくて、ちゃんとした父親であることが初めてわかった」
「ほめてもらった(笑)」鵜山さん
「あの(徹さんの)まるまっちぃ(笑)でないと・・・」

ヘンリーに対向するヨーク公リチャードを演じられた渡辺徹さんのキャラクターについて
「白バラを掲げたリチャード。徹さんが演じられると悪党にはなり切れない。
必ず正義を貫く・・確かに彼の言っている事は正義なので、なるほどこういうヨークがあるんだ」
「吉田鋼太郎のヨークは、完全に悪党みたい(笑)」と河合さん。
「本当にコントラストがあった・・。徹さんをキャストした時点で考えていましたか?」
「いや賭けです(爆)」
「そりゃもう失敗と背中合わせ・・・いちかばちかです(笑)
でも、そういうもんじゃないですかねぇシェイクスピアって、一人の人の中に
リチャードもヨークもグロスターもヘンリー六世もいる・・っていうか分解してこうなったというか
元々は一人の人間の中にある多様性。
それを演じる役者一人一人の中にある多様性をどうやって組み合わせるか?!
それは時の勢いだったり・・僕も多少預かって方向付けをしているけれども
結果ああなっちゃったのは仕方ない(笑)」

「かなり計画的に仕掛けていたんじゃないか?!
新国立劇場のH.Pに「3分に一度は驚かせてあげようと考えています」とおっしゃっていたけれど
それを読んで、すごい演出プランをお持ちなんだろうなぁ」と河合さん。
「皮肉だとしか思えない(爆)」
「ただ演出をやっていて、演出のコツは色んな所で言っているんですけど“飽きる事”で
飽きたら当然眠くなっちゃう(笑)その時に出来るだけ寝ちゃわないように立ってダメ出しを
「ここは面白くないから、何かやりましょう」とか立って役者のところに行く数秒・・
その時に何をするか考える。
立ち上がる時は、ただつまらないと思って立ち上がって、何がつまらないのか?ここに至るまでの
キャリアの蓄積とか戦跡旅行とか様々な勉強の情報の集積とかあるんですけど
3分に一度どうやって驚かせそうとかは、わからない(笑)
ここで驚かせないとお客さんが寝ちゃう恐怖感とか自分を通じてあって、それにそそのかされて
立つことは立つんですけど、その時はどうするかわかってなくて向こうに行って、よし!こうしよう!」って
この鵜山さんの言葉ってすごく深いと思ったんですよ。
お客さんの立場というか、ご自分の気持ちを第3者的に冷静にみて立ち止まって、
役者の元に行く時に演出の立場の感性を巡られてアイデアを探る姿勢って、すごい!
すごい!かっこいい~~☆彡

河合さんも「そのひらめきが天才なんですね」

久しぶりのUPですみません。コツコツと頑張っていますのでお付き合いくださいね。
なんか当時の事を思い出しながらUPしていくと、すごく楽しくて
でも自分の書いたノートの意味不明な箇所が続出してまして・・字が読めない(><)
それだけ河合さんと鵜山さんのやりとりの波長が合って面白かった結果なんです。
自分の解釈だらけですが、楽しんでニュアンスを汲み取っていただけたら嬉しいです。
by berurinrin | 2010-09-26 13:21 | イベント

あろうことか・・・あれよあれよとしてるうちに全てが終了してしまいました。
いつものように長いレポでございます。

第2回の打ち合わせで、例会当日の役割分担が決まった後は、
担当サークル向けのイベントが目白押し。

8/14(土)
先ずは、稽古場見学会。
殿様と私』の各鑑賞会向けに稽古場見学会が3日間に渡って
文学座のアトリエで行われました。
わたしも先輩方と一緒に参加させて頂きました。
入り口では、雪絵お嬢様こと、松山愛佳さんがお迎えしてくれました。
なんかしとやかな感じで、いいじゃないですか愛佳ちゃん(笑)
開始前、他鑑賞会の方と含めて20名ほどの見学者を前に
制作のAさんが、「観て、知って、広めて頂く為に稽古場に来て頂きました」と
ただ観て楽しむだけじゃなく、ちゃんと宣伝活動に生かして欲しいと
きちんと主旨を話されるAさん。いい感じじゃないですか
だって『アラビアンナイト』の時からのお付き合い。あの頃は新人君だったのに
なんだか・・まぁ~ごりっぱになられて(笑)(寺田路恵さん演じられるカネさん風で)
丁度、わたし達の後ろの席が、出演者の方々の席になっていまして。
真後ろにおられた浅野雅博さんに「うで、みしてくださいね。」と言ったら
「だから・・稽古場では(本番じゃみせられない)間違ってる姿を見せるトコだから(爆)」
隣では、城全能成さんが笑っていました。
見せて頂いたのは、一幕全場面!わぁおって感じですよ。
雪絵さんが、アンナ先生(富沢亜古さん)宛てのお手紙を読むシーンで
初めテープの声が流されるんですが、スタンバイ中の愛佳ちゃんがめちゃめちゃ照れておりました。
どうやら初演時の音声だったようです♪

8/26(木)、27(金)
その翌々週は、ゲネといわれる舞台稽古見学がありました。
場所は吉祥寺にある前進座劇場。ゲネは二日間。本番さながらの舞台です。
舞台は、前回の傾斜のある八百屋舞台と違ってフラットな床になっていました。
この舞台は、正面にお庭があって四季の彩が照明によって移り変わる姿が、
とても美しいのです。
中央の演出家が座る演出卓の前を避けて、中央席左右の通路を挟んで
上手側、下手側に別れての拝見です。関係者の方や座員の方々のお姿もちらほら
美しい舞台全体をしっかり拝見したくて後ろの方で楽しませて頂きました。
十分堪能して、次回は横浜で拝見できる事を楽しみに帰ろうとしましたら
藤原新平さんに遭遇★
吉祥寺駅まで、藤原センセと色んなお話をしながらの帰り道・・吉祥寺駅まで
あっという間に到着でした。

9/7(火)
そして、本番前の前日は、会場の神奈川県立青少年センターで搬入作業がありました。
私は仕事で参加できませんでしたが、参加された年配の男性から
「いやぁ、あの背の高い人。いいねぇ~態度がすごく謙虚で、聞いたら出演者だって?!
どおりで良い声してたよ。誰だっけ、名前わかんないけど、
あの金髪でさぁ~さすが文学座の人は違うと思った」と
金髪って一人しかいない気が(笑)
言葉使いが丁寧で、気持ちよくお手伝いが出来たと・・搬入の仕込みをされた星智也さんでした♪
ありがたい事に、文学座ファン・・それもかなりディープな(笑)という事が、かなり知れ渡って
いましてf(^_^;)色んなお話やら感想が耳に入ってくるんですよ。
でもね、殆どありがたいというか、いいお話ばかり(ウソじゃないですよ)
おかげさまで、文学座ファンと胸を張れておりますYeah~!(*^^)v

9/8(水)初日
雨。それも台風が接近中。そして、この日は終演後にロビーにおいてのロビー交流会がありました。
開演約2時間前、楽屋からゆっくりロビーに現れたジャージ姿の加藤武さん。
労いの言葉をわたしたちに掛けて下さって
そのまま隣接してあるレストランに静かに入っていかれました(*^_^*)
そしてまた、ゆっくりロビーを通って楽屋に戻られる加藤さん。その佇まいが素敵です。
開場時間になって、賑やかになったロビーに
おおっ、なんかビーチサンダルで、サングラスで、穴だらけのデニム姿のちょっと怖い人が
やってきました(笑)
スーパー助っ人の高橋克明さんだ!!「地元だからね」と
一見強面(?!)風ですが、めちゃくちゃつーか、すごーく優しい方です。
搬入の時もお手伝いに来られたそうで、こんな大雨の中でもやってこられる克明さん!
最近、渋谷で体験した出来事を身振り手振りで再現して下さって大爆笑!
本当に素敵です!で、ずっこずっこと強面(?!)の後姿を見せつつ楽屋の方に消えていかれました。

開演中は、ロビーで配布資料をセットしたり、ご飯食べたり
時折モニターで流れる会場の様子を拝見したり、事務局や役員の先輩、お手伝いの会員さんたち
とお話しながらのんびり過しました。
ちょっと時間が空いたので、客席の扉の前で立って少し観せて頂きました。
休憩時間になると制作Aさんが、カーテンコールの花束係りの担当サークルの皆さんに
渡し方の説明して下さるので、その助手なんぞ
雨は降り止まず・・激しくなるばかり・・
それでも終演後にロビーに残られる会員さんたちが思った以上に沢山おられてびっくり!
浅野さん以上のご出演者の方々が登場されました。
質問も次から次ぎへと出て、和気藹々とした雰囲気の中で終了。
交流会のレポートしたかったんですが、会場をうろうろしていたので、半分位しかその場にいなくて
あんまり・・いや殆ど覚えてないのです。ごめんなさい。
終了後、楽屋に行くと愛佳ちゃんが洗濯中。偉いっ!

9/9(木)
仕事で劇場にはいけず(><)

9/10(金)
公演3ヶ日目は、唯一の夜公演。そして終演後は、隣のレストランで交流会がありました。
私は他鑑賞会と劇団扱いのチケットの受付をマブダチと一緒に。
上演中、どうせ交流会では食べられないからと
友人と大好きな横浜の某お店のメロンパンをむしゃむしゃ(笑)
このメロンパン、すっごく香りがよくて、なかにクリームが入っていて美味しいんですよん★
終演後は、制作のAさんとお揃いでアトリエ60の記念Tシャツを着てお粗末ながら
司会進行役をさせて頂きました。
一番最初に登場されたのは、終演後間もないのに元気一杯の加藤さん♪
乾杯の音頭は、殿さまことたかお鷹さんの素敵なお言葉で乾杯!
みなさん積極的にお話をされていて、約一時間弱の交流会は終了です。
締めは、やっぱり加藤さんにお願いさせて頂きました。
「後輩達に真似して欲しくない事があります!」と加藤さんは、おもむろにマイクを離して
「みなさ~ん!!!!それは絶叫スピーチです」と
いろんな場所毎にリクエストのあるという絶叫スピーチで、このフロアなら楽勝と
大爆笑の絶叫スピーチで交流会の幕は降りました。
出演者の皆様をお見送りした後、私達は夜の野毛に繰り出して2次会へ。あ~楽しいっ!

9/11(土)最終日
ちょっぴり二日酔い(笑)この日は最終日。あっという間の4ヶ日間でした。
甘いものも素敵だけど・・某さんのリクエストに答えて梅干を差し入れ(笑)
まだまだ暑いですからねっ
ちょっと早めに到着して、お礼を兼ねて隣のレストランに入ったら
お隣の席で加藤さんがお食事中。連日ここでお食事をされているようでした。
加藤さんから優しく声を掛けて頂き、お姿を見送った後
お皿を片付けにこられた給仕係りの方が
「いつか加藤さんにお会いした時、ここで働いているって言ったらわかってくれるかなぁ(笑)」と

この日も他鑑賞会と劇団扱いのチケットの受付をマブダチと一緒に。
すると清水馨さんが観にいらっしゃいました。
「お疲れさまでした」と声を掛けて頂き、入浴剤“きき湯”を頂きました★わーい、わーい
やっとこの日が観劇日。それも花束係り(笑)
隣のマブダチと、さんざん笑って、ラストの殿様とアンナ先生との場面では涙・涙・・・。
で、花束は浅野さんの元に。お疲れさまでした。
終演後は、面会者の方を楽屋にお連れしたり、アンケートを集めた後は
またまたアトリエ60Tシャツに着替えて搬出手伝い!
舞台の上では、着々とセットが綺麗に片付けられていました。
スタッフの中に混じって星さんや城全さんもトントンと、バラシ運んでいかれます。
Tシャツを見て「座の人みたいだよ」と城全さんから声を掛けてもらって、うひゃうひゃ
めっちゃ二枚目さんなのに「変な顔して」とリクエストすると白目剥いてくれる可笑しな城全さんです。
超スピーディに舞台の上は何にもない状態。
これで私達の役目も終了です。
ロビーに戻って、帰り支度をして先輩達と最後のお別れをしに搬出口へ
すると城全さん、星さんと愛佳ちゃんが「このまま横須賀に向います~!」
元気な制作Aさんともお別れして、先輩達と桜木町のコレットマーレでお茶してクールダウンして
お開きとなりました。

9/21(火)まとめ会。
約2ヶ月間に渡った『殿様と私』の最後の活動がまとめ会です。
どーんと詰まれた公演期間中のアンケート集計から、気が付いたり感じたりした事を話し合います。
マブタチが見つけたアンケートの一言「良き芝居でございました」じんわりします。
今回はちょっと残念な出来事もあって、観劇マナーへの強化の必要性が問われました。

と、覚え書きのような中途半端なレポですが、こんなことを例会ではやっています。
意外と大変ですが、かなり楽しいですよ。
一緒になって作っていく・・・そんな連帯感とか、終わった後の感動も深まります。
大好きな芝居の話で盛り上がる・・・・年齢、性別関係無しに盛り上がれる仲間がいる
素敵だと思いませんか?
よかったら仲間はまだまだ募集中ですっ
&まだまだツアー中。なんと、鑑賞会に入会していれば全国の鑑賞会の作品がお安く観れます!
このおかげで私は鵜山仁さんの追っかけを堪能させて頂いてますYeah~!(*^^)v
詳しい情報は→横浜演劇鑑賞協会へよろしくお願いいたします

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清水さんから頂いた「きき湯」早速使わせて頂きました~★効きましたです♪ありがたい。
全てが楽しかった2ヶ月間。ますます文学座のファンになりました!
これ以上ファンにさせないで下さい(^_-)-☆

さてH.Pからブログへと一件、変更しています。
松山愛佳さんのブログ愛佳と私
素顔の愛佳ちゃんのお茶目っぷりが堪能できる素敵なブログです。ぜひよろしくです(*^_^*)
by berurinrin | 2010-09-25 22:12 | 文学座公演情報

次は、コロスの中で、一番小さいハナタレ小僧(笑)もとい!少女を演じておられるのは
佐藤麻衣子さん。
なんとアトリエデビュー!よっめでたい!
後輩達を差し置いて(笑)「一番ちっちゃいコロス」だそうで
「この(60周年の)節目に出れて嬉しい・・1時間35分
出たら引っ込むことなく次から次へと、みんなの嘆きの中で、最初に歌うので緊張する」
と、おっしゃる麻衣子ちゃん。
始まる前に芝居の稽古より歌の稽古(笑)をされてるそうです。
終演後は、いつも泣き顔の麻衣子ちゃん。
「倉野さんの台詞を聞いているだけで、そのまま泣けてくる」と、言ってました。
本当にそう・・・あの言葉、あの悲しみを聴いているだけで堪らないです。

麻衣子ちゃんの同期の頼経明子さん。まるっこい可愛いコロスさんです。
「踊ったり、歌ったりと、何よりも毎日流れる汗(笑)と戦っています」
ホント動き回ってますもんね。
終演後のヨリちゃんのお顔は、お風呂から出たような(笑)ほのかなピンク色・・湯上り美女のように
さっぱりされてましたもん(*^_^*)

絶世の美女ヘレネを演じられた松岡依都美さん。
ダイエットの為に外苑を走ったけど無駄だったと(笑)
只今、イギリス留学中の上村聡史さんから「絶世の美女だからなぁ、絶世って意味わかってんのかぁ」
と、メールを頂いたそうです(笑)
いやいや絶世の美女・・確かに頂きました!(* ̄m ̄)プッ
でも、ほんと同性から見ても納得のまじ綺麗なヘレネでしたよね!!

狂気のカッサンドラを演じられたのは吉野実紗さん。
山形さん翻訳の台本を見たら、なんと10ページに渡る長台詞だったそうです。
すげー。
「最初の5行で疲れた。どうやって言えるか?!」大変な苦労だったようです。
でも、塩田朋子さんの言葉で「ちゃんと聞こえるまで20年掛かるんですね(笑)」と
いえいえちゃんと聞こえてましたよ・・ねっ!

増岡裕子さんは、今年の4月に研修科を卒業して準座一年生。
『トロイアの女たち』の出演が決まったときは、査定前だったそうで、ひやひやだったそうです。
とても出たかったそうで、念願叶ってよかったよかった(*^_^*)
コロスは、出ずっぱりなので、「気が抜けない」と、おっしゃる増岡さん。
特にアクションが大変のようです。
「90分やったら痩せると思ったら、その分食べているのでf(^_^;)」
大人びた雰囲気をお持ちですが、トークで語る姿は、とても可愛らしい増岡さんでした♪

木下三枝子さんは、研修科一年生。
先輩方に混じって頑張っておられました。
「研修科でスピードUPする!」と力強いコメント!この経験を糧に研修科に戻って
色んなものを吸収して頂きたいです。

王子キャラが定着(?)しつつあるのは、この方(笑)細貝光司さん
かっこいいですね~!かっこよくて面白くって優しい・・言う事無しの二枚目さんです。
そんな細貝さんは、研修科の卒業公演で『トロイ戦争は起こらない』で、ヘクトルを演じられたそうです。
ヘクトルといえば、アンドロマケの旦那さまです。
ちなみに『トロイ戦争は起こらない』演出は、鵜山仁さん♪なんですけど~きゃっ!
えっと、えっと・・・で、トロイア側に愛着を持っておられるそうです。
とはいえ、ギリシャ側なもんで「先輩方を突き飛ばし、座歴に負けないようにやってました(笑)」
確かに、ヘカベをどーん、アンドロマケもえーいと(笑)

蜷川幸雄さんの舞台でも兵士としてギリシャ劇に参加されたことのある清水圭吾さん。
「心優しく厳しくやっています(笑)」
りりしいお顔の清水さん。まさに戦士、兵士にぴったりな風貌ですが
笑顔は、めちゃめちゃ可愛い清水さんなんですよ(笑)

さて、倉野章子さん。言う事無しの素晴らしい王妃ヘカベ!
すごい長台詞に継ぐ長台詞の倉野さん。
ヘカベのちょっと低めの声から、いつもの温かい声で
「しゃべるだけしゃべったので、後は皆さんでどうぞ(笑)」ですよね・・と言いたくなりますが
やっぱ倉野さんの言葉聞きた~い!
ヘカベに対しては
「母だなぁ・・と、王妃より何より・・普遍的なもので、そこから掘り起こした」
たった1時間半なのに、「ヘカベは、ちょっとずつ絶望や悲しみに強くなると」
実際、トロイアが陥落した後のたった一日のお話が、この『トロイアの女たち』なんですよね。

劇中、アコーディオンを演奏されたのは、おおたゆみこさん。
演出の松本祐子さんの細かい台詞一つ一つで音が変わったそうです。
何千年前の人間の思いを音楽にして、生きた役者と言葉と寄添っていられる面白さが出ていたら・・と
おっしゃるおおたさん。
初めての稽古場のゲネの時は、暗い感じがしたが、初日が開いて人が入って、芝居なんだなぁと
感動されたそうで「劇場が喜んでる」と、ちょっと涙ぐんでお話してくださったおおたさんでした。
素敵な方ですね(^_-)-☆

その後、質問タイムがありまして
「音楽にアコーディオンを使ったのは?」
祐子さんからは
「この空間こそのギリシヤ悲劇。一緒に呼吸してくれる楽器がよかった。
アコーディオンも呼吸する楽器なので・・」と
おおたさんが女性なので、コロスの一員としての扱いをされていて
「男性はギリシヤ側のみ」で分けたかったそうです。

「舞台に匂いがあってもいいのでは?」という質問に対して
匂いが感じられるといい、演技で匂いが感じられればいいと、祐子さん。
「匂いを流す事は、殆どないけどあってもいいですね」と
そこで、翻訳の山形さんが
昔、ギリシヤ劇では血糊の替わりに本物の動物の血を使ったとびっくりのお話をして下さいました。
野外では、舞台がすり鉢状になっていてお香を焚くと匂いが伝わるそうです。
すると、倉野章子さんが『初雷』の時のエピソードで
「お線香を焚いたら、セットよりも上に煙が行っちゃった(笑)」
で、匂いといえば今回は、出演者には香水禁止令がでたそうです。

セットについての質問が出たので、今回の美術を担当された乘峯雅寛さんのご紹介がありました。
赤い舞台・・もしかしたらヘカベの家?サロンかもしれない・・ベットや椅子や子供の靴
破壊されたあと、真っ赤に塗り固められた?!
乘峯さんのセットで以前拝見した鵜山さん演出の『溺れる花嫁』の上からロープの
様に繋がっていたクリップが真っ赤に塗られていて、血が滴っているように見えたのですが
これがまた光に当ってそれは綺麗で、すごく印象的でした。

その他、衣装については祐子さんが
「2,500年前に書かれたけれど、未来に見えたらいい」とおっしゃいます。
「トロイア・・裕福な国で、ちょっとおろかで、ある日戦争が起こって敗者になって何も無くなった。
そんな未来の日本にみえたらいいな」

以上で、アフタートークのレポは終了です。いかがでしたでしょうか?
さくっとでも感じて頂けたら嬉しい
アフタートークは、本当に参加すると楽しいし、皆さんの生の声が聞けるチャンスです。
ぜひ機会がありましたら、この雰囲気を感じて欲しいなぁ~と思います。
続く『セラムとカフィーの物語』『ダーウィンの城』でもアフタートークは開催されますので
ぜひぜひご一緒に楽しみましょう★
by berurinrin | 2010-09-22 23:11 | イベント

トロイアの女たち』終演後、シアタートークが行われました。
司会は、コロスのお一人を演じられている、つかもと景子さんです。
出演者全員と演出の松本祐子さん。
そして劇中素敵なアコーデオンの演奏をされたおおたゆみこさん。
翻訳家の山形治江さんをゲストに迎えてのトークの始まりです。
あくまでもメモ書き状態なので、そこんところは温かく眼差しでお願いいたします。

つかもとさんはアトリエ委員会のメンバーのお一人。
アトリエ委員会というのは、単純にいうとアトリエの会の演目を企画して実行する組織です。
20~21世紀にかけて60周年ということで、メインテーマが『諍い』
そこからお話が始まりました(*^_^*) まずは、演出の祐子さんから一言。
「60周年を祝うのに暗くないかぁ(笑)」
相変わらず(笑)とっても元気な祐子さんです。
振り返ってさてどういう時代?!そう思うと
戦争が終わらない・・もう、戦争は起こらないと思ったのに起こっている
そして日本の社会でも起こっている「いさかい」
それらをテーマにしたいと思われたそうです。
「また、舞台に関してもプロセ二アム(舞台と客席を仕切る)はやめよう・・どうせなら剥き出しで
言葉でぶつかる芝居でいってみました。」
まさに言葉の洪水・・・目の前の臨場感をアトリエならでは・・客席は、たっぷり受け止めましたね

翻訳の山形さんは、何度も稽古場に来られ
その度に素敵な差入れを持って来て下さったそうです。
山形さんが、これまた気取らない素敵な女性で、先日の解説講座に参加したのですが
本当に、めちゃめちゃ楽しかったんです。
山形さんは、蜷川幸雄さん演出のギリシャ悲劇の翻訳もたくさんされていて
蜷川演出と今回の文学座のお稽古の違いについてお話して下さいました。
蜷川演出だと、ほとんど本読みはなくて、稽古始めから立ち稽古から始まるそうです。
なので文学座の芝居の作り方としょっぱなから違うそうで・・
文学座のお稽古に立ち会ってびっくりされたようです。
「最初の一週間は、テキストを読んで、二週目から立ち稽古・・
これで最後まで行けるのかなぁと不安になった(笑)」
「でも・・やればやる程きっちり整っていく」
色々違うもんなんですね~(*^_^*)

アトリエ40周年記念公演は、同じギリシヤ悲劇を題材とした壮大なドラマ『グリークス』
で、20年前の『グリークス』にご出演していたのは
坂口芳貞さん、石田圭祐さん、藤堂陽子さん、塩田朋子さん、奥山美代子さん。
当時の思い出を踏まえながらの自己紹介タイムですぅ

坂口さんは、『グリークス』では、オデッセウスを演じられたそうです。
演じられる役を「ギリシャの中間管理職」とおっしゃる坂口さん(笑)
それにしても、今回のタルテュピオスは、嫌な奴(笑)にくったらしかったですわ。
でも、彼の立場からしたら・・嫌な役目ばっかてなことになるんでしょうか?

「20年前から全く成長していない」とご謙遜されるのは藤堂陽子さん。
コロス一筋とおっしゃっていました。
全幕では約9時間かかる『グリークス』の第一部のラストが『トロイアの女たち』
にあたるそうです。
山形さんの解説講座で、文学座と蜷川さん演出『グリークス』のラストシーンの映像を見せて頂きました。
真ん中に立ち女性達を従えて粛々と運命に向かって突き進んでいこうとするヘカベの姿を
感じられるのが文学座バージョン。
最後にヘカベの体に焼き印を押して奴隷の姿をより生々しく描いている蜷川さんバージョン。
確かTVの劇場中継で拝見した覚えがあるんですけど・・面白い対比でした。
藤堂さんは、「ヘカベさま、・・」と、20年前と同じ台詞をおっしゃっているそうです♪
それってすごくないですか?!すごいですよね

石田圭祐さんは『グリークス』では、メネラオスの兄アガメムノンを演じられたそうです。
「兄ちゃん」とおっっしゃってました(笑)
『グリークス』は男性の出演者が多かったそうです。が、今回は、圧倒的に女性が多いので
楽屋は男女別ではなくて、年齢別に分けられているそうで
「女たちは、食いもんと男の話ばっかしてる」(笑)

ムードーメーカーは山本道子さん。
やはりアトリエ委員の道子さん。アトリエ記念公演の成功させたいと意気込みをお話下さいました。
で、道子さん。
お稽古見学の時に、お稽古が始まって少し経過した頃
演出の祐子さん初め、ご出演者の皆さん「???」と演技が止まって
「道子さんがいない!?」と、しばし道子さん探しが始りまして
「みっちゃ~ん!」「みっちゃ~ん」と(笑)
ちっちゃくなって現れた道子さんのお姿が、失礼ながらとても可愛かったんですよ。
なので、ムードメーカーとご紹介されたつかもとさんの言葉に納得しちゃったんです。

『グリークス』では、エレクトラだった塩田朋子さん。
「アンドロマケは、ヘカベ演じる倉野章子さんの嫁の役。
稽古場で、何度も姑をいじめてる嫁にみえた(笑)」とおっしゃる塩田さん。
アガメムノンの妻で、クリュタイムネストラ演じる寺田路恵さん
との喧嘩のシーンで「何を言っているかわからないと」怒られ
北村和夫さんに「君には、女の悲しさがわからない」といわれ
杉村春子さんには「あなた。何、言っているかわかるまで20年かかるわね」と「20年経ちました(笑)」
『グリークス』の事を色々思い出されると、おっしゃる塩田さん
「台詞をわかってもらうのに20年かかる」と重ねておっしゃっておられました。

『グリークス』で、初舞台を踏まれたのは奥山美代子さん。
「当時はピチピチして可愛くて、それだけで価値があった(笑)」
今回は、演出の祐子さんに、奴隷のように稽古されせらたそうで・・(笑)
コロスの結束が高まったそうです。
そして女性の皆様が着ていたのはアトリエ60周年記念Tシャツ!
アトリエの改修費に当てられるそうです。
こう宣伝される姿も、結束力が高まった印なんでしょうね。素敵です。
私?!もちろん購入してますよ!白持ってま~す
でもピンクも可愛いので、近々GETしちゃいます。

ここで倉野章子さんご登場です。
白髪で老いたヘカベ王妃さまから、すっかりいつもの優しい笑顔、美しい倉野さんに変身です。
しばし席に戻られちょっとインターバルを取られます。
by berurinrin | 2010-09-21 22:17 | イベント

夫を殺され、息子を殺され、娘の運命を絶望し、孫までも失い・・自らの試練に耐えねばならない
悲劇の王妃ヘカベを演じられたのは、倉野章子さん。
綺麗な地毛を白髪にして、コロスの女たちを従えるヘカベは、トロイアの王妃でありながら
不幸な全ての女たちの母のようにその嘆きを一身に引き受けているように感じました。
体を小刻みに震わせながら語るヘカベの魂の独白を聞いているだけで、涙がぽろぽろ落ちてくる・・・
素晴らしい王妃ヘカベでした。
そんな倉野さんは前作『麦の穂の揺れる穂先に』では、
ほんわかした優しい雰囲気をお持ちの元・小学校の先生の真理子さんを演じておられました。

真っ白いドレス登場すのは、ヘカベの娘で王女カッサンドラを演じた吉野実紗さん。
兵士に襲われ、ギリシヤ軍の総大将アガメムノンの愛妾に決められます。
巫女であり予言の力を持ち合わせているにもかかわらず、誰も彼女の言葉を信じない。
狂ったように動き回るみしゃ。すごかったですねぇ~転がったりして怪我の心配をしちゃうほど
ほんとすごかった、がんばった・・・そんなみしゃは、前作『わが町』では、
キュートでお茶目なレベッカを演じていました。

ヘカベの息子でヘクトルの妻・アンドロマケを演じられたのは塩田朋子さん。
ヘクトルの忘れ形見幼い息子アステュアナクスの死を宣告され、彼女の行く末は
ヘクトルを殺したアキレウスの息子ネオプトレモスの愛妾と決められます。
幼い子供を殺戮者に渡すアンドロマケの絶望の嘆きは、まだ私の耳に残ったままです。
よき母、よき妻・・毅然としたアンドロマケの凛とした美しさは、まさに塩田さん!素敵でした。
そんな塩田さんは、やはり『わが町』ではウェブ夫人。美しかったです。

この戦争の発端になったのは、絶世の美女ヘレネの存在。演じるのは 松岡依都美さん。
観る度にスケールの大きさを感じる素晴らしい女優さんです。
「美しいんだから仕方ない」と、みんなの恨みに対して、責任は自分の美しさである。と
そんじゃそこらじゃ言えない台詞をぽんぽん言っても全く嫌味にならない。
もう「おっしゃるとおり(笑)」美しさは罪なのよぁ~って
だって依都美ちゃんは、綺麗なんだも~ん★
あのがばっと背中が開いた真っ赤なドレスにスリットから出る足の美しさ・・こんなに色気あったっけ(笑)
全てのトロイアの女たちを敵にして、偉かったぁ頑張ったぁ依都美ちゃんの前作『崩れたバランス』で
コスプレやら、プロンプやら色んな役を演じられましたが、やっぱ『かぐや姫』のかぐや姫!
これもまた美しかった。うん。

ギリシヤ悲劇には、コロスという群集役が必ず登場して、最初から最後まで舞台に登場しています。
今回は、コロスは女性のみ、彼女達は悲劇のトロイアの女たちです。

年配のコロスを演じられる藤堂陽子さんは『麦の穂の揺れる穂先に』では
江守徹さん演じられるアイルランド文学の教授・高柳氏のお姉さんを演じられていました。
主にヘカベに付き添う雰囲気のコロスは、山本道子さんとつかもと景子さん。
山本道子さんは、『麦の穂の揺れる穂先に』では、高柳先生の同僚である坂口芳貞さんの
奥様を演じておられました。
つかもと景子さんは『初雷』で、倉野章子さん扮する理子さんの友人で
キャリアウーマンの澤口桂子さんを演じておられました。

夫を失った若い妻たちは、奥山美代子さん、頼経明子さん、増岡裕子さん、
木下三枝子さんらのコロスたち。
彼女達の嘆きは、やるせない怒りや今後の境遇を思えば、思うほど切ないです・・・。
奥山さんは、アトリエの会『』で飼い猫を犀に殺されちゃう主婦を演じられていました。
ピンクの象と五人の紳士』の甥っ子を探す女性も素敵でした。
ヨリちゃんは『わが町』では、栗田桃子さん演じられたエミリーの弟・ウォーリー!可愛かったですね。
『ピンクの象と五人の紳士』の看護婦さんもユニークでした。
増岡裕子さんは、unks『1960年のメロス』で
元気な女子高生が可愛かったです。今回は髪型がつんつんして、りりしいというか、
その髪型になってしまった過程をイメージを想像すると痛ましさを感じて切なくなりました。
木下三枝子さんは、文学座研究所付属研修科1年生。
大人びた不思議な魅力を持った方ですね(*^_^*) 素敵な女性達に混ざって頑張りました
今後が楽しみですね(^_-)-☆

幼いコロスは、佐藤麻衣子さん。幼いんだけど、見た目の幼さからは、想像ができない・・
全てを知ってしまった悲劇を背負った感のある大人な眼差しを持った少女に見えました。
これもまた切ない・・・・。そんな麻衣子さんは、『わが町』では新聞配達の少年ジョー・クローエル
全く女性らしさを感じさせる事無く(笑)演じられていました。

男性陣は、ギリシア側になります。
女性達には、辛い事ばかりを伝える伝令使・タルテュビオスは、坂口芳貞さん。
お髭がりりしくて新鮮でした。お稽古見学の時に、タンクトップ姿でペットボトルの
お水をクピクピ飲んでいるお姿が、ワイルドでした(笑)って変なことを思い出してしまいました。
そんな坂口さんは『定年ゴジラ』の定年を迎えの第二の人生を模索する山崎さんでした。

妻ヘレネを奪還したのはスパルタの王・メネラオスを演じられた石田圭祐さん。
ヘレネに死刑を宣告しながらも、ヘレネの魅力にくらっくら(笑)しちゃうお茶目さんな表情が
素敵でしたね★文学座では『赤い月』の平淑恵さん扮する波子さんの豪快な夫・勇太郎さん
が印象的でしたが、20年前の『グリークス』では、メネラオスのお兄さんのアガメムノンを
演じられた石田さん。で、新国立劇場『アルゴス坂の白い家』(鵜山仁さん演出で~す★)
ではアガメムノンと敵対するアイギストスを演じられておられました。

ザ・ソルジャー的(笑)なかっこいい兵士のお二人は、細貝光司さんと清水圭吾さん。
女たちの嘆きを冷静に見るのは、非常にキツイお立場で演じられているだろうと
ご心情を察してしまいますが、沈着冷静に演じられておられました。
細貝さんは、unksのメンバーとして『1960年のメロス』では、髪の色素を抜いてのメロスや
『かぐや姫』では、かぐや姫に求婚して”蓬莱の玉の枝”をせがまれる車持皇子を演じられました。
外部やTVでの活躍も多い清水さんは『湖のまるい星』で、体育会系のちょっと抜けた感じの
リーダー那須さんが印象的でした。

アトリエの公演では、座員の方がお当番で、チケットもぎりやチラシを渡して下さいます。
意外な方と遭遇できる事もありますよね~、これもアトリエの楽しみであるのですが
一回目に拝見した時は、目黒未奈さんと赤司まり子さん・・そして客席案内は松尾勝久さんでした。
二回目は、佐川和正さん(*^_^*) 偶然の出会いは嬉しいもんです。

実は、昼間の公演終了間際にアトリエの前にいた時に、アトリエの入り口では
赤いドレスのヘレナの依都美ちゃんとカッサンドラのみしゃ。そしてメネラオスの石田さんが
談笑中と不思議な光景を目にし、その後すぐ
船に乗せられたヘカベ以下コロスたちが舞台を去るシーンで
そのまま一旦外に出て、マラソンのゴール間近というか、すごい勢いでダッシュして
またアトリエの入り口からカテーテンコールの為に消えていかれました。
その後、伝令のタルテュピオスの坂口さんとソルジャーズ(笑)細貝さんと清水さんがダッシュ
なんかすごい光景を拝見してしましました。
皆さん作品が作品だけにピリピリかと思えば、余裕で笑顔で手を振って走っていかれたり・・すごい!
つーか、みなさんかっこいい~★まさに舞台は体力勝負だなぁ~
だって、カーテンコールの時は、皆さん「走ってきましたぁ!ぜーはーぜーはー」なんて
これっぽっちも見せませんもんね。
あっ、ちなみに雨が降ったときは、傘を差して走るそうですよ。
髪やメイクとか乱れるし、衣装が濡れちゃいますもんね。

素晴らしかった『トロイアの女たち』、次は『カラムとセフィーの物語』!いやぁ楽しみっ
by berurinrin | 2010-09-20 21:31 | 文学座観劇感想

文学座アトリエ60周年記念公演『トロイアの女たち』 in 文学座アトリエ(9/12、18)

作   エウリピデス
訳   山形治江
演出  松本祐子

トロイアの王子パリスがスパルタの王メネライオス(石田圭祐さん)の妻ヘレネ(松岡依都美さん)を
奪った事が発端で起こったトロイア戦争は、トロイア陥落で幕を降ろしました。
トロイアの男たちは殺され、残された王妃ヘカベ(倉野章子さん)ら貴族の女たちは
今や、ギリシヤの戦利品として勝者達に振り分けられて奴隷としてあてがわれていく運命にあります。

壊れたベットや椅子の残骸や子供の靴やワイングラス・・
踏み荒らされて血に塗り固められたような真っ赤な床。。
それだけで何か訴えかけてくるような舞台装置。
対面式の客席はまるで歴史の中の傍観者のように、
先刻より起こり続けている悲劇の嘆きの叫びの絶叫に
同性として、その境遇の置かれている立場に、ただ涙を流すしか答えようが無い・・
狭い空間なのに凝縮した彼女達の思いが、渦を巻いていく様は、すごい・・と、しか言い様が無くて
最初から最後まで、コロスの言葉もすべて、すべて・・呼吸をするのをしばし忘れるほど
瞬きをすることさえ忘れそうなほど引き込まれていきます。
床を叩いて、愛する夫や父親を思いを伝えようとする女たちの姿に
すっかり打ちのめされてしまいました。

ちょうど、BS放送でユーゴスラビアの紛争のドキュメンタリー番組が深夜連続で
放映されていまして、ついつい見入ってしまいました。
敵対する民族が村を襲い、追い立てられるように載せられた
バスで辿りついた難民キャンプ地に降り立ったのは、女子供たちのみ・・男達はすでに
殺されていたという、何もない原っぱだったところに200人の男性が埋められていたそうです。
そんな箇所がいくつも・・・つい最近、まだ今から15年前の出来事です。
累々と横たわる死体と流れる血溜まり、砲弾の音や叫び声と・・・
トロイアの国からトロイアの女たちが、船に乗せられトロイアの国が無くなっていく
そのまんま、ユーゴの人たちが行なった民族浄化。
なんて私達は愚かなんでしょう・・

でもね。
観終わって、どーんと落ち込んじゃうわけじゃなく
もちろん作品の余韻に浸りつつも、爽快感でいっぱい
それはきっと作品の良さ、演じる彼らの素晴らしさ、美しい舞台・・・
心の充足感を得られたからなんでしょうね。
それを満たしたいばっかりに・・だから文学座に通っちゃうのかもしれません(^^)/

9/7(火)~9/20(月)まで  in 文学座アトリエ
by berurinrin | 2010-09-20 15:56 | 文学座観劇感想

智将オデュッセウスの考えた木馬作戦によって、たった一日で陥落したトロイア。
トロイアの男達は皆殺しにされ、女たちは奴隷としてギリシヤの各地に分散されることに
なりますが、そのトロイアの残された女たちの行く末はどうなったんでしょうか・・・

トロイアの王・プリアモスと王妃ヘカベの間に沢山の子供がいますが、挙げてみると

 王子パリス(ヘレネと恋に落ちます)
 総大将ヘクトル(妻・アンドロマケ)
 カッサンドラ(巫女)
 ポリュクセネ

王子パリスは、アキレウスを得意の弓で殺しますが、(自身もピロクテーテスに殺されます)
後にアキレウスの慰霊の為に、ポリュクセネが、生贄となって殺されてしまいます。
総大将・ヘクトルの妻・アンドロマケは、夫を殺したアキレウスの息子である
ネオプトレモスの愛妾と決められます。
カッサンドラは、神に仕える巫女であり、彼女を愛したアポロンから予言の能力を贈られたものの
アポロンの愛を拒絶した為に、「予言は正しくても誰も信じない」という罰も与えられてしまいました。
巫女でありながらも、ギリシャ側の総大将・アガメムノンの愛妾に決められます。
そしてヘカベは、トロイアを破滅に追い込んだ木馬作戦を考案したオデュッセウスの奴隷と決まります。
これらは、くじで決められたそうです。

ここの人間関係を踏まえておくと、トロイアの女性達のより悲劇性が伝わって来るのではと
山形さんは、図式で教えて下さいました。
中でも、アンドロマケはひどいですよね。よりにもよって夫を殺した相手の息子の奴隷になんて
ヘカベも、王妃の立場で、自国を破滅させた宿敵・デュッセウスの奴隷ですから・・・
でも、悲劇はまだまだ続きます。
その先は、お芝居を観た方が良いですね(*^_^*)

で、必ずギリシャ悲劇に登場するのはコロスという集団。
コロスは英語で書くとchoros=合唱舞踊団と表現するらしいのですが、主に群集を演じられるそうです。
コーラス(合唱)=chorusと、一文字しか違わない。
で、このコロスは、登場したら最後まで舞台に居続けるそうです。
ここで、ギリシャの屋外で演じられた『トロイアの女たち』の映像を見せて頂きました。
「ティポタ~♪ティポタ~」と歌うコロスたち。ティポタというのは「何も無くなった」という意味だそうです。

もう一つのギリシャ悲劇の特徴は、agon(アゴーン)といわれるトークバトル(笑)
ギリシャ人は、議論好きだそうです(笑)
要は、対立する二人の役者が、論理的に会話する。
『トロイアの女たち』では、トロイアの王妃ヘカベVSヘレネとなります。
ヘレネは、夫・メラネオスに対して、戦争責任は自分には無いと正当性を訴えます。
ヘカベは、(息子・パリスと)姦通をしたヘレネに対しの処刑を、ギリシア人で行なうようにと
訴えます。それはヘカベにしてみたら諸悪の根源はヘレネですから・・

トロイ戦争は、一人の女・・些細な事で戦争が起こりました。
残された対蹠的な二人の女、ヘカベとヘレネのアゴーンの決着はどうなるのでしょうか?
それは、それはまた観劇後にお話できるといいなぁ~と思っています。

この日は、丁度この講座の前に『トロイアの女たち』の稽古場を見学させて頂きまして
それも丁度ヘカベVSヘレネのアゴーン対決のシーンだったんですよ。
ホントすごい迫力でした。

さて、今回イベントを逃してしまったというお方。
大丈夫まだまだイベントは目白押しですよぉ~
第3弾は、『カラムとセフィーの物語』の脚色をされた
英ロイヤル・コート劇場芸術監督ドミニク・クックさん来日シンポジウム
が行なわれます!!

日時      10/6(水)『カラムとセフィーの物語』公演終演後
パネリスト   ドミニク・クック、中山夏織(通訳)、高瀬久男(演出)
会場      文学座アトリエ
定員      150名(先着順)
参加費     1,000円
予約開始   9/4~
お問い合わせ 文学座03-3351-7265

そして、各公演には、演出家、出演者を交えてのアフタートーク(交流会)がありますよぉ
トロイアの女たち』9/12(日)公演終了後
カラムとセフィーの物語』10/10(日)公演終了後
ダーヴィンの城』10/28(木)公演終了後
これからチケットを・・・と、考えておられる方は、ぜひカレンダーをにらめっこしてみて下さいね。
あと3本通し券というお得なチケットもありますので
詳しくは、専用ページ文学座アトリエ60文学座NEWS BLOG

今日は、初日!おめでとうございます!!
わたしは週末までお預けですが、明日からは文学座公演『殿様と私』(9/8~11)がやってきます。
例会公演中には、交流会やアフタートーク、バックステージなど盛りだくさんな企画もあります。
もしお近くにお住まいもしくは職場など・・・よかったらこれを機会にご入会のご検討は如何でしょうか?
詳しい情報は→横浜演劇鑑賞協会へよろしくお願いいたします
by berurinrin | 2010-09-08 00:14 | イベント

文学座アトリエ60周年記念 イベント第2弾
古代ギリシャ悲劇を現代感覚で伝える翻訳家・山形治江による
『トロイアの女たち』解説講座

・・・に参加してきました(笑)
どうやら『トロイアの女たち』が10倍楽しめるらしい★・・・いや、楽しめそうです♪
ギリシヤ悲劇かなり好きなんですけど、苦手意識が強い私。
なんで苦手意識が強いのかって、参加してわかりました!
それは、役名が長くて覚えにくい・・そのうちにこんがらがってくる(笑)
なので、それを押えちゃえば、もっともっと楽しくなるんじゃないかなぁ~と
つーことで、皆様とご一緒にギリシャ悲劇を楽しめたらいいなぁ~と思いました。

講師は、ギリシャ悲劇上演と、なればこの方の存在なくしては実現ができない・・と
いえるほどの第一人者の山形さん。
どんな方なのか・・と、思いきやめちゃめちゃ気さくな先生で(笑)
こんなに陽気な方がギリシャ悲劇を語るのですかぁ?と思ってしまうほど
あっという間の約2時間のレクチャーでした。

このイベントの趣旨は、はっきり『トロイアの女たち』の通になって頂く事。
なので観劇する事を前提としての講座でありました。
そして、観たらアンケートに感想を書いて欲しいとおっしゃいました。
講座に参加して、通になって通の目で感想を書く事によって、よりギリシャ悲劇を楽しむ事ができる
と、山形さんのお話が始まりました。

『トロイアの女たち』は、戦争に負けた国の女たちの悲劇を描いたお話です。
父、夫、兄弟、子供・・男達は皆殺しにされ、残された女たちが戦勝国の
男達の奴隷となり、その行く末を決められるがままに流されていく・・・
が、こういう事になっちゃたのか?・・というと
そもそもは、ギリシャ神話の美神選び・・いわゆるミスコンが元凶だったそうです。
エントリーした女神たちは
結婚の神ヘラ(嫉妬深く、どちらかというと(笑)皇族系)、
知恵の女神アテナ(戦術、どちらかというと(笑)宝塚系)
美の女神アフロディテ(性愛、どちらかというと(笑)グラビア系)
で、審判員はトロイアの王子パリス。
三人の女神達は、パリスに自分を勝たせてくれたら引き換えにと、賄賂を提示します。
ヘラは、「アジアとヨーロッパの王様の地位」→権力
アテネは、「ギリシャの征服」→武勇
アフロディテは「ヘレネ」→美女

トロイアの王子パリスは、アフロディテを選びます。
報酬にもらったのは、絶世の美女へレネを手に入れますが
ヘレネはすでに人妻だったから大変。
夫は、スパルタの王・メネラオス。
メネラオスは、同盟を結んでいるギリシャ諸国に夫の権利を奪われたと、ヘレネ奪還と報復を訴えて
兄・アルゴスの王・アガメムノンを総大将にして、連合国と共に軍を起こします。


       クリュタイムネストラ(姉)= アルゴス王・アガメムノン(兄)   
                 |        |
トロイア王子パリス →  ヘレネ(妹) = スパルタ王・メネラオス(弟)


トロイア側
ギリシャ連合軍側

そして、この戦いにはギリシヤの神々も参加していました。
アフロディテはもちろんトロイア側
美神争いに負けたヘラとアテネは、ギリシャ側
そして開戦から10年後、トロイアは陥落します。
by berurinrin | 2010-09-06 23:02 | イベント

9.10月主な外部出演

★原康義『ガラスの仮面』9/2~5シアターBRAVA!(グリークス06-6966-6555)
★西川信廣(演出)名越志保『女は遊べ物語』9/3~26明治座(明治座03-3660-3900)
★内野聖陽『イリアス』9/4~23ル・テアトル銀座(サンライズプロモーション東京0570-00-3337)9/25りゅーとぴあ(りゅーとぴあ025-224-5521)9/28~10/3兵庫県立芸術センター(チケットインフォメーション06-7732-8888)
★廣田高志『ハムレット』9/10、11りゅーとぴあ(りゅーとぴあ025-224-5521)
★成井市郎(演出)石井麗子『朗読劇 華岡青洲の妻』9/26上田文化会館(千草090-6318-0744)
★秋乃桜子=山像かおり(作)山像かおり『SECOND KISS』9/4.5.11.12シアターアンドカンパニー(コレド03-3470-2252)
★新橋耐子『人生双六』『紺屋と高尾』10/1~26明治座(明治座03-3666-6666)
★江守徹『33の変奏曲』10/8~31ル・テアトル銀座(パルコ03-3477-5858)
★原康義、廣田高志、横田栄司『じゃじゃ馬馴らし』10/14~30彩の国さいたま芸術劇場(彩の国さいたま芸術劇場0570-064-939)
★鵜山仁(演出)、石田圭祐『家族の写真』10/28~11/3俳優座劇場(俳優座劇場03-3470-2880)
★大場泰正『私だけのクラークゲーブル』10/6~11下北沢「劇」小劇場(K・企画03-3419-6318)
★江守徹『言の葉コンサート(朗読)』10/24カラノホール(カラノホール0266-24-1300)
★渡辺徹『検察側の証人』10/30かめありリリオホール(かつしかシンフォニーヒルズ03-5670-2233)11/17~25ル・テアトル銀座(コマ・スタジアム03-3262-5400)
★西川信廣(演出)、若松泰弘『岸田國士小品選』10/30長岡リリックホール(長岡市芸術文化振興財団0258-29-7715)10/31上越文化会館(上越文化会館025-522-8800)11/3滋賀県民芸術劇場(滋賀県民芸術創造館077-564-5815)11/4吹田市民会館(吹田市文化会館06-6380-2221)11/6下呂交流会館(下呂交流会館0576-25-5000)
★早坂直家(構成・演出)、早坂直家、外山誠二、高瀬哲郎、中川雅子、金沢映子『語り芝居の会でえく16』9/20~21木馬亭(でえく事務局080-1199-9434)
★松井工、高橋礼恵『カエサル』10/3~27日生劇場(チケットホン松竹0570-000-489)
★高橋耕次郎(作)、高橋耕次郎『一人芝居「生命の詩」』9/11須賀川市立仁井田小学校体育館(須賀川市仁井田公民館0248-88-1005)
★小林勝也『新宿八犬伝』10/21~28新宿FACE(TFACTRY03-3344-3005)
★得丸伸二『パーティーの時間』9/28~10/3シアター711(HALF MOON THEATRE COMPANY03-3368-6714)
★川辺久造、神保共子『コロッケの便り』10/1~3シアター風姿花伝(劇団ブルーベリィ・パイ・ファミリー04-2994-1315)
★鵜山仁(演出)『炎の人』10/2~12能登演劇堂(能登演劇堂0767-66-2323) 

*お問い合わせは( )までお願いします

横浜演劇鑑賞協会の9月の例会は文学座公演『殿様と私』(9/8~11)がやってきます。
思えば『アラビアンナイト』以来、約二年ぶりの横浜公演です。
例会に向けて活動も活発に動いております
例会公演中には、交流会やアフタートーク、バックステージなど盛りだくさんな企画もあります。
もしお近くにお住まいもしくは職場など・・・よかったらこれを機会にご入会のご検討は如何でしょうか?
まだまだ間に合いますよ!当日受付も可能なので、ご連絡お願いいたします。
詳しい情報は→横浜演劇鑑賞協会へよろしくお願いいたします
by berurinrin | 2010-09-05 15:18 | 外部出演

『今は昔、栄養映画館』

『今は昔、栄養映画館』  in 代々木パオ(9/3)

作   竹内銃一郎
演出 西本由香
美術 石井強司
照明 阪口美和

5分後に迫った新作のレセプション前で映画監督(戸井田稔さん)が
スピーチの稽古をしています。そこへ、映画監督の今にも取れそうな、そでのボタンを
縫い付ける為に、助監督(外山誠二さん)は針と糸をもってやってきます。
お客さまを迎える緊張感からテンパル監督と、マイペースな助監督。
ついつい助監督に八つ当たりをする監督。
と、監督は、ふと自分が重大なミスをした事に気付きます。急遽、レセプションを中止にしたいと
言い出す監督となだめる助監督。そこへ、レセプションの席を確保して欲しいと「御大」と呼ばれる
その業界では、有名な大物からの電話が入ります。そしてまた電話が・・・

昨年の10月の西本さんの演出された『ハイキング』に続いて代々木パオでございます。
前回の時にも書いたんですけど、ここのロケーションが良いんですよ。
階段を降りてすぐの中庭の草木は青々しているし、静かで開放感がありますね。
ほのかに蚊取り線香の香りも漂ったりなんかして(笑)

舞台は、ちょっと寂れた感がある映画館。
文学座のベテラン俳優であり、内外の舞台でも大活躍をされてるこの有名なお二人が
約一時間半、突っ走るノンストップドラマ。
実際、勉強不足も何も全く予備知識なしに拝見したんですが、凄かったぁぁ
二人芝居ってこんなにエネルギーが必要なものかと、お二人の飛び散りきらめく汗を観ながら
なんて贅沢な時間を共有できているんだろうと、感動してしまいました。
ドラマは、別役実作品のような不条理的な要素がたっぷり。
いつまで経っても、レセプション開始まであと5分だし、どー考えても絶対おかしい道理を
おかしいと思いながらも、それなりに納得して行動する二人の姿が
やっぱりおかしい(笑)
まさか、こうなっちゃうなんて・・本当想像つかないですからぁぁ
それも体張って、最後はパ○ツ一丁のお姿・・・・きゃぁ~つーか、ぎゃ~って感じでしたけどf(^_^;)
でも、面白かったですねぇ
すごく刺激的な時間でした。
お互いの役を入れ替えて演じられる違うバージョンもありだなぁ~と、観たい気もウズウズ(笑)
お二人は大変かもしれませんが・・・えへへっ
終演後、西本っあんに「まさか、あのお二人をあのようなお姿に・・」といったら
しらっとした顔で「やっちゃいました」と(笑)
西本由香という人物・・・絶対いつの日か巨匠とよんでやるぅと、心に誓いました私(笑)
ぜひ、この名前・・・要チェックです!まじで

今回、ご一緒に拝見したのは、劇団銅鑼の制作のHさんと三田直門さん。
実は『モジョミキボー』も一緒に拝見したのでした。
『モジョミキボー』も浅野雅博さんと石橋徹郎さんの二人芝居でした。
直ちゃんは、同じ役者として『モジョミキボー』に、がつん・・とやられたそうで
それ以来、浅野さんのブログ『産直あさの通信』と『モジョミキボー』のブログのチェックは
欠かせないそうです(笑)
そして今回もやられた・・と、蕎麦焼酎をぐいぐい飲みながら言っておられました。
その横でHさんも見事な酔いっぷりで(笑)
でも、楽しい芝居を観た後のお酒は、本当に美味しいんです。
だって何よりも美味しい今観たばかりの感想という、最高のおつまみが付くんですからねっ
そりゃ、酔っ払いますよ(笑)時間を忘れる程にねっ!
あ~楽しいっ♪素敵な飲みダチです。

会場では、『麦の穂の揺れる穂先に』で、江守徹さん扮する大学教授の教え子・朝岡玲子さん
を演じられた永川友里さんにばったり、前回『ハイキング』では、あの可憐な友里ちゃんてば
しっかりお母さんを演じられていました。
『トロイアの女たち』のお稽古も大詰めの細貝光司さんやunks『1960年のメロス』の作・出演の
斉藤祐一さん。そしてもうすぐアトリエ60周年記念公演の最後を飾る『ダーウィンの城』の
お稽古に入る高橋正徳大演出家のお姿も!
そおいえば、始まる前の恒例(笑)の西本っつあんのおもしろ前説での一言。
「迷って会場に来られてないお客さまがいる」って
おっしゃっていましたが、まさか・・のり君?!まさか・・・ねぇ(爆)

8/31(火)~9/4(土)まで  in  代々木パオ
by berurinrin | 2010-09-04 22:27 | 文学座観劇感想