新国立劇場『ヘンリー六世』三部作 in 新国立劇場中劇場(10/31,11/21)

作   ウィリアム・シェイクスピア
翻訳 小田島雄志
演出 鵜山仁

通し上演約9時間で休憩入れて計11時間程、新国立劇場で過す・・・勤労時間より長い(笑)
芝居好きな人にとって劇場で一日過せるなんて、なんて贅沢だったんでしょうね★
そんな至福な時間にヘンリーご飯♪

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第一部と第二部の間に食べたのは、ランカスタープレート★
お肉やわらか~い(*^_^*)

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第二部と第三部の間に食べたのは、貴族のほっこり弁当★
軽めの和食で、お腹に優しいお味でした(*^_^*) (*^_^*)

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公演グッズも充実★
あれもこれも欲しい!と思っていたらどんどん完売にf(^_^;)
シャーペン、ポールペン、お箸は赤いマーガレットバージョンを購入(黒いヘンリーバージョンもありました)
&ストラップ・・もったいなくて使えません。
シャーペンは会社で愛用してます(^_-)-☆

シアタートークのUPはしばしお待ちくださいね。
ノートがぐちゃぐちゃでf(^_^;)多分、いやきっと絶対に長文になると思いますのでご勘弁を~!!
by berurinrin | 2009-11-30 22:53 | 日常

新国立劇場『ヘンリー六世』三部作 第三部<薔薇戦争> in 新国立劇場中劇場(10/31,11/19)

作   ウィリアム・シェイクスピア
翻訳 小田島雄志
演出 鵜山仁

第三部も第二部以上に文学座の方々が大活躍!!めまぐるしく変わる場面にテンションが
上がりながら、ここもそこもあそこにも!!と、文学座ファンとして彼らの様々な姿を拝見する事は
サイコーです!!

金内喜久夫さんは、ヨーク公渡辺徹さんの末っ子ラットランド(高橋郁哉さん)を
体を張ってその命を守ろうとする彼の師夫。
けれども無残にもラットランドとは。切り離されてしまいます。
ランカスター家が優勢となり、ヨーク公が惨殺され、その後、プランタジネット家が盛り返し
エドワード(今井朋彦さん)が、国王エドワード四世となりますが、戦況は変化し、王冠はヘンリー王へ。
危機回生を目論むプランタジネット家は、自らの領土に入るために、ヨーク市の城門を開くよう交渉します。
金内さんは、鍵の掛かったヨーク市の城壁の前で、赤と白のバラを頭に載せた市長(鈴木瑞穂さん)
と共にまんまとエドワードの言葉に従ってしまう市会議員を演じられました。

渡辺徹さんは、ヨーク公。
第三部では、ランカスター家に捕らわれ、マーガレット(中嶋朋子さん)とクリフォード卿浅野雅博さんにより壮絶な最後を遂げてしまいます。
鎖に縛られ、その頭には紙の王冠を載せられ、愛息ラットランドの血に染まったハンカチを渡され・・と
第三部は、何度となく胸詰まるシーンがあったのですが、その中でもヨーク公の最後の祈りの言葉は
マーガレットに対する恨みつらみというか、呪いというか、暴言がまぜこぜになっているにもかかわらず
心にぐさっと刺さります。それは、殺された幼い息子ラットランドや家族に対する情愛が言葉の
端々にひしひしと伝わってきたからなんだと思います。
最後の最後まで、舞台上手に吊られたヨーク公の首・・・常に存在感ありました。

ヨーク公の長男・エドワード。即位してエドワード4世になるのは、今井朋彦さん。
「女ったらしのエドワード」(笑)。モミアゲが第二部より短くナチュラルになってました(爆)
しなやかな獣・・と、表現したらよいのか・・・エリザベス・グレー夫人(那須佐代子さん)に迫る動きが
これまた美しくて、あの目つき、あの手の動きってば(笑)色気があって素敵でしたね。
ヘンリー六世(浦井健治さん)の嫡男・エドワード皇太子(ソニン)を殺害するシーンの今井さんは、
まさに敵に容赦なし・・・と、ホントにすごかったですね。

すごかったのは、浅野雅博さんのクリフォード卿!!
浅野さんの新たな一面を魅れた事が、何よりの発見でした。
やわらかい優しい2枚目の浅野さんが、めらめらと父の復讐に燃えて、幼いラットランドを
嬲り殺したり、ヨーク公の胸詰まる最後の言葉に薄ら笑みを浮かべ、復讐の時を待ち望む姿・・
すげーすげー
降りしきる雪の背景をバックに、リチャード(岡本健一さん)との対決シーンは、美しかったし
首に矢が刺さり、絶命した後にヨーク公の息子達にいたぶられるシーンは、辛い(><)
リチャードに耳を齧られちゃいましたしね・・ぐっ、あ~痛かった。
今回、浅野さんにフォーリンラブした方がたくさんおられるのでは★★うふふっ

クリフォード卿と共にマーガレットに付き従いランカスター家方で戦う
ノーサンバランド伯は石橋徹郎さん。
クリフォード卿とは対照的なタイプでしたね。敵とはいえ、ヨーク伯の言葉に涙をこぼし
その言葉に、ホロリとしてしまいました。

白バラのプランタジネット家に味方しているのは、メガネを掛けたヘースティングズ卿の城全能成さん。
捕らわれたエドワードのいる狩場にリチャードと共に救出に向かいましたね。
最後の決戦の場面、シャドーボクシングのように見えない相手と遮二無二に戦う敵味方入り乱れての
戦いのシーン、城全さんの叫び声と共に静かな静寂に包まれました。

川辺邦弘さんは、援軍を求めにフランスに渡り国王に謁見しているマーガレットとニアミスの
ウォリック伯(上杉祥三さん)の二人に手紙を届ける急使や要の使者を演じられておられました。
のこり2日・・というところで怪我をされた川辺さんでしたが、最後まで微塵も感じさせず
舞台に立たれたそうです。本当にお疲れさまでした。大事になさって下さいね。

最後までヘンリー王(浦井健治さん)の元に付き添うのは、エクセター公の松角洋平さん。
(BBSのDVD『ヘンリー六世』のエクセター公はおじいちゃんだったでした)
ヨーク公の方が、正統な王だと思いながらも、ヘンリー王に付き添う姿は
ぎらぎらした権力争いの中に身を置く貴族達とは、ちょっと異なる人物のようでした。
息子エドワード皇太子を目の前で殺された母マーガレットの悲劇の場面では
兵士として舞台に立っていた松角くん。
中嶋朋子さんの魂の演技を前に
号泣しちゃったと「ほたるぅ~(泣)」と田中●衛さんの真似をしてくれました(似てねぇ~(笑))

はぁ~終わっちゃいましたね(ため息)
鵜山さんの芸術監督としての最後の演出作品『ヘンリー六世』でした。
鵜山さんの追っかけとしては、肩書き関係なく、これからも鵜山さんの演出作品を観ていられることが
とっても大事で大切な事なのです。
とはいえ結果、通しx2回、各公演x1と計9回とヘンリーの世界に浸ることができました。が、
まだ観たい~!!ホントにホントに楽しかった。
ヘンリーに携わった皆様に感謝感謝です。ありがとうございました!!!!
来年もアクティブに色んなことにチャレンジされる鵜山さんに置いてきぼりをされないように
♪ヒッツキモッツキ♪あらあ~らくっいた♪(笑)学んで楽しんで浮かれていこっと(笑)うひゃひゃ

さて今週末は鵜山さん演出作品『不思議な国のアリス』(東京室内歌劇場)です!
頭を切り替えて久々のオペラ!楽しみっ(^_-)-☆
by berurinrin | 2009-11-26 23:11 | 観劇感想

新国立劇場『ヘンリー六世』三部作 第三部<薔薇戦争> in 新国立劇場中劇場(10/31、11/19)

作   ウィリアム・シェイクスピア
翻訳 小田島雄志
演出 鵜山仁

プランタジネット家ヨーク公(渡辺徹さん)とランカスター家ヘンリー六世(浦井健治さん)の
内乱・薔薇戦争の幕開きは、ヨーク公家の勝利となります。
ヨーク公はヘンリー六世に対して、王位を譲るように半ば強引に迫ります。
ヘンリー六世は、自分が死んだらヨーク公に王位継承者にすると約束します。
ヨーク公は納得して、自ら自分の領地に戻りますが、ヘンリー王の臆病さに失望して、
ヘンリー六世は支持者たちからも見放ます。
王妃マーガレット(中嶋朋子さん)は、この約束に同意できないと明言し、
若きクリフォード卿(浅野雅博さん)やノーサンバランド伯(石橋徹郎さん)らの助力を得て、
皇太子エドワード(ソニン)を伴い、ヨーク家に対し宣戦布告します。

舞台の周りには、黄色い花が咲き乱れ、その中に死者の首が転々と置かれています。
戦争に次ぐ戦争・・次から次ぎへと怒涛のような争いの場面、復讐の連鎖・・。
ダイナミックにはためく赤と白の大きな布が、その戦況の優越を表現しています。
私達は、彼らの歴史の傍観者となるには、あまりにも荷が重い・・
彼らの大きなうねりの中に呑み込まれていくような、恐怖を感じながらも
瞬きをする間も惜しい程、美しくて残酷な舞台に引き込まれてしまいました。

地上で繰り広げられる凄惨な数々
父がそうとは知らず息子を殺して、息子がそうとは知らず父を殺す・・
幼い子供が殺され、一族は消滅・・
嘆きの声が響き渡るその先の空の雲は、それでも静かに流れます。

なんかまだ『ヘンリー六世』の余韻に包まれております(笑)
すごかったですね。ほんとすごい作品でした。
ご出演者の方々も、ほんとすごかった(文学座の方々はまた別にUpしますが)
装置も照明も小道具もみーんな、みーんなすごかった。
剣なんて、重そうだったし、剣と剣がぶつかる音もリアルでカーンって火花も散るし
三部通じて使われていた二つの大きな台の装置が、それぞれ向きを変えて様々な場面で使われているし
ミラーボール(笑)
ああ、すごかった。
この一ヶ月間、観ることの楽しさとまた観れる嬉しさを交互に感じながら過した一時でした。
演じる側と観る側の充足感を肌で感じる事の出来た約9時間の通し公演や
アラカルトで一作品ごとに思いを深めた公演もとっても楽しかった。
沢山の感動と素敵な時間をありがとうございました。

内乱が鎮圧され、一時の静寂。
まがいものの青空の背景には、新たな権力闘争の火種を感じさせる予感が・・・

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10/27(火)~11/23(火・祝)まで in 新国立劇場中劇場
by berurinrin | 2009-11-24 22:53 | 観劇感想

『岸田國士短編集』風組

『岸田國士短編集』風組 in 銀座小劇場(11/14)

作  岸田國士
演出 森さゆ里

<隣の花>
隣同士に住む二組の若い夫婦は、それぞれお互いの妻に好感をもっています。
従順な妻、片やわがまま放題の妻たちもそれぞれのお互いの夫たち
横暴な夫、片や軟弱な夫の考えや姿勢に惹かれあっているようです。
ある日、この二組の夫婦は一緒に活動写真を見に行く約束をします。
ところが従順な一方の妻は突如拒否し、わがままな妻の言動に腹を立てたもう一方の夫も
外出を止めてしまいます。そんな二人を残して連れ立って外出をしてしまう彼ら・・・
軟弱な夫は、一人で留守番をしている従順な妻のいる隣の家の方向に・・・

これが現代なら・・と、もう直球でf(^_^;)ドラマにならないかもしれませんが・・
短いドラマの中で描く男女の関係の言葉にならない、思いの数々・・
夫同士、互いの妻と夫、それぞれの夫婦の会話の言葉やニュアンスの妙を感じながら
なんか意味深でドキドキする作品しながらのお芝居でした。
こういうお芝居は、難しいですよね。
でも襖って、なんか伝わりますよね。見えない何かが・・・

<ヂアオログ・プランタニエ>
同じ一人の男性を愛する二人の女性(相本結香さん、岩出茉莉さん)が、
彼の愛を得る為に互いに牽制しあう心理戦。

いやぁ、怖いっ!女同士ギラギラしています。
岩出さんの相本さんを見るときの目つきの鋭い事(笑)
たわいのない花占いで、負けたほうが諦めようと、きっと他人が見たら
あきれる姿かもしれませんが、二人は真剣・・それだけ愛に対して、その男性に対して
真っ直ぐ切羽詰った状況というのが伝わってきます。
でも、それは残念ながら・・すでにどちらかの女性は愛の勝者で・・
方やそれを認めたくない、意地っ張りな交渉毎。それも同じ同性だけにわかっちゃう所が
観ていて切ない・・こんな情景を男性である岸田さんが書かれたのが、すごいなぁと
思っちゃいます。

<紙風船>
ある日曜の午後。
結婚一年目の若い夫婦(吉野実紗さん、國井有さん)の何気ない会話に、
心のすれ違いが見え 隠れしてきます。
互いの気持ちの違いがはっきり現れたとき、ふいに飛び込んできた紙風船。
気がつくと無邪気に笑いあう二人の姿・・・。

いい作品ですねぁ~好きですね★私。
過去に一度、狭いスペースでこの作品を拝見したのですが、今回のキャストとても素敵でした。
実紗ちゃんの声音と岸田さんの美しい台詞が溶け合って、本当に日本語って美しいもんだなぁと
感動してしまいました。それに実紗ちゃんの表情がまた何ともいえない。
恋愛の賞味期限は3年間と、友人が言っていましたが、嫌いじゃないけどすごく好きじゃない
すごく好きだった相手に対する気持ちの温度が下がって、それが相手もそうで、察してしまったら
自分を気持ちを差し置いて寂しくなってしまいます。誰の所為じゃないし、責められない。
そんな、一抹の寂しさを紙風船は救ってくれるといいですね。

赤坂で『七本の色鉛筆』を拝見し後に向った先は、ここ銀座小劇場。初めての会場です。
最近は、色々学習しましてf(^_^;)時間がある時は、一度場所を確認してから時間を潰すと(笑)
ま、当たり前っちゃ当たり前の話ですが、私のような人間は痛い思いをしないと学ばない(笑)
今回も確認する際に迷ってましたからf(^_^;)
入り口では、なんと頼経明子さんがお手伝い!?なんかヨリちゃんで嬉しい★
客席には、永川友里さんに遭遇!お隣の席でよもや話しで花が咲きました。
友里ちゃんの同期の千田美智子さんの姿も・・・でも、わたしホント人見知りなんで、すみません。
人見知りを直そうと努力しようとするんですが、なんか後から自己嫌悪に陥っちゃって
声を掛けて下されば嬉しいのですが、自分からは・・いけないんですよ、これが・・全く

終演後、研修科の卒業生の岩出茉莉ちゃん(芸名です)と実紗ちゃん、ヨリちゃんで
なぜか話題が新国立劇場『ヘンリー六世』!(今頃、三部上演中ですね♪)
今回お手伝いのヨリちゃんは、みんなの為においしい手調理を作って応援されていたそうです。
いやいやいや、ヨリちゃんったら女の子らしい!素敵!
「稽古期間が短くて難しかった」と、実紗ちゃん・・ぽそっと、そんな言い方が、めちゃかわいい♪
普段は、ホントに可愛い女の子なのです。
久々のお芝居で、気が強いぞビームを炸裂(笑)した岩出茉莉ちゃんには、お菓子を頂いちゃって・・
いつも気遣いの人なんですよ。ちなみに芸名です(笑)
さすがに一日に二本のお芝居を観るのは、ヘトヘトに疲れますが(なんか熱出ちゃうし・・)
でもねでもね・・逆に出会った彼女達に元気をもらった一日でありました。

11/13(金)~15(日) in 銀座小劇場

さて、リンクを追加いたしました。
この作品の演出をされた森さゆ里さんのH.PTokyo劇場です。
実は、森さんと出会ったのは、この会場ではなかったのですが(笑)
人見知りの私が、初めて会話を交わしたとたん、森さんの事大好きになりました★
ホントに飾らない素敵な女性です。
繊細でいてさっぱりしていて柔らかな空間を作られる森さんです。
「二年に一度しか更新していない」とおっしゃっておられましたが、ユニークな文書に惹かれます!
by berurinrin | 2009-11-23 21:58 | 観劇感想

プリエールプロデュース『七本の色鉛筆』 in 赤坂RED/THEATER(11/14)

作   矢代静一
演出 西沢栄治

七人の娘を残して、母の初七日。
まだ元気の出ない父(小林隆さん)。
亡き母は、娘達を「7本の色鉛筆」と例えて、個性を尊重して大切に大切に育て上げてきました。
ある日、六女・文代さん(黒木マリナさん)は、付き合っている年上の男性・田所さん(岡森諦さん)が
文代さんと双子の七女・巴絵さん(宮菜穂子さん)の実父であると告白します。
その事実を知りながらも他の子供たちと同じように愛情を注いできた父。
実の父を男性として慕う文代さんは、逃げ出すように家を出て行き、修道院に入るという巴絵さん。
お見合い結婚が決まった五女・明子さん(加藤亜矢子さん)と次々色んな出来事が
この家族を包んでいきます。

7本の色鉛筆だけあって、娘達はそれぞれ個性に合わせた色が入った衣装を身に付けています。
面白いのは、おでん屋さんに嫁いだ三女・みな子さん(高橋麻里さん)と夫(竹岡真悟さん)とは
同じ色の配色の衣装(笑)
セットの背景にも沢山の洋服が貼ってありました。
その手法がユニークで今や、注目の演出の西沢さん。
本来3時間超えの作品を2時間10分に短縮して、次女・菊さん(江間直子さん)が
ストーリテラーのように、一歩下がった感じで、父と姉妹の節目節目の日常の事件や
過去の父と亡き母のエピソードを紹介されました。
特に、五女・明子さんの結婚式の前夜、父が母との結婚前夜のエピソードは微笑ましいし
母と娘達に対して大きな愛情と全てを受け容れる寛大な父の姿には、じーんと来るものがありました。
題名は、可愛いものだけど、内容は決して明るいドラマが展開するわけではありませんが
心にふあっと残る、形の無い温かいものに癒される・・良い作品でした。
でもなんか、う~ん、ちょっとぶつ切りな感もなくもなく・・
切り取られ編集された戯曲の部分がどうも気になる
原作とおりの作品を観たいなぁ・・と、思ってしまいました。

文学座からは、佐藤麻衣子さん。
四女・まりさんを演じました。まりさんのカラーは、赤!赤いワンピ姿で主婦!(* ̄m ̄)プッ
それも空気が読めないハイソな奥様です。
ちょっとテンションが高くて難しい役柄でしたけど、面白かった(笑)
役柄に対して、素直に向き合い丁寧に演じられる姿は、誰もが好感を持たれるのではと思います。
実は麻衣子ちゃんが、研修科生の時に発表会でこの作品を上演されたそうです。
おでこ全開(笑)で頑張った「ハナタレおとうと」でありました(爆)

さて、この日はダブルヘッター!次は銀座へGOでした(*^_^*)
ちょっと熱がありましたが、気のせい気のせいとf(^_^;)


11/6(金)~15(日) in  赤坂RED/THEATER
by berurinrin | 2009-11-23 16:54 | 観劇感想

劇団1980・新宿梁山泊合同企画公演『宇田川心中』 in 
                         青山公園南地区広場特設テント(11/13)

原作・脚本 小林恭二
演出     金守珍

渋谷のスクランブル交差点。
ふとすれ違った男女は、何かを感じて互いの姿を見て立ち止まります。それは・・・昔。
150年前のある日、「宇田川小町」と呼ばれる美しい小間物屋の娘はつ(今村美乃さん)は、
芝居小屋の前で女装した青年・桜丸(亀田佳明さん)と出会います。
同じ頃、はつは渋谷・宇田川で道玄寺の学僧・昭円の(松田洋治さん)と出会い
二人は、急速に恋に落ちていきます。
逢瀬の約束・・昭円を待っているはつの姿を見かけた桜丸は、はつを誘拐し
桜丸の恋人の栄三郎(桜川一歩さん)の元に連れて行き、はつを上方に連れて売ろうと計画します。

初のテント、初の新宿梁山泊、初の劇団1980・・初めて尽くしの舞台でした。
インドア人間なので、野外は苦手でアングラもまだまだよくわからなし・・
誘ってくださった亀田さんを通じて何か心の出会いがあればいいなぁ・・と思いつつも
青山墓地近くで、夜のみの公演、それも13日の金曜日(笑)ジェイソンが現れたらどーする?!
さすがに一人で拝見する勇気がなかったのですが、
わたしと違って器の大きいf(^_^;)いつも優しい演鑑の先輩が、ご一緒して下さいました。
ありがとうございます。

この原作の脚本すべて上演すると5時間はゆうに掛かるとか・・・
大胆カットとはいえ休憩2回で3時間超えの大作。
物語は、はつ、桜丸、昭円の三人が、非情な運命の流れに飲み込まれていくお話ですが
この三人を軸に、いつくか複線が張り巡らされたドラマが複雑に絡み合っていきます。

舞台と客席の間には、水場があって・・この日は、大雨(笑)
雨音がBGMです♪水場のすぐ近くの席には、透明のビニールが用意されてありまして
「水が掛かりそうになったら、こうやってこうやって」と説明を受けつつ、自分の身は自分で守ろう!(笑)
でもこんなに客席に近いんだから、そんなむちゃな使用はしないだろう・・なーんて、軽く考えていた私。
これがバシャーン、ドボーンとわおっすごい!!
映像をふんだんに取り入れて、スペクタクルでスピーディーな展開
ちょっと登場人物が、多過ぎて、複雑に絡み合っているので、一瞬でもさらっと流してしまうと
本筋がぼやけそうになったりしちゃうので、神経使いまくりでヘトヘトになりました。
劇中劇のコロスたちの歌が長いかなぁ・・と、思いましたが
狭いテントの空間で、役者たちの熱気を感じながら観る舞台・・・
内容は、う~ん、えぐいっ(笑)すごい迫力だし面白かったです。

愛とは、再び会う約束。
現世では、愛し合う事が叶わなかったはつと昭円は、いつか巡り会い愛し合える日を
確信して死を選びます。
そしてもう一組の愛の形。
前世では叶わなかった二人の男女の魂が、桜丸と栄三郎として出会い固く結ばれていました。
運命の強さを感じます。
重なった二人の遺体のバックには、150年後の渋谷の映像。
互いを知らない男女が出会い・・・二つの魂が重なる瞬間の映像と重なります。
笑顔を交わす二人の未来が幸せなものでありますように・・

文学座からは、亀田佳明さんご出演でした。
最初から最後まで女形のメイク、ホントに綺麗で妖艶でした~★
首をかしげるポーズが、ちょっと悔しい程めちゃめちゃ色っぽ~い!声音も使い分けて・・もうヤバいです。
でも色っぽさだけじゃなくって、アクションも炸裂!でもそれだけじゃない。
桜丸の心の葛藤が、その眼差し、その手の震え、背中や吐息から細い湯気のように
ゆるゆると伝わってきます。
はつと昭円よりも、初めてはつと桜丸が出会った瞬間の桜丸の表情の印象が強烈に伝わっただけに
はつと昭円の恋の行方が希薄な感じがなくもなかったんですが
それだけ亀田さんの桜丸が絶品でした!!
終盤に桜丸とはつと昭円・・生き別れた血の繋がった兄妹であったことがわかり、
愛し合う二人はつと昭円が、輪廻転生を願い自害していく様を、
かっと目を開いて微動だにぜず見届ける兄・桜丸の哀れな姿。。。心がぎゅっとしました。
で、栄三郎に寄り添う女性らしい可愛い桜丸の姿。
いやぁ~亀田さんのすごい一面を観てしまいましたっ!!

11/7(土)~22(日)まで in 青山公園南地区広場特設テント

あっ、完全版・戯曲本『宇田川心中』岩波書店(定価2,000円)には、
亀田さんほかメインキャストのインタビューや稽古場写真、上演記録が記載されています
by berurinrin | 2009-11-23 00:17 | 観劇感想

『定年ゴジラ』をご覧になった方は、パンフレットや2010年の支持会リーフレットに発表されていましたね。
なのでご存知だとは思いますが、すごいレパートリー!!
今年が、硬派な男っぽい香りを感じさせるものだっただけに
来年は、女性が主流?またアトリエが60周年を迎えるだけに
挑戦的で刺激的な大作がラインナップされています。
新しい来年の手帳に、今のうちに書き込みを(笑)

<本公演>

文学座付属演劇研究所開設50周年記念/2010都民芸術フェスティバル参加作品
3/1(月)~10(水)『女の一生』<俳優座劇場>
作:森本薫/補綴:戌井市郎/演出:江守徹
 南一恵、三浦純子、北村由里、渋谷はるか、鈴木亜希子、荘田由紀、
得丸伸二、瀬戸口郁、岸槌隆至、林田一高、粟野史浩、山森大輔ほか
 

文学座付属演劇研究所開設50周年記念/全労済文化フェスティバル2010参加作品
文学座ファミリーシアター
4/9(金)~18(日)『わが町』<全労済ホール/スペースゼロ>
作:S・ワイルダー/訳:坂口玲子/演出:坂口芳貞
 成井市郎、菅生隆之、外山誠二、石井武、高瀬哲朗
今村俊一、木津誠之、植田真介、松角洋平
小野洋子、塩田朋子、栗田桃子、山谷典子、佐藤麻衣子、頼経明子、吉野実紗ほか
 

文学座・紀伊國屋書店提携
5/31(月)~6/9(水)『麦の穂の揺れる穂先に
作:平田オリザ/演出:成井市郎<紀伊國屋サザンシアター>
 江守徹、金内喜久夫、坂口芳貞、高橋耕二郎、大場秦正
稲野和子、倉野章子、山本道子、栗田桃子、永川友里、千田美智子
 

文学座・紀伊國屋書店提携
11/26(金)~12/5(日)『中島淳彦書下ろし作品』
作:中島淳彦/演出:鵜山仁<紀伊國屋サザンシアター>
 角野卓造、関輝雄
塩田桃子、山本郁子、栗田桃子ほか


<アトリエの会60周年記念公演三作品連続上演>

9/7(火)~20(月)『トロイアの女
作:エウリピデス
演出:松本祐子

10/1(金)~14(木)『カラムとセフィーの物語
作:マロリー・ブラックマン/脚色:ドミニク・クック
訳:中山夏織/演出:高瀬久男

10/25(月)~11/7(日)『鐘下辰男書下ろし作品』
作:鐘下辰男
演出:高橋正徳

すごいラインナップですね(^_-)-☆
アトリエの記念公演は、悲劇色が強い感じがします♪ギリシャ悲劇が観れるのが嬉しいです。
鐘下さんの新作も楽しみだし
本公演は、10年振りという『女の一生』のリニューアルキャストによる公演!
『わが町』は、文学座研究生ならば誰もが通る作品だし・・
そして鵜山仁さんですよ!!きゃーきゃー鵜山さ~ん、お帰りなさい★★
by berurinrin | 2009-11-20 22:56 | 文学座公演情報

新国立劇場『ヘンリー六世』三部作 第二部<敗北と混乱> in 新国立劇場中劇場(10/31、11/3)

作   ウィリアム・シェイクスピア
翻訳 小田島雄志
演出 鵜山仁

第二部は、文学座の方々が大活躍!観る方も大忙しです(笑)
ストーリーを追いつつも、気になるのは座員の活躍ぶり!
ここにも、そこにも、あっちにも・・・戦いのシーンでは、転がったりジャンプしたり蹴られたり・・
お会いした出演者の方々、みなさんってば体が引き締まっていて
今更ながら皆さんイケメン揃いきゃーかっこいいです!!
でも、一番のイケメンさんは、もちろん演出の鵜山さんですけどね・・プププッ♪

金内喜久夫さんは、今回はお茶目(笑)な役どころ満載!主な役どころは
摂政グロスター公(中嶋しゅうさん)の妻エリナー・コバム(久野綾希子さん)が
雇った怪しげな占術師ロジャー・ボリングブルックやサフォーク伯(村井国夫さん)が海賊に捕われた
時に一緒にいた紳士。ちょっとのほほ~んとして、でも存在感はしっかり感じる。
素敵な金内さんです。

三部通して国王と対立して王位を狙うヨーク公は、、渡辺徹さん
一部では、まだ若いプランタジネット公でしたが、二部になると
王座を手にする為の着々と足固めを開始します。
主役がヘンリー王(浦井健治さん)であれば、その敵であるヨーク公は、カタキ役、悪役・・と
思いきや、彼に忠誠を誓うウォリック伯(上杉祥三さん)やソールズベリー伯(菅野菜保之さん)や
彼のブレーンに対する姿勢は、とても心温かいものを感じるし、特に家族に対しては
深い愛情を感じる事ができます。そして息子達も父・ヨーク公への愛情が溢れているし
中でも醜いリチャード(岡本健一さん)に至っては、「お父さん大好き!」って、おんぶしちゃうし(笑)
それも嫌がらずに、ぽんぽんってリチャードの腕や背中を叩く手の優しさ・・
ヘンリーに対しても、ヘンリーが憎いわけじゃなくて、あくまでも王位継承者であるという立場を
主張しているのであるから、ヘンリーが「自分が生きている間は王でいさせて欲しい」と
言われちゃうと、オッケー!と承諾してしまう人の良さも感じてしまいます。
そんなところは、さすがの徹さんの懐の深い大きな姿、優しい語り口と愛嬌いっぱいの笑顔が
弱々しいヘンリーと対極をなして、統率力のある魅力的なヨーク公でした★

ヨーク公の長男・エドワードは今井朋彦さん。
一部では、髪を撫で付けたりして端正な感じでしたが、なんかもうイケイケでモミアゲが
ちょっといやらしい(笑)なんか、ろっけんろーる♪な感じでしたね。
でも今井さんの魅力炸裂は、もうちょっと後・・・三部までお待ちください(笑)

金内さん演じる占術師ロジャー・ボリングブルックと共に現れて、犬の声やら楽器担当を
された方・・すっぽりと頭から黒いフードを被っていましたね。どなたかわかりましたか?
実は後半登場するクリフォード卿の息子を演じた浅野雅博さんでした(笑)
浅野さん演じるクリフォード卿の息子は、『ヘンリー六世』を読んだ時に一番惹かれた人物でした。
第二部では、父の側にぴったり寄り添って、クリフォード卿を見る時の眼差しは穏やかで涼しげ
本当に父親を尊敬してるんだなぁ~大好きなのねと、爽やかな青年でしたが、
薔薇戦争が始まりヨーク公に殺された父親の遺体に対して、復讐を誓いながら
ぐっと嗚咽する姿に、たまらなく心を揺すぶられました。
かっこよかったですよね!

徒弟に告発され決闘して殺されちゃう武具師トマス・ホーナー&サフォーク伯を捕える海賊
艦隊長を演じられたのは石橋徹郎さん。
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』ジョニー・デップみたいにかっこよかったですよね~!!
衣装もすごく似合ってました★
サフォーク伯を、村井国夫さんを、えいってチャポ~ン池の中に落としちゃうし(笑)それも足でf(^_^;)
チャレンジャーだ(笑)
ちなみにあのジョニー・ディップもとい艦隊長さんのおひげは、ペンで書いてるそうで
ペンの先が丸いと太くなるそうです(笑)

城全能成さん(笑)いやいやまだ笑っちゃいけない・・
ジャックケードによる暴動が終結し、ジャックケードは逃亡します。
そして行き着く先は、ある地主の庭。そこにいたのはアレグザンダー・アイデンさん(笑)
まさかの九州弁でした!くりくりの鬘もお似合いでしたね。
ひょんな事から、ジャックケードを討ち取ってその首を抱えてヘンリー王に会いに行きます。
ひざまずいたままヘンリー王の近くに、ツツツッ~と向う動きとか、なんか硬い言い回しとか
ちょっと時代錯誤ちっくな感じがナイスでした。
その働きに勳爵士に叙してもらってヘンリーに忠誠を誓ったばかりのホカホカ状態で
間が悪いつーか、ヨーク公が宣戦布告!!両者の罵倒合戦に居場所がないアイデンさん・・とほほ(笑)
普段かっこいい城全さんが、あわあわした姿を魅せて下さると、ほんとツボにきます(笑)

摂政グロスター公だと勘違いして間違ってサフォーク伯に請願書を出してしまう請願人、
ロンドンに乗り込んできたジャックケード(立川三貴さん)に「ジャックケード!ジャックケード!」と
名前を呼んでその肩を叩いて殺されちゃう市民。摂政グロスター公を惨殺する殺し屋と
ドラマの要には、必ずこの方がいらっしゃる!川辺邦弘さんです。
色んな表情を魅せて下さるので、「えっ川辺さん?」と思っちゃったり(笑)しちゃうのです。

川辺さんと同じく請願人。
そして海賊の船長さんを演じたのは、松角洋平さん。もう、松角君は目立ちますからっ
「奇跡~奇跡ですねん♪」と突然目が見えるという奇跡が起きたシンコックス(吉村直さん)
と現れる市民。ジャック・ケードと共に暴動に参加する暴徒マイケルは、セイ卿(鈴木瑞穂さん)の
首を槍にさして現れたりしてました(><)。軍隊に挑発する姿はめちゃくちゃ可笑しくて
キンキラキンの飾り物をつけた姿は面白かったぁ
戦う姿は、なぜか?タオルを使ってあちゃー!!ってカンフーか(笑)
でも、すごいアクションを魅せて下さいました!

と、第一部に続いて第二部とチェックしてましたが、第三部はもっともっとすごい!!
それにしても一つの作品で、彼らの色々な姿が拝見できる、新たな一面を発見出来たり
とっても贅沢な一時を堪能しました。
by berurinrin | 2009-11-19 22:35 | 観劇感想

新国立劇場『ヘンリー六世』三部作 第二部<敗北と混乱> in 新国立劇場中劇場(10/31、11/3)

作   ウィリアム・シェイクスピア
翻訳 小田島雄志
演出 鵜山仁

ヘンリー王(浦井健治さん)の后となり、イングランド王妃マーガレット(中嶋朋子さん)と
なりましたが、国民の圧倒的な人気を誇る摂政グロスター公(中嶋しゅうさん)の存在が
目障りのようです。貴族達も互いに牽制しあいヨーク公(渡辺徹さん)とサマセット公(水野龍司さん)
の確執も表面に現れ始めます。

冒頭は、ヘンリー王の元にサフォーク伯(村井国夫さん)に伴われイングランドに輿入れされた
マーガレットが到着する場面からドラマは進展していきます。

第二部は、静(対話というか会話の応酬というかf(^_^;))と動(戦い)が交差しながら
小さな火種がぽつぽつと音を立てて現れ、第三部に繋がる大きなうねりの序曲のような
心拍数がドキドキ高鳴る展開でした。
わたし二部が一番好きだなぁ~。
人間のエゴが一番表現されていて、誰もがオレオレ状態(笑)
こんな状態じゃ、ヘンリー王じゃなくたって国の統制が乱れるのも無理はないと思いませんか?
美しいマーガレットは、ヘンリーとは真逆の野心家サフォーク伯と不倫中。
摂政グロスター公の妻エリナー・コバム(久野綾希子さん)は、野心を持って自滅し
サフォーク伯の放った刺客によりグロスター公の殺害するも、露見して国外追放。
海賊に殺されてしまいます。そしてグロスター公を憎んでたウィンチェスター司教(勝部演之さん)が
狂死したりと・・露骨に色んな所で、いつもの人間関係の細い絆が断ち切られ崩壊されていきます。

そんな彼ら貴族達にいい様に虐げられた民衆達は、反乱をおこして世の中を引っくり返そうとします。
中でも乱暴で無茶振り(笑)のジャックケード(立川三貴さん)。
子供の頃見ていたアニメ『小さなバイキングビッケ』のお父さんみたい・・あはっ
漫談のようにしゃべるまくるジャックケード・・ですが、彼もヨーク公から上手く乗せられてしまった
貴族間の争いの捨て駒・・・哀れな市民の代表でした。

第二部の終幕近くでは、とうとうヨーク公が立ち上がり、正統な王位継承者であると宣言をします。
血で血を洗う薔薇戦争の火蓋があけられました。
白いバラのヨーク公方の巨大な布と赤いバラのヘンリー王方の巨大な布が舞乱れ
胸に赤・白のそれぞれのバラを身につけた貴族達が、戦い始めます。
大きな舞台を走り回り、その戦況に合わせて2色それぞれの布が入り乱れる様は、とても美しいです。
布以外にも水!!
グロスター公を殺害したかどで、国外追放になったサフォーク伯が、海賊に捕まり
殺害されるシーンで、艦隊長(石橋徹郎さん)に足で蹴られ池の中に落とされてバシャバシャっと
びっくりしました。あんまりびっくりして当初ハプニング(笑)かと思った位でした。
その上、首がぴゅーんと飛んじゃうし、サフォーク伯の最後は超悲惨!
そんなサフォーク伯の首を抱きしめて嘆くマーガレットもすごい!

第一部と同じセットですが、池には二本の橋げたと赤と白の花が浮かんでいます。
薔薇戦争の予感を感じさせる・・なんとも意味深な光景です。
今回は、池がいろんな姿を魅せて舞台の魅力をよりバージョンUP!
池に向って、ぱんぱんぱんと手を叩くとまるで鯉が餌をもらいに現れような水面がうねったり
ごぼごぼごぼっと噴水になったり・・
水場が池になったり海になったり、噴水になったり・・・目新しい仕掛けがいっぱい★

第一部の冒頭は、王座がぽつんと置かれていました。
ぱたんと倒れた玉座に白いカーテンが掛けられ、
王冠が載った亡きヘンリー五世の棺になった葬儀の場面・・流れるような荘厳で美しい場面でしね。。
第二部では、王座の隣には新しく輿入れされたお妃様の為の場所も用意されていました。
喜ばしい光景が、必ずしも明るい将来が約束されている雰囲気とはちと程遠い
なにか裏を秘めた・・そんな光と影を感じさせる照明の輝きが、彼らを包み込んでいました。

第二部では、いっぱい人が死ぬんですよ!死体がいっぱい出てきます。
あっ、でも死体がリアルじゃなくて、銅像のようなグレー。
あんま怖いものが好きじゃないわたしでもへーき(笑)血も・・と、思ったら
サマセット公を殺害するリチャード(岡本健一さん)に血がびゅーと
その血を顔面に濡らして、剣を手にして赤いカーテンの真ん中を切り裂きながら走り去る姿が
野獣のようで、凄まじくもその迫力に息を呑んでしまいました。
第二部の最後は、ヨーク方の勝利。ヘンリー王たちは敗走します。
明るい照明をバックに白い布が上からどーんと落ちて、
その上から黄色い花がパラパラ落ちてくるラストシーン
これまた美しい一つの絵のようでした。


10/27(火)~11/23(火・祝)まで in 新国立劇場中劇場
by berurinrin | 2009-11-15 22:39 | 観劇感想

文学座本公演『定年ゴジラ』 in 紀伊國屋サザンシアター(11/8)  

原作 重松清   
脚色 杉浦久幸   
演出 西川信廣

冒頭のシーンは、定年を迎えて会社の仲間達に最後のご挨拶をされる坂口芳貞さん演じられる
山崎さんの場面でした。
客席に向って挨拶される姿に、思わず客席からも温かい拍手が起こり
そのまま私達もお芝居の世界にすっと溶け込んでいったような気がしませんか?
次の場面では、お家でだらっとした姿(笑)の山崎さん・・そのギャップが可笑しかったですね。
俳優以外坂口さんは『花咲くチェリー』では、演出をされておられました。
細やかな演出をされる坂口さんです。
立ってるだけで、ほのぼのとした雰囲気をかもし出して下さる坂口さん。
周りの人たちに影響を受けながら、自分歩く道を探す姿・・・清々しい背中でした。
風のつめたき櫻かな』の櫻の精も素敵でしたよね★

ビートルズのBGM以外で、唯一掛かった曲は『テネシーワルツ』
その曲を歌い繋いだのは川辺久造さん演じられる江藤さん。
自身の失言に謝る山崎さんに「だめ。謝っちゃダメ」って、無邪気な声が、めちゃ可愛くて(失礼!)
後半寂しい気持ちになっちゃいますが・・とっても愛嬌のある江藤さんでした。
川辺さんといえば『』!最後は緑のサイになってしまいました衝撃でした。

町内会長さんは、加藤武さん。
強面ながら、面倒見が良くって人が良くって・・二世帯住宅に建替えしたのは良いけれど
息子夫婦とどうも折り合いが・・・。恰幅の良い加藤さんが、しゅんとした姿は
切なくも可笑しくて・・そんな加藤さんは『殿様と私』の家老・雛田源飢右衛門さん★
来年、横浜演劇鑑賞協会の例会に登場しま~す!ちなみに私、担当します!
そのほかライナップも充実しています。ぜひいつでもご入会できますので、ご検討くださいませ。
ちょっと宣伝しちゃいましたm(_ _)m

現役時代は、単身赴任で西日本を転々とされたのは野村さんこと坂部文昭さん。
ニュータウンに家を構えたものの、当人は長い単身赴任生活。定年を迎え帰ってきたのは良いけれど
浦島太郎状態・・・辛いですね。まさに企業戦士。
そんな恨みつらみが、常に赴任先で覚えた方言を使いまくる・・・でも、これが笑っちゃう(笑)。
グレンギャリー・グレン ロス』では、気の弱そうなセールスマン・アーロナウを演じられました。

新天地を見つけ旅立って行かれるのは、現役時代に、このニュータウンの開発に携わった藤田さん。
自分が開発した所から離れていく感情が、ゆるやかに表現されていくさまは
かなり切なくなってしまいます。
無邪気に当時のジオラマを、ゴジラの真似をしながら踏みつけていく姿・・目に焼き付けつけられます。
可笑しいんだけど切ない・・・関輝雄さんが演じられました。
関さんといえば、『ぬけがら
胃がしくしく痛む50代のお父さんでしたね♪

定年と同時に奥様から離婚されてしまった永田さん。
昼も夜も庭で、声を張り上げながらサンドバックに向ってボクシングをされる永田さん。
その姿に周りの住民は、ちょっと警戒しているようで
サンドバックには、奥様の洋服とか詰められてるとか(笑)怪しげなウワサ話も・・
そんな永田さんは、林秀樹さん・・・いやぁ、素敵なキャラクターでしたね。
サンドバックに向かうボーズが、いかにも我流という感じがツボでした。
後姿が寂しげなところが、また悲哀を感じてしまいました。
林さんといえば、アトリエの会『AWAKE AND SING !』の孫のよき理解者。
自分の宇宙の中で生きるおじいちゃん!素敵でしたね★

さて、山崎さん(坂口芳貞さん)の奥様は、吉野由志子さん。
たくましくて温かい奥さんです。
奥さんがいたからこそ、現役時代は十分に仕事に打ち込んでこられた・・
そんな懐の大きさ強さを感じる奥さんでした。
吉野さんといえば、やっぱアトリエの会『ミセス・サヴェッジ』タイトルロールのお茶目なサヴェッジ夫人でした。

山崎さんには娘が2人。
お姉さんは、すでにお嫁に行ってお子さんも居るしっかり者の千穂さん。
お母さんとは、女同士親友の様です。
そんな千穂さんを演じられたのは、石井麗子さん。
なんか麗子さんは、観るたびにイメージを裏切られるというか、毎回ながら想像外のキャラクターを
演じられるんですよ(笑)まっ、それが楽しいのですが
今回は、小学生姿ですよ(笑)私はイスからずり落ちそうになりました(爆)でも可愛かった♪
素顔は、お会いする度に気遣って下さる優しい麗子さんです。
実は、麗子さんとの出会いというか、麗子さんから「一番前の客席でご覧になっていましたね」と
声を掛けて頂いたのが最初で、それ以降、麗子さんのお芝居を拝見するときは
特に特にちゃんときちんとマナーを大切に拝見するように心掛けております。はい(笑)
そんな、麗子さんはアトリエの会『華々しき一族』で
楚々とした美伃さん。着物姿立ち振る舞いがめっちゃ綺麗でしたね~★

恋に仕事にと一生懸命に毎日を過す妹・万里さん。
妻子ある男性と結婚を前提に交際している事を、お父さんに言い出しかねていました。
まっバレちゃいますがf(^_^;)感情が真っ直ぐな万里さんと演じる佐古真弓さんがとても
リンクできて、不倫をするには、真っ直ぐな姿勢とか潔癖さが気持ちよかったですね。
それにしてもお姉さんも美しいですが、佐古さんも本当に綺麗ですね。
絶対に奥さん似(笑)ですよね。あははっ
さて、佐古さんといえばアトリエの会『エスペラント』修学旅行の引率の恋愛中の先生を演じられました。

万里さんと恋愛中なのは、万里さんと同じ会社の上司・須藤康彦さん。
仕事はバリバリこなしますが、家族とは結婚当初から溝があり離婚を申請中で
万里さんとの結婚に向けて山崎さんとも顔を合わせることになります。
ばしっとスーツを着こなした須藤さんは、やっぱりかっこいいのですが
どうもすでに万里さんに主導権を握られてるような・・(笑)けれど、包容力を感じされる
優しさが漂っていました。
演じられたのは、加納朋之さん。アトリエの会『オトコとおとこ』では、
どこにでもいるサラリーマン然とした雰囲気を匂わせながら何かやってくれちゃう
柔らかな光を放つ素敵な存在感を持っておられるです。

ニュータウンの研究をされておられ、雑誌にその各地ニュータウンのランクを発表してる
大学の助教授の宮田さんは、名越志保さん。
まるで、宮田教授の授業を受けてるような場面がありました。
ばしっ、ばしっと畳み掛ける講義は、ちょっと怖かったですね。
指されたらどうしようか?とドキドキしました(笑)
でも、山崎さんと一緒にくぬぎ台を見回りながら交わす会話は、ほのぼのしていて
見た目怖い(笑)宮田先生の優しい心情がじんわりと伝わってきました。
そんな名越さんは『花咲くチェリー』では、夫を捨てて家を出る妻を演じておられました。

宮田助教授のアシスタントを勤める学生のモリナガ君。
常に青年のような、いつでも爽やかな雰囲気をお持ちの佐川和正さんが演じられました。
出番は少ないながらも、佐川さんが登場すると癒しの風が吹くというか
宮田先生の完璧なアシスタントに徹する好青年でした。
佐川さんといえば、俳優座プロデュース公演『東京原子核クラブ』!
今年の春に例会公演で、横浜に来て下さいました。
その声の語り口は優しく包み込むような温かさがあります。
色んな意味で不器用な青年を演じられましたが、人間味があってとても素敵でした。

今回ロビーのお手伝いで座員方の姿が?!と思いきや
チラシを下さったのは、相互リンクしてる研修科一年生の滝沢花野さん★
他にも研修科生や学生さんだったそうですが、頑張ってる姿が新鮮でした(*^_^*)
たっきーちゃんとのこんなびっくりの出会いも嬉しいサプライズです。
研修科生の次回の公演は、もう卒業公演!う~ん早いものですね。
by berurinrin | 2009-11-15 21:59 | 文学座観劇感想