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『鵺』シアタートーク

この日の終演後、シアタートークが開催されました。
司会は、いつもの元NHKアナウンサー堀尾正明さんです。
「こんなに沢山残って頂いて・・」いつもは、客席の1/3位のお客さまらしいのですが、本当に満席状態です。
堀尾さんが、客席に向かって男性と女性とどちらが多いかと、拍手の練習を兼ねてと
「ワタシは女性だと思う方、拍手して下さ~い」ぱちぱちぱち・・
「では、男性だと思う方!」ぱち・・・ぱち(笑)圧倒的に女性が占めております。
着物姿の女性も多く目立ちます。
堀尾さんは、昭和30年生まれだそうですが、
「では昭和30年代以降に生まれた方!」ぱちぱち。微妙に少ない(笑)
「皆さんの世代がこれからの時代を背負って立って行くんです」
堀尾さんの毎説、毎回ながら面白いです。
作家の坂手洋二さんは、次の現代能楽集『イプセン』のお稽古の為、残念ながら欠席です。

さっそくご登場されたのは、演出をされた鵜山仁さんです。きゃぁ~きゃぁ~めっちゃ素敵です★
三津五郎さんファンの方に負けないぐらい、熱い視線を鵜山さんに送っちゃおっと♪うきゃ
とはいえ、カキカキめもめも状態・・お約束のようにさくっと目を通して下さいね。

「(『鵺』は)ひときわ、マカ不思議な、最初と最後が全然違う・・
時代設定、地域とか、どうでしたか?ご苦労とか」と堀尾さんが、鵜山さんにうかがいます。
「(作家の坂手洋二さんが)割と勝手なト書きを書いてくれちゃって(笑)どんどん場面が変わっちゃって
(俳優達には)客席を駆けずる回ってもらったり、バタバタやってもらってます。
“舟が自由自在に動く”って、そんな簡単な事じゃないし(笑)
そんなこんなで書いてる方は勝手なんですけど(笑)」
実は・・と、鵜山さん、坂手さんは、本当の水(本水って専門用語で使うそうです)を使いたかったそうですが
早替わりがあったり、妖怪変化とか、仕掛けがあったりで、台本を読んだ時点で、
本水は使えないと判断したそうです。

最初に拝見した時は、最前列だったので舞台の奥の川辺の様子とか
ちょっとわかりにくかったのですが
この日は、ちょっと後ろの方で拝見できたので、川の様子がまるで本当の水を使って
いるかのように、水に反射するように光の加減がゆらゆらとしてとっても綺麗でした。

この舞台・・坂手さん、堀尾さん、鵜山さんと3人の全然違う舞台のイメージがあって
それらを美術の堀尾幸男さんと鵜山さんと話し合いながら
「必ずしも、1+1=3になったり、ー2になったりしながら」そんな化学反応を起こしながら
美しい舞台に仕上がったそうです。
舞台に転がっている石たちのお顔・・少なからず(美術の)堀尾さんに似ていると
いたずらっぽく笑いながらおっしゃった鵜山さん・・うふふっ賽の河原をイメージされてるそうです。
この石に関しては、坂手さんは何もなかったそうです。
それにしてもシンプルだけど、とても凝った舞台ですよね。
やはり全体的に坂手さんは、能舞台をイメージされて、堀尾さん曰く能舞台だそうです。
天井の鉄骨は、工事中の地下・・不思議な空間でしたね。
タイムトンネルみたい・・と、アナウンサーの堀尾さんがおっしゃると
「そお言われると・・はじめっから(鉄骨の天井が)あると時間、時空差を感じる」と、鵜山さん。
「でも・・作家は、本水使いたかったんですよね」
「無理って、言葉を使わずに、それよりこっちの方が良いって(笑)」BY鵜山さん
これら美術の堀尾さん一人の力ではなくて、会話の中から丁々発止というか、
言葉の化学反応から出来上がった舞台装置と鵜山さんはおっしゃいました。

ここで、出演者・・なんと全員いらっしゃいました!!すごい豪華ですぅ
さっそく堀尾さんが、たかお鷹さんのお姿をご覧になって
「ずいぶんリラックスされて(笑)これからゴルフにも行くのかって(笑)」
たかおさん「よろいが重いので(笑)」
いつも若々しいスタイルのたかおさんなのでした♪

同じく爽やかなお姿なのは、坂東三津五郎さん。
「2時間の芝居を4人だけでやっているので、大変ですが・・
ただ歌舞伎役者で日頃、色々な役を一日にやるので気が楽。
(歌舞伎と違って)一ヶ月のお稽古で一つの役だけを演じる事は、狭いところに押し込まれるような
感覚というか、へんな種族です」とおっしゃいます。
なので今回は、3つ役柄を楽しまれておられるようで、ストレスが残らないそうです。
逆に、文学座の加藤武さんに(歌舞伎の人は)
「よく15分の休憩で、駕篭かきから天皇陛下まで出来るね」と言われたそうです。
逆に『女の一生』を半年もやり続けるなんて出来ない(笑)
舞台では初共演とおっしゃる田中裕子さんについて
「同じ鍵盤を使っているのに、違う音が出る」と、
とても不思議で魅力的な女優さんとおっしゃいました。

実は、田中裕子さんとは文学座の研究所の同期で、同じく大スターになるはずだったと
おっしゃる堀尾さんが、田中さんに「同期なんですけど、覚えてますか?」の質問に
あいまいな笑顔を見せる裕子さん。いやぁ素敵な女優さんです。
ちなみに研究所の昼間部に裕子さん、夜間部に堀尾さんがおられたそうです。

メディアやインタビューを受けないことで有名な裕子さんだそうですが
デニムに白いシャツ姿の飾り気のない裕子さん★かっこいいです。
「今回、出て下さったのは?」と堀尾さん
「この後、飲み会があるので、飲み会だけ出るのも悪いかなぁと(笑)」
芝居について、堀尾さんから聞かれると
「2時間で終わるのが良いなあと、休憩がなくて
観てるお客さんも楽なんじゃないかなぁと思うんですけど
始まっちゃったら、がーっと行って目まぐるしく変わるので気持ちの上では休めない」
なんと裕子さんは、休憩無しの芝居へのご出演は、初めてなんだそうです。
そんな裕子さんに、違う女性を3役演じる上でどうですか?と堀尾さん
「わけわかんない(笑)でも、自分で想像できる範囲でしか出来ないから・・」
演じてる途中で順番がわかんなくなっちゃたりと、可愛らしいオーラーが出まくりで
誰もが微笑んでしまいそうな魅力的な裕子さんです。
「老体に鞭打って、動かないのに反っちゃって村上くんに支えてもらっちゃった(笑)」
第二部<川辺の女>の昔の恋人同士の村上さんと裕子さんのお二人が
舟に乗っているシーンで、突然裕子さんが後ろに頭を反って、その頭を村井さんが
「おおっと」両手で支える場面がありましたね。
「イナバウワーでしたね」と堀尾さん。
「稽古場でいきなりキター(笑)危ないって」と村上さん
途中で「マイク使って下さい」と堀尾さんに言われたり、可愛い裕子さんです。

堀尾さんに改めて、一番若い格好と言われてしまった(笑)たかお鷹さん
「(服装について)涼しくって良いですよ(笑)」
第三部<水の郷>では、顔を汚しての登場ですが・・
「うどん粉を練って、くっつけてる。みなさんの衣装に付かないように」
「ぱりぱりで、目に入って痛い痛い・・鵺になっちゃいました」
芝居については
「坂手さんの作品は、5本目だと思いますが一番難しい」とおっしゃいます。
「よくもこんな難しい本を書きやがって(笑)」
たかおさんてば、演出の鵜山さんから「ちゃんとやってください」と言われたそうです(笑)
「いやぁ、台詞覚えるのも遅いし、どうやったらいいかわからなくって・・」
「坂手さんは、皆で作りながら書いていくタイプですよね」と堀尾さん
「演出家(鵜山さん)も最初わからなかったと思いますよ」

最後のご紹介は、村上淳さん
村上さん「勉強になります。ハイ」
堀尾さん「6人中4人が文学座出身。二人だけ違う・・」
村上さん「文学座ってすごいですね」
堀尾さん「すごいでしょう(話が変わって)どうですか?武将から最後は外国人になっちゃって」
村上さん「まだまだ本番あるので、これからも見つけていかなきゃいけないし・・・」
村上さんって、普段の声はおっとりした感じで優しい声をされてるんですね。

ご出演者皆さん個性的で、色んな雰囲気をお持ちで、すごい面子だなぁと・・
さて質疑応答に続きます。
by berurinrin | 2009-07-21 22:05 | イベント

新国立劇場『鵺』第三部<水の郷>

新国立劇場『鵺』 in 新国立劇場小劇場(7/2)

作   坂手洋二
演出 鵜山仁

第二部<水の郷>

ある日突然行方不明となった夫・ムラカミさん(たかお鷹さん)を探しに
アジアの国にやって来た妻・女(田中裕子さん)。夫探しのパートナーは、夫と同じ会社の
現地社員・彼(坂東三津五郎さん)

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by berurinrin | 2009-07-12 21:56 | 観劇感想

新国立劇場『鵺』第二部<川向こうの女>

新国立劇場『鵺』 in 新国立劇場小劇場(7/2)

作   坂手洋二
演出 鵜山仁

第二部<川向こうの女>

逃げ出した飼い犬を探して川辺を歩く男(村上淳さん)は、黒い傘を差した昔別れた女(田中裕子さん)
と偶然出会います。

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by berurinrin | 2009-07-11 23:12 | 観劇感想

新国立劇場『鵺』第一部<頼政と鵺>

新国立劇場『鵺』 in 新国立劇場小劇場(7/2)

作   坂手洋二
演出 鵜山仁

第一部<頼政と鵺>

「ひゅ~ひゅ~・・・」すすり泣くような寂しい声がかすかに響く
ここは宇治川のほとり。陣を張っているのは老武者・源頼政殿(たかお鷹さん)と家令(村上淳さん)
そして武者(坂東三津五郎さん)。
頼政殿は、帝の命令を受けて“鵺”を矢で退治した過去があります。
遠い記憶の中で、この声に聞き覚えがあるという頼政殿。

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by berurinrin | 2009-07-11 00:03 | 観劇感想

6月アトリエの会『結婚』アフタートーク

6月アトリエの会『結婚』を拝見したこの日の終演後に
出演者全員と演出の高瀬久男さん、作家の松田正隆さんがご参加でのアフタートークが行われました。
今回もメモメモ状態・・・でも、久々のアトリエのアフタートークで
舞台が近いので・・メモメモ、ちょっと恥かしかったですf(^_^;)
まぁ、ま、さくっとさくっと楽しんで頂けたら嬉しいです。

始めにご出演者の方々が、役名と簡単な自己紹介をして下さいました。
司会進行は、高瀬さんです。

今年は、実験というか演劇の可能性を探る・・というテーマがあったそうです。
1999年『花のかたち』、2002年『沈黙と光』に続いてのアトリエでは、3回目となる松田作品。
当初は、長崎の言葉を使って、裏から見えてくる日常では窺うことの出来ない人間の心の姿を
映し出していた、そんな手触りの優しいタッチが多かったようですが
だんだん松田さんの中でも作風に変化が現れて、特に劇団を結成して作.演出をされるようになってから
演劇の可能性を探る作品に変わりつつあるのではないか?!と、
はかりしれない世界にとても苦労したと、おっしゃいました。
きっと、観客も理解と感動を伴う作品を期待したはず・・そんな、理解を外す作品と
予定調和を外されたような稽古であったと、おっしゃる言葉に、稽古場での格闘が、浮かぶようです・・。

演劇の可能性ということを踏まえた上で、松田さんが語って下さいました。
目を瞑って、一言一言じっくりと腕を組んで考えながら語る松田さん。
そんな松田さんに、高瀬さんがマイクを渡そうとされたら
松田さんが「そんな、マイクで言うような事じゃなくって・・」とおっしゃって、面白い方だなぁと(笑)
この話がきた時、「結婚」についてトラウマを持っていた・・そうで、まぁご自身はご結婚されて
おられるそうですが、ずっと書いてみたい題材だったそうです。
三角関係で、花婿と恋人が殺し合う・・そんな構想もあったようです。
う~、えぐい(笑)
「結婚」って、なんだろう・・・他人同士が一緒になって、ずっと続いて、時に父と母に変化する。
「結婚」によって、周りを取り巻く環境の変化と共に、人格も変わっていくだろうし
男女の結び合うことを公然として許し合う・・みんな、ある意味おぞましい=演劇的。
また、一人の女性が花嫁になる構造が、魅力的だとおっしゃいました。

男女の結婚を介在して、5人の男女の過去の時間が押し寄せてくる。
それは、例えば結婚式の祝辞で、自分の体験とか過去の話を持ち出したり
出席者が、自分の過去(結婚のシーン)を思い出したり
まるで結婚式という場が、時間と結婚する・・・結婚式。
それが、夏なのにストーブがあったり・・

「それぞれ、彼らにも動機があるはずなのに・・時間軸がゆがむというか、時間が切り取られた
感じの作品で、稽古場でも悪戦苦闘していた」と高瀬さん。
出演者の方々もお話して下さいました。

寺田路恵さん
「作者を目の前にして何でございますが(笑)
脳の血管が切れるんじゃないかと・・・冒頭の最初の台詞10行を覚えるのが、大変(笑)」
「毎日、雲の上を歩いているような・・つかみどころがない。こうすればいいという実感が持てない。」
「生まれた時から、社会とか親の考えとか入れられて育てられて作れたものを、全て取り払われた感覚。
不安と面白さ・・不安から何が出来るか?楽しんでいきたい」

関輝雄さん
「手足をもがれましたが(笑)とても楽しい一月の稽古だった」
公演中でも、台本が手放せない。と、おっしゃる関さんでしたが、お客さんに(この作品が)どう伝わるのか?
どう届いているのか?短くてすみません(笑)とおっしゃいながらも興味津々のようでした。

高橋克明さん
「松田さんとは10年前の『花のかたち』、『沈黙の光』にも出して頂きました」
「いつも台本遅いですよね~(ぶちぶち・・この言い方が、最高に可笑しくて)そればっかり気になる
長崎弁だったりとか、隠れキリシタンであったりとか、ある演じ手の拠り所みたいなものが
過去の2作品には確実にあったような気がしたんですけど、(今回は)まっ平じゃないですか・・
拠り所が何も無いところでやる恐怖感というか、それもイコール俳優の充足感だと思うのですが
それが、ないまぜになって今回成立している・・か?どうかわからないのですが・・
ただ、材料が無い分すごく解ったというお客さんも結構いらした。そんな肌感覚みたいなのがある。」
「でも・・・・台本、遅いからなぁ(爆)いつも(笑)」

林田一高さん
「先輩方が言ったように、毎日が初日の心境です。
二度観られた方いらっしゃいますか・・あ、いない(笑)毎日なんか違うので、こんなに変わる
空気感というか、変わる芝居もないなぁ」
林田さんも『花のかたち』『沈黙と光』に続いてアトリエでは3回目の松田作品にご出演です。
そんな林田さんが、お話されている時に、克明さんが
「絶対、(稽古)初日に台本なかったよな」
すると林田さんが「今、僕がしゃべってますからっ(爆)」「はい」by克明さん(笑)
と、何事もなかったように、林田さんが言葉を続けます。
「あの・・こうまで作品的に変わる作品というか、10年でこうまで人が変わるのか(笑)って感じです
松田さんの文章は、パズルのようです。ひとつひとつに力があって、ぐさっとくる。
体を全部使って体現する稽古だった気がします。幸せな現場でした・・ただ、やっぱりしんどいです(笑)
先輩後輩とモノを作れた幸福であと半分頑張っていきたい」
「チケットまだあるようなので、ぜひ」と、林田さんの言葉を繋いだの方は!(* ̄m ̄)プッ
「もう一回観たらよく解るかも・・もう一回観てもっと解らなくなるかも(笑)」克明さん(笑)

藤崎あかねさん
「芝居って何だろうって、毎日考えながら過ごしています。
いろんな人がいて、いろんな人生があるなぁ~自分を問われているよう・・・
生きていくのは、大変。。。稽古は楽しかったんですけど苦しかったし・・」
この作品に対して、演じる方も言葉にするのは、たやすいことではないようです。
そんなあかねさんも「何言ってんの?」と、突っ込みをするのは
もちろん、克明さん(爆)でした。
そんな克明さんの言葉に「がんばりたい!がんばって生きて生きたいです!」う~ん、可愛いですね。

と、高瀬さんが
「(あかねちゃんが)一番若いんですけど、役柄とか色々と考えて根拠の前にしゃべってみろと
難しいと、皆んな言ってますが、ストーリー性がある作品や、時間軸をずらした作品に
作風をあえて選んだ理由はありますか?」

松田さん
書く自分と書こうとしている自分・・
自分の中のイメージを、日本語にして書くこと自体、翻訳者ではないかなと?
主体的に書こうとしている事の前のイメージ(書こうとする前の段階)を反映させなきゃいけない。
演技者は、テキストにももっていかなきゃいけないし、演技にもいかなきゃいけない
書く時に、何でもかんでも誰もがわかるように書いてしまうと、
理路整然と言葉で表現させてしまうのは、書く前の段階のイメージに失礼かなと・・」
腕を組んで、目を瞑って、一言一言語る松田さんです。

松田さんの言葉に対して、高瀬さんが
「演出家って傲慢ですよね。そうやって作ったテキストを、自分なりの主体的な考えで
提示してしまって、取り残したものがいっぱいあるんではないか?と思ったりもする
今回もそんな恐怖だらけでやっているんですけど・・
舞台というこの狭い空間に、ひとつのある形として伝わるであろう事柄を提示する急務というか
その為に伸びていくであろう枝や手足を切り捨てて、
一つの形に集約しているという手つきがありますよね」

すると松田さんが
「そういう性急さとか伝達できない尺度あるとすれば、本当は無いと思っていますが、
お客さんだってないと思っている・・それはTVドラマのように、こういう形で終わってくれとか
そおいう風には、お客さんだって思ってないはず。。(『結婚』も)そうは感じなかった。
でもそおいう急務の部分も、わからんでもないし、
急務の部分が、どんどん減っていけば、もっと面白くなるんじゃないかと・・
ホンが遅かったから、急務にならざるを得なかったというのは、ひしひしと伝わって・・・」
その時に、克明さんが小道具のナイフをポケットから出して、何気にいじり始めました(笑)
「いやぁ、それは本当に申し訳なかったなぁと・・・
ぱっと書けるといいんだけど・・(苦笑)なかなか・・・・」
克明さん、なにげーにナイフを松田さんの方にちらっと(爆笑)
この無言の克明さんとあわてた松田さん・・このやり取り~面白かったぁ
意外と意外と松田さんて、面白い方なのかもしれませんね。うふふっ

さて、ここからは質問コーナーです。

毎月3.4本新劇をご覧になられるお客様からで
「作者は、この作品で何を書こう、何を表現し、何を伝えようとしているのか?
わからなくて終幕を迎えてしまった。
演劇の可能性を追求したいというのもわかりましたが、もう少しわかりやすい形で書いて欲しかった」

「ん・・・。観客がわからないことに、僕は付き合ってられない」
おおおっ(爆)松田さんってばぁキツイ(笑う)
すると、高瀬さんが
「おおよそ社会の規範としては一応「人にわからないような事はするな」とか「人に迷惑をかけるな」とか
当たり前の常識としてありますが、感情面や物事の認識面については
必ずしも人にわからくても、自分がわかってるとか、自分がわからなくても、その反動で違う発想が
生まれてきたりするのではないかと、稽古をしながら考えてみた・・
多分「わかる」「わからない」で判断していたら、この世の中しんどい事がいっぱいあるのでは
昔、経験として心に残るのは理解か?感動か?としたときに
最初に芝居観て面白いなぁと思ったときに感じたのは、感動だと思うんです。
感情については、理解と共にあるとは必ずしもあるとは思えない」
生きていく内にどんどん私達は「わかる」といことを、
コミュニケーションの手段にしてはいないか?とおっしゃいます。
例えば、100人いて100人わかるのは、何らかの操作がなされていないか?
80人でも怪しい、50人位ならば、それぞれ勝手に想像しているのが十人十色ではないか?」

わたしも、作り手が何を言いたいか?よりも
自分が何を感じたか?何を受け取ったのか?の方を大事にしたいです。
自分が感じた思いと、作り手のイメージが重なった時はとても嬉しいけど
すれ違った時も、それはそれで意外性もあるし・・・ねぇ

「高橋克明さん演じられるコクボ・ケンジが、イモリ・チカさん(寺田路恵さん)に
「好きな戯曲の台詞を言え」という台詞がありますが・・」
松田さんが「ああ、そうですね。一番(寺田さんに)合うと思いました。
そんなに選択技があるわけじゃないので・・」
すると寺田さんが「わたしもすごく好き(な台詞)です」

「ストーブの中から、街の(喧騒の)声が聞こえたのですが」
高瀬さんが答えられました。
「都市の喧騒」とト書きにあったそうです。
イメージは、どこどこと限定していなくて、例えば風に乗って伝わってくるような感じ。
何処で録ってきたか?ネタは聞いていないそうです。

「5人の役柄が、演出家、作家、評論家、俳優、制作者という職業について」
松田さんが答えれました。
「俳優が演劇に携わる人をやらせたかった」本来は、
演劇論を語る芝居にしたかったそうですが、演劇論が消えていき、役柄だけが残ったそうです。
日常の人格の解らない芝居が良かったとおっしゃり、演劇の中で演劇をやっている人たち
演劇に携わっている人たちを舞台に立たせたかった・・
みんなで袋をかぶっているのが面白かったですね(笑)劇中劇的のような演技なのか演技じゃないのか
つまり・・日常の過去の再現にしたくなかったとおっしゃいます。
TVドラマのような過去の再現みたいな真似はしたくなったそうです。
高瀬さんも「演劇についての演劇にするとくどくなるので、あまり意識しなかった」と、おっしゃいます。

「雰囲気だけ感じたという感想ですが、実験演劇とは?・・・配役の選定は?」
「松田さんと付き合うことが、実験なんです(笑)」
今年のアトリエのテーマが、実験ということで、松田さんの作品を取り上げる事が実験に
繋がる事だと、高瀬さん。
あかねちゃんは、オーディションで決められたそうですが、
他の方々は松田さんと相談して決められたそうです。

「大阪まで新幹線で行くのに米原?場所の設定はあったんですか?」
「なかったですけど(笑)ないです(笑)
雰囲気では、東京に近くて湖があるような感じ。具体的なものはなかった」BY松田さん

と、質問コーナーは、松田さんに集中(爆)そうですよね(笑)

最後の締めは、高瀬さんから
「来年、アトリエは60周年を迎えます。10年前は3本連続公演とか
20年前は『グリークス』の三本立てだったり大変な事をしてきました。
来年も大変な事をしてみたい!」

以上で、レポは終了です。
さくっとさくっとで、くれぐれもよろしくお願いしますm(_ _)m
なんかレポをUPしていくと、また観たくなってきました。
本当に不思議な作品でした(*^_^*)
by berurinrin | 2009-07-04 23:56 | イベント

7.8月主な外部出演

★高橋広司『長崎の鐘』7/6多摩市民大ホール(岡部企画044-933-9754)
★戌井市郎(演出)、南一恵、山本郁子『朗読劇 華岡青洲の妻』7/9日本橋劇場((株)楽03-5640-4324)★中野志朗(演出)、松山愛佳『リーディング 地下鉄一号線』7/20芸能花伝舎(日本演出者協会03-5909-3075)
★征矢かおる『JUDY~The Great Unknown Squadron~』7/22~26(グーフィー&メリーゴーランド03-5721-0588)
★佐藤麻衣子『一条家サロン~アラブルカゼニクツオトガタカナル』7/23~29シアター風姿花伝(アトリエセンターフォアード 080-6685-2908)
★清水馨『石川さゆり特別公演 長崎ぶらぶら節』7/3~29名古屋御園座(御園座052-222-8222)
★原康義、今井朋彦『炎の人』7/4.5りゅーとぴあ新潟(芸術文化会館052-224-5521)7/11.12愛知勤労会館(メーテレイベント事業部052-331-9966)7/18.19シアターBRAVA!(キョードーチケットセンター06-7732-8888)
★鵜山仁(演出)、たかお鷹『』7/2~7/20新国立劇場小劇場(ボックスオフィス03-5352-9999)
★神保共子『母に捧げるバラード』7/2~27博多座(博多座092-263-5555)
★亀田佳明『ガブリエルシャネル』7/3~27新橋演舞場(チケットホン松竹03-5565-6000)
★沢田冬樹『トーキング・トゥ・テロリスト』7/5~12あうるすぽっと(Gaira Days Funcrion Band03-3470-0396)
★廣田高志『テンペスト』7/9~12りゅーとぴあ(りゅーとぴあ025-224-5521)
★浅野雅博『新宿ジャガジャガ』7/11~21新宿花園神社境内特設ステージ(椿組080-5464-1350)
★粟野史浩『風を継ぐ者』7/11~8/9サンシャイン劇場、8/14~16名古屋ホール、8/20~25シアターBRAVA!(キャラメルボックス03-5342-0220)
★内野聖陽『ブラックバード』7/17~8/9世田谷パブリックシアター(ホリプロチケットセンター03-3490-4949)8/12.13オーパードホール(アスネットカウンター076-445-5511)8/15、16中京大学文化市民会館プルニエホース(サンデーフォークプロモーション052-320-9100)8/29、30北九州芸術劇場中劇場(北九州芸術文化振興財団093-562-2655)9/2~6シアタードラマシティ(キョードーチケットセンター06-7732-8888)
★石田圭祐『マクベス』7/18~26紀伊國屋サザンシアター(華のん企画03-5917-4845)
★川辺邦弘『見知らぬ乗客』7/18~8/11グローブ座(Quarasエンタメ事務局0570-044-099)
★松本祐子(演出)、松角洋平『ピーターパン』7/22~8/3東京国際フォーラム(ホリプロチケットセンター03-3490-4949)8/29,30梅田芸術劇場(梅田芸術劇場06-6377-3800)
★小林勝也『オペラ・ド・マランドロ』7/25~8/2東京芸術劇場中ホール(東京音協03-3201-8116)8/8.9中日劇場(中日劇場052-290-1888)8/18シアタードラマシティー(キョードーチケットセンター06-7732-8888)8/21仙台電力ホール(仙台放送022-268-2174)
★鵜山仁(演出)、高橋礼恵『兄おとうと』7/31~8/16紀伊國屋サザンシター(こまつ座03-3862-5941)
★森さゆ里(演出)、頼経明子『Birthday』7/8~12下北沢「劇」小劇場(Pal's Sharer090-3546-4201(10:00~19:00))
★原康義『眉山』8/1~18明治座(明治座03-3660-3900)8/22~27中日劇場(中日劇場052-290-1888)
★清水馨『怪談 豊志賀』8/8.9三越劇場(三越劇場0120-03-9354)
★西岡野人『うわさの三国志』8/19~23R'sアールコート(劇団影法師0422-54-7770)
★かたお鷹『エルスール』8/25~31スズナリ(トムプロジェクト03-5371-1153)
★大原康裕、山田里奈『サマーハウスの夢』8/27~9/6俳優座劇場(俳優座劇場03-3470-2880)
★神保共子『朗読劇 夏の雲は忘れない~一九四五・ヒロシマ・ナガサキ~』8/1府中の森劇場ふるさとホール(東京労音府中センター 042-334-8471)8/3世田谷区民会館(世田谷地区労 03-3428-1234)
8/5川越市民会館やまぶき会館中ホール(朗読劇「夏の雲は忘れない」1945・ヒロシマナガサキ川越公演の会 049-224-9687)8/6豊島公会堂 (東京第一友の会 03-3971-9602)8/8星の森野外ステージ(音の道実行委員会 080-1259-7177)8/9桶川市民ホール((財)けやき文化財団 048-789-1113)8/11船橋市勤労市民センター(「夏の雲は忘れない」船橋公演実行委員会 047-422-6434)
★坂口芳貞『桜美林の三人姉妹』7/22~29桜美林大学プラネット淵野辺キャンパス内プルヌスホール(PRUNUS HALL演劇事務室042-704-7013)
★森さゆ里(演出)、山谷典子『夏の夜の夢』8/29~9/6調布せんがわ劇場(せんがわアクティ事務局03-3326-1377)

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by berurinrin | 2009-07-03 01:59 | 外部出演