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文学座6月アトリエの会『結婚』2

言葉を細かく分析するってこういうことなのかなぁと、四隅をつっつくような台詞がいっぱい(笑)
言葉を紡ぐ脚本家のイモリチカさんを演じられたのは、寺田路恵さん。
颯爽と歩く姿、ふと立ち止まったり、椅子にさりげなく腰掛ける仕草が、とっても綺麗!
第一声は、寺田さんの声からでしたが、しーんと静まったアトリエに
響く声の優雅さ・・・。互いに不本意ながらも紙袋を被ってトミオカイチローさん(林田一高さん)に
後ろからぎゅっと(笑)されるシーン。
何度も繰り返す内に、どんどん変貌する女性の姿にドキッとしたりして・・
やっぱり素敵な女性というのは、なんか一本ぴぃ~んとしたもの(なんて言ったらいいんだろう??)を、
心や体に持っている人のことなのかなぁ・・と、寺田さんの舞台のすらっとした後姿を見て思ってた私です。

そんな、キャリアウーマンのような素敵なチカさんの夫・イモリシンスケさんは
関輝雄さんでした。
職業は俳優という設定だけに、ちょっと不思議な雰囲気もあって、なんか面白い
ちょっとぽわんと無邪気に話す姿が私的にはツボで、天然系の突っ込みも可笑しかったですね。
ほのぼのとしたカップル・・・でもご夫婦のいきさつもちょっと複雑な問題があったり・・・
とはいえ、お尻をいっぱい蹴られて可哀相でした・・でも笑っちゃったけど(笑)
そんな関さん、本公演『ぬけがら』では、胃がしくしく痛む50代のお父さん・父3を演じられておられました。

インテリ風なトミオカイチローさんは、林田一高さん。
アトリエの会『数字で書かれた物語』にご出演でしたね。
死のう団の一員で、どちらかというといじられキャラでした。
みんなで輪になってボール遊ぶをしてるシーンの
何それぽっかーん(笑)とした表情忘れられませんもん(笑)
今回のイチローさん。わたしは一番不思議な掴み所のない人に思えました。
全てがスマートすぎて、ちょっと怖い。
でもプロポーズする時のはにかんだ笑顔は、とても素敵でした。
お茶を入れる時の優雅な手つき・・これまたかっこよかったです★

イチローさんにプロポーズされるのは、ワダモモエさんこと藤崎あかねさん。
舞台に登場された時「えっ、あかねちゃん?!」と、思ったほど
あかねちゃんのイメージが変わっていてびっくり、あっいや、すごく綺麗になりましたね。
ワンピースをひるがえして歩く姿、きらきらしてました(*^_^*)
『アラビアンナイト』では、姉を思う優しい妹のイメージが強かったのですが、
今回は、大人の洗練された女性と子悪魔的な魅力を併せ持つモモコさんを
時に色気を魅せながら演じておられました

そんなモモコさんの元・彼コクボケンジさんは、高橋克明さん。
危険な香りぷんぷんの克明さんでしたね。
あの冷たい眼差し・・本当にかっこい~い(笑)
乱暴な言葉を撒き散らしながらも、登場人物の中で誰よりも繊細な人物だったのかもしれません。
口紅』のスキンヘッドに眉なし(笑)のあきらさんとは、180度違うケンジさん。
しっかり髪も眉もありました・・あははっ
ちょいワル系を演じられる機会が多い克明さんですが、どれ一つ同じタイプにならない細やかさ・・
いったい克明さんの引出には、何百人の危険な男性が潜んでいるのか・・
また舞台で出会えることが、めっちゃ楽しみです。

シンプルで濃密な舞台・・・5人で紡ぐこのドラマは、きっと何度観ても、
違う感覚で心を惑わすそんな不思議な魅力に満ちている作品だと思います。
う.うっ、また観たい・・・。そんなたまらない気持ちにさせる芝居なのでした。
まだ、ご覧になられていなければ、ぜひ!!!!
by berurinrin | 2009-06-30 22:25 | 文学座観劇感想

文学座6月アトリエの会『結婚』1

文学座6月アトリエの会『結婚』 in 文学座アトリエ(6/27)

作   松田正隆
演出  高瀬久男

湖の近くの別荘。
トミオカイチローさん(林田一高さん)は、イモリシンスケさん(関輝雄さん)チカさん(寺田路恵さん)夫妻
を保証人にワダモモエさん(藤崎あかねさん)に結婚の申し込みをしようと
ここに彼女がやってくるのを待っています。
ところが、シンスケさんが、湖畔でボートに乗っているモモエさんと
見知らぬ男性姿を目撃したと告白します。
モモエさんが、別荘に到着してイチローさんが目撃した男性をモモエさんに質問すると
彼女は自分の恋人だと答え、結婚後も付き合いを止める事は無いと答えます。
プロポーズを受けたモモエさん。
そこへ、紙袋を被ったモモエさんの恋人コクボケンジさん(高橋克明さん)が彼らの前に現れます。
その手にはナイフが・・

実は、珍しい事に・・ばたばたでした(笑)
出掛け間際に、母の弟に当る叔父が御茶ノ水近くの病院に入院していると連絡を受けまして
動揺している母を安心させる為に、アトリエに行く前に寄って行く事にしました。
大学に勤めている亡き祖父に面影や話し方がよく似たこの叔父が、わたしは大好きなのです。
研究室にいる間に様子の異変に気付いた叔父は、職員の方々に助けられ病院に運ばれたそうです。
脳梗塞だったのですが、発見も早く麻痺していた手足もほぼ元通り、言葉も交わせるし
右手、左手と握手をして、握力も十分!「もう、心配させないで」と、思わず文句を(笑)
「今週は授業を休校しちゃったけど、来週は外出許可をもらって授業をする」と
「今月末は、学会でロシアに行かなきゃいけない」と、忙しいのはわかるけど・・
叔父の相変わらずの忙しさに閉口・・・まぁ、でも本当に元気でよかった・・・・ほっ。
毎日交代で学生さん達が叔父を訪ねて下さるそうで、そこかしこにお花が綺麗です。
と、叔父の側でふと時計を見たら17時15分!?えっ確か開演17時30分!!!!!!
「これから芝居?!優雅だね」って、優雅じゃない!!
駅までダッシュしながら母に叔父の様子を伝え、電車に飛び乗り信濃町に到着したのは
17時25分過ぎ・・・・。同じくアトリエ方向に走る。なんか見覚えある女性の後ろを走る走る(笑)
途中で、ヨリちゃんこと頼経明子さんにすれ違って「頑張れ!」とエールを受け、またまた走る(笑)

ぜぇはぁ!入り口でお当番の添田園子さん!
「うわぁ(ぜいぜい)お帰りなさい~!!(はぁはぁ)」と、言葉にならない言葉で
NYに留学されていた添田さんにお帰りなさいのハグハグ(ぜえぜえ)
「ただいま~」と、相変わらずお似合いの可愛いお洋服!
わたしは添田さんのセンスの良い着こなしがとっても好きです★本当に、かーいいんだもん。

と、思いっきり前置きが長くてすみません。
対面式で、真ん中に細長いシンプルな舞台。セットは、テーブルに椅子4脚。小さな棚に、ストーブ。
そして離れたところに椅子が一つ・・・

この狭くてシンプルな空間に、いくつもの時間軸が交差していきます。
確かに難解な作品。だからといって、いちいち細かく分析していくことを求めちゃいけないような気がします。
その時の自分の状態で、芝居の中の台詞の言葉を、まるで水辺のように両手を水底に浸し、
そっとすくい取って最後に残った、きらきらした小さな石の原石や貝のかけら達のような言葉を、
心に残してアトリエを後にするのも素敵な事かもしれません。
わたしは、チカさんの言葉・・・「同じ思いを言葉を費やすことによって、気持ちと言葉がズレていく・・」
あと、イチローさんの「人間も古代は、動物達のように吼えていて、吼え声の強弱から言葉が生まれた・・・」
そんな言葉のニュアンスにたまらなく惹かれました。
なんか、こうやってその時の自分の記憶だけの言葉ですが文字にしていくと
松田正隆さんのぴぃ~んっと、張り詰めて細やかで繊細な流れに、ドキッとします。

もっと心を落ち着かせて、ゆっくりこの時間軸に漂って飲み込まれて観たかったなぁ・・・・。
この感覚は、めったに味わうことの出来ない貴重な体験だと思います。
それにはこのアトリエのなんともいえない雰囲気が芝居とは又違った
二重の時間の流れを演出されているからなのかもしれません・・・・。

あっ、開演に間に合うように私の前を颯爽と走り続けた女性は、吉野実紗さんでした(*^_^*)
花咲くチェリー』コケティシュなキャロルを演じていましたね。
今は『かぐや姫』のお稽古中の吉野さん。間近でお会いすると、お人形さんみたい・・
本当に可愛い女の子です。
お互い間に合ってよかったねぇ(笑)と労いました(なんのこっちゃ!(* ̄m ̄)プッ )

さてこの日は、終演後に作家の松田正隆さんを交えたアフタートークが行われました。
そのレポートは、また近いうちに♪

6/20(土)~7/5(日) in 文学座アトリエ

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画像については事前に劇団の許可を頂いています。無断転載はなさらないで下さいね★
by berurinrin | 2009-06-29 23:02 | 文学座公演情報

コメディ・フランセーズ『神の曲芸師』

コメディ・フランセーズ『神の曲芸師』 in 銕仙会能楽研修所(6/28)

作   ダリオ・フォー
演出 クロード・マチュー
出演 ギヨーム・ガリエンヌ

結婚式で祝辞として、福音を引用して神の言葉を語ったフランシスは、聖職者から
「許しを得ずに勝手に福音を語るなど言語道断」死刑になると脅されます。
ローマ法王に謁見して活動の許しを乞う為、仲間達と巡礼の旅に出ます。
自分の信念を曲げずに、陽気で優しい言葉で語る彼に惹かれていくのは、貧しい人々だけでなく
鳥や動物達も彼の言葉に耳を傾けます。

♪ぶぅらざぁ~さん、あ~、し~すたぁ、む~ん♪という音楽が耳に残る
『シスターサン・ブラザー・ムーン』という映画を観たのは、学校のクリスマス会での事でした。
アッシジのフランチェスコの青春物語。水辺で女性に洗礼を授けているシーンが美しかったなぁ・・。
カトリック系の学校で6年間過した私は、聖人の中でもアッシジのフランチェスコが一番印象的でした。
祈りの言葉も慈悲に満ちていた覚えがあります。
その後、ミッキーローク主演の映画『フランチェスコ』も公開されて観ましたが、
ちょっと私的にはイマイチ・・・・だったかなぁ。
当時のパンフがすぐ探せてパラパラ~っと、いやぁ昔のミッキーロークってかっこよかったんですねぇ。

アッシジのフランチェスコが生まれたのは1181年。
イタリアのウンブリア・アッシジで生まれた彼は、とても裕福な織物商人の息子として生まれ
若い頃は放蕩息子だったそうですが、隣国のペルージアとの戦争で捕虜になり、捕虜生活を
送った後、開放され元の生活に戻っても、享楽生活に以前の楽しみを見出せなくなった
彼の心に映るのは、病人や貧しい人の姿だったそうです。
25歳の時、サン・ダミーノの寂れた教会で「私の家を修理せよ」という天からの声を聞き
活動を始めた彼を、とがめる父に対して全ての遺産相続と持ち物を破棄し、家を出てしまいます。
その後、フランシスコ会を設立し、教皇から彼を含めた仲間達十二人の巡回伝道師としての資格を
得て1219年までには、フランシスコ会は5千人の修道士を抱えるほどになったそうです。
会則は、喜びと愛に満ちた神への崇拝と清貧の誓い
その後は、清貧と謙虚心をさらに強調させたそうです。
けれど、死を迎えるまでの2年間、体は衰え、最後は目が見えなくなるという苦痛の日々。。。
死後二年で列聖されたそうです。

と、踏まえた上で、この『神の曲芸師』すごく楽しかったぁぁぁ
能楽堂でギヨーム・ガリエンヌさん演じるフランシスは、とてもピュアで軽やかな青年のよう
(実際は、ギョームさん・・そんな青年じゃないのですがf(^_^;))で、彼をからかう教皇の
言葉のとおりに、家畜の豚たちに福音を語り、そこで得る満ち足りた幸福感や
彼の言葉に鳥達が集う光景が、きらきらと浮かんできます。
この時の、鳥を表す手振りがとっても綺麗でした。。
小道具は、長いテーブルとイスだけ・・・
身振りも最低限の動きだけで、ひたすら言葉で語ってこられます。
時折、客席に問うように言葉を掛けたり・・特に声音を変えてるわけではないのですが
色んな人物が現れたり消えたり・・なんか魔法に掛けられたみたいに魅入ってしまいました。

能楽堂もコメディフランセーズも初めての体験でしたが、とっても新鮮!
入り口で靴を脱いで、畳にさぶとんの客席(段差があるので、負担がかかりません)は
日本人に混じって、フランス人の方も多くて、国際色豊かで、華やか~★
能気分も味わって、何気に新国立劇場『現代能楽集 鵺』(演出は、うふふっ鵜山仁さんです♪)
の予習をしちゃった気分でした。

6/28(日)のみ  in 銕仙会能楽研修所
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この写真「どーもすみません」て思えるのは私だけでしょうか(笑)
by berurinrin | 2009-06-28 23:10 | 観劇感想

対談:演劇とは何か?-クリスティアン・ビエとクリストフ・トリオー著『演劇学の教科書』邦訳出版記念

対談:演劇とは何か?
 クリスティアン・ビエとクリストフ・トリオ著『演劇学の教科書』邦訳(国書刊行会)出版記念 
                                in 東京日仏学院エスパス・イマージュ(6/23)

前回参加した日仏学院での『暴力と演劇サラ・ケインの『ブラスティッド』をめぐって』という
リーディングと講演会に続いて、フランス演劇特集ということで、このイベントに参加してきました。
本当は、その他にもいつもの無料のイベントが開催されていたのですが
平日の夜なもんで、仕事やら鑑賞会の方の担当の仕事やら風邪とか・・遊び(遊びかいっ)の都合があって
全部は参加できず・・職場の地元から飯田橋は、なかなかしんどい(><)
でも・・ぽわ~んとフランスの香りが漂う日仏学院の雰囲気、とっても素敵です★

とはいえ、毎回ながら・・ここでの講座は、レベルが高いっ!
まっ逆に難しいと、くそぉ~わかんじゃないじゃないかぁ~このぉ~と、勝気な性格に火か付くといくか
そんな状況に身を置くことが楽しくなってきたりしちゃって・・
一生懸命メモしたんですが、言葉のスピードやニュアンスの難しさにアップアップ・・。
後からノートを読んでも「これは文章かぁ?」「なんじゃこりゃ」だらけで、本当にヒドイ自分。
なので、いつも以上の勝手な解釈だらけだと思います。
「こんなこと言ってないじゃん」なんてクレームは言わないで下さいね。
さくっと、さくっと寛大な心で斜め読みして下さい。お願いします。

構内2階のエスパス・イマージュの入り口で2ヶ国語同時通訳器をお借りして
ふかふかの座席で通訳器を耳にはめるのに苦戦している間に、講座が始まりました。
『演劇学の教科書』の邦訳版が出版された記念ということで、
著者のクリスティアン・ビエさん、クリストフ・トリオーさん。
同書の後書きを執筆されたエマニュエル・ヴァロンさん。
そして邦訳の尽力をされた早稲田大学准教授・藤井慎太郎さん。
劇団黒テントを経て今年の3月まで世田谷パブリックシアター制作を努められた
松井憲太郎さんの進行での対談形式の講座でした。

2006年にフランスで発行された時、かなり話題になったという『演劇学の教科書』
邦訳には大変な苦労があったそうです。
藤井さんは、昨年1年間パリにおられたそうですが、滞在期間中半分以上
これに関わってしまったそうで、一番大変だったのはフランスの演劇用語を訳す時に
フランス語だと一つの単語が、日本語では、一つに置き換えられる言葉がなく
いくつかの言葉で表現しなくてはいけなくて、そんな言葉が山ほどあったそうです。

同じように、この『演劇学の教科書』の題名にあるル・テアトル=シアターに当たる日本語が
見当たらないそうで、日本語にすると一つの言葉で「演劇をする場」「上演そのもの」
と2つの言葉になってしまう・・それぞれ観客も言葉の意味を含んだ形で、理解している為に
日本とフランスの演劇における現状の対比として考えられた。と、おっしゃたのは松井さんで、
世田谷(パブリックシアター)でこれらの事を言い表す時には
「公共権として機能する劇場」と表現されたそうです。
松井さんは、この講座の為に急遽『演劇学の教科書』を読破したそうです。すげー
実は私も前日に購入したのですが、700P位あって、それも2段で書かれていて、重くて・・
片手で持て読めましぇん・・・。でも読んでますよ!必死で(笑)バス停で、バスを待つ間・・・
丁度、会社の後輩から借りていた文庫本「トワイライト」(←吸血鬼と人間の恋のお話。これが
意外と面白かったです。)を読み終わったばかりだったし

松井さんが、世田谷パブリックシアターの以前に在籍しておられた「劇団黒テント」というのは
1960~70年代アングラと呼ばれる実験的な前衛芝居を上演する劇団。
突出した形で演劇と政治を考えつつ演劇製作をされておられたそうです。
わたしは、拝見したことはありませんが、去年、東工大での鵜山仁さん♪きゃぁ(←つい反射的に!
う~ん会いたいっ!!・・すいません)の講座のなかでも、演劇の流れの中に出てきた劇団でした。

で、今回の対談は「政治と演劇」が大きなテーマとなっておりました。

藤井さんは、演劇を文化・芸術の枠に収めず、けれども文化・芸術である演劇と時代時代の政治と
切り離す事は出来ない・・と、おっしゃいます。
たとえ、作り手が(政治を)意識しなくても、政治的な意味を含む場合があり、
また含んでいる場合があるそうです。

ということで、クリストフ・トリオーさんエマニュエル・ヴァロンさんクリスティアン・ビエさんが
それぞれ20分くらいのスピーチをして下さいました。

トリオーさん
20世紀から後半にかけて、演劇は、さまざまな権力を持っていたそうです。
それは「人々を開放するもの」としてのツールとして、活動家としての演劇、戦う演劇、社会に介入
したい演劇・・それらは、主にブレストの影響があったといいます→フランス風ブレスト主義。
60年代から70年代にかけて、政治的に現実的に効果があったそうで、政治的に分析し
観客に理解させることで、さまざまな支配(政治)的な考えに対立してきたそうですが
現在は、効果が薄れ演劇自体がマイナー化してきたとおっしゃいます。
今まで社会に影響してきた演劇でしたが、他のメディアの発達に押しやられた形となり
民衆に向って発信していた演劇が、国のシステムに取り込まれていったとおっしゃいます。
世代の交代や政治的なメッセージをする事による批判やそれ自体の危機感。
イデオロギーは衰退し、過去と同じやり方ではいけない。
これらは、フランスだけではなく世界的な現象であるそうです。

ヴァロンさん
現在は、社会においてメディアが権力を持った為に、権力が複数存在する状態であるとおっしゃいます。
メディアと競争するだけでなく、さまざまな言葉の側面を取り、新しい手法の中で
演劇の別のスタイルを見出さなければいけないとおっしゃいます。
戦後から現代にかけて、政治的な表象ということで
公立な演劇は、どんどん整備されていくにつれ、どんどん制限されていく・・それに反発する形で
又、新たな実験の為のさまざまな試みが行われる・・・
その場として、フェスティバル、演劇祭が重要であるとおっしゃいます。
何が今、演劇の世界で重要か?演劇全体をとらえ直す必要がある。
もっとも演劇で何ができるか?何を望むのか?
演劇と政治は切り離せない、ながらも
観客は、演劇に対して直球な政治的なものを求めてはいない・・・・。

ビエさん
開放を行なう演劇という事を、2つの作品を例にとって、映像を使いながら紹介して下さいました。

2006年ベルギーの劇団の作品。(題名は聞き流してしまいました・・)
舞台は、アウシュビッツ強制収容所。囚人姿のユダヤ人が看守に撲殺され、その死体を囚人服を着た
ユダヤ人がリヤカーに乗せられ何処かに運んでいるシーン。
よくみると彼らは人ではなく人形達です。小さな小型カメラで人形達を映し出し
観客はスクリーンで、目撃者の様にこれらを観ることになります。

告発のするための演劇であり、怒りや憐憫だけではない
また自己主義になってはいけないとおっしゃいます。

もうひとつは、『ルワンダ94』
TVキャスターがルワンダに取材に行って、事件を理解していくというお話のようですが、
これはルワンダで起こった紛争で、フツ族がツチ族に対して行なった大量虐殺の事件。
元を正せば、ヨーロッパ諸国の植民地の問題から起こっていて、
演劇によって、過去の我々の罪を理解させていく真実・・
そして死者に対するオマージュであり、政治的なものであるといいます。
この作品は、ベルギー、パリで上演され、紛争が終わって10年後(2004年)なんと、
ルワンダでも上演されたそうです。
芝居は、まず一人の女性が20分程、観客を前に体験した出来事を話します。それは
告白であり証言を語るそうです。
ヨーロッパで上演した時は、観客は芝居としてこの演劇をとらえたそうですが
映像は、ルワンダでの上演でのシーンでした。
女性が語り終えたとき、観客席は嘆きの声と号泣の嵐・・その異様さにびっくりしました。
・・全ての観客が泣いていたそうです。
モノローグが終わると、静かに生演奏が始まりました。音楽は民族音楽のようです。
彼らにとって、この作品は10年前の自分の姿を映し出す儀式に近い行為だったそうです。

2時間の予定が20分位過ぎても、まだ話を聞いていたい・・わからない事だらけなのに
何か感じていたい・・そんな講座でした。

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読み進めると、面白いですよ。
舞台の初日、舞台の幕が上がる時、観客のわたし、作家のわたし、演出家のわたし
役者のわたし・・・いろんな立場のわたしの視点が描かれていたり・・・観客を含めた演劇の
書物という感じです。もし、興味がありましたら★わたし当面持ち歩いていますから(笑)
by berurinrin | 2009-06-27 01:08 | イベント

Bubb'ys横浜に行って来ました♪

先週の話ですが、会社の若手(わたしも組合員なので一応!(* ̄m ̄)プッ )5名で
Bubb'ys横浜」にいってきました。
「Bubb'ys」の本店は、NYにあります。
NYといえば、オペラ鑑賞の師匠だちょん先生が、NYに留学中!
そう、だちょんさんのブログにこの「Bubb'ys横浜店」の事が、書かれていたので
会社の人たちに付き合ってもらったワケです。
みんな美味しいもん好きな人たち・・とはいえ男性は営業なので忙しいので
最低月一回は、この店行きたい!と場所を決めて食べに行きます。
ちなみに来月は、カレーを食べに行く予定です。横浜は美味しいお店がいっぱいです

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ディナーは、←こっちから、カフェの入り口↓もあります。
カフェでは、パイやケーキのテイクアウトもあります。
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このお店で有名なのが、パイ・・これは、シェパードパイ!
聞いたことある名前ですね(*^_^*)
そう・・『花咲くチェリー』で、イゾベル役名越志保さんが、
キッチンでコネコネしていたあのパイ!迷わず選びました。
羊の肉が、ガツンとくる・・なかなかインパクトのあるパイでした♪
美味しかったです。
添え物は、2種類選べて、ほうれん草のソテーとマッシュポテトをチョイス
マッシュポテトは、ちょっととろとろぉ~って・・微妙な感じ

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これは、同僚のキー君がオーダーしたビーフチョップステーキ、スペシャルグレイビーソースで!
皆で味見を♪
やわらかいお肉で美味しかったです。











すっご~く美味しい!って程ではないんですが(シズラーの方が美味しいかも??)
まぁ、2年間の限定のお店なので、よかったら・・普通に美味しいです(笑)
店内の内装は凝ってますのでNY気分は味わえますよん(*^_^*)

さて、リンクを追加しましたMake'Em Laugh
今年、準座員に昇格された演出部所属の西本由香さんのブログです!
西本さんは、昨年サイスタジオでの勉強会『ディスコロス』の演出をされていました。
役者さんとは、ちょっと違う芝居との向き合い方や考え方が、そしてシャープな言葉(笑)
素敵です★
実は、まだ一度も直接お会いして言葉を交わしたことがなのですが・・・ぜひ、会ってお話したい人です!!
by berurinrin | 2009-06-24 23:04 | 日常

『暴力と演劇サラ・ケインの『ブラスティッド』をめぐって』

『暴力と演劇サラ・ケインの『ブラスティッド』をめぐって』
                              in 東京日仏学院エスパス・イマージュ (6/16)

日仏学院では、フランス演劇特集ということで、現在色んなイベントを提供して下さっています。
やっぱフランス好きなので、時間が許す限り参加したいなぁと
何より無料という講座が多いのも魅力だし♪フランスの香りが漂う構内は、とっても素敵・・
イスの座り心地も良いですよん。

さて今回は、静岡芸術劇場主宰でのダニエル・ジャンヌトーの演出による
サラ・ケインさん作『ブラスティッド』の上演を記念した、講演・朗読会が行われたので参加してきました。
サラ・ケインさんは、4作品の戯曲を残して若くして命を絶ったイギリスの劇作家。
青年団+文学座自主企画公演で上演された『パイドラの恋』もサラ・ケインさんの作品です。

サラ・ケインさんのデビュー作となったこの『ブラスティッド』は、
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を題材に、ジャーナリストとその恋人の居るホテルの一室に
突如爆風が起こり、目の前に兵士が現れ、戦場に巻き込まれていくお話。

初演は、1995年イギリス。その激しい内容で賛否両論が起こったそうです。
演出のジャンヌトーさんは、初演の『ブラスティッド』をご覧になったそうですが、
好きになれなかったそうで、2005年コメディフランセーズでこの演出した時に
改めて、テキストを読み直すことで、彼自身の何か心の変化が起こったそうです。
それまで、演劇のリアリズムをさけていたとおっしゃるジャンヌトーさん。
「時に演劇は、架空の経験をもたらしそれは現実の経験と同じ位影響されやすい」

この作品の構成の中には、暴力が中心にあるそうですが
テーマは「愛」だそうです。
暴力によって、何か明らかになる「愛」の経験とはなんなのか?
神話のようなものを追求するゆえに、悲劇となってしまうそうです。
というのも、兵士は天使のイメージだそうで
天使は破壊もするが愛情も持ち合わせている・・私のイメージの天使には「破壊」という言葉が
ピンとこなかったのですが、西洋では、天使の解釈が違うようです。
1時間程、ジャンヌトーさんのお話があってから
出演者の阿部一徳さん、大高浩一さん、布施安寿香さんが
『ブラスティッド』の第3場をリーディングして下さいました。

この作品は、中年のジャーナリスト、その恋人の女性、そして兵士の3人芝居です。
ホテルの一室に兵士が現れて、女性が逃げ出し、ジャーナリストと兵士が対峙します。
そこからリーディングが始まりました。
兵士は、今までの彼と仲間達で行なった戦争という名の下で行なった蛮行を
ジャーナリストに語り、記事にしろと詰め寄りますが、ジャーナリストは、そんな話は
読者が求めていないと拒絶します。その反対に平和な国の下で行なわれてる犯罪を例えて語ります。
それも読者が求めるような・・ひどい内容の・・
兵士は、彼の恋人だった女性とジャーナリストを重ね合わせ
ジャーナリストを脅し乱暴し、その眼球を食べてしまいます・・・・・。
と、リーディングは15分位でしょうか。
すごい内容です。できるだけ綺麗にまとめたつもりですが・・ふぇ~ん。
何がキツかったって、兵士の語るおぞましい話・・それは、すべてボスニアで起こった真実の出来事。
そしてジャーナリストが語る事件も当時のイギリスで起こった事件だそうです。
どれ一つ聞いてもまともな同じ人間同士が出来る事じゃない・・・武器を持ったものと持たないものの
強者と弱者の立場・・・戦争とは、ここまで人間を狂わせてしまうのでしょうか?!

また、出演者3人がシェイクスピアの『リア王』より
息子エドマンドに裏切られたグロスター卿が、リア王の娘リーガンの夫コーンウォールに
両目を抉り取られるシーンをリーディングして下さいました。
暴力とは、愛を語る芝居と同様にギリシャ悲劇、シェイスクピアなど古典の時代から
あったとおっしゃいました。

この作品を観る機会がないので、作品の感想やジャンヌトーさんの語った暴力の中に愛の片鱗さえも
感じる事はできませんでしたが、演劇を通じて、現実を知る機会があれば
どんな辛い事実でも見据える勇気を持って生きていたいなぁと思ったのでした。
今回は、かなりショッキングの内容で、メモを取ってはいたのですが
なんか全然言葉になってなくて・・内容もちょっと辛かったんで、なんかUPすべきか悩んだんですが
でも・・うん。まぁ、頑張ってます!

2009年6/13、14、20、21 in 舞台芸術公園・稽古場棟「BOXシアター」上演されました。
by berurinrin | 2009-06-21 19:02 | イベント

『東京原子核クラブ』を終えて

無事に横浜演劇鑑賞協会の例会・俳優座プロデューズ公演
『東京原子核クラブ』の行事全てが終了いたしました。
最後に担当委員が、まとめのレポートを提出するのですが
初めて私に依頼が・・
まぁ、なんとかブログでの観劇感想の内容をちょっと引用したりしながら仕上げてみました。
会員の皆様には、次回例会・こんにゃく座『フィガロの結婚』の時にお配りする
幕間(まくあい)に載っていると思いますので、ご笑読して下さればって事で・・

****

「東京原子核クラブ」担当運営委員のまとめ
お疲れさまでした!!
担当サークルの第一回目の打ち合わせが行なわれたのは、
まだ寒さが残る3月初旬の事でした。
俳優座プロディースの制作のHさんをお迎えし、俳優座劇場の創立当初のお話から
現在に至る過程をうかがった上で、打ち合わせの参加者の方から、
担当になったきっかけを伺ったのですが、驚いた事にすでにご覧になっている会員も多く、
「作品が好きだから担当になった」という声が幾つもあって、
心強い気持ちで、例会の日を待ち望んでおりました。
『東京原子核クラブ』今回は、横浜公演から地方巡演にスタート!
と、いうことで初日を前にゲネプロ(舞台稽古)がありました。
初演、再演、そして今回とキャストが変わった座組み・・・
青少年センターホールの横長の舞台に「平和館」のセット・・・
胸を張って勧めたこの作品・・・会員さん達の目にどう映るんだろう?
瞬発で頭をよぎった不安は、全て杞憂だとわかりました。
例会期間中には、バックステージ見学、夜の交流会、そして昼間のロビー交流会。
沢山の会員のご参加で大変盛り上がりました。
夜のまとめ会では、参加人数が少なかったのでざっくばらんな座談会形式で
短い時間ながら様々な意見交換が出来ました。
相変わらず携帯電話やビニールの音の問題が出ましたが、会員同士の思いやりの
姿が嬉しかった(会員手帳の折り目、アンケートの仕分け等)と、報告がでました。

「この戦争は負ける。だから死んじゃいけない」
この戦争は意味がない・・わかっていながらも戦争への流れに抗えない彼ら・・
「出来ないこと」を「出来ない」と、わかっていながら言えない研究者たちの苦悩・・
色んな伏線が見え隠れする素晴らしい戯曲と素晴らしいキャスト。
変わる世の中に飲み込まれて、生と死に隔たれながら生き抜く彼らの姿
眩しくて愛しくて、愛しくて・・・。

これから廻る各地で、きっと大きな笑いと大きな感動をお届けされることだと思います。
例会期間中、至らぬ担当ではありましたが、ロビーで見聞きする会員同士の助け合いや
思いやりの姿勢にどんなに助けられたことでしょう!ありがとうございました。
お手伝いする鑑賞会独自のアットホームな雰囲気に、自然に笑顔がこぼれる・・
そんな中で無事に『東京原子核クラブ』の例会が終了いたしました。
改めてありがとうございました。

*****

さて、次の担当演目は7月こんにゃく座『フィガロの結婚』です!って
なんで無謀にも連続して担当になってしまったんだろ自分?!相変わらずアホです(><)
by berurinrin | 2009-06-20 22:56 | イベント

こんな季節がやってきました・・・

虫が・・・・。また、今年の夏も蝉をむしゃむしゃ食べちゃったり
コガネムシを食べて吐き出しちゃったりするんだろうなぁ・・・それもベットの上で・・・
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ベランダでキャッチした虫を咥えてベットの上に放して、これからいたぶってやろうとする茶りん君です。
このちょい!としようとしている手が可愛い★
猫を飼ってる人ならお解かりだと思いますが、猫の前足の肉球は匂いがあるんですよ。
“ちょっと湿った草”の香り~わたしは、この香りを嗅ぐのが大好きです。
猫達は嫌がりますが・・・肉球を触られるのダメみたいですね。
肉球のぷにょぷにょ感も大好きですが・・・(笑)

さてその後、茶りん君を片手で押さえ、虫を手のひらに乗せて(><)おそるおそる外に放ちました。

大分、体調も治ったはずなのに、また熱が・・
パソコンの横には母からもらったPREMIUM M●ALT'S(いつもは、安くて美味しい♪「のど●し生」)
薬をビールで流し込んで(爆)
UPしたいネタがいくつかあるのですが、明日も予定が入っているので
また後日~今日は、愛猫ベルと早めに休みます。
メールの返事も滞っていてすみませんm(_ _)m 週末には絶対!!します
by berurinrin | 2009-06-19 22:33 | 日常

unks第一回公演『キンジテ』

unks第一回公演『キンジテ』 in しもきた空間リバティ(6/13)

作・演出 斉藤祐一

映画作りたい!そんな千葉公武さん(西岡野人さん)は、居酒屋で知り合った上杉みちるさん
上川路啓志さん)の言われるがままに、上杉さんの居候先のマンションに同居を始めます。
マンションの家主は、AV女優・安野雫さん(上田桃子さん)。
安野さんのマネージャー出川さん(中村彰男さん)や千葉さんが在宅で内職を始めた
会社の滑川真男さん(斉藤祐一さん)一風変わった人たちの間に挟まれながら
居候の立場で、家事等の世話をしながら安野さんに尽くす千葉さんですが、
すっかり嫌われているようです。
唯一、安野さんが心を許す同じAV女優・桜田舞さん(青海衣央里さん)がトラブルを起こし・・

2005年夏の試演会『僕と幽霊とサルビアの女』、2007年青年団との自主企画交流シリーズ 
『その行間まで、100km ~東京T区母子餓死日記を読む~』そして『キンジテ』と発表されている・・
そんな斉藤祐一さんってば・・・(笑)着眼点が鋭いっていうか、怖いっていうか
くりくりお目目ぱっちりのかっこいい風貌からは、まったくもって想像つかない独自の世界を
お持ちのようで・・、そしてコスプレ好き(笑)今回もここまで見せちゃって良いのでしょうか?
斉藤さんのファンの方には、刺激が強かったのでは・・。わたしもびっくりしたぁ(爆)

生きていくことはやっぱりとても大変な事で
その為には、自分がやりたくないことを時にはしなくちゃいけない。
でも、そんなやりきれない生活の中でも、何か小さな喜びやささやかな幸せ、
やりがいを見出すことが絶対できるはず・・そんな、温かいメッセージを受け取りました。
なんだが訳がわからないシチィエーションの中で、ごちゃごちゃになりながらも
観終わると、意外(笑)とすっきりした気分で会場を後にする事ができました。
頭の中には「喜んでぇ~喜ばれてぇ~」が、リフレインしていましたけど・・!(* ̄m ̄)プッ

遅くなりましたが、unks結成おめでとうございます!!
若手座員の方々でユニットを作って創作活動されるなんて、本当に素敵な事だと思います。
作品の内容には、賛否両論あると思いますが、せっかくの作ったユニットだから
冒険大いに結構じゃないですか!!ね(*^_^*)
私たちは、若い彼らの発表の場を温かく見守っていくことが大切で
彼らに続いていくであろう後輩達の活動の場を造っていける足掛かりになると素敵だなぁと思います。
ちっぽけな私に出来ることは、観ることしか出来ませんが
第2弾、第3弾と、ガンガンいってほしいなぁ~と、これからも心から応援したいと思います。

6/12(金)~14(日)まで in しもきた空間りばてぃ
by berurinrin | 2009-06-17 00:50 | 観劇感想

文学座公演2009『ゆれる車の音ー九州テキ屋旅日記』

『ゆれる車の音ー九州テキ屋旅日記』 in 三島市公会堂(5/31)

作   中島淳彦
演出 鵜山仁

宮崎県、油津。乙姫神社のお祭りの前日に現れた黒い車。
車から出てきたのは、金丸重蔵さん(角野卓造さん)妻の敏子さん(塩田朋子さん)
娘の真弓さん(栗田桃子さん)。
車一つで国内中を渡り歩きテキ屋を生業としているこの金丸一家は、
20年前までは油津一帯を仕切っていましたが、
上原丈太郎さん(かたお鷹さん)率いる愚連隊に
彼らの故郷である油津を追い出されてきたのでした。
今、重造さんは故郷のショバを取り戻す為に戻ってきました。
それは病に倒れた父の悲願であったのです。

ゆれる車の音ー九州テキ屋旅日記』←(リンクは初演のバージョンです)
今回は、一人キャストが変わって
テキ屋に憧れるスーパーの店員・大田川宏君が
植田真介さんから松尾勝久さん。舞台稽古で拝見した時は、
もう一歩腰が引けていた感じがしなくもなかったのですが
いつも一緒に居る田畑千代子さん(太田志津香さん)との相性もばっちり★
新たなカップル・コンビも最高に面白くて楽しくて楽しくて爆笑しながら拝見いたしました。
確か、この作品は中島敦彦さんがアテガキで書かれたはず・・なのに、俳優が変わっても
作品の面白さは色褪せない・・その上、観る度毎にバージョンUPもされちゃって(笑)
文学座の人材の豊富さ、俳優達のレベルの高さが、何度も拝見しても飽きることなく
その都度新鮮に感じられるのでしょうね!

で、三島市公会堂です。
大きな会場です。ちょっと台詞の声が割れるかなぁ・・音楽はとてもクリアに聞こえるのにぃ
ちょっともったいない気が・・でも、交通の便も良いし、観やすい会場でした。

先日、本社の同僚に「あさっての夜ってヒマですか?」ってメールを送ったら
「寂しいの??? どうしたの?」って返事が来ました。
「さみしくなんかないわぃ(泣)」と返事を入れましたが・・
本当は、ただの飲み会の誘いだったんですがね。
(後から、もっと早く言えと、文句を言われましたが・・)
その人は、実は鳥が苦手。でもその時点で
すでに焼き鳥屋さん(それもめちゃめちゃ美味しい神田のお店です)
を予約していたので、お店の名前を言ったら、即効、断られそうだったので・・あははっ

でも、気の置けない仲間との飲み会はやっぱ楽しいもんです。
と、その焼き鳥屋さんに久しぶりに行ってきましたが
狭い店内は、会社帰りのスーツ姿の男性がほとんどを占め、体をぎゅうぎゅうと
くっつきあいながら、仕事の話や家庭の話や色んなもろもろの話で盛り上がってって・・
そして、亡くした同僚の思い出話まで・・
それは、何年経過しても心の疼きが治まる事が出来ない位つらい思い出だけど
少しずつ、ぽつりぽつりと当時の事を口に出せるようになってきた気がします。
それも私たちは、それぞれ立場が違ったので・・・ほんと色々ありました。

この作品を拝見するたびに、その時その時の色んな出来事を思い出しては
楽しかったり、辛かったり、苦しくなったり、泣いたり、笑ったりっと
一人で大忙しになっちゃうんですが
ノスタルジーというか、もっとバタ臭い感じもしなくもないのですが
自分の中で抱え込んでる色んな思いを思い出に変えてくれる不思議な力を持ってる気がします。
私にとって、この作品は癒しの効果があるようです。
まっ・・ぶっちゃけ、大好きな作品です。

今年の前半期の地方巡演も無事に千秋楽を迎えられたそうです。
後半期の地方巡演は、京都からと伺いました。
まだ、日程の調整はしていませんが、どこぞの会場で
その時点で抱えてるであろうホットな悩みを、ゆれる車の荷台に載せて
癒されてこようと計画中なのでした。

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by berurinrin | 2009-06-15 22:51 | 文学座観劇感想