<   2009年 04月 ( 16 )   > この月の画像一覧

椿組公演『ささくれリア王』

椿組〇九年4月公演『ささくれリア王』 in ザ・スズナリ(4/25)

作・演出 阿藤智恵

結成10周年公演を迎える劇団・ささくれ団の記念公演は、シェイクスピアの「リア王」を題材とした
『ささくれリア王』!座長の笹木友晴さん(田淵正博さん)の力作です。
ところが初日の1ヶ月前・・主役を演じるはずの俳優が、出演できなくなるというアクシデント。
一度は公演を中止する事を宣言した笹木さんですが
ある日、稽古場を貸してくれている中島運送(株)の会長さん・中島和郎さん(外波山文明さん)が
昔、大好きだったという新国劇・国定忠治の一場面を演じてる姿を見て、
中島さんに主役をやってもらうように頼みます。

シェイクスピアの作品の中で、『リア王』はわたしのお気に入りの一つ。
お気に入り・・なんておこがましいのですが、好きなんですよ。
愛する娘の真実の言葉を理解できなかった・・お馬鹿で癇癪餅で我儘なダメダメ親父(笑)
リア王ですが、そんなひどい王様でも
同情せずにはいられない程の過酷な運命が次から次へとざっぷんざっぷんと、彼を襲います。
そんなリア王を演じることになった芝居好きの中島さん。
会長とは名ばかりで、すでに全ての決済権は娘婿が握り、自分の存在価値を失いつつあった中島さん。
顔を合わせると、喧嘩になってしまう娘との付き合い方も、ぎこちないものに・・
きっとそれは、娘さんも同じ事。
お互いを思いやろうとすればするほど、こんがらがっていく不器用な人たちです。
家族の反対を押し切り劇団・ささくれ団いに入団した中島さん、座員達と関わりながら
いつしかリア王と自分自身が重なり合っていく姿を、ぶきっちょにとっても丁寧に
でも気がつくと、今まで見守っていたささくれ団はじめ観客の私たちが逆に中島さんに
見守られているような包みこまれているような温かい雰囲気に・・人徳ですね。中島さんの(*^_^*)
そして中島さんの見つめる奥さんの優しさにじーん。

とはいえ、弱小劇団で、売れない役者で、仕事やバイトをしながら深夜まで稽古を続け
不安と戦いながら、ついつい飲ミニケーションで、ポロリと本音を語る彼らの姿は、本当にいとおしいです。
好きな事を生業に生活をしていくことは、大変な事だけど
それでも目を輝かせて、劇中劇で演じてる彼らの二重の姿は、美しいなぁと思いました。

文学座からは、亀田佳明さん。ひゅーひゅー♪
黙っていても体から気持ちが伝わってくる・・そんな亀田さんの横顔ヤバイです(笑)
亀田さんの横顔・・見惚れるほどに美しいです。
でもって亀田さんが演じる劇中劇のエドマンド。かっこよすぎです。
私生児として生まれ、親を恨み、兄を罠にはめて、リア王の二人の姉から愛されて
戦争で捕えたリア王とコーディリアに刺客を放ったり、悪行三昧の末
結局、兄に殺されしまうエドマンド。最後は、良い人で死のうとしますが、それは報いられずに・・。
コーデリアを演じる若い女優・土岐恵(今井夢子さん)さんが、わかっていながらも焼餅を焼いちゃうほど
どきどきするラブシーンもあったりと・・まぁ、それはそれ(笑)劇団内恋愛中ですから
彼女は若いですから・・・って。。おそろいのピンクのぼんぼんが、のろけた二人ですね。
それも可愛いカップルで素敵です。
でも、亀田さんの劇中劇じゃないエドマンド役、めちゃめちゃ観てみたくなりました。えへへっ

毎回拝見する度に、私たちを惑わせながら色んな作品を魅せて下さる阿藤さん。
今回阿藤さんが魅せてくれた世界は、芝居を好きな人、芝居が好きな人
どうして芝居が好きなんだろう?どうして芝居を好きなんだろう?
そんな観る側、演じる側のそれぞれの気持ちを優しく察してくれてるような
二つの世界感を、小さなザ・スズナリの空間の中で融合させてくれた芝居に対する愛情物語。
そんな愛情のおすそ分けを頂いたような気分になりました。

4/24(金)~29(水・祝)まで in ザ・スズナリ
by berurinrin | 2009-04-29 01:28 | 観劇感想

unks第一回公演『キンジテ』のお知らせ

unks第一回旗揚げ公演『キンジテ』のお知らせ

作・演出 斉藤祐一

出演 上田桃子、斉藤祐一、西岡野人、上川路啓志、中村彰男(以上、文学座)
    川原京((有)BINGO)、青海衣央里(東京タンバリン)

日時 6/12(金)~14(日)


於  しもきた空間リバティ

前売開始予定  5/2(土)

          
入場料  日時指定・全席自由席2.500円(前売・当日共に) 

企画・制作 unks
         

チケット取り扱い及びお問い合わせ unks公式ページ   

unks(アンクス)とは、文学座所属の上田桃子さん、亀田佳明さん、斉藤祐一さん、乗峯雅寛さん
が企画構成するユニットだそうです。
4人ともそれぞれ非凡な才能を持ち、実力を積み重ねてこられた方々です。
ぜひぜひ旗揚げ公演が成功するよう応援していきましょう!!
by berurinrin | 2009-04-25 23:26 | 外部出演

『ジェラール・フィリップへの愛ゆえに』+『ジェラール・フィリップを讃えて』(歌)

ギィ・フォワシィ・シアター『ジェラールフィリップへの愛ゆえに』 in シアターX(4/21)

作   ピエール・ノット
翻訳 真知子・Raveau
演出: 平山勝

ジェラール・フィリップに憧れて、ジェラール夫人と呼ばれたいがために夫(山下裕士さん)
と結婚した妻(Lindaさん)。
夫はド・ゴール将軍に心酔し、二人はそれぞれ生まれてくる子供に夢を託します。
生まれた赤ちゃんは男の子。ところが生まれつき両手が不自由でした。
しばらくして夫は、事故で亡くなり
フィリップ(高橋一久さん)と名前を付けられて、成長した息子は、
ある日、家を出てサーカスの一団に身を寄せます。

先日の『「舞台人、ジェラール・フィリップ」を讃えて』に引き続き、日仏会館では
『コメディーフランセーズの今昔』という題目で、コメディーフランセーズの事務局長をされてる
ピエール・ノットさんの講座がありました。レポートはまた後日・・・♪
ノットさんの作家として『ジェラール・フィリップへの愛ゆえに』・・。やっぱ観といた方がいいのかなぁと
時間の都合がついたので、拝見してきました。
前回、日仏学院での講座の時も、ノットさんの作品『私もカトリーヌ・ドヌーブ』が上演されてのですが
これは未見なので、今回が初めて触れるノットさんの作品です。

初日だけに客席は日仏交流というか、日本語とフランス語が混ざり合って賑やか~
日曜日に同じものを上演したフランス版サンールイ・サンークレーマン高校の
演劇部の生徒達も観劇されていて、言葉は違えどコミカルなシーンでは爆笑が起ったりと
楽しそうにしていました。
芝居をされてるだけに、彼らの観劇マナー良かったです。
今更ながらですが・・彼ら高校生達の上演も観たかったなぁと思いました。
まぁでもそれは日本語版を観た後だから言えることですが・・

台詞は、かなり洒落っ気があるというか、周りくどいというか
もったいつけたような韻を踏んだような長台詞が多いので、
聞いているのは大好きだし、気持ちが良いのですが
それを演じる日本人の俳優が今一歩、まだ完全じゃないかなぁ・・と、ちと残念。
まだ台詞が自分の中で消化されてないだけに起こってしまうミスも多く・・う~ん。
場面転換もブツ切れで、もうちょっと余韻があってもいいのでは・・
長い台詞を云いながら、身振り手振りで日本人には全く体に馴染んでないジェスチャーを
するのにもちょっと無理が・・・。
と、文句ばっかり云ってますが・・・
でも、フランスの今の演劇に触れる良い機会です。
新鮮だし色んな刺激を受けました。やっぱ、素敵です。

さて、10分間の休憩をはさんで始まったのは、シャンソンライブ

『ジェラール・フィリップを讃えて』(歌)

作詞・作曲 出演:ピエール・ノット
       出演:マリー・ノット
編曲・演奏 真知子・Raveau

ジェラール・フィリップの過去の画像を映しながら
ピエールさんとマリーさんご兄妹が真知子・Raveau さんのピアノに合わせて
振りを付けながらコミカルに時にしっとりと、シャンソンを数曲歌われました。
客席に居るフランスの方々は、めちゃめちゃウケてました。
そりゃーね。歌詞がわかるかもしれませんが・・ぶちぶち
もー、なーんもわかんね(><)・・・汚い言葉で失礼しました。
でもね、でもね・・せめて字幕や曲紹介とかしてくれたら良いのに・・・
わたしのシャンソンの知識は、1曲に1ネタありの梅ちゃん(笑)がすべてなので・・・(スルーして下さい)
それにしてもピエールさんってば、本当にマルチな方ですね。

と、こんなに文句を言ってしまいましたが・・・
結構・・いや、かなり好きな世界なんですよ。だからあえて、突っ込みさせて頂きました。
本当にダメだったら感想upしませんからっ!!!

4/21(火)~26(日)まで  in シアターX 
by berurinrin | 2009-04-23 23:10 | 観劇感想

文学座有志による自主企画<コント上演の会>

文学座有志による自主企画<コント上演の会>
『不条理コント 傑作8~10編!』のお知らせ
(新人劇作家+別役実)x役者による 小劇・笑劇・衝撃の喜劇 連続発射!!

   
日時 6/6(土)~9(火)まで  

企画・構成 藤原新平

戸井田稔、脇田茂、高瀬哲朗、得丸伸二、今村俊一、鈴木弘秋、岸槌隆至
細貝光司、清水圭吾
片淵忍、北村由里、頼経明子、永川友里、下池沙知

於  文学座新モリヤビル1F 

前売予約開始 5/8(金)  
           
入場料 全席自由予約制 3,000円

文学座  TEL.03-3351-7265(10:00~17:30日祝を除く)

主催 コント上演の会

協力 文学座企画事業部

いったいどんな感じに仕上がるのか???すごく楽しみな企画ですね。
別役実さんといえば、藤原新平センセ★の最強コンビですね。
お芝居?コント?どーなってるのでしょう
これは絶対に観なくっちゃですね!!
by berurinrin | 2009-04-22 23:11 | 文学座公演情報

らくだ工務店第16回公演『日曜日の使者』

らくだ工務店第16回公演『日曜日の使者』 in 下北沢OFF・OFFシアター(4/18)

作・演出 石曽根有也

c0023954_2140428.jpg


日曜日の幼稚園のとある年長さんのクラス。
子供達に見せる、楽しい思い出作りの為の出し物の打ち合わせに
父母達が集まってきます。
バンドや影絵、劇・・と、色んなアイデアが浮かんでは消え
その間にも大人の事情で、ことある毎に衝突が起こります。
卒園と共に結婚退職される安西みどり先生(瓜田尚美さん)も、毎回起きる父兄の
揉め事に疲れているようです。
長い話し合いの末、子供達に見せる出し物は劇に決まりました。
そこで、過去に父兄の方が書いたオリジナルの台本を皆で読み合わせることになります。

壁一面に貼られた可愛い絵たちに囲まれた幼稚園の教室が舞台です。
私の二人の甥っ子の弟のほうが、5歳になって幼稚園の年長さんになりました。
年少さんの時の幼稚園の運動会。
「よーいどん!」の合図に、先頭に並んだ子供たちが走り出したと同時に
後ろの列の子たちもいっせいに走り出して、これはリレーじゃなくて追いかけっこ??と
ひゃーと、目が点になったけ。うふふっ
そんなルールも何もあったもんじゃない年少さんから年長さんに変わるにつけて
成長した甥っ子は、かなりのモテ男らしく・・教室では、女の子が甥っ子を挟んで恋の火花を
散らしているらしい・・そんな意外と自由恋愛を楽しんでる幼稚園生のリアルな感じが
父兄たちが語る会話から伝わってきて、いまどきの子供同士や親同士の関係
そして、親と子の関係へと静かに波紋が広がっていきました。

子供というのは、本当に繊細でワレモノのような存在だと、最近つくづく思うのです。
そして親を含めて周りの人を、ものすごく見ています。
一度も甥っ子達を叱った事がない私に彼らは、すごく甘えたり、時にわがままを言ったりしますが
彼らの周りに一人でもそんなの能天気な大人が居ても良いんじゃないかと(笑)
しつけだからと、子供に自分を押し付けないように、でも周りに迷惑を掛けないように
本当に子育てって、一人の人間の性格形成に影響すると思うと、責任重大です。

作・演出の石曽根さんは、人間の弱さとか闇の部分を静かに引き出して
それは胸を締め付ける程に辛い行為ですが、公にさらして浄化してくれる慈悲にも似た優しさがあります。
ラストは、爽やかなそよ風のような余韻に包まれます。
人は誰でも弱く影の部分を持っているけれど、それでも生きてるし生かされてる・・・。
ドラマの中には、笑いどころも一杯あるのですが、わたしは笑えずに逆に納得しちゃったりして。
出演してない子供達に、たくさんの事を学んだような気がします。

古川悦史さんは、一見穏やかなパパな顔ですが、その裏では
もう一人の闇の自分と子供との関係、もしくは彼の幼児体験が自分の子供との関係に
溝を作ってしまっているような因果な影を背負ったお父さんでした。
紙芝居のラストの恐ろしい情景を読みながら震わせる肩が、たまらなく切なかったです。

終演後、古川さんから石曽根さんをご紹介して頂きました。
みどり先生のフィアンセ役で、ご出演もされてる石曽根さん(笑)かっこいいですよね。
潤んだ瞳がキラキラしています。くらっとしそうです・・
いやいや・・・わたしは一途な女ですから(笑)
公演期間が短いのですが、石曽根さんの作品はついつい自然に
自分の事と色々重ね合わせて考えてしまう事が多いのです。
辛い時もあるけど、自分を見つめ直す行為が、心地良かったりして・・
きっと共感する部分が多いのでしょうね。
ぜひ一度ご覧になって感じて頂きたい劇団です。

そおいえば、以前「いつまで、こうやって手を繋いで歩けるのかな」と言ったら
「いつまでもだよ」って言ってくれたお兄ちゃんの甥っ子は、今や小学校3年生。
会うとハグハグしてくれるけど、気が付くと手を繋いで歩く機会はなくなっちゃたかも・・
寂しい・・・。子供の時代はあっという間に過ぎちゃうから、大事に過ごしたいですね。
とはいえ、実は私、子供が苦手なのです(笑)

4/16日(木)~21日(火)まで in 下北沢OFF・OFFシアター

画像については事前に劇団の許可を頂いています。無断転載はなさらないで下さいね★
by berurinrin | 2009-04-20 22:58 | 観劇感想

文学座6月アトリエの会『結婚』のお知らせ

文学座6月アトリエの会『結婚』のお知らせ  

作   松田正隆 

演出  高瀬久男

日時 6/20(土)~7/5(日)

出演  寺田路恵、藤崎あかね
     関輝雄、高橋克明、林田一高

於   文学座アトリエ

前売開始予定  5/16(土)
           

入場料  4,000円(当日4,300円) 
      ユースチケット2,500円(文学座のみ取り扱い)   

チケット取り扱い   文学座チケット専用0120-481034(10:00~17:30日祝除く)
              電子チケットぴあ0570-02-9999
              文学座H.P http://www.bungakuza.com(Gettiiより)
              ★当日券は、公演の3時間前より
                  03-3353-3566(文学座当日券申込専用)★

問い合わせ:文学座  TEL.03-3351-7265(11:00~18:00日祝除く)
 
『花のかたち』『沈黙と光』に続いて3作目になります。
松田さんの独特な世界感と高瀬さんとは3度目のコンビを組まれます。
今度はどんな世界が垣間見れるのでしょうか?!楽しみですねっ!!

ブログを追加しました
文学座の女優の頼経明子さんのブログその名もヨリヨリのブログです。
大らかで繊細で、芝居には体当たり!とっても可愛いヨリちゃんです。
現在アトリエの会『犀』にご出演中です!
by berurinrin | 2009-04-19 20:40 | 文学座公演情報

『「舞台人、ジェラール・フィリップ」を讃えて』

『「舞台人、ジェラール・フィリップ」を讃えて』 in シアターX2階コミューンX(4/17)

主催 ギイ・フォワシィ・シアター

そぼ降る小雨の中、両国シアターXまで、若くして亡くなったという
フランスの二枚目俳優ジェラール・フィリップを偲んで語ろう!という対談がありまして
行って参りました。
18:30開始ということで、遅刻は必須だったのですが
シアターXに2階があるなんて・・またもや、うろちょろf(^_^;)
会場に着いたときには、最前列しか空席がなく・・
2列目には、嬉しハズカシの鵜山仁さんのお姿が・・・うきゃうきゃ
メモを取ると隣の方に当たって迷惑が掛かりそうな位に密着していたので
メモは断念しました。なので、いつもよりのもっともっと浅い感想ですみません・・・

ジェラール・フィリップさんは1922年12月4日に生まれ、1959年に36歳の若さで
肝臓がんで亡くなられたそうです。
ジェラール・フィリップさんというと、どうも映画俳優というイメージしかなかったのですが
とはいえ、ほとんど・・いや、全く知らない私としては、何も語る資格はありませんが
ジェラール・フィリップの出演作品の『パルムの僧院』だけは、なぜか家にビデオがありまして
でも私の部屋はビデオが見れない(><)。でも表紙の写真・・・かなり美しいです。
昔の二枚目って、本当にかっこいい・・・というより美しいですね~。
まぁ、坂妻さんや大川橋蔵さんとか・・日本の往年の二枚目も本当に美しいですもんね。
えっと、えっと、ジェラール・フィリップさん。
もともと彼は、演劇人であったそうで、有名なアヴィニヨン演劇祭を定着するよう尽力した方
でもあったそうです。
映画人としてのジェラール・フィリップさんについて、フランス映画の翻訳で第一人者といわれる
ゲストの山崎剛太郎さんが、日本に来日されたジェラール・フィリップさんの当時の様子を語られ
同じ二枚目俳優のジャンマレーとジェラール・フィリップさんについて清潔な美貌とおっしゃっておられました。
映画の舞台挨拶で、ご機嫌なジェラール・フィリップさんがご機嫌ついでに
『ル・シッド』の台詞の一部をフランス語で語ったそうですが、観客の反応が良くなくて
途中で辞めちゃったお話とか京都にも行かれ、そこで日本映画を『蟹工船』他3本ほどご覧になったとか
歌舞伎とか能とか日本文化に関心があったエピソードを語って下さいました。

また、今回はジェラール・フィリップさんを題材にした戯曲を書かれたのは
コメディフランセーズの事務局長のピエール・ノットさん。
以前、日仏会館で鵜山さん♪と対談をされた事がありました。
当時のレポートは、ここで
そんなノットさんの新作が『ジェラール・フィリップへの愛ゆえに』
それもフランスのサンールイ・サンークレーマン高校の演劇部の生徒25名を引き連れて
日本での公演は4/19(日)1回限りですが、行なわれるそうです。
この日の朝に来日された生徒さん達も参加され、演出をされるノットさんは、彼らの行動も
気になるようで、目で小声で「そんな事しちゃだめだよ」とか「お行儀よくしなさい」とか
もちろんフランス語で、多分そう言ってんじゃないかなと、勝手に判断してました(笑)

司会進行は、佐藤康さん。
新国立劇場で鵜山さんが中心となって行なっている「現代戯曲研究会」のメンバーのお一人。
そして通訳は、フランス文学者の恒川邦夫さん。
劇作家協会会長のジャン=ポール・アレーグルさん。
アレーグルさんは、ジェラール・フィリップさんに対する思いを詩のように語って下さいました。
印象的だったのは、ジェラールフィリップさんの死の様子をノットさんが語って下さいましたが
赤いケープを羽織った彼の最後は、コルネイユ作『ル・シッド』の衣装姿に身を包んでいたそうです。

質問コーナーになると、その『ル・シッド』について
逆にご覧になっていた、あの新国立劇場で公演された『舞台は夢ーイリュージョンコミック』の
翻訳をされた伊藤洋さんがお話をされたり
照れながらも、鵜山さんがノットさんに「高校生に演出をされることについて、年代や
意識のギャップで、苦しんでますか?楽しんでますか?」なんて事を伺っておられたり
後ろの席と壇上でフランス語で会話されたり、日本語とフランス語が飛び交う面白い状態でした。
あ~、わたしもフランス文学とか勉強したかったなぁ・・・。
私の基本は、デュマの『ダルタニヤン物語』ですが・・
あっという間の2時間強。難しい言葉や聞きなれない言葉もありましたが
ジェラール・フィリップさんという方が、現代フランス演劇史の発展を語る上で
とても大切な役割を担っておられたんだなぁと、あの美しい顔の内側には
演劇に対する熱い熱い情熱があったと、素晴らしい方じゃないですか。

ノットさん書かれた『ジェラール・フィリップへの愛ゆえに』+
『ジェラール・フィリップを讃えて』(歌)ともう一本
『北をめざす二人のおばさん』と2作品(3作品?)は、4/21(火)~25(土)まで
シアターXで公演されます。交互で公演されますので、日程をご確認下さいね。
あとセット券とかもあるようですよ!
わたし・・観たいのですが、演鑑の担当例会の仕事が2日間&観劇芝居が2本・・と
ちょっと都合がつきませんでした。次回に持ち越しです(><)

ちなみにコルネイユ作『ル・シッド』というのは、5幕韻文悲喜劇で
1637年劇団マレー座で初演。11世紀スペインの勇将ロドリゴ・ディアス・デ・ビバールという
方にまつわる一連の伝説について、スペインの劇作家ギレン・デ・カストロ氏の書いた
『ル・シッドの青春武勲』をベースに書かれた作品だそうです(「フランス文学辞典」白水社より)

終わってから、鵜山さんがノットさんとフランス語で会話されてるのがすごく自然。
鵜山さんのフランス語・・かっこいいぃ~♪って最後は、やっぱミーハーで!(* ̄m ̄)プッ

c0023954_175062.jpg

4/17(金) in コミューンX
by berurinrin | 2009-04-18 23:40 | イベント

番外連続リーディングvol.2『最後の炎』

番外連続リーディングvol.2『最後の炎』 in 新国立劇場小劇場(4/15)
作 デーア・ローア
翻訳 新野守広
演出 森新太郎

それは8歳の息子・エドガーが交通事故で死んでしまった事から始まります。
ルートヴィヒの妻ズザンネは、孫が死んだ事を理解できない認知症の義母ローズマリーの介護を
しながらの生活に疲れ果てているようです。
そんなズザンネの姿を見つめるのは、心に傷を抱える元兵士ラーベ。
ズザンネは、自分が誰かから見られている事を感じます。

人は誰でもそれぞれ心に痛みを感じている
それもとってもとっても苦悩に満ちた辛さ・・・、助けて欲しくて
手を差し出しているのに、その手はいつまでも空虚にさまよっています。
登場人物は、それぞれ大きな問題を抱えています。
それぞれ解決する事は、生易しい事ではなくて、どうやって付き合って
自身に折り合いをつけていくか、もしくは、どうやって逃げ出すか・・・・。

ここ最近、辛いことが小波のようにやっていて
もうサーフィンが趣味だったら、波なら乗っちゃえって、笑い飛ばす余裕もなく
自分の胸の中にどんよりと砂と一緒に蓄積してるようで、心が重いっす。
こうやって劇場に通って、現実から切り離された世界を楽しむ事が出来なくなる・・
そんな状況が近い将来やってくるのかなぁ・・
だからって解決する事では、ないんですけど・・
自分の許容範囲外の出来事の数々に・・まだまだ私は、世の中を知らないんだなぁ・・。
それに抗うには・・私は、とってもちっぽけなので、苦悩もちっぽけなのかもしれませんが。
でも、台詞のように吐き出せる事ができたら、どんなに気持ちが楽か・・
やばいやばい・・・病んでる。

リーディングなので、読み上げる台詞の中の言葉のキーに反応してしまって
何度かドラマと現実の出来事が交差してしまい、
集中力が途切れてあっぷあっぷしてしてしまいました。
久々に胸が苦しくなるドラマでした。
デーア・ローアさんの作風は、人の心の奥底に静かに忍び寄り、核心をぐっとひっぱり出される
恐怖を感じさせます。

ろうそくのように削った指先・・包帯だらけの手を使って、ガソリンを浴びて
ろうそくの様に燃え尽きてしまうラーベ。
その炎は、自分が傷つけて息も絶え絶えな愛するスザンヌの命を繋ぐ最後の手段。
激しい愛の行方は、あまりにも唐突で・・悲しかった・・・
そしてエピローグは静寂な死の世界・・。
彼らは一体どこにいったんだろう。。。
わたしもいったいどこにいくんだろ。

そんなダークな私を客席で見つけて声を掛けて下さった鵜山仁さん♪うっうっ
鵜山さんの何気ない優しさが何よりも嬉しいです。ありがとうございます。
本来なら私からお声を掛けなくてはいけないのにぃ(><)あ~あ。
最近、本当に何事も弱気な自分・・はやく浮上したいなぁ
それでも変わらない鵜山さんの優しい笑顔とご活躍されてる姿が、
わたしにとって一番の救いなのでした・・・。

4月15日(水)7:00/18日(土)6:00/22日(水)7:00 in 新国立劇場小劇場
 
by berurinrin | 2009-04-15 23:38 | 観劇感想

『花咲くチェリーオフィシャルブログ』開設!

5月文学座本公演『花咲くチェリー』のオフィシャルブログが開設されました!
素敵!!
ご自身のブログや文学座のオフィシャルブログでも大忙しの
頑張り屋さんの植田真介さんが中心となって立ち上げられたそうです。
花咲くチェリーオフィシャルブログ』は、劇団のブログとまた違った括りとなるようなので
また違う側面からの楽しさを感じられそうですね!

それにしても活気が伝わってきます。
きっといい座組、いい現場なんでしょうね!
そんな『花咲くチェリー』は5/22(金)~31(日)まで、紀伊國屋ホールです!
一般前売りは4/18(土)から開始です。
by berurinrin | 2009-04-14 22:14 | 日常

新国立劇場『シュート・ザ・クロウ』

シリーズ・同世代[海外編]vol.2
『シュート・ザ・クロウ』 in 新国立劇場小劇場(4/11)

作   オーエン.マカファーティー
翻訳 渡辺千鶴・小田島恒志
演出 田村孝裕

北アイルランドのベルファストの町の現場で働くタイル職人の男達4人。
今日が最後の仕事となるディンディン(平田満さん)は、
バイクを欲しがっているランドルフ(柄本佑さん)に、大量のタイルを盗んで、売りさばこうと
提案します。しぶしぶながら了解したランドルフ。
同じ頃、ピッツィ(阿南健治さん)がタイルの領収書が見当たらない事をいい事に
ソクラテス(板尾創路さん)に、大量のタイルを盗み出す提案を・・・。
二組はそれぞれ同じ時刻に決行予定。そうとは知らず互いを追っ払う作戦を・・・

シリーズ・同世代[海外編]第2弾は、イギリス編。
シビヤでガテンな職場です(笑)

舞台が工事現場になってるぅ~!
それも作業中?!実際に塗り塗りしてタイルをぺたぺたして
微調整をして、測って・・・って、自然な動作なので見惚れてしまいました。
そして、そのまんまごく自然に芝居の世界に・・・。
芝居の最中も、彼ら職人達は手を休めることなく、タイルはこつこつと壁に貼られていきます。
少しづつ変貌していく様は、何かしらその表情を変えてきます。

まるでアテガキで書かれたの?と、伺いたくなるなるほど
4人の俳優達の持ち味が生きてるように感じられました。
板尾さんの飄々としたマイペースな語り口調・・柄本さんのいじめられキャラとか
あの平田さんの空気感なんてサイコーです。
阿南さんは、ちょっと「おいら江戸っ子よぉ」みたいでしたが(笑)

ディンディンさんに対する仕打ちほど、まだ会社は厳しくはないと思いますが、
昨今のシビアな現状は、派遣切りとか、派遣や嘱託の雇用延長の停止とか
退職要請された方とか・・本当に身近な話題です。
景気の悪さもひしひしと感じるし・・
会社も組合が春闘で戦ってますが、月例は、マイナス要求ですから。
凹みますよ。ボーナスは、いったい・・・(><)
嘘でも良いから「景気回復してますよ」って誰か言ってくれないかなぁ
結構意外と、人間って単純なので、
その嘘に乗っかっちゃって景気が回復するかもしれませんね(笑)

そんなこんなで、彼らのたくらみは、残念ながら失敗しちゃったけど
それでも、たくらみが成功した自分の姿を思い思いに夢に描いている時は
4人とも幸せそうでしたね。
現実は厳しく、幕開きで予感させるほろ苦い結末が、彼らを待ち受けていますが
それでも生きる為、家族を守る為、明日も働かなきゃいけない。
彼らもそうですが、本当に頑張っていきましょう。いぇーいと
辛いんだけど、大変なんだけど、なぜか後味が小気味良い素敵な作品でした。

そおいえば、あのセット
上の段のお部屋はトイレで、下のお部屋は浴室だったんですね♪
あの沢山のタイル・・・終演後には、出演者の方々のサイン入りタイルプレゼント企画や
金曜日の終演後には、小劇場のビュッフェがパブに変身してるそうです。
いいなぁ飲みたいな黒ビール★
そうそう、チケットの無い方でもOK!なので、会社帰りにふらっと行けたら素敵ですね。
「シュート・ザ・クロウ!(早く仕事を終わらせようぜ!そして飲みに行こう)」ってことで(*^_^*)

c0023954_21313631.jpg


4/10(金)~4/26(日)まで in 新国立劇場小劇場 
by berurinrin | 2009-04-12 21:35 | 観劇感想