大変申し訳ありませんが
ちょっとの間ブログをお休みさせて頂きます。
いつまでとはいえませんが
今の状態では、言葉を見つけられそうもなくて・・
復活は、ちょっと未定です。
なんて言いながらすぐ復活したら・・ごめんなさい
あっ、芝居は観ていますので
UPする時は、まとめてどーんと(笑)
コメントも掲示板も放置していて本当にすみません。
言葉が見つからないのです。

ちょっとの間、いろんなことが落ち着くまで、温かく見守って下さいませ。
by berurinrin | 2008-08-30 10:26 | 日常

こまつ座第86回公演・紀伊國屋書店提携
『闇に咲く花』 in 紀伊國屋サザンシアター(8/16)

作   井上ひさし
演出 栗山民也

終戦後昭和22年の夏・・・。
愛嬌稲荷神社の神主さん・牛木公麿さん(辻萬長さん)を中心に
生きていく為に、戦争未亡人達とお面作りと闇米を得ることに精を出す日々。
そんな時、息子・健太郎さん(石母田史郎さん)の幼馴染の稲垣善治さん(浅野雅博さん)
が戦地から何とか無事に戻ってきました。
健太郎さんの戦死の報を受けて、思い出を語るうちに
ひょっこり健太郎さんが現れました。
これで穏やかな日々が戻ってくると誰もが思った時
GHQ法務局に勤める諏訪三郎さん(石田圭祐さん)が現れます。

私の母の叔父さんは、フィリピンのモンテルパ刑務所でB級戦犯として処刑されたそうです。
映画俳優のようにかっこよかったと、母は言っていました。
母が中学生の頃、本屋さんで雑誌の立ち読みをしていた時
偶然見た雑誌の特集記事で、叔父さんの英文で書かれた戦犯の遺書が記載されて
びっくりした母は、叔母さんに急いで電話で知らせたそうです。
誰が載せたのか?叔母さんも知らなかった英文で書かれた遺書・・・。
異国で死んでいった叔父さんは、英文で書けばきっと親族に届くと思ったのでしょう。
どんな形であれ届いた遺書。
私が生まれた時にはすでに故人であった叔父さん
遺書を英文で書くなんて、なんて粋な人なんだろう・・と、思っていた私。
そんな薄いもんじゃないという事を、この作品で叔父さんの姿と重ねて
熱く熱く胸に突き刺さってきました。

戦争犯罪の言葉の重さ。
当時、現地の方にひどい事をした兵隊さんもいたかもしれません
が、まるで人間狩りのような、後付のような罪状で亡くなった兵隊さんの無念さ。
残された家族たち・・・。
もう・・本当に戦争なんて嫌です。

文学座からは、神経科医の先生を演じた浅野雅博さん。
浅野さんが語る野球少年時代のお話・・砂ぼこりにまみれたユニホームとか
ボロボロのグローブが目に浮かんできました。
青年のように、きらきら目を輝かせて語ると思えば、一気に老いた雰囲気の中
瞳だけは、ぎらぎらと狂気の輝きをみせたり・・
投球のように一言一言、魂がこもった言葉の温度の熱さ・・
激しい時代を生きてきた背負ったものの大きさ・・浅野さんの背中に浮かんでは消えて
いくものを確かに感じました。

戦争未亡人の田中藤子さんは山本道子さん。
こまつ座初参加だったんですね。
いっぱい辛い思いをして生きてこられたのに、ほがらかな姿が
とっても素敵な藤子さんでした。

登場して欲しいけど、登場されると悲しくなるのは憎まれ役のGHQ法務局に勤める
諏訪三郎さんを演じられた石田圭祐さん。
血も涙も無いような怖い存在です。でも最後は、やっぱり日本人だったんだなあ
って諏訪さんの隠れていた人の良さがじんわり溢れてきたのは
石田さんのほわんとしたやわらかな雰囲気ならではですね♪

天国から地獄へ突き落とす・・戦犯とはなんでしょう?
罪なき青年の生き様と彼を取り巻く人たちの姿が瑞々しい程温かいです。
ぜひ観ていただきたい作品です。

8/15(金)~8/31(日) in 紀伊國屋サザンシター
by berurinrin | 2008-08-16 22:10 | 観劇感想

日生劇場+文学座ファミリーステージ『トムは真夜中の庭で
                               in 日生劇場(8/9)
原作     フィリパ・ピアス
脚本・演出 高瀬久男

夏休みの最中、弟のピーター(椎原克知さん)のはしかの治療の為に
アランおじさん(若松泰弘さん)グウェンおばさん(小野洋子さん)夫妻の
アパートに預けられたトム。
アパートは狭くて、遊べる庭もありません。あるのは大きな時計だけ・・
ところがこの時計は時間と時間を知らせる音が合っていません。
ある日の夜中、時計があるはずもない13時を知られてきました。
トムは、部屋を抜け出し外に出てみると、そこには美しい庭がありました。
そして一人の少女と出会います。

美しいお話です。美しい舞台です。
自分が忘れかけていた無邪気な一綱な気持ちとか、素直な心
木々の青々秋生とした香り花の香しさ
洗い立てのベットのシーツの柔らかさ・・そんな風景と単純で幼かった心葛藤とか・・
毎日を目の前にある事だけに、いっぱいいっぱいに生きる自分とは違う
全く別の世界への渇望を満たしてくれた気がしました。
手に届きそうだけど届かない・・本当に欲しいものは
幼い頃に満たされたささやかな日常の生活だったのかもしれません。
だからこそ、子供の感性を育んで守って大切に生きていくことの重要さを
改めて感じました。
   
実は、この作品は読んだ事がありませんでした。
去年すでに本は購入していました。が、
まだまだ公演は先だし・・と、つい机の端に置きっぱなし・・あははっ(汗)
猫達の枕代わりのような存在になりつつ・・すいません。
今も・・(汗)

今回は、初めて小学2年生の甥っ子を連れての観劇でした。
子供には、ちょっと難しいかなぁ・・と、初めは一抹の不安もありましたが
大きなお家のセットが回転すると「おおっ」と歓声を挙げ
舞台一杯に広がった美しい庭のシーンでは「すごーーい」
2幕の冒頭のシーンでは「怖いねぇ」と思わず声を出し
最後まで真剣に舞台を観ておりました。
終わってから「お話わかった?」って聞いたら
「うん」「本当に?」
「うん。トムのお兄ちゃんが大人のピーターだったね」
「おばあちゃんが、ハティだったんだね」
「うん。面白かった」
ああ、ちゃんとわかってるんだ。感心。感心。(うちの子天才!と頭をなでなで)
と、子供は子供なりに自分なりの見方があるようで
そこんところは、一緒に観て初めて感じることが出来て
自分自身ちょっと感動がありました。
芝居が進んで行くと、子供の事をすっかり忘れ自分も楽しんで拝見し
終幕では感動でじーんと胸を熱くし、涙が出そうになりました。
ファミリーシアター・・・子供と限定しないファミリー向けという言葉の深い意味が
解った気がしました。
帰りに子供と「楽しかったね」って、言い合える事って素敵ですね。

今回は、裏方さんで頑張っている、のびくんこと西岡野人さんに出会いました。
首にライトを付けているのが新鮮です。
始まる前には、衣装を着けてロビーを歩いていたそうです。
う~ん、そんな姿を観れずに残念。
と、この公演で文学座デビューされたのは、反田孝幸さん。
彼の文学座デビューを待っていたのは私だけじゃないと思います(*^_^*)
先程まで舞台で大活躍をされていた反田さんを目の前にしてがちがちの甥っ子に
「お兄ちゃんかっこよかったでしょう」と、優しく無理やり(うそです)声を掛けてくれました。
反田さんは、TVドラマ『ゴンゾウ』にもご出演中。
「TVに出てるから観てね」と言われてましたが、甥っ子は8時には寝ちゃうんでした(笑)
すると今度は、お姉さんハティの松山愛佳さんの元に、綺麗なお姉さんを見て
甥っ子は、もう何も言えなくなってしまいましたが
素敵な反田さんや愛佳ちゃんに声を掛けてもらったことが
本当に嬉しかったようで「また来年も観る!」とはしゃいでいました。

8/9(土)~8/11(月)まで in 日生劇場
by berurinrin | 2008-08-15 20:53 | 文学座観劇感想

『夏の夜の夢』

『夏の夜の夢』 in 赤阪レッドシアター(8/8)

作  W・シェイクスピア
訳  松岡和子
演出 西沢栄治

公爵シーシアス(芹沢秀明さん)とヒポリタ(琵琶弓子さん)との結婚式が
真近に迫りアテネに住む職人達が集まり結婚のお祝いにと、
余興の芝居のお稽古が始まっています。
そんな慌しい中、貴族のイージアス(佐川大輔さん)がシーシアスに面会し
娘ハーミヤ(山崎薫さん)が、ライサンダー(藤井悠平さん)と恋仲になり
婚約者ディミートリアス(京極圭さん)と結婚しないならば
告訴し「父に従わない娘は死刑」という古い法律にそって死刑の執行を願います。
ならばとライサンダーとハーミヤは、駆け落ちを決意し森の中に・・
それを追って森の中へ入るのはディミートリアスと、彼を慕うヘレナ(江原里実さん)。
その森では妖精の王オーベロン(田中しげ美さん)と王妃タイターニア(新堀真澄さん)が
養子を巡るけんかの真っ最中。
怒ったオーベロンは、妖精パック(塚本純也さん)を遣って王妃にいたずらを画策します。

なんで赤阪の町には焼肉屋さんが多いんでしょうか?
あっちもこっちもそっちも焼肉屋さんだらけ・・焼肉が苦手な私にとって
不可思議なこの町並みにまずはびっくり・・(苦笑)
まぁそんな事は、どーでもいいんですが。

文学座研修科を卒業されたゆっくんこと藤井悠平さんから連絡を頂きまして
今度はシェイクスピア!・・演出は西沢栄治さん!と伺い、何とか詰まっていた
予定を調整して観る事が出来ました。
もちろんゆっくんの姿も楽しみでしたが、演出の西沢さんの前回の作品
『億万長者婦人故郷二帰ル。』が、びっくりしたぁすごかった・・。
彼の演出は、奇抜で力強く、ぐいぐい観客を引っ張っり
途中で力を緩め遊びを取り入れるかと思いきや、びっくりさせる仕掛に驚かされます。
けれども、原作をとても大切にする細やかさも同時に併せ持ち
しっかりした骨太のオリジナリティ溢れた『夏の夜の夢』となっていました。

前作もそうですが、原作を崩さない斬新さ、そのさじ加減さがとても好感が持てます。
この日、初めて制作の方から西沢さんをご紹介して頂きましたが
こんなに若くておとなしい(見た目が、めちゃめちゃ細ーい)華奢な青年が???!!と
びっくらぁしました。次回は怪談話を演出するそうです。

妖精パックの勘違いの魔法のお陰で、ハーミヤを捨ててヘレナを愛してしまう
ライサンダーを演じたゆっくんは真面目に演じれば演じるほど面白いキャラクターで
めちゃめちゃ体を張って頑張っていました。
まさに体力勝負(笑)最後は水も滴るいい男振りを(バケツに水を掛けられながら・・)
魅せてくれました。少年ぽい無邪気さとと大人びた雰囲気を両方持つ藤井さんの
魅力がライサンダーとマッチしていて、とっても素敵でした。
終演後、疲れながらも笑顔のゆっくんにその充実振りが見て取れました。

8/7(木)~8/12(火) in 赤阪レッドシアター
by berurinrin | 2008-08-08 23:37 | 観劇感想

文学座付属研究所研修科発表会『風のつめたき櫻かなー久保田万太郎作品集より』
                     in サイスタジオコモネAスタジオ(8/2)

作   平田オリザ
演出 戌井市郎

今日かもしれない明日かもしれない・・そんな近未来の東京都下に
直下型地震が襲った数週間後のお話です。
「宵町銀座商店街」の一角に位置する全壊をまぬかれた喫茶店「ライン」は、
痛々しい傷をベニヤで補強しながらも今日も営業をしています。
そして「ライン」には、馴染みの商店街の仲間が一杯のコーヒーと
たわいのない話をするこの場所が癒しとなっているようです。

今年6月に本公演として上演された作品です。
当時、中国で大きな地震がありました。
同じ頃には、東北地方で相次いで大きな地震に見舞われ
TVで被害地の模様が連日放送され、地震の恐ろしさを改めて知ることとなりました。
被災に見舞われた方々の今の生活が、この芝居の今の状況なのだろうなぁ。。と
複雑な思いに捕らわれながら、拝見しました。

研修科の若い彼らが、自分達の両親や祖父母の年代の人間を演じました。
本当に本当に頑張ったと思います。
この作品は本当に難しいお芝居だと思います。
演じる個々の登場人物の日常生活の匂いと地震により一変した非日常の生活。
そして地震によって体験してしまった悲劇の残像・・。
年齢を重ねる毎に積み重なっていく人間としての懐の大きさをより要求される
お芝居だけに自分の中で整理できないものが一杯あったと思います。
本公演で演じた俳優達には遠く及ばなくても、彼ら自身の作り上げ演じた人物への思いは
熱く強く伝わってきました。
芝居に対して本当に真面目に取り組む彼らです。
もうちょっと羽目をはずして冒険してもいいんじゃないかなぁ・・なんて思う時もあります。
羨ましい程に、今を楽しんで時に苦しんで・・後悔が無いように
めーいっぱい過ごして欲しいです。

8/1(金)~8/3(日) in サイスタジオコモネ
by berurinrin | 2008-08-08 22:27 | 文学座観劇感想

8、9月主な外部出演

★たかお鷹『かもめ』8/23、24愛知厚生年金会館(キョードー東海052-972-7466)
★神保共子『道元の冒険』8/3~10シアタBRAVA!(キョードーチケットセンター06-7732-8888)
★松本祐子(演出、潤色、訳詞)、星智也『ピーターパン』8/9,10名取市文化会館(名取市文化会館022-384-8900)8/16,17愛知厚生年金会館(キョードー東海052-972-7466)8/23,24高知県民ホール(高知県放送事業部088-825-4277)
★鬼頭典子『ピース 短編集のような・・』7/30~8/11ザ・スズナリ(ザ・スズナリ03-3469-0511)
★原康義、横田栄司『ガラスの仮面』8/8~24さいたま芸術劇場(チケットセンター048-858-5511)8/29~31シアターBRAVA!(グリークス06-6966-6555)9/5~7北九州芸術劇場(北九州芸術文化復興財団093-562-2655)
★石田圭祐、浅野雅博、山本道子『闇に咲く花』8/15~31紀伊國屋サザンシター(こまつ座03-3862-5941)
★大場泰正『七つの人形の恋物語』8/23~31ACTシアター9/20,21シアターVRAVA!9/27,28相模原グリーンホール(音楽座チケットセンター0120-503-404)
★外山誠二、佐川和正『東京原子核クラブ』8/30~9/7俳優座劇場(俳優座劇場03-3862-5941)
★江守徹(演出・出演)、藤川三郎、荘田由紀『大川わたり』9/5~27明治座(明治座チケットセンター03-3660-3900)
★斉藤祐一『銀座みゆき屋珈琲館』9/12~15みゆき座(座☆ⅡE080-3446-9243)
★櫻井章喜、岡寛恵『偶然の音楽』9/14~28世田谷パブリックシアター(世田谷パブリックシアター03-5432-1515)
★小林勝也『ゆらゆら』9/15~28ベニサンピット(オフィスコットーネ03-3411-4081)
★高橋正徳(演出)、石橋徹郎『ザ・パイロット』9/18~23シアターサンモール(劇団朋友03-6661-1101)
★横山祥二『ジョバンニの父への旅』9/23~28青年座劇場(劇団青年座0120-291-481)
★廣田高志『KEAN』9/26~10/19銀河劇場(ホリプロチケットセンター03-3490-4949)
★西川信廣(演出)、林秀樹、瀬戸口郁、鈴木弘秋、岸槌隆至、鍛治直人、神野崇、本山可久子、富沢亜古、名越志保、松山愛佳『おーい幾多郎』9/27~10/5吉祥寺シアター(武蔵野文化事業団チケット予約0422-54-2011)
★加納朋之『ハーフ・ライフ』9/16~29サイスタジオコモネBスタジオ(サイスタジオ03-5375-1118)

*お問い合わせは( )までお願いします
by berurinrin | 2008-08-05 21:13 | 外部出演

文学座付属研究所研修科演出部勉強会『Dyscolos(ディスコロス)』のお知らせ

作      五戸真理枝

演出     西本由香

出演     川辺邦弘、亀田佳明、上田桃子、 藤側宏大、牧野紗也子

日程    8月22日(金)18時
        8月23日(土)13時/18時
        8月24日(日)13時


協力 文学座演出部

於  サイスタジオコモネAスタジオ

入場無料、完全予約制

予約/お問い合わせ   文学座 企画事業部
          TEL.03-3351-7265(11:00~17:00日祝除く)

去年の勉強会で五戸さんの作による『零下62度』を拝見しました。
女性らしい繊細で細やかな台詞に心を癒されました。
また拝見する機会が出来て嬉しいです。
演出はやはり女性の西本由香さん。女性二人のタッグこれも期待大。
研修科生とはいえ、あなどれませんよ~!!!
by berurinrin | 2008-08-03 21:43 | 文学座公演情報