シリーズ同世代vol.2『混じりあうこと、消えること』 in 新国立劇場小劇場(6/28)

作  前田司郎
演出 白井晃

喪服姿の男性(國村隼さん)が、立ち寄った公園。
大きな遊具前には、男女の靴が2足揃えて置いてあります。
気になった男性が、遊具を覗こうと近づくと少年(橋爪遼さん)が、ひょっこり
顔を覗かせます。そして少年の後ろには女性(南果歩さん)の姿が・・・
そして女性が少年に「この人は、あなたのお父さんよ」
男性も応えます「俺は父さんだよ」
・・・・「はじまして」。

シリーズ同世代第2弾のタッグを組んだのは
「五反田団」の主催者である前田司郎さんと白井晃さん。
とはいうものの「五反田団」を観た事が無いわたしにとって未知の作家さん。
どんな一体どんな世界が繰り広げられるか想像がつきませんでした。

舞台の真上を見上げると舞台と天井の間に紗幕が挟まれていて
照明が、紗幕を通じて不思議な色をかもしだします。
設定が水の中・・というのが納得です。
もやんとした色合いの中で自分自身も水に飲まれた気分になりました。

いわゆる不条理なお話の不思議な感覚の中で起こる、非現実な世界。
頭で考えてどうこう語るよりも
心の中にストンと落ちる会話の不思議な面白さに一時の夢を見たような(笑)
男性を演じた國村さんの鳩が豆鉄砲をくらったような表情が素敵で(笑)
多分誰もが、國村さん状態だったかもしれませんが・・・
でも、なんか病みつきになりそうなお話でした。
ちょっと前田司郎さん・・今後、要チェックです。

前回の『鳥瞰図』とは全く趣旨が違う作品を魅せて頂く事が
わたしにとってとても新鮮で有意義な出来事でした。
次回も楽しみです♪

6/27(金)~7/6(日) in 新国立劇場・小劇場[THE PIT]
by berurinrin | 2008-06-29 17:25 | 観劇感想

東京二期会オペラ『ナクソス島のアリアドネ』 in 東京文化会館(6/27)

作曲  リヒャルト・シュトラウス
指揮  ラルフ・ワイケルト
演出  鵜山仁
管弦楽 東京交響楽団

と、あるご主人の館の祝宴で悲劇オペラ『ナクソク島のアリアドネ』の
上演を控えた舞台裏。
そこへ館の執事長(田辺とおるさん)が現れて、オペラが終わったら次は道化たちの
歌や踊りが上演されることを告げられます。
あまりの場違いな構成に困惑する作曲家(小林由佳さん)。
そこへオペラに出演する歌手達とツェルビネッタさん(安井陽子さん)率いる道化チームが
現れ舞台裏はごちゃごちゃに。
そんな折、執事長が再度ご主人の伝言を伝えに来ます。
「悲劇と道化劇を一緒に上演するように」
・・・・・。
そして上演時間がやってきました。

題名から、チラシの美しい写真から
どんな妖艶で美しいオペラが上演されるのかしら??と思いきや
どんでもない(笑)
1幕は、ドタバタのバックステージもの
2幕は、1幕のドタバタを踏まえた上での劇中劇。
重ねてオペラです(笑)

1幕は、舞台裏の混乱振りが芝居色濃く現れていて
わらわらうごめくひっちゃかめっちゃかぶりが見ものでした。
そして普通の会話に音楽が覆いかぶさるように台詞がメロディーに載っていく
と思いきや逆に歌が台詞に変わっていく・・おおっすごい
オペラ組vs道化組の温度差の違う能天気振りの役者たちのやりとり
「せっかく作ったど・悲劇なオペラなのにぃ~(><)」
一人混乱し絶望してる若き音楽家・・オモロ~Yeah~!(*^^)v 状態です。

そんな中、小悪魔的で可愛いツェルビネッタさんに面会する若い仕官さんを演じられた
高田正人さん・・だちょんさんです。ツェルビネッタさんの部屋に消えていきます。
いやぁ、「色事はおいらに任せろ、これから先は内緒だぜ」
みたいな流し目を客席に向けちゃう出番は少ないながらもインパクト大!
・・・さすが私のオペラの師匠!!色気ありますね。華やかな雰囲気がかっこいいです。

そして、2幕ではとうとう悲劇と喜劇の融合の舞台が上演されます。
恋人のテセウスに無人島の島“ナクソス”に置いていかれたアリアドネ(横山恵子さん)
が絶望に泣きくれてると、ツェルビネッタと愉快な仲間たちが現れる・・

こんなのありですか?!と、聞きたい位に弾けたオペラですが
登場人物達の個々の心情や人間関係が複雑のようでわかりやすい・・
とてもユニークで理解しやすいし細やかな作品です。
シュトラウスの柔らかで流れるような音楽が美しくて、
真逆な性格と立場のアリアドネとツェルビネッタの美しい二人の女性の
それぞれの愛の見つけ方が、なんとも可愛らしいなぁ・・なんて(*^_^*)

オペラの展開が、親しみやすく時に吹き出しちゃいそうな場面に出くわすなんて
初めての経験で、それはやっぱり演劇な要素が強いオペラだからだと思います。
1幕の混乱振りが印象強く残らないと、2幕の滑稽さや面白さが伝わらないんじゃ
ないかなと・・1幕の芝居色を濃く打ち出された結果。
2幕は、朗々とした美しい歌を聴くことで、ああやっぱりオペラを観に来たんだと
思ったラストシーンは、1幕の執事や仕官さん達がお客さまとして座って観てる?!
実は、私たちと一緒にオペラを観ていたというシーンで、劇中劇だったんだぁと納得。
この構成が新鮮でオモローYeah~!(*^^)v (2度目(笑))

文学座からは、神野崇さん、川辺邦弘さん、頼経明子さん。
そして文学座研修科を今年卒業された渡辺文香さん
頬を赤く塗って、お揃いのお衣装・・まるで4兄妹(笑)
時にピエロのように、大道具さんのように動き回る姿が面白いす。
ニヒルなイケメン川辺さんと神野さんの赤い頬っぺたは・・
見る価値十分ありありです(笑)

ああ、でも一つ気になったのは
アリアドネさんのアリアの最中、違和感たっぷりの低い音が・・・
鼾?!でも回りを見まわしても寝てる人なんか誰も居ないぞ・・
その低い音がプロンプさんの声だとは・・・結構ショック・・
んで、アリアドネのパートナーのバッカスさんの目線がどうも気になる・・
(3階から見ていたので、バッカスさんが白目剥いてる感じで・・)
それは舞台中央の小さなボックス。
見下ろしているから白目がちに見えたのでしたf(^_^;)
そこにプロンプさんが控えているのが解ったのはカーテンコールの際にバッカスさんが
手を差し伸べたら、ボックスからにょきっと手が出たから・・
う~ん。まあ、でも面白かったから良いっか。

6/26(木)~6/29(日)まで in 東京文化会館大ホール 

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by berurinrin | 2008-06-28 23:00 | オペラ

日生劇場+文学座ファミリーステージ『トムは真夜中の庭で』の情報がUPされています

http://www.bungakuza.com/tom/index.html

また、すでにご存知かも知れませんが
日生劇場のH.Pにも特集記事がUPされています

http://www.nissaytheatre.or.jp/fam/paf/Tom/index.html
こちらのインタビューの司会は、松山愛佳ちゃんが司会(笑)頑張ってます!!

さて、リンクを一つ追加いたしました。
征矢かおるさんのブログ
Il y a du haut et du bas dans la vie. ~あるけあるけ~です。
綺麗なお姉さんはお好きですか?そんな言葉が似合う美しい女優さんです。
羨ましい程の華奢でしなやかなスタイルをお持ちのかおるさん。
でも舞台では、めちゃめちゃ弾けた演技で圧倒されます。
そのギャップが魅力的(*^_^*)
そんな多才なかおるさんのまた違う一面が見れそうなブログ・・これからも楽しみです~☆彡
by berurinrin | 2008-06-26 22:08 | 文学座公演情報

舞台の下手側から、司会の堀尾正明さん、演出の鵜山仁さん♪きゃー!!
鈴木瑞穂さん、吉田栄作さん、紺野美沙子さん、グレッグ・テールさん、永島敏行さんと
豪華なメンバーが揃ったシアタートークが改めて始まりました。

吉田栄作さんについで堀尾さんのマイクは、紺野美沙子さんへ
「もう、毎日緊張しています。怒るシーンから始まるので(笑)
酔うと、ころっと変わっちゃう(笑)」
オットーの奥様役の紺野美沙子さん。夫への疑惑を感じてオットーに突っかかりますが
逆にお酒を飲まされて甘えんぼさんに変わってしまう姿。可愛かったですね(笑)
後半の質疑応答の時に「主人公の妻は酒好きでしたか?」という質問があって
鵜山さんが「確証は無いけど、書かれてる雰囲気ではかなりいけそう(笑)」
普段の美沙子さんは、個人的にはお酒は嫌いではないそうです(*^_^*)
だからと云って、こんなに早く酔いません(笑)と
以前『誘惑』という題名のTVドラマで、栄作さんを誘惑する役を演じたことがあったと
照れながらもお話してくださいました。

グレッグ・デールさんは、実際はアメリカ人。
1991年に来日してからは、役者として演出家として多彩の才能をお持ちのお方です。
プランとしては、ドイツ人で英語が流暢に話せるジョンスンという天才のスパイなので
ヨーロッパとアメリカの中間位の言葉をイメージしたそうです。
という事を、流暢な日本語で語ってくださいました。
8月に俳優座劇場でアガサ・クリスティ作『ホロー荘の殺人』を演出されるそうで
ちゃっかりPRをされていました(笑)

永島敏行さんは、3度目の新国立劇場ご出演ということで
「鵜山さんから(新国立劇場が)広いので、声を届けることを指導された。
会社組織でいうなら、現場の人間を演じたかった。
動く立場(現場)の矛盾を感じる大陸的な人間をイメージしていました」
NHKの番組で司会をされているようですが、なんとNHKは髭がNGなんだそうです。
仕事でNHKに行く度に「髭は今の芝居の役作りの為なんです」と言い訳をされてると
いう話に、妙に堀尾さんと波長が合ったようで嬉しそうでした。

鈴木瑞穂さんは、46年前の初演の『オットー・・』からご出演されているそうで
当時のお話を取り混ぜてお話して下さいました。
当時は、約4時間の大作で渋谷の今は無き東横ホールという劇場で公演されたそうです。
初演は宇野重吉さんが演出、滝沢修さんがオットー。
鈴木瑞穂さんは、吉田敬一さんが演じられた鄭さんを演じたそうです。
出番が終わると、裏方で転換や大道具の助っ人もされていたと語って下さいました。
今回の弁護士の役は、最後の最後、終盤近くのご出演なので
その心境は・・という、堀尾さんの質問に
「最後の最後に作り上げられた時にコケたら・・(笑)常にアイドリング状態です」
「出番までどう過されますか?」(堀尾さん)
「餌場で(笑)お菓子のつまみ食いしてます(笑)」
実際のゾルゲ事件の時代を生きていた鈴木さん。当時の自分を思い出されて
皆が皆そうであったように、ファシスト少年で事件が発覚した時は
「日本の中に国賊!即、銃殺!!」と叫んでいたそうです。
ところが戦後、尾崎秀美さんの本を読んで「今の政治家は足元にも及ばない」と
激しくおっしゃる言葉に、オットーの国民を守るという熱い気持ちが甦りました。
そんな鈴木さんに、堀尾さんが「鵜山さんの演出はどうでしたか?」
「こんな(新国立劇場の)すごい機構を使って広大な広がりを持たせた。
(演出は)細かい(笑)指示とか、ジェントルマンで紳士的な演出だけど
たまにどう注意されてるかわからない(笑)そんな時は、云われたことを
何度も反復してみる。そうして距離を縮めていました」

と、ここからは質問タイム・・
驚くほど沢山の手が客席から挙がっていました。
やはり往年の木下順二さんのファンの年配の方が多く
細かくご覧になっておられるんだなあ・・と、一つの一つの質問に感動します。

吉田栄作さんのファンの方で、10回ほどご覧になるお客さまがいらして
会場中、そのバイタリティに感嘆の声が・・
私は2回・・まだまだ未熟もんですね(笑)
その方から、吉田栄作さんの役作りについての質問に対して
「2年位前に話があった時点で台本をもらいました。
今年に入ってから役作りに入りました」
鵜山さんと多磨霊園に眠っているゾルゲさんと尾崎秀美さんのお墓参りにいかれた
話をして下さいました。

鵜山さんに質問が結構集中しまして、
「(字幕なので)日本語で書かれた台詞が突き刺さってこない」うっ厳しいご意見です。
鵜山さんからは
「色んな文化の形があると思い、ちょっと強引にやっちまったというか(笑)
大きな賭けだった。そのご意見も心に留めておきたい。
けれど、色んな意味で立体的に観て欲しい
価値観の違いとか・・豊富に使いたかった」
その言葉に後押しする形で、鈴木瑞穂さんが
「違和感は無く、むしろ面白い」うんうん、頷く私でございます(笑)
そんな中、英語の会話を劇中にメモる林さん演じる永島敏行さん
「僕は字幕をメモしてます(爆笑)」

劇中で日本語と英語での会話が出てきます。
それは、互いの心の会話だから、他国語でしゃべっていても自国語でわかる
気持ちが通じ合うと理解できるのではないか・・そう言われた鵜山さん。

13歳で終戦を迎えた鈴木さんは、当時を振り返って
何を信じたら良いかわからなくなったそうです。
「虚無感を感じながら生きていた。もう戦争にはもっていきたくない」
81歳になられた鈴木さんの言葉は、とても重いです。

「オットーは自分の信念に生きた人。普遍的なメッセージを持っている作品。
自分の意見を持つことが難しい時代に、自分の信念に生きていくことの大切さを
感じます」(吉田栄作さん)
「一つのことをやる為には、欲しいものを捨てる。
今の日本がどうして今の日本になったのか?知らなすぎた。
日本人として知らなきゃいけない。やらなきゃいけないことがある」(永島敏行さん)

丁度、客席に(実は私のお隣に・・)永島敏行さんが演じられた林さんのモデルに
なったかたの娘さんがおいでになっておられました。
最後に、初演から全ての『オットー』をご覧になっておられるそうで
お父様のエピソードを語って下さいました。
大陸浪人のような生き方をイメージされた永島さん演じる林さんが実際のお父様に似て
おられたそうで、情熱的でロマンチストだったそうです。
尾崎さんとゾルゲさんとは、活動家の仲間としてよりも
人間として信頼しあう友であったそうです。
先に亡くなった二人のお墓に、お酒をかけながら「尾崎」と泣いておられたそうです。
今までご覧になった中でも今回の『オットー』のラストが素晴らして感動されたと
淡々と優しい品のあるお話しぶりで聞かせて下さいました。

シアタートークが終わったのは、7時過ぎ
なんと1時間半も続いていたのでした。
いやぁ~でも聞き応え十分。まだまだ沢山の質疑応答がありました。
なにしろペンを持ってメモメモ状態なので
言葉が違う点もいくつもあると思いますがお許しください。
相変わらす薄いレポですが・・雰囲気だけでも味わって頂けたら嬉しいっす(*^_^*)
by berurinrin | 2008-06-18 23:19 | イベント

この日の終演後には『オットーと呼ばれた日本人』シアタートークが開催されました。
シアタートークの司会というと、この人!文学座研究所に入所された過去を持つ
元N.H.Kのアナウンサー堀尾正明さんです。ぱちぱち
すぐに登場されたのは『オットーと呼ばれた日本人』を演出された鵜山仁さん♪きゃーきゃー
ジャケットの下に白いシャツにデニムという、ラフだけどおしゃれな姿!わーいわーい
新国立劇場の芸術監督でもある鵜山さんから、まずは一言
「・・だから何だと言われたらそれまでですが、長時間ありがとうございました」
その後、堀尾さんとお二人でしばしのフリートーク。
『オットー・・』をご覧になられた方はお分かりだと思いますが
ラストのスクリーン一杯に映る「澄み渡る青い空」
堀尾さんから、この絵は「妹尾河童さんの息子さん」が描かれた絵だと説明が・・へーほーなんて感心。
「けっこうお金が掛かっているんですよね」(堀尾さん)
そーいえば、青い空の絵の真ん中にある曇って・・
わたしにはふわりと浮かんだ鳥の羽にも見えました。
その後のオットーの未来を思って、ぐっときたものです。
「どうしてこの「青い空」をラストに持ってきたのですか?」(堀尾さん)
「劇中に“いつかは、青空の下で・・・”という台詞があったのですが、最後みんな一人ぼっちに
なってしまったけど、空を通じてまた一緒になれれば・・」(鵜山さん♪)
舞台装置もそんな緯度が描かれていました。
ゲネを拝見した時に頂いた資料の中に、実は舞台美術の絵のコピーが入っていました。
日本の国旗や折りたたんだお札やレース、パイプとか多種の民族性溢れた賑やかな美術だなあ・・
床には緯度経度(笑)と、思いましたが
ひとつのグローバルな大きな世界の中での数国の人種が混じるスパイのお話・・
なんか面白い発想ですね。

なぜ今、この作品なのか?という堀尾さんに対して
「こういう「(『オットー・・』)芝居で育ってきた。その会話を通じて交信していく
ある種代表的なもの。単純にどきどきするからやってみたい・・というか
この劇中の出会いと別れの繰り返し・・この年になると身に沁みてくる。
これらの体験が良い生き方に繋がるんではないかという、一つのエネルギーの根源でもある」

と、ここで着替えを終えた出演者達がご登場されてきました。
鈴木瑞穂さん、吉田栄作さん、紺野美沙子さん、グレッグ・デールさん、永島敏行さんです。
「(台本が)読んでも読んでも終わらない。やってもやっても終わらない(笑)
この人(オットー)の生きた証を表現したいと思った。(オットーのイメージは)ルパン三世みたい
色んな面がありながらも命をかけているという対面性に惹かれた」
吉田栄作さんのオットーは、ちょっとかっこよすぎるんじゃん・・と思いながらも
観ているうちにオットーと吉田さんがしっかり重なって見えてきたのは
私だけじゃなかったはずです。ね(*^_^*)

次回に続きます。
by berurinrin | 2008-06-17 20:29 | イベント

文学座9月アトリエの会『ミセス・サヴェッジ』のお知らせ

作: ジョン・パトリック
訳: 安達紫帆 
演出:上村聡史

出演 吉野由志子(圭子)、藤堂陽子、山崎美貴、太刀川亞希、藤崎あかね、松岡依都美
    斉藤志郎、大滝寛、中村彰男、粟野史浩、助川嘉隆

日程 9/11(木)~22(月)

前売開始 8/8(金)

料金 4.000円(当日4.300円)

場所 吉祥寺シアター

前回はジョン・パトリック・シャンリィさんで今回はジョン・パトリックさん(笑)
似てますね(*^_^*) そんな程度の知識でm(_ _)m 薄っ(笑)
この作家さんは、『8月15夜の茶屋』でピュリッツアー賞、トニー賞を受賞されたそうです。
社会派なのですかね・・勉強不足ですみません・・
文学座最年少イケメン演出家・・といえども、もうすでにその実力は周知のとおりです。
上村聡史さんの細やかな世界は繊細でとても美しいです。
楽しみですね~!!

遅くなってしまいましたが、リンクを追加しました。
文学を誇るダンディな男前代表といえばこの方!!じゃーん大滝寛さんです。
意外な素顔を垣間見せて下さる大滝さんのブログです。かなり面白いです(笑)

大滝寛のブログへ(*^_^*)
by berurinrin | 2008-06-16 20:26 | 文学座公演情報

シリーズ同世代vol.1『鳥瞰図』 in 新国立劇場小劇場(6/14)

作  早船聡
演出 松本祐子

[名](スル)鳥が空から見おろすように、高い所から広い範囲を見おろすこと。また転じて、全体を大きく見渡すこと。俯瞰(ふかん)。「山頂から市街を―する」「日本経済を―する」
ちょうかん‐ず【鳥瞰図】(大辞泉より)
東京湾岸のとある町の釣り船宿「升本」を経営しているのは茂雄さん(浅野和之さん)と
母の佐和子さん(渡辺美佐子さん)。ほとんどが埋め立て地と化したこの湾ですが
昔は渡り鳥の休息地であったそうです。
現在は馴染みの客を中心にほぞぼぞと営業している「升本」に、ある日
事故で亡くなった佐和子さんの娘・波子さんの子ミオさん(野村佑香さん)がやって来ます。

毎週のように通っている新国立劇場でございます(笑)
そして始まったのは新しいシリーズ「シリーズ同世代」3部作。
同じ時代を生きる新しい時代の劇作家と異世代の演出家によるコラボという
斬新な企画の第一弾。そう、わたしにとっても初・早船聡さんのホンでございます。
役者さんというイメージが強かったのですが、こんなに深い思いを優しい言葉に
できる方だったとは・・・。

最近、衛星放送で『WATARIDORI』という映画を拝見しました。
季節が春になると北極に向けて飛び立つ渡り鳥たち。
昼夜ほとんど休むことなく飛び続ける鳥もいれば、昔々からの休憩地点を転々としながら
約束の地へと向う渡り鳥たちのダイナミックな姿に感動~。
が、以前は池だったり、湿地だった鳥たちの休憩地点が
工場に変わり、工場から排出される重油に足を取られへたり込んでしまう
仲間達と一緒に飛べなくなった一羽の渡り鳥の姿の映像が生々しく映し出されていました。
人間の自分勝手な無責任さに怒りやら、なさけないやら・・やるせない気持ちで一杯でした。

でも油に足をとられ身動きが出来なくなった一羽の渡り鳥同様に
海の恩恵を受けて生活の糧としていた人たちも立場は違えど同じ境遇かもしれません。
過去に縛られながらも生きていかなくてはいけない
休息地が無くても未来に向って飛んで行かなくてはいけない私たち・・
そんなうごめく私達を鳥瞰された姿・・・ばたばたわらわらって・・すごく滑稽なんでしょうね。

演出は、今やもう有名な女性演出家といえばこの方・松本祐子さん~☆彡
毎回ながら細かくて繊細な演出をされています。
大きな起伏のあるドラマではないので、言葉のひだというのでしょうか?!
台詞の言葉に見えない繊細で深い部分・・が、小波のように心の周波数に絡み合うといか
あーなんて云えば良いのか、言葉にならない(><)
じんわり胸を熱くする優しさをかみ締められる作品となっていました。

そしてもう一人、趣味と実益を兼ねた役作り(笑)浅野雅博さん。
ほがらかな弟キャラの照之さん。
浅野さんが舞台に登場するとその場が、ぱっと明るくなります。
静かな間のお芝居だけに、そのテンションを崩すことなく保つことは難しいと思いますが
そーいえば以前の浅野さんの笑いの間とは、ちょっと違うような気がしましたが
そごがまた素敵です。そんな嬉しい誤算を感じながら
また再来週も新国立劇場に足を運ぶ私なのでした(笑)

~6/22(日)まで IN 新国立劇場小劇場
by berurinrin | 2008-06-15 13:52 | 観劇感想

こまつ座第85回公演『父と暮せば』 in 紀伊國屋サザンシアター(6/13)

作  井上ひさし
演出 鵜山仁
美術 石井強司

広島に原爆が落ちて3年後。今にも崩れそうなこの家に一人で住んでいるのは
美津江さん(栗田桃子さん)です。
図書館に勤める美津江さんは、ある日恋をします。
けれど原爆によって愛する人たちを尽く失った美津江さんにとって
生き残ってしまったという罪悪感から、恋心も疎ましくその心を固く閉ざしがちです。
そこへ亡き父・竹造さん(辻萬長さん)が現れます。
娘のために、娘の恋の成就のために・・・

待っていました『父と暮せば』ですよ。
美津江さん役は、新たに栗田桃子さん。
同じ広島を舞台にした、こまつ座の『紙屋町さくらホテル』を観てから
桃子さんが美津江さんを演じた姿が観たいなあ・・と、心ひそかに思っておりましたが
こんなに早く実現するとはっ!!!
まさに「キターーーー!」でございます(笑)
現在の私たちには想像できえない・・あまりの悲劇を体験したしまった痛ましさに苦しむ
情緒不安定なあやうさ・・・その当時に被爆されたであろう・・・生と死が隣り合わせの世界で
生き残ったたくさんの女性達の体験した姿と重ねずにはいられません。
ひたむきで真っ直ぐな美津江さんの心の言葉は体中から発しているのに
目の前にいる美津江さんの表情の固いこと。その眼差しは暗くて視線は下に・・・下に。
あまりのいじらしさに感想をUPしながらも思い出して泣きたくなります。
桃子さんの演じる美津江さん・・・本当に素晴らしいです。
優しく丁寧に丁寧に演じられています。
そんな美津江さんにたまりかねた竹造さんが、現れるのも納得してしまいます。

前回もそうだったんですが、美津江さんが麦湯を竹造さんに勧めて
一旦は湯呑みを口元に運んで飲もうとしますが、大きく喉を鳴らして
「わしゃよう飲めんのじゃけえ。」・・このシーンからもうほとんど涙でくもって
「よう舞台が観れんのじゃけぇ」f(^_^;)状態のわたしなのです。
ほとんど泣き笑いの状態。今更ながら、隣のお客さま・・すみません・・ずるずるで・・(><)

こんな悲劇が二度と起こらないように
生き残ってしまってすみません・・・などと考えてしまう人たちが、二度と現れませんように
そしてこの作品が、これからも観続ける事ができますように・・。
私たちが過去の現実を絶対、絶対に忘れない為に。
一人でも多くの方に観て頂きたい作品です。

終演後、まずは涙でぐちゃぐちゃの顔を直す為にトイレに直行(笑)
それからゆっくりロビーへ・・と、この作品の演出助手をされていたイケメン演出家(笑)
上村聡史さんに遭遇!次回のアトリエの会は、上村さんの演出作品Yeah~!(*^^)v
『ミセス・サヴェッジ』ですよぉ~!!お楽しみに~☆彡
その上村さん「(鵜山さん)いますよ、そこに(笑)」と、その視線の先にはうーさまが!!!!
「いいでしょう・・(栗田)桃子」と、笑顔の鵜山さん♪きゅあーきゃー
あんまり久しぶり近くでお会いした緊張と何よりも私は
声を出したら涙が出そうなほど、この作品の素晴らしさに感動していたのです。
いっぱいいっぱいの私は、息も絶え絶えに早々に逃げるようにその場から逃げてしまいました。
帰りの電車の中で、突然場面を思い出し涙が・・・いやぁ参った参った。
怪訝そうな乗客の目線に「ハードコンタクトにごみがぁ~(涙)」という、
くさいジェスチャーをしてその場を乗り切ったのでした・・。
よかったねコンタクトしてて・・・ソフトだけどね(笑)

『父と暮せば』は、初演からずっと鵜山さんが演出されておられます。
鵜山さんにとってまさにライフワークの作品。。
こんなに魂に直球で打ってくるドラマを演出される鵜山さん。
鵜山さんを好きになって本当によかったと自分を褒めてしまいたくなります。
★えらいぞ自分!って自分を褒めてどーする?!・・すみませんf(^_^;)

~6/22(日)まで in  紀伊國屋サザンシアター
6/24(火) in  鎌倉芸術館小ホール
7/13(日) in 逗子文化プラザ なぎさホール 
by berurinrin | 2008-06-14 20:28 | 観劇感想

『オットーと呼ばれた日本人』 in 新国立劇場中劇場(6/5、7)

作  木下順二
演出 鵜山仁

1930年代。
上海でジョンスンと呼ばれる男(グレッグ・デールさん)と出会ったのは、新聞記者で
上海に派遣されているオットーと呼ばれる日本人(吉田栄作さん)。
オットーは、一触即発状態の上海の状況をみるにつけ
なんとしても日本が戦争に参入する事態を避けようと、ジョンスンと手を組み
スパイ活動をするようになります。
その後、日本に戻ったオットーと再会するジョンスン。
世界救済を視野に入れて活動するジョンスンにとって、日本を守ろうとするオットーとは
考え方に大きな隔たりが出来ます。けれど、二人は友情という深い絆で結ばれています。

すんごい、すんごい大作です!!
久しぶりに緊迫感溢れる骨太の会話劇を拝見しました。
幕開きにどーんという、お腹にずーんと深く切り込んでくるような音が
芝居の最中にも何度が使われ、その度におおっと、と戦争の序曲のように緊張感を生み
美しいセットに目を凝らすと、椅子や机にポスターや新聞が貼られていて
妙な違和感を感じ、安心感=定住感を満たさない・・スパイ活動をする彼らの
不安定な生き方を感じ取る事ができました。

前回に、ゲネの感想をUPさせて頂きましたが
その中で、外国の方が、外国人の役で、英語でしゃべっている・・
日本人と外国人が英語でしゃべっている・・
そして流暢に話す外国人が、日本語をたどたどしく語る姿・・
英語と日本語での会話・・
今までにない新鮮で生きた言葉を使われているのです。
まさに、この芝居の見事な違和感の中の見事な融合。。

オットーを演じられたのは吉田栄作さん。
立ち姿よし、声よし、芝居よし・・って感じで、素晴らしい舞台人としての資質を
お持ちの方ですね。惚れ惚れしました。
オットーさんは、国というより民衆を救おうとスパイという裏の顔を持つ人なのですが
正義のヒーローというわけじゃない。
そこそこの遊び人だし、食道楽だし、人間味もある好人物なのです。
さらりと演じる吉田栄作さんのすごさを感じ入りました。
あんまり感動したので、売っていた栄作さんサイン入りピック買っちゃいました(笑)
500円なり~

文学座からは、『ダウトDOUBTー疑いをめぐる寓話』の怪しいフリン神父を演じた清水明彦さんが、
オットーの幼馴染の検事さん。
「奥さん、用心してないと巻き込まれちまいますよ」
清水さんのご登場は、最後の最後の最後f(^_^;)なのですが、
この台詞が劇中に何度かリフレインされるのです。
初めに聞こえた時は、ぞくっ(笑)としました。
髪の毛も短く刈られた黒いスーツ姿で固い表情の清水さんの表情。
だんまりをしてる栄作さんと2人だけのシーン。広い舞台なのに息遣いが聞こえてきそう・・
優しい笑顔を封印された演技はとっても残念ですが、怖っ~かっこいいです!

初めのシーンで、不意に鄭さん(吉田敬一さん)の事務所に現れる
ちょっとうらぶれた陰のある青年を石橋徹郎さん。
斜め目線の仕草が、かっこいいですっ・・陰のある悪びれた姿・・いいっす
その後、第2幕の酒場のシーンで給仕をされておられましたが
まるで別人のような笑顔が可愛かったです(*^_^*)

そしてもう一人・・今年準座員に上がったばかりの山森大輔さん。
準座のデビュー作が新国立劇場の舞台という、素晴らしいスタートを切った彼ですが
真ん中分けした髪型、ひょうひょうと歩く姿・・中華料理を食べに行くと
いるいるこんな感じの給仕さん!と、感じるほど・・いい味出してます。
台詞は一言もありませんが、するどい演技をみせる彼・・・今後も楽しみです。
中国人のボーイさんを演じられました。

また、文学座の研修科を卒業してその後は、新国立の研修所を卒業された
北川響さんの姿を久々に拝見しました。
流暢な英語を話し、その堂々とした姿・・うわぁーーって感じです。

ラスト・・青空を見上げるオットー。
何よりも美しい美しい音のない静寂なシーンです。
まさにオットーの切望した世界。このためにオットーは自己を殺して
戦っていたのでしょうか?!
平和というのは、何もない青い空を見惚れるゆとりの時間を持てる事だとしたら
現代を生きる私たちも、たまには空を見上げて深呼吸をする
一時の時間を楽しみたいものです。
その時は、一人じゃなく心許せる友達と・・・

新劇の財産と呼べるべき作品を蘇えらせて魅せて下さった鵜山さんの姿勢が
もう・・一番かっこいいです(*^_^*)

5/27~6/8(日) in 新国立劇場中劇場
by berurinrin | 2008-06-09 22:36 | 観劇感想

文学座ファミリーシアター『アラビアンナイト』のお知らせです。

脚色 ドミニク・クック
訳   鴾澤真由子
演出 高瀬久男
出演 三木敏彦、石川武、助川嘉隆、木津誠之、亀田佳明、西岡野人、
    松角洋平、藤側宏大
    太刀川亞希、草野万葉、上田桃子、藤崎あかね、松岡依都美、鈴木亜希子 

日時 7/13(日) 17:00開演

於   調布市グリーンホール 大ホール

料金 前売り3,500円/当日4,000円(4歳以上から観劇可。料金は同一)
    全席自由

    電話予約・窓口購入
      調布市グリーンホールチケットサービス tel042-481-7222
      (9:00~19:00毎週月曜日休館)
     調布市文化会館たづくり インフォメーション tel042-441-6177
      (9:00~21:30 第4月曜日及びその翌日休館)

『アラビアンナイト』最終公演のお知らせです。
う~ん、演鑑に入ってないし、入る予定がないから観れないかも・・と、お悩みの方も
おられると思いますが、この最終公演は一般の方も拝見できるそうです。
先日、ゲネ(舞台稽古)を拝見しました。
新たなメンバーと新たな演出で、今までにない『アラビアンナイト』の世界との出会い
がありました。
このファイナルステージ・・ぜひ後悔しないようにご覧下さい!!

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画像については事前に劇団の許可を頂いています。無断転載はなさらないで下さいね★
ポスターは2006年バージョンです。
by berurinrin | 2008-06-08 13:12 | 文学座公演情報