文学座付属演劇研究所研修科発表会『冬の入り口』 in
                           サイスタジオコモネAスタジオ(11/22)

作  長谷川孝治
演出 西川信廣

とある郊外のモダンな斎場が舞台です。
この町の有力者であった一人の老人が、今や火葬になろうとしています。
葬送の中、妻や息子達、従業員らの集う場所に一組の夫婦が現れます。

44期生にとっては、残すところ卒業公演のみとなってしまいました。
『二号』『天保十二年のシェイクスピア』と、驚くほど個性的な面々の彼らが
今回挑戦したのは、青森県を拠点として活躍されている長谷川孝治さんの作品です。
『二号』と登場人物の構成が被る所もあって、ちょっと「?」な感じもしましたが、
そろそろ翻訳劇なんかも見たかったなあ・・と、本音ですが(笑)
でもこの作品は前回と違い全編に渡って、大きな展開があるわけではなく
話の進み方は、まったりと静かな日常の会話で綴られていきます。
ほのかに笑える会話の流れは、今まで彼らの見せてくれた姿とは違う一面を要求され
溢れる心情に蓋をした演技は、かなり高度なものであったと思います。
ふわっと光が二人の男性を包み、暗転となるラストシーンの暖かさ・・
気持ちが浄化されるような、すがすがしい気持ちでスタジオを後にする事ができました。
余韻のある芝居って、好きだなぁぁ♪

そうそう、この舞台のセット
モダンな斎場とい名の通り、何色かのタイル(木材)が壁一面にはめ込まれていました。
きっと一枚一枚、手作りで塗って組み立てたと思います。
このセットの後ろから光が差すと、本当に綺麗でした。
次は、卒業公演に向う彼ら・・ガンバレ!!!

11/21(火)~23(祝日・木) in サイスタジオ
by berurinrin | 2006-11-26 13:33 | 文学座観劇感想

祝日のこの日・・寒かったです。
日が暮れると冷たい雨が身体に沁みこむ様なとても寒い一日でした。
外は寒いのに、ぽかぽかと暖かい場所が・・・うふっ、そう
12月アトリエの会『AWAKE AND SING !』の稽古が行われてるアトリエです。

1930年代のアメリカ大恐慌の時代。舞台はブロンクスに住むユダヤ人一家の
アパートの一室がそのまんま舞台に作られていました。
アトリエ公演の場合は、舞台稽古の状態でほとんどの実際のセットが出来上がっているので
とてもリアルだし、俳優や演出家にとってもやりやすい状況のようです。

林秀樹さん、塾一久さん、寺田路恵さん、松岡依都美さん、田中宏樹さんが
テーブルを囲んでの食事の風景から稽古場見学がスタートです。
じっさい本番では、食材が出てくるのか?わかりませんが、目の前にあるのは食器だけで
パントマイムで食事が進んでいく光景は驚きです。
特に寺田さんがパンをちぎって、お皿のソースに付けて口に持っていく光景に釘付けでした。
その後、色々と人が入れ替わり立ち代わり・・・・。
約30分程の稽古風景を拝見しました.。70年ほど前の作品と聞かされましたが
驚くほどのテンポのいい会話の応酬で、もっと観ていたい気持ちになります。

アトリエデビューおめでございます!!・・・は、今年準座員になった田中宏樹さん。
一足先に『お月さまへようこそ』ですでにデビューはされていますが
彼の演技・・実は、研修科時代からとても気になっていたんです。
少年のような風貌で、心に何かぎらぎらしたものを持っているような繊細な表現は、
きっとご覧になる方の心に焼きつくのではないかと思います。
そして、一足先に『オトコとおとこ』でアトリエデビューを飾った田中さんの同期の
松岡依都美さんの気持ちがいい位のさっぱりしっかりした演技も楽しみです。

お稽古の最中、田中さんの付けていたサスペンダーが、かたっぽ外れてしまって
一瞬恥ずかしそうに直す田中さんの顔がとっても少年ぽくって可愛かったです。
周りも笑いがあって、ほんわかしたムードが漂っていました。
が、次の瞬間。高橋克明さんの登場で、雰囲気ががらっと変わりました。
ちょいワルの演技は、最高にハマる高橋さん。
今回はその風貌・・・髪型に注目です!えっ、まじ???!って本当にびっくり(笑)
エスペラント』の修学旅行の引率の先生とはなんか髪型が180度変化していて
これが今回の役作りの為なのか?はたまた?????

残念ながら拝見したお稽古シーンのご登場の場面は無かったんですが
超かっこいいのは中村彰男さん!
この方が、この家族にどんな関わりを持ってくるのか???
う~ん、いい人なのか?悪い人なのか?
かっこいいのか?おちゃめさんになるのか?
本当に想像つかないですよね。
素顔はめちゃめちゃかっこいいのに、どんな役でもこなせちゃうので
でも、絶対何かある!と踏んでます(断言)

この日は、丁度サイスタジオで研修科生の発表会があって
文学座付属研究所に関わっていらっしゃる鵜沢秀行さんはお留守だったんです。
その為に鵜沢さんの代役に立たれたのは、今回スタッフとして参加された
西岡野人さん。そう、のび~のびたくん(笑)です。
なんか、すごーく△○★X・・な感じに演じられて思わずぷっ!
「鵜沢さんの演技の真似?」なんて聞いてしまったくらい
個性的な代打さんでした。
のびくんは、台本がすべて頭に入っている程この作品に全力投球されているようで
(う~ん、だからブログの更新が遅れているわけ・・ですねぇ)
どの方の代役も務まるそうです。私としては、寺田さんバージョンで(笑)(ウソです)
そして、田中さん、松岡さんの同期の演出部の所奏さんのお姿も
演出部というと、どうしても地味になりやすいのですが奏さんは、
去年、アトリエの隣のもりやの稽古場で作・演出『エイリアンズ』を発表しています。
次回の戯曲の構想を練っているそうなのでぜひ名前を覚えてくださいね。
彼の世界もまた、摩訶不思議な面白さがありますよ。

『Awake and Sing!』のチラシ、ポップで可愛い挿絵ですが、しみじみ見ていると
なんか作品の秘密が隠れているような??って、制作の方に伺ってみたら
「秘密です(笑)」ですって・・う。。あやすぃ(笑)

さて、チケットは土.日はかなり売れているそうですが、平日の夜の部は
まだ良席が入手できそうです。
文学座の今年を締めくくるアトリエ公演!お見逃しのない様に~☆彡
by berurinrin | 2006-11-23 22:53 | 稽古場/舞台裏話

文学座創立70周年記念 文学座・ひょうご舞台芸術提携
 『シラノ・ド・ベルジュラック』 in シアター1010

作   エドモン・ロスタン
訳   辰野隆/鈴木信太郎
演出 鵜山仁

『シラノ』組の皆様
千秋楽お疲れさまでした!!!
素晴らしい舞台ありがとうございました。

「可愛いことを言う人だ、わたしの誇りのガスコン魂では
あなたのご馳走を頂くわけにはいかないが、お断りして気を悪くされてるのも困る。
で、兎に角頂戴しませう。
ほんの一寸ですよ!この葡萄の一粒だけ・・・
一粒で結構!・・それからコップに水を一杯・・
無垢の水をね!・・・マカロンを半分!」

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by berurinrin | 2006-11-19 20:50 | 文学座観劇感想

家からは、はるかに遠い北千住♪
とは思いつつも、人生三度目の「北千住」駅にこの日も降り立ちました。
そして、今日は最後に観る『シラノ・ド・ベルジュラック』・・・・
あと一ヶ月公演してくれないかなあ・・。
残念ながら、明日が千秋楽・・・せ・切ない。
そんな、バックステージ見学に参加してきました。

終演後、いつもの様にロビーで待っていると
「準備が出来ましたので、どうぞ」という声。
そして客席を通って舞台に向う、その舞台には
な.な.なんと
シラノ(江守徹さん)が、クリスチャン(浅野雅博さん)とロクサアヌ(高橋礼恵さん)の
結婚式にロクサアヌに恋するド・ギーシュ伯爵(菅生隆之さん)に邪魔させないように
月から落っこちてきた男を演じて、足止めをしたシーンでの登場したあのブランコに
乗って演出の鵜山仁さんが、ぴゅーんと上から降りてこられました。
すごーい!すごーい!かっこいいぃぃ~!!
なんておちゃめな方なんでしょう♪
もうお会いする機会は無いものと、諦めていたときにこのサプライズ!
本当に嬉しかったです★ありがとうございました。

この作品は、ひょうご舞台芸術との提携公演でした。
よって舞台装置も兵庫県立芸術文化センターに合わせた作りで、とっても大掛かり。
そしてシアター1010の天井も袖もホリゾントも、ひろーい、おおきーい、たかーいと
とっても機能的な作りのようです。

今回は演出部の今村由香さんにご案内して頂きます。
舞台を中心に下手側(左側)には、ロクサアヌのお家のセットや幌付きの馬車や
料理屋ラグノオ(三木敏彦さん)のお菓子の棚が、キャスター付きで出番を待っています。
上手側には、修道院の場面で中央に聳え立つすずかけの木。
舞台袖の薄暗い中に佇むこの木・・。それでも力強く迫力がありました。
シラノの最後を受け止めるこの大きな木・・・。
触れたくても、触れられない位の気高さがありました。

舞台の両脇には、早替わり様の黒いカーテンで囲まれたいくつかの小部屋があって
早替わりの人数の多さを物語っていました。

そして上を見上げると、ラグノオのお家の壁や修道院のアーチの部分が
ぶら下がっているのが見えます。お、重そう・・

シラノが100人の剣客を撃つために開いたネール門の風景やブウルゴーニュー座での
ロクサアヌや役者たちの影絵、ラストにシラノの魂が向う月の映像・・・
それらは、舞台の真裏にあるプロジェクターから映し出していました。
実はわたしは、月の映像を観る時には、毎回すでに涙でぼやけて
輪郭がはっきりしていないのですが、綺麗な月でしたよね。
そんなシラノを観た夜の帰り道は、空を見上げいつも月を探してしまいます。

今日は、打ち上げだそうです。
皆様、お疲れさまでした。&あと一日、素晴らしい舞台でありますように!!!
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画像については事前に劇団の許可を頂いています。無断転載はなさらないで下さいね★
by berurinrin | 2006-11-18 23:42 | 稽古場/舞台裏話

10/31付けのブログでご紹介しました『フォローミー』
外山誠二さん、醍醐貢介さんご出演のお知らせをいたしましたが
諸事情により、お二人は降板することになりました。
取り急ぎご報告させて頂きます。
by berurinrin | 2006-11-14 22:53 | 外部出演

文学座創立70周年記念 文学座・ひょうご舞台芸術提携
 『シラノ・ド・ベルジュラック』 in シアター1010(11/11)

作   エドモン・ロスタン
訳   辰野隆/鈴木信太郎
演出 鵜山仁

待ち焦がれた東京の初日の幕が上がりました。
さしずめ、フランスのお話らしくワインで例えてみたら
兵庫公演をボージョレーヌーボー。
爽やかで苦味の少ない赤ワインのように、新鮮ですが飲み応えもタップリ♪
キャストも新鮮に思えつつも、いざ芝居が始まれば俳優の采配の見事さに
やっぱり鵜山さんってすごい!!!と、驚かされました。

そして、昨日
東京公演の初日。
ボージョレーが私の好きな赤ワインに変わっていました。
それも渋みがあって、濃厚で香りもかぐわしい・・・・・たまりません(ため息)

もし、まっさらな気持ちでこれからご観劇される方は、この先は避けて下さいませ。
兵庫と東京のちょっとした感想の感じ方の違いなんかを・・


江守徹さんのシラノの台詞がリズミカルでゆったりと、間の空き方が素晴らしく
「、」と「。」の使い方が、より鮮明で詩的な流れるような言葉が生き生き感じられました。
兵庫では、聞き流してしまった台詞に、今回は受け止められて、つい笑ってしまったりと
改めて言葉の美しさと、江守さん独自の抑揚の声の見事な台詞回しに酔いました。

クリスチャン演じる浅野雅博さんとのコンビのタイミングもばっちり♪
シラノが自ら武勇伝を話すシーンで、クリスチャンが「鼻づくし」で野次を入れる場面
シラノの話の間を付くタイミングも、シラノが話している時の姿勢も
江守さんに食らい付いている姿にわくわくします。

また浅野さんが、兵庫公演よりもバルコニーの場面をコミカルに演じられ
江守さんがしっかりキャッチし投げ返し、又それを浅野さんがキャッチする。
その二人のやりとりを感じ取りながらも、高橋礼恵さん演じるロクサアヌは
バルコニーの下では男二人がとたばたした姿を見ることは無く・・・。
この場面、本当に難しいと思います。
一歩間違えるとドタバタ喜劇になりかねませんもん。
『ロミオとジュリエット』の有名なバルコニーの場面にもう一人のロミオが居るんですから(笑)

そんな二人に愛されるロクサアヌの高橋礼恵さん。
実はキャスティングを聞いた時は、一瞬「?」と思いました。
彼女が演じると、女性としての強さが強調しすぎるのでは?と思ったのですが
ところがその強さが、気高さと気品に溢れ、勝気で可愛らしいロクサアヌにしっくり
当てはまっていました。そして何よりも美しい容姿。
二人の男性の運命を変えてしまうだけの美しさです。
ドレス捌きがちょっと気になったのが残念ですが(時折、足が見えてしまうので)
でも、本当にうっとりする位に綺麗です★

と、まずは主要人物3人のみを取り上げてみました。
次回から、少しずつでも出演者全員ご紹介させて頂きます。

この日は楽屋での初日乾杯がありまして
お友達共々ご好意で参加させて頂きました。
可愛いヨリちゃんこと、頼経明子さんに“ぎゅっ”ってして(笑)
にこやかな鵜山さんに、初日の素晴らしさに思わず握手をして頂きサインまで!きゃー!!
それもお友達とは一風変わったサインで(笑)家宝です。宝物です。
「一生付いていきます!」宣言をしてしまいました。
クリスチャン浅野さんにも「ついでにね(笑)」と言われつつ、サインをして頂きました。
鵜山さんには、演出の事で教えて頂いたりと
勿論、これから追々ご紹介させて頂きますね。
そんなこんなで、この座組みの雰囲気も、垣間見せていただきましたが
何しろ笑顔で、とっても暖かく、楽しんでいる俳優、スタッフのチームワークの良さを感じました。
初日でこんな素敵な空気を感じさせてくれるなんて~☆彡
最高です!『シラノ』万歳!!

~11/18(日)まで in シアター1010

まだ、席に少し余裕がある日もあるそうです。
また前売りは完売している日がありますが、若干当日券もありますので
諦めずにチャレンジしてみて下さいね!!!
by berurinrin | 2006-11-12 13:16 | 文学座観劇感想

第二部
第四幕<ガスコーニュ青年隊の場>
アラスの城を取り囲むフランス軍の最前線は、そのまた周囲をスペイン軍に取り囲まれ
食料が途絶え、飢えに苦しんでいます。
そんな激戦の中でもシラノは、クリスチャンの名前で
毎日ロクサアヌに手紙を送り続けていました。
その手紙に感激したロクサアヌが、敵中を突破しラグノオを伴い食料を積んで
陣中にやってきます。
久々の再会に喜ぶ二人ですが、クリスチャンはロクサアヌから真実の言葉を聞いて
愕然としてしまいます。
「外見が醜くなっても、愛しています」
ロクサアヌは自分よりも内面のシラノを愛していることを悟り、
シラノもまた真剣にロクサアヌを愛している事を知ると、
シラノに「ロクサアヌに想いを打ち明けろ」と言い残して、砲弾の中に駆け出して行きます。
そして、ロクサアヌを前にシラノが告白しようとしたその時に
一斉射撃が始まり、流れ弾に当たってクリスチャンは戦死してしまいます。
嘆き悲しむロクサアヌ・・。シラノの想いは永遠に胸の中にしまわれてしまいます。

第五幕<シラノ週報の場>
15年の月日が経ちました。
ここはパリのある修道院の庭です。
ロクサアヌはクリスチャンの喪に服して尼僧院に引籠もってしまいました。
そんな彼女の為、シラノは毎週土曜日に必ず訪れ、世間の出来事を伝えていました。
そして今日は土曜日。シラノが訪れる日です。
今やド・グラモン公爵に出世されたド・ギーシュ伯爵がロクサアヌに会いに来ていました。
そこへル・ブレがやってきて、シラノの悲惨な境遇を嘆きます。
ロクサアヌがド・グラモン公爵を見送る為に立ち去った入れ違いに、ラグノオがやってきて
ル・ブレにシラノが事故にあったことを知らせてきます。
急いでシラノの家に向かう二人。
そんなことを知らずにシラノを待ちわびるロクサアヌの元に、
弱々しい足取りでやってくるシラノ。
窓から落ちてきた材木を頭に受け、重傷を負ったシラノは傷を帽子で隠し
ロクサアヌの為に、世間の週報を語り始めますが、声が次第に弱くなってきます。
夕暮れが迫り、ロクサアヌはシラノに以前から約束をしていた
クリスチャンの最後の手紙を見せます。
迷うことなく、シラノは大声で読みあげます。
・・・・!!そして、ロクサアヌは悟ります。
夕闇で読めないはずの手紙を読み上げるシラノと
以前バルコニーで愛を囁いた声の主であったことを・・・クリスチャンではなかったのです。
そこへ、ラグノオとル・ブレが駆けつけて来ます。
しかしシラノの死は迫っていました。
迫り来る死霊に向って剣を振り、最後の決闘を挑みますが
やがて倒れ。愛する者達に見守られながら息を引き取ります。
最後に彼は最愛の人の愛を勝ち得たのでした。


一気にUPしてみましたが、最後は涙で画面がぼけてます・・・。
by berurinrin | 2006-11-11 17:31 | 日常

公演中の『シラノ・ド・ベルジュラック』ですが
前もって予習しておきたい方の為に、あらすじをご紹介いたします。
『シラノ・ド・ベルジュラック』は、詩人で剣客で理学者だった実在の人物
シラノ・ド・ベルジュラックをモデルにした5幕からなるエドモン・ロスタンの戯曲です。

第一部
第一幕<ブウルゴーニュ座芝居の場>
1640年、パリで人気のブウルゴーニュ座では、今日も貴族、平民詰掛けて、今や遅しと
芝居が始まるのを待っています。
クリスチャン・ヌーヴィエット男爵もその一人。
友人の詩人リニエールを伴って現れた彼は、パリに出来てきたばかり。
明日、近衛の青年隊に入りことになっている美貌の青年です。
やがて桟敷席に、ある貴族の集団が入ってきます。
その中には、社交界の華ロクサアヌ。又の名をマドレーヌ・ド・ロバン。
クリスチャンは一目でロクサアヌに魂を奪われたようです。そして、ロクサアヌも・・・
ところが、ロクサアヌの傍らには、やはり彼女を我が物にしようを企てるド・ギーシュ伯爵。
彼は、自分の息のかかったド・ヴァルヴェル子爵とロクサアヌを結婚させて
彼女と情を通じようとしているのです。
舞台に一座の花形役者モンフルウリィが登場します。
彼が、芝居を始めようとすると、客席から
「この野郎、一月の謹慎を忘れたか!」
羽根飾りの帽子、偉大な鼻のシラノ・ド・ベルジュラックの登場です。
こうなることを期待していた観客は大騒ぎ、モンフルウリィは退散し、野次と怒号の中、
ド・ヴァルヴェル子爵がシラノに挑みます。
シラノに散々愚弄され、二人は決闘となりますが、力の差は歴然。
シラノは、即興で歌を作り、子爵を突き殺してしまいます。
あまりの見事さに一同は大喝采。
けれどもシラノの親友のル・ブレはシラノの身を案じています。
ル・ブレはシラノに、モンフルウリィの謹慎命令の理由を問いただします。
そこでシラノは、人知れぬ恋の悩みを告白します。
彼の従兄妹で幼馴染のロクサアヌを人知れず夢中で愛しているのでした。
ところが自身の醜い容姿ゆえ、告白できずに苦しんでいたのです。
そこへ、ロクサヌの腰元がやってきて、密会の申し込み・・
もしや・・・と、思い狂喜するシラノ。
そんな時、リニエールが、彼の書いた詩を怒ったさる貴族の刺客100人が待ち伏せしている
とシラノに救いを求めてやって来ます。
シラノは100人の刺客が待つ、ネール門へと威風堂々向かいます。

第二幕<詩人無銭飲食軒の場>
ここは早朝のラグノオの料理店。
貧乏な詩人たちを相手に今日もラグノオは自作の詩を読み上げています。
ラグノオの妻ルイズは、耐え切れない様子。
店の常連の近衛銃騎兵となにやら怪しい関係です。
その姿を横目で、シラノはロクサアヌの来訪を待ちながら
思いを込めてロクサアヌに宛てた手紙を書いています。
そこへロクサアヌが腰元と共にやって来ます。
シラノはロクサアヌの話を心ときめかしながら待ち受けますが
彼女の話は、意外にもシラノに恋の仲介役を引き受けて欲しいとのことでした。
そして青年隊に今日付で入隊するクリスチャンを守って欲しいと
シラノに誓わせ、早々に立ち去るロクサアヌ。落胆するシラノ。
そこへ、カルボン・カステル・ジャルウに率いられたガスコンの青年隊の面々が
昨夜ネール門での大立ち回りの顛末を聞きに集まってきます。
その後ろにはド・ギーシュ伯爵。
ド・ギーシュ伯爵はシラノに恥をかかされ、捨て台詞を残して立ち去ってしまいます。
静かにクリスチャンもやって来ますが、青年隊の仲間から弱虫扱いをされた彼は
武勇伝を聞かせるシラノに、絶対の禁句である「鼻づくし」で毒づきます。
ところがロクサアヌに頼まれているシラノは、煮えたぎる思いを抑えこまざるえません。
仲間達を追い出し、クリスチャンと二人きりになったシラノは
ロクサアヌの気持ちを伝え、手紙を書くようにという伝言を伝えます。
が、恋の口説や恋文など、自分には文才が無いとがっくりするクリスチャン。
ならばと、先ほどのロクサアヌに宛てた手紙を渡し
恋の指南役を買って出るシラノでした。

第三幕<ロクサアヌ接吻の場>
ロクサアヌの屋敷の前。
料理店を経営していたラグノオは、妻のルイズに逃げられ、店を無くし
今はロクサアヌの使用人になった顛末を腰元に話しているところです。
そこへド・ギーシュ伯爵が戦場に赴く為に暇ごいにやって来ます。
近衛の連隊長に任命された彼は、この機会を利用して
輩下に配属された青年隊やシラノに積もる恨みを晴らそうとしているのです。
ロクサアヌは、クリスチャンの身を心配するばかりに一計を案じます。
それは、血の気の多い青年隊やシラノを戦場に行かせないほうが
彼らの復讐になる、という事だと彼に諭します。
ド・ギーシュ伯爵はロクサアヌが自分に気があると思い喜んでこの計画に乗ることに。
一方、クリスチャンはシラノの指南役に嫌気がさし
自分一人でロクサアヌの愛を勝ち取ろうとしますが、あえなく失敗。
結局シラノに救いの手を差し伸べてもらうことになります。
頃は夕刻、闇に乗じてロクサアヌの部屋のバルコニーの下で
シラノの言葉を鸚鵡返しに話すクリスチャンですが、言葉が途切れがち・・
不信がるロクサアヌに直接、声を落として愛の言葉を囁くシラノ。
途中、ド・ギーシュ伯爵の使いのフランシス派の僧がやってきて
ロクサアヌに密会の文書を届けますが、
彼女の機転でクリスチャンとの結婚式を挙げてしまいます。
密会場所で待ちくたびれたド・ギーシュ伯爵が再びやってきて、二人の結婚を知ると
激怒し、クリスチャンに直ちに前線に赴くよう命令書を手渡します。

<休憩>
by berurinrin | 2006-11-11 16:42 | 日常

♪も~いくつねると~文学座創立70周年記念公演『シラノ・ド・ベルジュラック』♪(字余り)
あんまり興奮しすぎて熱を出した私です(><)
明日は初日ですね・・う、嬉しい(涙)
なんか面白いものはないかなぁ~と、昔のパンフをぺらぺらしまして
見比べてみるもの面白いかと、23年前と今回のキャストをご紹介します

2006年バーション
江守徹/シラノ・ド・ベルジュラック
三木敏彦/ラグノオ
菅生隆之/伯爵ド・ギッシュ、公爵ド・グラモン
早坂直家/ル・ブレ
石川武/掏模、近衛銃騎兵、ガスコンの青年隊
高瀬哲朗/ベルローズ、役者、近衛兵、詩人、笛手ベルトランドウ
今村俊一/役者、詩人、ガスコンの青年隊、フランシス派の僧
沢田冬樹/リニエール、ガスコンの青年隊
鈴木弘秋/キュリギイ、ガスコンの青年隊
浅野雅博/クリスチャン・ド・ヌーヴィエット
櫻井章喜/カルボン・カステル・ジャリウ
石橋徹郎/ド・ヴァルヴェエル子爵、菓子職人、ガスコンの青年隊
鍛治直人/ブリュッサイユ、ガスコンの青年隊
神野崇/門番、詩人、ガスコンの青年隊
城全能成/モンフルウリイ、役者、ガスコンの青年隊
星智也/博打打ち、菓子職人、ガスコンの青年隊
清水圭吾/博打打ち、うるさい男、菓子職人、ガスコンの青年隊
上川路啓志/掏模、菓子職人、ガスコンの青年隊

玉井碧/腰元、教母マルグリット・ド・ジェズュ
高橋礼恵/ロクサアヌ
太刀川亞希/役者、花売り娘、小姓、音楽師、教妹マルト
瀧田陶子/物売り娘、音楽師、教妹クリエル
頼経明子/息子、ルイズ


1983年バーション
小瀬格/モンフルウリイ、料理人、フランシス派の僧
江守徹/シラノ・ド・ベルジュラック
高原駿雄/ラグノオ
大出俊/クリスチャン・ド・ヌーヴィエット
三木敏彦/カルボン・カステル・ジャリウ
神谷和夫/うるさい男、ガスコンの青年隊
熱田一久/ド・ヴァルヴェエル子爵、ガスコンの青年隊
仲恭司/伯爵ド・ギッシュ後の公爵ド・グラモン
青木勇嗣/町の老人、ガスコンの青年隊
戸井田稔/キュリギイ、ガスコンの青年隊
菅生隆之/侯爵、ガスコンの青年隊
石井圭祐/ル・ブレ
笠松長麿/リニエール、ガスコンの青年隊
今井耕二/侯爵、喜劇男優、ガスコンの青年隊
下村彰宏/ジョドレ、ガスコンの青年隊
外山誠二/近衛銃騎兵、ガスコンの青年隊
石川武/騎兵、ガスコンの青年隊
佐藤正道/騎兵、ガスコンの青年隊
高瀬哲朗/ベルローズ、役者、ガスコンの青年隊
松本修/従僕、喜劇男優、ガスコンの青年隊
安斉勉/文士、ガスコンの青年隊
大滝寛/ド・ギッシュ付きの侯爵、ド・ギッシュ付きの兵士
可児康生/ド・ギッシュ付きの副官、職人、ド・ギッシュ付きの副官
柿崎守彦/従僕、詩人、ガスコンの青年隊
木村武雄/近衛兵、ガスコンの青年隊
醍醐貢介/近衛兵ダルタニアン、詩人、ガスコンの青年隊
松永敏範/町の人、ガスコンの青年隊

たしろ之芙子/腰元、教母マルグリット・ド・ジェズュ
山本道子/リイズ、教妹マルト
平淑恵/ロクサアヌ
古坂るみ子/物売り娘、町の人、教妹
山下清美/息子、童僕、小僧、教妹
伊藤喜久子/喜劇女優、町の人、教妹クリエル
黒木美奈子/喜劇女優、町の人、教妹
武藤裕子/掏模、子供、笛手ベルトランドウ、教妹

なんと、江守さん同様に高瀬さんって23年前と同じ役柄を演じていらっしゃるんですね!
びっくりしました。
by berurinrin | 2006-11-10 18:27 | 文学座公演情報

文学座付属演劇研究所研修科発表会『冬の入り口』のお知らせです。

作   長谷川孝次

演出 西川信廣

日時 11/21(火)18:30
    11/22(水)14:00/18:30
    11/23(木)14:00

於  サイスタジオコモネAスタジオ

料金 入場無料


今回に限り場所をアトリエからサイスタジオに移しての公演ですので
お間違いの無いようにご注意くださいね。

発表会の度に着実に変化を遂げる、研修科生の熱い舞台!
どうそ客席より一人一人にエールを贈りながら、見守っていきませんか?
by berurinrin | 2006-11-09 17:28 | 文学座公演情報