6月アトリエの会『オトコとおとこ』 in 文学座アトリエ(6/25)

作   川村毅
演出 高橋正徳
美術 乗峯雅寛


どんなにしまってない顔でも、ネクタイをしていればしまって見える(・・はず) BY ぎょろ

確かにギョロは暑い社内でもネクタイを緩めた事はありません。
(職場は地球温暖化防止策で、社内の温度を高めに設定されているのです。)
顔は・・う~ん。学生の頃はジャニーズ系でかなりモテたそうです(本人談)
ところで、世の女性は、ネクタイを緩める仕草に男性の色気を感じるそうですがぁ

・・・絶対に(会社じゃネクタイを)緩めないから、おいらは独身(涙)  BY ぎょろ

はいはい。

『オトコとおとこ』・・出演者は21名。
それもベテランから中堅、新人までバランスよく集まっているのは、劇団ならではの
座組の素晴らしさの一言に尽きます。
なにしろベテラン、中堅の俳優達は誰もが主演を演じきれる力量と魅力を持った方々
ばかり・・本当にため息が出る位に贅沢なユニットです。

さて、冒頭のギョロのようにネクタイ姿の日の丸航空の社員達は
小林勝也さんの良き同僚の桜庭さん役を演じられおられる古川悦史さんを筆頭に
アトリエ公演『アルバートを探せ』トリオのお三方です。

古川さんは今回どちらかといえば抑えた演技ながらも、ちゃめっけな軽さを出されています。
この方ほど、多面性に溢れた演技力。細やかな人物設定を作り上げる手腕に
毎回魅了されっぱなしの私です。
そして古川さんの魅力は目力・・・目が色気があるんですよ
射すくめられそうな激しい眼差しを向けられたかと思うと、優しい癒しの目に
あっら~♪となってしまう(笑)素敵な俳優さんです。

そしてやんわり会社組織の中を上手く渡り歩く才能に恵まれたかと思いきや・・
という人物を演じられたのは加納朋之さん。
一生懸命なんだけどなぜか人当たりのよさそうな、ほのぼの~とした雰囲気が漂う
篠田さんはいる!いる!会社にこんな人(笑)常にアンテナを廻らし情報に敏感。
実社会でも世渡り上手な出世するタイプですよね。
でも加納さんの柔らかなお声・・ちょっと斜め目線のしゃべり方
ついつい目がいってしまいます。

そして『アルバートを探せ』に続くいじめられキャラ(笑)
瀬戸口郁さんが演じるのは相川さん。
ちっちゃな椅子に座って、金内喜久夫さんのネチネチいじめに
耐えてる姿があんまり気の毒で気の毒すぎて笑えてしまうのは
瀬戸口さんの瞬きせずに真っ直ぐ正面を見つめる瞳の大きさでしょうか?
くらくらする位の張りのある声・・素敵ですよね。
そんな瀬戸口さんは、作家としても活躍される多彩なお方です。

このトリオ・ザ・会社員(笑)に対抗するのは、岡本正巳さん扮する野崎夏男さんの
ちょっとアブナイ仲間達・・・それは次回へ続きます。

アトリエを後にして、お友達と信濃町駅へぷらぷら歩いていると
後ろから声を掛けて下さったのは、瀬戸口郁さんでした。
茶髪がとてもお似合いでしたが、今回は短くて黒く戻された髪形もとてもかっこいいです。
笑顔で颯爽と改札口に消えた瀬戸口さん・・・・ぼーっと見送ってしまいました(笑)

~7/2(日)まで!!お見逃しないように!
by berurinrin | 2006-06-29 22:02 | 文学座観劇感想

6月アトリエの会『オトコとおとこ』 in 文学座アトリエ(6/25)

作   川村毅
演出 高橋正徳
美術 乗峯雅寛

居酒屋で故人である北川健三さん(小林勝也さん)を偲び元同僚達である
桜庭さん(古川悦史さん)篠田さん(加納朋之さん)相川さん(瀬戸口郁さん)
そこへ3人の葬式帰りの男達、植松さん(櫻井章喜さん)鶴木さん(植田真介さん)
瀬川さん(中村彰男さん)がやってきます。
思い出話に花を咲かせるうちに、それぞれ違う故人の話であることがわかります。
それぞれのエピソードがシンクロする中、全く違う生き方をした2人の男性の
半生が蘇ってきます。そしてこの二人に関わった人間達も昭和の時代の中で
目まぐるしく、人生を歩んでいたのです。

昭和・・って思えば日本は戦争があった時代なんですよね。
なんだかとても遠い出来事のようですが、今更ながら
改めて激しい時代だったんですね。

この芝居。おとこの世界です。
おとこの世界とはいうものの、かっこいい生き方をしているわけではないんです。
映画監督の野崎夏男さん(岡本正巳さん)。映画に対する情熱が歯止めが利かなくなり
当時活発な活動を続けていた学生運動や過激派の情熱に触発されて
パレスチナゲリラと活動を共にすることになり、
自らを危険にさらす人生を歩み続けてしまいます。
歯止めがきかなくなったオトコです。
そんな岡本さん・・今回、びっくりする位キャラクターがぴったり合っていましたね。
岡本さんというと『毒の香り』では怪しかった刑事さん。『忠臣蔵』では
周りの意見に右往左往でなかなか煮え切らない姿が憎めないキャラで
ちょっと非力なイメージがありましたが、あのくしゃくしゃな笑顔が魅力たっぷりで、
常にどこに居てもわかる存在感と演技力で無くてはならないお方です。
そんな岡本さんが今回は前面に立たれた芝居・・情熱たっぷりに演じておられます。

そんな岡本さん演じる野崎さんに対抗(笑)するのは、もうひとりのオトコ。
北川健三さん・・小林勝也さんが演じておられます。
日の丸航空に勤める一介の平凡な会社員です。
昭和の言葉で例えれば、モーレツ社員。企業戦士、社会の歯車・・・う~ん
どれにも当てはまらない普通のごく平凡な会社に勤めるお父さん。
明日は家族揃ってハワイ旅行!!という日に飛行機がハイジャックされて
かといって自社の飛行機のハイジャックの事件とは関係がない部署で
世間の手前、ハワイ旅行を飽きらめて熱海へ変更しちゃう
周りの本当にごくごく普通の会社員。
そんな北川さんを飄々と演じておられる小林勝也さん素敵です♪

さて、この二人のオトコに関わる男たち・・・次回に続きます。
登場人物が多いので、どこまで続きますかぁ。。ちと不安です(笑)

この日のアトリエのお当番で、チケットをもぎって下さったのは
エキゾチックな美しさを漂わせる藤堂陽子さん。
そして座席案内をして下さったのは『お月さまへようこそ』でデビューを飾った
田中宏樹さんでした。このかっこいい男の子は誰?って思いませんでしたか?うふふっ
きりっとした姿素敵でしたね。
そして・・・いよっ!大演出家高橋さんの姿も♪
最近なんかオシャレになった気がするんですが?のりくん?どうよって感じです(笑)
まあ、それは置いておいて!(* ̄m ̄)プッ
きっと高橋さんの事だから、毎公演色んな方向から舞台をチェックしてることでしょうね★

前売りが完売した日もあるようですが、当日券も若干ありますので
あきらめずにぜひチャレンジしてみて下さいね。

~7/2(日)まで in 文学座アトリエ
by berurinrin | 2006-06-28 23:10 | 文学座観劇感想

Studio Life 『トーマの心臓』 in 紀伊國屋ホール(6/23)

冬のある日、寄宿舎の生徒一人の少年が自殺しました。
少年の名はトーマ。
トーマの死は一人の少年の魂への救いと究極の愛の姿でした。

原作は超有名な萩尾望都さんの代表作です。
わたしも大好きな作品です。
萩尾望都さんといえば「ポーの一族」「11人いる!?」「メッシュ」etc
きっと年代問わず原作のファンはものすごく沢山いらっしゃると思われるこの作品の
上演をそれも再演を重ねて好評を博しているという事で
かなりの興味があったのですが、なかなか足を向けることができず
今回縁があって拝見する事ができました。

とはいうものの・・・自分なりの作品像があって
ちょっとどうかな?と、不安に思いながらもいざ拝見してみると
萩尾望都さんの美しい絵の情景を生かしつつ、スタジオライフという座組みの
ちょっと不思議で美しい青年達の雰囲気が上手く絡み合い
融合された独自の世界が目の前で繰り広げられていました。
なかでも原作の言葉の美しさをとても大事に作られた台本に感動しました。
萩尾望都さんの精神世界を描き上げた手腕は見事だと思います。

初めてのスタジオライフ・・・・すごい熱気ですね。
99%女性で埋め尽くされた客席。ロビーではグッズの販売で大盛況。
また制服姿?!の劇団員の方が、開演前のロビーでファンの方々と交流されてる姿に
ちょっとびっくりしながらも、温かい雰囲気が漂っていました。

先月の横浜演劇鑑賞協会主催の公演『酒坊ちゃん』に酒問屋の社長さん役で
出演されたいた藤原啓児さんが今回は校長先生役でした。
ロビーで藤原さんに声を掛けられて、あまりの変わりようにびっくりしました(笑)
制服(?)姿もりりしく気品さえ漂う藤原さん・・気軽に「社長!」とは言えませんでした
って言っちゃいましたが(爆)
終演後もお疲れの所、客席までいらして下さって
とっても優しくって素敵なミュラー先生でした♪

この作品は一見の価値はあると思います。
一度体感してみて下さいませ。

~6/29(木)まで in 紀伊國屋ホール
by berurinrin | 2006-06-27 21:13 | 観劇感想

クラクラ・ブロデュース/劇団道学先生vol.16
『酒坊ちゃん』(横浜演劇鑑賞協会第218回) in 赤レンガ倉庫ホール(5/18)

作   中島敦彦
演出 青山勝

自分がアル中の過去を持つ酒問屋の社長(藤原啓児さん)の主宰する
“青空断酒会”に集う人々は、過去にお酒で失敗した人たちばかり
そんな彼らを母のように世話をするのは、お手伝いの清子さん(かんのひとみさん)。
そんな清子さんに思いを寄せる社長さん。
ひたすら大好きなお酒と戦う彼らの前に、仲間の小沼さん(海堂瓦さん)が連れてきた
酔っ払った女性(三橋加奈子さん)が現れたことにより起こる騒動。。
色んな出来事に出くわしながらも、彼らは常に前を向いて生きています。

酒問屋の一角にある、アルコール依存症の方のための断酒会が舞台です。
そのシチュエーションにもかなり笑えますが
登場人物たちは何かしらのコンプレックスを抱いているのです。
超有名なスポーツ選手と同姓同名の為に、いじめられたり、からかわれたり
周りに厳しい真面目な専務さんの奥さんは実は万引き常習者・・
そんな奥さんが、いつも盗むのはなぜか“たわし”・・・???。
お酒の為に、手が震えて手品ができなくなってしまったマジシャン・・
飲まずにはいられなかった彼らのほろ苦い経験談とだめだめぶりに呆れながらも
彼らなりに悩みながら・・それでも明るく頑張っている姿に
時に可笑しくて愛おしさで一杯になります。
とっても心の温まる暖かい作品です。

横浜演劇鑑賞協会・・今回は、青少年ホールではなく
観光地でもある「赤レンガ倉庫」内のホールでの公演でした。
ここはめちゃめちゃ環境がいいんですよお♪えへへ
みなとみらい地区を眺めながら、広々とした視界の先には海。
時折、船の汽笛の音が聞こえてきます。
気持ちを切り替えて、ゆったりとした時間を過ごす事ができるんです。

さて、今回は『お酒』というキーワードがあったので
公演期間中ロビーでは、神奈川県のお酒を集めた利き酒コーナーを設けて
一杯200円で販売していました。
また神奈川県の新鮮な野菜の販売コーナーもあって
開演前、終演後では大盛況でした。
実は、開演中のロビーでも大盛況だったんです。
ロビーにはキッチンスペースがあるので、そこでめちゃめちゃ料理上手なシェフの運営委員の
おじ様が素敵なおつまみを作って下さって
場内のモニターを眺めつつ、スピーカーからは断酒会の
「酒はのみま~せん!」という掛け声を聴きながら
お手伝いの運営担当&委員たちが盛り上がっていました(笑)

前回はこのホールで『TERRA NOVA』を公演しました。
そして、この作品で演出家デビューをされた高橋正徳さんの次回作
オトコとおとこ』がアトリエで公演中です。
前売りが完売した日もあるようですが、当日券も若干ありますので
あきらめずにぜひチャレンジしてみて下さいね。
c0023954_20491343.jpg

by berurinrin | 2006-06-27 20:54 | 観劇感想

劇団青年座の座長さんの 森塚敏(もりつか・びん)さんが永眠されました。
森塚さんといえば、わたしの大好きな『高き彼物』で、マイペースなおじいちゃん
浅野雅博さんが共演されていました。
『うら騒ぎ』では、今井朋彦さん山崎美貴さんと共演されて、憎めない泥棒さんでした。
そして、横浜演劇鑑賞協会で初めて運営委員で参加させて頂いた
青年座公演『パートタイマー秋子』での万引きおじいちゃん。
どの役柄も温かくて可愛くって、おじいちゃん子の私としては
亡き祖父の面影を重ねながら拝見していました。
『パートタイマー秋子』の横浜公演の初日祝いのパーティで
人柄が溢れるようなユニークなスピーチ忘れられません。

ご冥福をお祈りしています。
by berurinrin | 2006-06-20 22:10 | 日常

リンクさせて頂いてます演劇専門書店GOLDONIは、6月から事前予約制での営業に変わりましたのでご注意下さいませ。

わたしは子供の頃から本が好きで
地元の大型書店で働いた事があります。
残念ながら自分の希望が叶わず、文房具の担当になってしまいましたが(><)
今も本も本屋さんも大好きなのですが
本屋さんに入っても、店員さんと会話を交わすことって無いですよね。
・・って、そんな事思ってもみませんでした。

が、初めてこの演劇専門書店GOLDONIの扉を開けた時の驚き
挨拶して入店するのがとても自然な位、アットホームな小さな空間。
販売している書籍よりも、非売品の蔵書の多さにびっくりし
一冊一冊の本の扱いの丁寧さに感動し、ものの大切さを実感した瞬間。
ここはサロン?!
そして溢れる知識を惜しまず指南して下さる店主さん。
なんて贅沢なお店なんでしょう?!

相変わらず、店主さんのブログは辛口(笑)ですが
その人柄は最高に素敵な人生の先輩であり、演劇においては手を伸ばしても届かない
程の距離に居ながらも、優しく手を差し伸ばして下さる師匠のような方です。
by berurinrin | 2006-06-18 22:51 | 日常

劇団新感線『メタル☆マクベス』 in 青山劇場(6/10)

西暦2206年、
ランダムスター(内野聖陽さん)とエクスプローラー(橋本じゅんさん)は
戦の帰路の途中で魔女達に出会い、彼らの未来を予言されると共に
過去のメタルバンドグループ「メタルマクベス」のCDを渡されます。
CDの歌詞に操られるように彼らの運命は頂点から奈落へと
破滅まで続く一本道を一気に走り抜けていきます。

内野さんのストレートプレイだけに留まらない、型破りな演技と
劇団新感線の漫画チックっな世界観。舞台を最大限に生かした大きな立ち回りや
独特の美学、スピード感溢れる動き、おちゃめなお笑い
大音響のロック調の調べに効果音・・
松たか子さんという、輝いている女優さんを相手に
内野さんの魅力が余すところ無く生かされた舞台が作り上げられていました。

劇団新感線というと、オリジナル脚本がメインですが
前回『吉原御免状』で初の原作を主体にした台本に引き続き
今回は宮藤官九郎さん脚色ということで、
どんな「マクベス」を観せていただけるか?
どんな新感線?クドカンワールドって、わからなかったらどうしよう?うーーーん!?
と、正直おっかなびっくりな所もありましたが
しっかりシェークスピアのマクベスは底辺に根付いていました。

そして・・新感線といえば、橋本じゅんさん!!
最高でしたね。以前、橋本じゅんさんについて書かせて頂いた事がありましたが
常にやってくれちゃう人ですよね(笑)
この作品で初めて彼と出会って、面食らいつつも気が付いたら
ハマってしまった方も多いのでは(笑)
実は私は、橋本じゅんさんにとって、門番の皆川猿時さんという素晴らしいライバルが
ご出演なのでバトルも期待していましたが・・・
そうなっちゃうと間違い無く「マクベス」じゃなくなってしまいますね(爆)
それにしてもランディ 内野&ローラ橋本ペア・・・
本当に魅力的なお二人でした。って爆笑コンビでした。
そんな親友同士の二人がいつしか憎しみ合い・・悲しいドラマです。

「俺は生きてるだけで大変だ」
すべてを手に入れたランダムスターの手の平から砂のように
流れ落ちる数多のものたち。乱れた髪にかろうじて引っかかった様に載っている
その王冠が光り輝いた事が果たしてあったのでしょうか?

拝見したこの日、松たか子さんのお誕生日でした。
カーテンコールでは、大きな四角いケーキにローソクの火を
オトコっぽく吹き消した松さん♪
そしてケーキの白い薔薇の部分をつまんで、
客席の私たちの並びに座って居られた方の手のひらにちょこんと♪
微笑ましいシーンでした。

楽しかったといえば
以前、『レッツゴー忍法帖』の千秋楽に、忍者の絵が入ったおせんべいを
客席に撒いてましたっけ(笑)
当時、わたしは古田新太さんが投げたおせんべいをキャッチしました★
もったいなくって食べれずに家のテーブルに置いておいたら
翌日には無くなっていましたが、楽しいイベントだったなあ~(遠い目)

~6/18(日) in 青山劇場
by berurinrin | 2006-06-15 21:54 | 観劇感想

平成18年度文化庁芸術団体人材育成支援事業
主催=(社)日本劇団協議会・次世代を担う演劇人育成公演

森本薫の世界~しなやかな女たち~
『衣装』『薔薇』 in 青年座スタジオ(5/28)

『衣装』
演出 千田恵子

母、勢世さん(井上夏葉さん)と娘二人の住む屋敷に
次女の千沙さん(緒方淑子さん)の帰りを待っている嶺さん(小豆畑雅一さん)。
夜も大分更けた頃、日疋さん(土師孝也さん)という一人の老人が訪ねてきます。
この母娘達と日疋さんとは、深い関係があるようです。

『薔薇』
演出須藤黄英

夏子さん(原口優子さん)の元に訪れたのは、
昔は互いに好意を寄せ合あった菅さん(若松泰弘さん)。
二人は青春の日々を語り合い思いをはせますが、菅さんの表情は
なぜか暗い影を落としています。

昨年の『激情』では山崎美貴さんが客演された、この「次世代を担う演劇人育成公演」
今回は若松泰弘さんがご出演されました。
前回の『激情』にしても、今回の2作品にしても
役者にとってとても難解で、観る側にとっても難しい作品ですが
そういう作品をあえて選んで挑戦する姿勢は
頼もしく、次世代を担う俳優たちを温かく見守るように
会場も満席で熱気に溢れる公演となっていました。
そんな俳優達に混ざって、引っ張っているのは
若松さん扮する菅さんのピリピリする緊迫感!死と向かい合わせの狂気の一歩手前の
理性との戦い・・・さすが、気迫にのまれてしまいました。
うふふ、若松さん!かっこいいですよね~!!

それにしても・・いやいやいやぁ・・2本とも難しいお芝居でした。
作家の森本薫さんと云えば『女の一生』『華々しい一族』など
これぞ文学座の名作中の名作を書かれたお方です。
この2作は各45分位の短編作品で、ラジオドラマとして書き下ろされたものだそうです。
台詞がとても鮮明で情景が浮かび上がってきます。
流れるような言葉の美しさと、
静の動きに相反するぎゅっぎゅっとした感情の振幅の激しさ・・
去年拝見した『珍客』のような作品でした。
『珍客』では文学座のベテラン俳優達の魂のぶつかり合いのような
まるで稲妻の光を見たような激しさ・・めまいを感じる瞬間がありましたが
目の前で演じている俳優の動きはあくまでも“静”でした。
でも、なかなか森本さんの短編など、拝見する機会がなかったので
とても嬉しい企画でした。

そして、今回も青年座を愛する友人とビーバーのような笑顔♪が健在の
制作のSさんに、青年座のお話を伺いつつ楽しい時間を過ごさせていただきました。
ちょうど、帰りがけに若松さんの姿をお見掛けしましたが
本当にかっこいいオーラが出ていて、青年座を愛する友人も
一瞬くらっとしてました(えへへっ、ばらしちゃった)
青年座の中にある、青年座劇場・・とてもアットホームで居心地がいい空間です。
お世話になりました!!またの機会が超楽しみです(笑)

5/24(水)~5/28(日) in 青年座劇場
by berurinrin | 2006-06-11 15:45 | 観劇感想

6.7月の主な外部出演

★内野聖陽『メタルマクベス』5/16~6/18青山劇場(ヴィレッジ03-5361-3027)6/27~7/3大阪厚生年金会館大ホール(キョードーチケットセンター06-6233-8888)
★粟野史浩『やわらかい服を着て』5/22~6/11新国立劇場小ホール(新国立ボックスオフィス03-5352-9999)
★鵜山仁(演出).松下砂稚子『楽屋ー流れ去るものはやがてなつかしきー』6/9~15兵庫県ピッコロシアター6/30~7/2俳優座劇場(兵庫県立ピッコロ劇団06-6426-8088)
★浅野雅博『俺たちは志士じゃない』6/15~7/2サンシャイン劇場7/8~16(キャラメルボックス03-5342-0220)
★角野卓造.石田圭祐『夢の痂』6/28~7/23新国立劇場小劇場(新国立劇場チケットボックス03-5352-9999)
★添田園子『雨フル町ノ童話’06』6/14~20シアターグリーン(R-vive080-1002-6989)
★田中明夫.斉藤祐一.志麻那恂子.藤堂陽子『関節炎』『誘拐』6/16~19シアターX(オフィス樹03-5337-8368)
★清水馨『弁慶』7/1~27新宿コマ劇場(新宿コマ劇場03-3200-2213)
★渡辺徹『京紅ものがたり』7/1~26新橋演舞場(チケットホン松竹03-5565-6000)
★山像かおり『他がために、鐘は鳴る?』7/13~17ウッディシアター中目黒(チームブーギー03-3916-9016)
★たかお鷲.戸井田稔.鍛治直人『あわれ彼女は娼婦』7/6~30Bunkamuraシアターコクーン(Bunkamuraチケットセンター03-3477-9999)
★坂口芳貞.佐川和正『東京原子核クラブ』7/6~16俳優座劇場(俳優座劇場03-3470-2880)
★鵜山仁(演出).高橋克明.城全能成.『フィガロの離婚』7/8~17紀伊國屋サザンシアター(地人会03-3354-1279)
★白鳥哲『無頼の女房』7/13~19THEATER/TOPS(エイチ企画03-3700-0006)
★松本祐子(演出).佐藤淳.櫻井章喜.星智也.鬼頭典子『ピーターパン』7/22~8/2東京国際フォーラム・ホールC(ホリプロチケットセンター03-3490-4949)
★加納朋之.古川悦史.細貝弘二.征矢かおる.佐古真弓.添田園子『3KNOKS#2』7/27~8/6サイスタジオコモネBスタジオ(サイスタジオ事業部03-5375-1118)

       *お問い合わせは( )までお願いします。

さて私は『メタルマクベス』『俺たちは志士じゃない』『夢の痂』『あわれ彼女は娼婦』
『フィガロの離婚』『東京原子核クラブ』『3KNOKS#2』を予定しています。
『無頼の女房』は脚本が中島淳彦さん(そう!『ゆれる車の音』の作者です)だし
久々の白鳥哲さん・・・ですが、日程が厳しい(><)
後は、『トーマの心臓』『ファウスト』(演劇集団円)『トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団』
横浜演劇鑑賞協会第219回観劇会『竜馬の妻とその夫と愛人』6/27~30まで
神奈川県立青少年ホールで公演いたします♪
by berurinrin | 2006-06-07 20:55 | 外部出演

文学座+青年団自主企画交流シリーズ第一弾『職さがし』 in こまばアゴラ劇場(5/31)

作   ミシェル・ヴィナヴェール
翻訳 藤井慎太郎
演出 アルノー・ムニエ

ファージュ(高橋広司さん)は、就職の面接の真っ只中です。
以前の職場では辛い出来事があって辞めたようです。

ファージュの隣には面接官ワラス(永井秀樹さん)
そして傍らには妻ルイーズ(山田ゆかりさん)が
そしてその傍らには娘ナタリー(石橋亜希子さん)が
彼らは同時に言葉を発してきます。

文学座+青年団自主企画交流シリーズ第一弾も最後の作品となりました。
最後の最後。。。の作品。。いやぁこりゃ難解でした・・。
言葉を発す役者のほうへ、目線をあっちやこっちや・・・。
と、最初はストーリーを追うのに必死でしたが、途中であきらめました。
だって難しいですもん。理解力に欠けるまだまだな自分に反省しつつも
無理なものは無理というもので~(泣)

4人の俳優は対象とする相手を見ながら、時には観客に向けて話します。
会話としての台詞の内容が混在しながらも、単一の言葉としての役者が
語る台詞がリズミカルで、4人がそれを勝手に話し出すと音楽のセッションのような
心地よい錯覚に陥ります。

今回文学座からは高橋広司さんがご出演でしたが
開口一番、その声の深さにくらっ~っときそうな、深い声・・。
そんな高橋さんが、面接官からキツイ質問をされたり。奥さんからは責められ
娘は16歳なのに妊娠してって、目も当てられない状況に追い立てられます。
一時も言葉が止まることは無くジェットコースターのように流れる言葉の洪水に
溺れそうになりながらも、高橋広司さんの体を張ったリズミカルな動きに
しっかりと掴まって最後までなんとか行き着くことができました。

終幕・・・やっぱり難解でしたが(さっぱりわかりませんでしたが・・・)
が、とても感動しました。なんで?こんなにドキドキと興奮したのか
自分でもよくわからないのですが、観て良かった・・すごかったです。
日程上観れないかも・・・と、思いつつ何とか、頑張って観に行って本当によかったです。

もしご覧になった方で、ご説明できる方がいらしたら
ぜひご指南してくださったら嬉しいのですが・・・

さて文学座+青年団自主企画交流シリーズ第1弾が無事に幕を下ろしました。
一ヶ月に6本、3箇所連続上演・・・スタッフの皆様、キャストの皆様お疲れ様でした。
本当に大変なご苦労があったのではないかと思います。
『チェンジェングルーム』を観に、こまばアゴラ劇場に行けば、
『お月さまへようこそ』の稽古中にも関らず
愛佳さん&佐藤麻衣子さんの面白同期コンビ♪が受付のお手伝いをされているし
今回スタッフに徹した太田志津香さんのお姿も色んな劇場で拝見しました。
毎回、客席にも沢山の劇団の方がご覧になっているお姿もお見受けし
皆で手を差し出しながら、助け合っているこの試みを微笑ましく頼もしく見守っていました。
作品も普段観ることが出来ないものから、再度観たかった作品など
レパートリーに富んでいてとても楽しかったです。

次回第二弾~♪今から楽しみですが・・・出来る事なら、2ヶ月で6本とか(笑)
なんせ観る側も体力勝負でございました(爆)

5/26(金)~31(水) in こまばアゴラ劇場
by berurinrin | 2006-06-06 22:47 | 観劇感想