<   2006年 03月 ( 16 )   > この月の画像一覧

文学座3月アトリエの会『エスペラント~教師たちの修学旅行の夜』

文学座3月アトリエの会『エスペラント~教師たちの修学旅行の夜
                                       in 文学座アトリエ(3/26)

作   青木豪
演出 坂口芳貞

東北の温泉旅館が舞台です。
都内の某私立高校の修学旅行も今日が最後の夜。
消灯時間も過ぎ、先生達もつかの間の休息を・・・
と、思いきや生徒が一名居なくなってしまったり、男湯の中に死体?
さまざまな場所で小さな火種が少しずつ燻りはじめて・・・・

TVドラマの『24』ではありませんが、休憩無しの約1時間45分の上演時間に合わせて
芝居も同時進行で始まっていくので、暗転もありません。
まるで自分が舞台の上で起こったすべての出来事の目撃者のように
右往左往する人物達にドキドキハラハラしながら見守っていた自分です。
テンポ良く会話が弾み、とても明快なストーリーでわかりやすく
女子高生の心のトラウマに触れて胸を痛め、先生達の恋愛模様に笑いつつ
ピュアな高校生カップルに微笑ましさを感じながら
春にふさわしい爽やかな感動を受けてアトリエを後にしました。

初日が開いて間もないのでネタばれを控えつつ書いた感想なので
分かりづらいかもしれませんが・・アトリエらしい、本公演とは趣が異なる
冒険心もあり~の楽しい作品です。
俳優に当てて書いた役とのことで、かなり笑える台詞もあって
特に椎原克知さんの「昔から口元が・・・・(観てのお楽しみ♪)って言われる」って
吹き出しそうになりました。
セットもとてもこまかーく凝った所があるので、舞台に近づいてポスターや張り紙をぜひ
ご覧になるのをお勧めします(笑)

アトリエの公演の時は、お当番制で文学座の俳優達がお手伝いされています。
もしかしたら、お目当ての俳優に遭遇できるかも?!です。
その日は、冨沢亜古さんにチケットをお願いして、
振り向くと笑顔一杯のいつも元気な佐藤麻衣子さんに遭遇。
客席の案内では反田孝幸さんの元気な姿も!
反田さんは文学座+青年団交流シリーズ『卵』で、研修生の卒公以来、久々に
舞台でお目にかかれます。
もちろん麻衣子ちゃんも同じく『お月さまにようこそ』ご出演です♪
またアトリエのロビーでは白鳥哲さんが監督された映画『ストーンエイジ』のチケット販売を
自らされていましたよん♪

~4/9(日)まで in 文学座アトリエ(信濃町)

4/2(日)は昼の部終演後、アトリエ交流会があります。
出演者出席で役柄紹介やら演出家、脚本家の参加、時には翻訳家を招いたり、
質疑応答があったりと約1時間程ですがの密度の濃い貴重な時間を過ごせます。
by berurinrin | 2006-03-28 21:32 | 文学座観劇感想

文学座6月アトリエの会『オトコとおとこ』

文学座6月アトリエの会『オトコとおとこ』

作   川村毅
演出 高橋正徳
美術 乗峯雅寛

出演
金内喜久夫.小林勝也.鵜澤秀行.高瀬哲朗.岡本正巳.中村彰男.加納朋之
瀬戸口郁.古川悦史.櫻井章喜.植田真介.細貝弘二.清水圭吾.西岡野人
上川路啓志.栁橋朋典.桑原良太
赤司まり子.富沢亜古.松岡衣都美.岡崎彩

2006年6/17(土)~7/2(日)

前売開始 5/13(土)

入場料金 前売4.000円(当日4,300円)ユースチケット(25歳以下)2,500円

於  文学座アトリエ

『著名人』が絶賛公演中!!!の高橋大演出家の『TERRA NOVA』に
続くアトリエ2度目の演出作品です!
21名の大所帯のベテランから若手までの俳優のすごいメンバーですね!
それにのびのび~のびたクンこと西岡野人さんの初アトリエデビューでもあります♪
今から期待わくわくですね!!
by berurinrin | 2006-03-26 20:35 | 文学座公演情報

H.H.G公演次回公演<速報>

文学座の中堅ユニットH.H.G公演8回

次回夏公演決定

2006.7.27(水)~8.6(日)

サイスタジオ

前売開始 6/下旬

詳細分かり次第UPします。

H.H.G公演は数年前からトライアウト(試演)を重ね、2003年から公演スタイルを始めた
文学座の若手・中堅ユニットの企画です。演出を置かずに俳優達で作り上げたり、
劇団公演ともアトリエ公演とも違う、色々な自由な発想で密度の高い作品を魅せてくれます。
進化を続けるH.H.G!これからも目が離せませんね!
by berurinrin | 2006-03-26 20:18 | 文学座公演情報

『署名人』

サイスタジオ公演vol.17
サイスタジオに於ける清水邦夫作品公演1
2組の演出家・出演者による2作品2本立て連続上演 (3/25)

『署名人』

演出 高橋正徳
美術 乗峯雅博
照明 賀澤礼子

明治17年頃、国事犯専用の牢獄の一室。立憲運動に身を捧げた二人の男性
鈴木秋弘さん、神野崇さん)と「署名人」という奇妙な職業をもったおしゃべりで血が嫌いな
男(中村彰男さん)の3人が同室になります。
署名人とは新聞雑誌の署名を大金を受け取って肩代わりする仕事です。
ある時、看守の猫が木に登って降りられないという事件が発端となり、2人の脱獄の計画が
表面化し、名ばかりの政治犯「署名人」の立場がどんどん追い詰められていきます。

とても怖いお話です。
正義のためには人を殺めても仕方が無いと、その正義が自分勝手の
あやふやなものでも(?)お構いなし・・と狂信的な人と、
冷静に物事を語りつつやっぱり正義のためには
人を殺めても仕方が無いと思う人。狭い一室の中で、ぴーんと張り詰めた空気の中
ひたすらしゃべる事で対抗する『署名人』
そんな『署名人』の中村彰男さん。いつもは超かっこよくって、素敵な彰男さんですが
今回は丸刈り頭で、なり振り構わずしゃべりまくる姿にただただ引き込まれます。
鈴木秋弘さんの中村彰男さんに翻弄される度に怒る姿はおっかないしどきどきします。
『アルバートを探せ』では軽い関西弁を操るスリを演じた神野崇さんですが
ストイックで冷静に語る姿に驚きつつも
お互いに相容れる事が出来ない関係の中、しゃべる事を止めた時・・・・
本当にすごい、すごい・・じわじわと追い詰められる攻防戦に飲まれてしまった私です。
そして地味ながらも看守役の斉藤祐一さんと細貝弘二さんの細やかな動きも
目が離せません。

この作品は、わたしにとってかなり難しい作品ですが
時間が経つ事に怖さを感じるすごい作品です。
それにしてもやっぱり高橋正徳さん!貴方はすごい!尊敬の眼差しを送ります~!!
一緒に牢獄に入ってもOK状態の髪型をしつつ(笑)
一見強面そうな姿ですが、実はかなりの陽気な兄ちゃんなのでぜひぜひ
花粉症にも負けずにサイスタジオの前にうろうろしてる(失敬)彼を応援しに
ぜひご覧になってくださいませ♪

同時上演『行きずりの人たちよ』


~4/2(日) サイスタジオコモネBスタジオ(小竹向原)
by berurinrin | 2006-03-26 11:29 | 文学座観劇感想

『エスペラント~教師たちの修学旅行の夜~』稽古見学

春だというのに、冬の寒さが戻ったような関東地方のこの日。
文学座3月アトリエの会『エスペラント~教師たちの修学旅行の夜~』の
お稽古見学が文学座アトリエにおいて行われました。

舞台は修学旅行先の東北の某温泉旅館のロビーです。
消灯時間が過ぎて、生徒達が寝静まったロビーには、先生達が
少しの間休息を取りながら思い思いの時間を過ごしているようです。

・・・と、ここでアイテムが登場しますが
このアイテムが、このお芝居のキーポイントになりそうなので
ご覧になった時、ぜひ注目してみてくださいね!
俳優達もこのアイテムには苦戦をされたらしく、椎原克知さんが
デジカメで一コマ一コマ撮って印刷して、みんなで覚えたそうです。
ヒントその一(笑)このアイテム、演出の坂口芳貞さんがお得意だそうです。

今回拝見した場面は、冒頭の部分さわりの場面だったので
その後どんな展開になるのやら、わたしも興味津々です。
修学旅行の一夜の物語。
ほどんどの方が経験をお持ちでしょうが、修学旅行の夜ほど短くて長かった夜は
なかった気がします。先生の見廻りのノックの音、電気を暗くしての内緒話や怪談話
生徒としての記憶しかない私にとって、先生達の夜の過ごし方。。気になります(笑)

この台本は青木豪さんの書き下ろしです。
そしてこの芝居の為にワークショップを数回行って、出演者を選び
俳優達の個性を大切に当てて書かれた台本だそうです。
台詞の中に実際の俳優達の過去の出来事も散りばめているかもしれませんね。
そんな青木豪さんの作品を今回は演出された坂口芳貞さんは
学校の先輩後輩の仲だそうです。面白い縁を感じさせます。
初めて俳優でもある坂口さんの演出を拝見しましたが、やはり本業はベテランの俳優さん♪
とても細やかで、実際に演じて演出をされる姿がとても印象的でした。

この日は演じてる姿を拝見する事はできませんでしたが、この作品でアトリエデビューの
ヨリちゃんこと頼経明子さんの元気な姿を見れたし、準座員に昇格された
所奏さんの頑張ってるお仕事姿も見れたしぃ~♪
外は寒くても、気持ちは季節と同じ春のぽかぽか気分でアトリエを後にした私でした。

『エスペラント~教師たちの修学旅行の夜~』は3/25(土)~4/9(日)まで。

そ.し.て文学座ファミリーシアター『アラビアンナイト』前売開始3/20(月)です!
夢があって美しくって楽しくて切ない、とても素敵な千と一夜の物語り・・・!
ぜひご一緒に楽しみませんか?

c0023954_22254733.jpg

画像については事前に劇団の許可を頂いています。無断転載はなさらないで下さいね★
by berurinrin | 2006-03-18 22:41 | 稽古場/舞台裏話

茂山狂言会『シテやったり太郎冠者』(横浜演劇鑑賞協会第217回)

茂山狂言会『シテやったり太郎冠者』(横浜演劇鑑賞協会第217回) 
in 神奈川県立青少年ホール(3/15)

脚本 横内謙介
演出 茂山千之丞
企画 中村雅之(横浜能楽堂)

わがまま勝手なご主人(茂山千之丞さん)に仕える太郎冠者(茂山正邦さん)は
ある日、酒代も渡されずに酒屋に使いに出されます。何とか酒屋の主人をだましても
酒を手に入れようとしますが、逆に酒屋の主人からフリーエージェント宣言を奨められた
太郎冠者はわがままな主人との契約を解消し、新たな仕事をすることになります。
そこでは、太郎冠者は奥方のお話を聞くだけで良いという楽ちんな仕事!
が、奥方のあまりの横暴さに逃げ出した太郎冠者。
季節は冬・・。とぼとぼ歩く太郎冠者の前に、トナカイに逃げられて困り果てた
サンタクロースと出会います・・・

初劇団青年座、初劇団民藝に続く、初狂言でございます(笑)
でも狂言といえども、今回の狂言は本来の狂言の出し物とは違うようですが・・
困ったサンタクロースの為に、トナカイに扮してそりを引いてあげたり
トナカイの角が頭から抜けなくなった太郎冠者を見て
農民が鬼と間違えてしまったり・・かなりのどたばた劇です。

そんなどたばたチックな夢物語が親しみやすく
客席は笑いの渦と化し、80代の千之丞さんの軽やかな動きに暖かい拍手喝采。
それにしても日本人のDNAの中に、狂言ってきっと結びついているんじゃないって
云う位に朗々とした言葉、独自の音律が体に溶け込んでいくのがわかりました。
遊ぶ心満載のこの作品。最後まで気が抜けず
カーテンコールの音楽が『ブルーライトよこはま』。ブルーの照明とミラーボールが回り
千之丞さんの投げキッスを目撃した私は、あまりの斬新さに目が眩みそうになりました(笑)

そんな目新しさも、わたしのような全くの素人にとって入門編のような作品で
気軽に狂言の雰囲気に慣れることの場を作って頂けたような充足感がありました。

さて、次回の横浜演劇鑑賞協会の例会は5/10(水)~19(金)まで
観光メッカの赤レンガ倉庫ホールからお届けします♪
あの加藤健一事務所の『エキスポ』や9月文学座本公演に書き下ろしが決まっている
中島淳彦さんの作品!クラクラ・プロデュース/劇団道学先生『酒坊ちゃん』です。
それも横浜演劇鑑賞協会が主催なので、横浜だけの公演になります!
この機会にぜひ、興味を持たれましたら詳細はリンクしてます
横浜演劇鑑賞協会のH.Pをご参考下さいm(_ _)m
by berurinrin | 2006-03-17 23:00 | 観劇感想

加藤健一事務所Vol.62『エキスポ』

加藤健一事務所Vol.62『エキスポ』 in 本多劇場(3/11)

作   中島淳彦
演出 久世龍之介

1970年大阪では日本万国博覧会(EXPO‘70)の真っ只中。
ここ宮崎県の田舎町では、母のひさ子さんのお通夜が始まろうとしています。
働き者で家の中心であった母を亡くし、残された家族は混乱しまくり状態です。
そんな慌しい最中にも、ワケありや家族には面識のない弔問客が訪れすごい事に!
葬儀屋の高田さん(浅野雅博さん)の言われるがままに動く事で何とか
形になってる始末です。そして旅行会社の人がやってきて、
母が数名分のEXPOのツアー予約をしていることが判明します。
色んな想像と妄想と現実が動く中、母の葬儀は進行します。

これは面白い作品です!
そう中島淳彦さんといえば、今や超有名な作家さん!
『兄妹どんぶり』や『酒坊ちゃん』←横浜演劇鑑賞協会5月の例会作品です♪
そして、文学座でも9月本公演の書下ろしが決定してる話題の超有名な作家さん!
会話もさることながら、人物描写が的確でどんどん引き込まれます。
日常の風景も「・・あるあるこんな事(笑)」状態。
でも単純なドタバタじゃありません。ほろっとさせるシーンもばっちりです。
何よりも亡くなった母のひさ子さんが、このお芝居の中でずーっと生きているような
生き生きとした存在に感じ、亡きひさ子さんの手のひらの中で
家族達が右往左往している姿に微笑ましく感じられる素敵な作品でした。

今回、文学座から浅野雅博さんがご出演でした。
葬儀屋さんらしく静かで控えめな、掴み所の無い難しい役柄でしたが
真面目な姿がなんか笑えてしまう自然な演技は流石です!
まわりの人たちと一線引く演技ぴかっと光ってましたね素敵でした!

初めての加藤健一事務所でしたが、スタッフの皆さんが暖かく
すごくアットホームな感じがして好感が持てました。
それにパンフレット(800円)を購入してびっくりしたのですが、
裏表紙になんと!加藤健一さんの直筆のサインがされてました。
う~ん、嬉しい演出です!

~3/15(水)まで  in 本多劇場(下北沢)
by berurinrin | 2006-03-12 20:58 | 観劇感想

掲示板を復活しました!!

励ましのコメント&メールありがとうございました!!
おかげでとっとと復活させて頂きました。
どうぞ以前と変わらずのご愛顧と扉を広げて
書き込みお待ちしております♪

あんまり嬉しいので、今日はもう一本ブログUPしちゃうかもしれません(笑)
by berurinrin | 2006-03-12 15:50 | 日常

演劇企画集団THE・ガジラ『ひかりごけ』

演劇企画集団THE・ガジラ『ひかりごけ』 in ザ・スズナリ(2/10)

太平洋戦争まっただ中の1943年(昭和18年)12月3日午後1時ころ、
日本軍暁(あかつき)6193部隊所属の徴用船「第五清進丸」(約30トン)が、
暁部隊の廻航命令により北海道根室港を発ちましたが、
翌4日、知床(しれとこ)岬沖合で大シケに遭い、消息を絶ったのです。
この船はオホーツク海を北上し、宗谷岬を迂回して日本海を南下して
小樽へ向かう予定でした。船には7人の乗組員が居ました。
・・・・・そして二ヵ月後、漁業を営む老人宅に一人のムシロを巻いた髭だらけの
異様な男性が倒れ込むように救いを求めてきたのです。

人が人の肉を食べて生き延びる・・究極のサバイバルの実在の事件。
劇中に鍋を囲むシーンがあるって、その鍋の肉は熊肉となっていますが
ドラマが進行する事に、その肉が・・・そんな時にお腹がなったのは私です。
う~ん、面目無い(笑)

鐘下さんの作品って怖いのです。心の底を刺すリアルな恐怖を感じて、
その場を逃げたくなる位に迫ってくる台詞の応酬。
THE・ガジラをご覧らんになった方ならお解かり頂けると思うのですが
カーテンコールがないので、精神的にどん底に突き落とされたまま・・
(素顔の役者姿を拝見し、その演技をたたえる拍手を拒絶されて)
誰も居ない舞台に拍手を送り、突き放されたまま作品の余韻と現実の狭間に
引きずられながら観客は席を立たねばなりません。
でも、面白いんです。人間って怖いもの観たさ、好奇心旺盛な動物なんですね。

さて、この日は終演後に鐘下さんのトークセッションと題して
鐘下さんとゲストの寺十吾さん(tumazuki no ishi)のお二人の30分程の
トークショーがありました。初めてお見かけした鐘下さんのトークの面白い事!
意外な一面を拝見する事ができて、有意義なひと時でありました。

~3/14(火)ザ・スズナリ下北沢
by berurinrin | 2006-03-12 14:17 | 観劇感想

語り芝居の会『で・え・く』其の七

語り芝居の会『で・え・く』其の七 in 深川江戸資料館(2/9)

演出・構成・補訂 早坂直家
企画・制作/早坂直家の会 D-9

1.船徳

勘当された若旦那徳さん(吉田昌弘さん)の居候先は、船宿。
船頭連中が出払っているある日、お客さん(高瀬哲朗さん、醍醐貢介さん)が
船に乗る為にやってきます。
断りを入れる女将さん(鈴木裕也さん)に対して、お客さん達は徳さんを指名します。
かくて船頭を務めることになった徳さんの張り切りとは別に女将さんの不安は的中します。

2.火炎太鼓

商売下手な道具屋(高瀬哲朗さん)は、今日も女房(赤司まり子さん)からお小言の最中。
そんななか市で買ってきた埃だらけの古びた太鼓を、手伝いの定吉(佐藤麻衣子さん)に
掃除をさせますが、はたきを使うたびに「ぼーん.ぼーん」とものすごい音が響きます。
そこへ大名のお使い(鈴木裕也さん)がやってきて「殿がその太鼓を見てみたい」・・・・

3.反対車

深夜上野に向かうために車を拾う客(吉田昌弘さん)、見つけた車夫(醍醐貢介さん)は
あまにものろのろ走ります。業を煮やした客は途中で車を乗り換えることにします。
そしてやってきた車は、驚くほど足の速い車夫(西澤愛泉さん)。
あっと今に橋を渡り、目に前には海が広がっていますが、車夫の足の速さが落ちる事は
ありません。

4.森の石松 
二代目広沢虎造『清水次郎長伝・金比羅代参~石松の最後』より

面白いですね『で・え・く』!!
高瀬哲朗さん、醍醐貢介さんの体を張った芝居!すごいです。
醍醐さんを背負う高瀬さんの姿。。。思い出しても(笑)
ちっちゃな顔一杯に表情を表す定吉役の佐藤麻衣子さんの可愛い事。
『で.え.く』は、小道具は日本手拭と扇子だけ、衣装も男女同じものを着ています。
それなのに文学座の女優達の立ち振る舞いにはいつも感動します。
今回も赤司まり子さんの動きの細やかさには目を見張りました。
やっぱり体に自然に動きの所作が入っているんでしょうね。
ひとつの演目だけの出番でしたが、本当に美しいです。
見る側もしっかり勉強させていただきました。
そして、圧倒したのは『森の石松』・・早坂直家さんの一人舞台です。
石松の姿が、早坂さんの声音の先に浮かび上がってきます。
お調子者で大らかで、そして大胆で男っ気溢れる石松のかっこよさ!
1時間あまりの間に石松の生涯をドラマティックに
かつエネルギッシュに立ち回る姿に、前半笑いの絶えなかった客席からは
惜しみない感動の拍手の音がやみませんでした。

う~ん、平日一回だけの公演なんて、本当にもったいないですね。
ぜひ、ぜひ沢山の方に観てもらいたいお芝居です。
by berurinrin | 2006-03-12 12:06 | 観劇感想