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椿組05年11月公演『公園で・・・待ちながら』

椿組05年11月公演『公園で・・・待ちながら』in下北沢「劇」小劇場(11/26)

舞台は、とある公園。
ベンチが2つあって、緑がある静かな公園。なんにもなさそうな
この公園を舞台に人は泣いたり怒ったり、笑ったり。。
いろんな風景で彩を与えてくれています。

どうしてもこの日しか観れなくて、でもこの日は本社でセミナーを受けていたので
会社のロビーで時計を見たらpm6:30!!!よし、行こう!たぶん間に合う!?
で、下北沢の駅に着いたのはpm7:00ジャスト!
劇場の前には当日券の整理番号順で人が列を作っていて
受付で「(ぜえぜえ)あの、当日券・・(ぜえぜえ)」
「もう今日は一杯で」
「えぇぇぇぇぇっ(ぜえぜえ)」
「あのどうぞお一人なら、なんとか」
「あ、ありがとうございます(ぜえぜえ)・・・と、とりあえず、トイレへ(><)」

なんて、慌しく客席に座ってパンフを見るゆとりもなく始まりました。
この『公園で・・・待ちながら』は、7人の今をときめく素晴らしい脚本家の方々の
オムニバスドラマです。本来なら、ちゃんと確認しながら拝見したかったのですが・・

わたしが一番惹かれた作品は
ある同じ会社で働いている営業担当の1組の男女。
女性は男性の後輩で、きっと女性が入社した頃は
男性は女性の教育担当だったと思います。
しかし時がたち、男性よりの女性の方が出世して
男性はどちらかというとマイペースで、気が付くと逆の立場に・・
女性は仕事をバリバリこなし自分で新築マンションを購入。
でも、後輩の結婚の報告を聞いて心中穏やかでない。
普段は健康にも気をつかっているであろう女性の精一杯の反抗だったのでしょう。
男性を前に臆面も無く、いくつものポテトチップスをバリバリ食べる姿をみせます。
でも女性に対するその男性の眼差しは、とてもやわらかく暖かいものでした。

。。。そう、後になってこれは阿藤智恵さんの作品だと知りました。
なんてこの方は、女性の心理をぐっと掴む言葉を紡ぎ出せるんでしょう?
OLのわたしにとっても、仕事の異性の同僚との付き合いって
長い付き合いになればなるほど、夫婦の如く色々な面が暴かれて、
あまりきれいな姿だけを見せていく事は出来ない(わたしは)出来ないので・・・
そんな姿でも、あの男性はいつも女性を見守っていてくれた事が自分の事のように
嬉しかったです。あの女性は絶対幸せになれるって確信出来ましたもん。

それにしてもオムニバスなのにつなげ方が暗転に頼らず、とてもスムーズな構成で
前の作品に出ていた人が再登場したり、成長したりして、上手く溶け込んでいました。
そして何よりもギリギリ目一杯入った観客の熱気と役者のノリのよさ。
初めて拝見した椿組は、物凄いパワーを見せ付けてくれました。
いいなあ~舞台って、しみじみ感じた作品でした。

終演後、初めて阿藤智恵さんにご挨拶が出来ました。
とても小柄で作品同様に素敵な可愛らしい女性でした。
そんな、阿藤智恵さんの書き下ろしは。。。なんとH.H.G!!!また別途uPさせて頂きますが、
待てない!とおっしゃる方はリンクさせて頂いてますえふさんのH.Pはっぴ~グラウンドへどうぞ!
by berurinrin | 2005-11-30 21:45 | 観劇感想

『アルバートを探せ』稽古場見学

会社を抜け出して、アトリエに到着した時はすでに始まっていました。
駆け込むように入ったアトリエは、いつもの見知ったアトリエのスペースではなく
巨大な真っ黒い木造のセットが組まれており、のけぞりそうになりました。

なにやら瀬戸口郁さんが大滝寛さんと古川悦史さんにいじられて怒っていらっしゃる。
そこへ、呆れた顔の沢田冬樹さん。身の軽い姿ですがススだらけなのは佐川正和さん。
「お腹が空いたぁ~」って坂部文昭さんが登場すれば、「めがね、めがね~」って
落ち着きの無い加納朋之さんの傍らを山谷典子さんが通り過ぎます。
どたばたした場面がすっと静になると、斉藤祐一さんが妖しげに登場して・・・・

さて、???って思われるシチュエーションですみません。
そう巨大な木造のセットは客車です。アトリエの真ん中にでーんと、設えてあり
セットを挟んで客席が左右に分かれています。

古川悦史さん演じる出版社「改造社」の社員、後の新聞記者の鍛治哲也さんの
回想のお話です。古川さんの目から見た昔の記憶・・時間軸が交差していくそうですが
どんな形になるのやらとても興味が惹かれます。

お稽古を拝見した後に役者達が各自自己紹介&コメントをして下さいました。
古川さんが「痛いの嫌なのですが、今日インフルエンザの予防接種してきました。
この意気込みを買って下さい」みたいな感じでおっしゃったのが面白かったです。
それにしても、役者達が並んだ姿を見てあまりの選りすぐりのカッコいい人たちで
ドキドキしてしまいます。でも瀬戸口さんはいじられたままでした(笑)
そんな瀬戸口さんの姿に釘付けのわたしです。(これはぜひ当日のお楽しみの一つです)

演出は超有名な西川信廣さん!実はわたし、とっても怖いイメージがあったのですが
とても穏やかなお稽古風景で、質疑応答もネタバレギリギリまで答えて下さって
本当に素敵で若々しい方でした。そんな西川さんにぴったり寄り添う演出助手は
このブログの内輪(笑)の人気者の高橋正徳さん!すごく機敏な動きに思わず
「かっこいい~!!」「そっすか」
なかなかポーカーフェイスを崩さない高橋さんですが、実はかなり面白い方なんです。
要注意人物です。

そんな『アルバートを探せ』は12/6(火)~20(火)まで、文学座アトリエにて
舞台が対面式なので、右側左側の座席では見方も雰囲気、感じ方が違うと思います。
2回観るのも美味しいかもしれませんよ♪

さて、あなたは「アルバート」見つけることが出来るでしょうか?

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画像については事前に劇団の許可を頂いています。無断転載はなさらないで下さいね★
by berurinrin | 2005-11-28 23:26 | 稽古場/舞台裏話

文学座本公演『毒の香りー浅草オペラ物語ー』千秋楽

文学座公演/紀伊國屋書店提携『毒の香りー浅草オペラ物語ー』  in  
                              紀伊國屋サザンシアター(11/27)

作   星川清司
演出  戌井市郎

・・終わってしまいました。今回の作品は色んな感想をお友達から頂きました。
お芝居は常に生きたシロモノなので色んな意見があってこそ成り立つ芸術作品です。
再度拝見した『毒の香り』・・・凄かった。いやぁ、素晴らしかったです。
目の前で繰り広げられる華やか世界に、とてもダークな感情が入り乱れる登場人物たち。
当時の歌や活弁の明るさと毒まく台詞の細やかさ・・・・
すごく計算された台本なんじゃないかなあ・・・って、すべて表と裏の繰り返しの動きが
見えてきたら一人帰りの電車の中で思い返して驚愕しました。
ただ惜しむらくは、こねる時間が足りなかったのでしょうか?
千秋楽のこの日は本当に素晴らしかったです。
初めて接するような心地良い緊張感を持ちながら
最後まで気を抜けずに拝見する事が出来て、本当に充実した幸せな時間を過ごせました。

千秋楽という事で、楽屋にお邪魔させて頂いたにもかかわらずに
いつも素敵な醍醐貢介さん!ありがとうございました。
外山誠二さんもとてもかっこよかったです。
やっと声を掛けられたのは、チケットもぎりのお手伝いをされていた
頼経明子さんことヨリちゃん!お疲れ様でした!
パンフ売場ではのびたクンこと西岡野人さんも!!
最近良いなあって思うお芝居には、必ずこの方ありの亀田佳明さんいらっしゃいました。
逆に声を掛けて頂いた石井麗子さん!ありがとうございます。

そうなんです。文学座の公演には、
座員の方が色々な場所でお手伝いをされているんです。
もし、何かきっかけがあればぜひ交流してみるのも素敵なことだと思います。
皆さん本当に素敵に輝いている方ばかりですよ★
でも、皆さんお仕事をされているのでくれぐれもご注意を(^-^o)♪
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画像については事前に劇団の許可を頂いています。無断転載はなさらないで下さいね★
by berurinrin | 2005-11-27 21:12 | 文学座観劇感想

『毒の香りー浅草オペラ物語ー』バックステージ

さて、この日は演出補の素敵な北則昭さんの案内で舞台裏を探検させて頂きました。

舞台上には、小料理屋の“門”のセットが・・・・
このセット本当に細やかな作りで、マジにすごいっすよ。
ちゃんと熱燗用のあっためる保温器(←なんて表現するのかわからないのですが・・)が
あって、ここからお酒をお出しするそうです。
梶本又造さん(江守徹さん)と“門”の女将さんこと、新門ふささん(八木昌子さん)の
せつなーーい場面で、良い感じにぼーん.ぼーんと時計の振り子の音がしましたが
お判りでしたか?あれは、本当に“門”のセットにある振り子時計の音なんです。
ちゃんと動いている時計を使っていたのです。
そんなリアルな“門”のセットは、新派や新国劇に主に活躍されている美術の方が
作られたそうです。
舞台は夏。季節感的には夏を演出するのは、難しいそうで
役者がタオルで汗を拭くしぐさをしたり、食器に季節感を出したり・・
今回は“門”の食材のお品書きで、季節感を・・・なかなか凝ってましたよね★
あのカウンターに腰掛けて「ちょっとお願いします」って言ったら
お料理が出てきそうです(笑)
何気に又造さんの金竜館のポスターが張ってあったり、ふささんの女心。可愛いですよね。

舞台には上手(舞台に向かって右側)と下手(同じく左側)がありますが
想像以上に狭い舞台なので(どうしてもピルの中にある劇場の構造上仕方ないそうです)。
上手はいくつもの背景をあげる装置しかありません。
なので主に下手側に集中しています。
そのなかでも目立つのが、傍で見ると驚く位古いピアノ・・・舞台設定と同じ位に
作られたドイツ製のピアノだそうです。現代の音にアレンジしているそうですが
鍵盤もかなり重いらしく、きっと当時は白い鍵盤も今ではいい感じの飴色になっています。
そしてピアノの椅子もピアノに合わせて、レンタルしているそうです。
このピアノを弾かれる町田紫さん(名越志保さん)の毎度の緊張、ご苦労お察しします。

このお芝居のセットは“門”やピアノなど、リアルなものを使いつつ
女優の島田サキさん(岡寛恵さん)のペラゴロ達(今で言う追っかけ?ファン達)
が集う柳の木と公園の背景はまさに“絵”!平面の昔ながらの新劇の世界です。
そんな平面の背景と星空の美しさ・・・
ベタでレトロな風景とリアルなセットの組み合わせの世界が溶け合って
「浅草オペラ」のノスタルジックな世界へと誘ってくれています。

舞台裏を知った上で、改めてこの作品を観ると面白いと思います。
でも舞台の上では華やかそうでも、人の心は窺い知れない闇の部分があって
そんな人間の姿に香るにおい・・・・毒の香りってどんな香りなんでしょうね?

~11/27(日)まで in 紀伊國屋サザンシアター(新宿南口)
当日券若干あるそうです。

さて、リンクが一つ増えました♪
劇作家の阿藤智恵さんのプログ阿藤智恵の「気分は缶詰」日記です。阿藤さんの作品といえば、去年のアトリエ公演「中二階な人々
わたしも大好きな作品です。そして、来年はH.H.G公演!!!超楽しみです!
H.H.Gといえばリンクさせて頂いているえふさんの細やかな配慮で
またまた素敵な情報も更新UPされていますよぉ♪
えふさん!本当にありがとうございます!!感謝感謝です!!
by berurinrin | 2005-11-23 20:39 | 稽古場/舞台裏話

文学座本公演『毒の香りー浅草オペラ物語ー』の続き

時代は大正時代。
大正時代というと、私はアニメの「はいからさんが通る」をすぐ
思い浮かべてしまいますが・・
関東大震災や戦争の影が間近に迫りつつも、
西洋文化と日本文化が混ざり合って華やかな危うい雰囲気が漂う
魅力的な背景をバックにこのドラマは始まります。

舞台となる金竜館の座長でありカルメンといえば谷村時枝さん役の神保共子さん!
残念ながら風邪を引いてしまって代役を立てなくてはいけない羽目に・・・
それでも「ハバネラ」を歌う痛々しさ。。神保共子さんって方はなんて可愛い~!!(失礼)
神保さんの天邪鬼的なふくれっつらはほっぺを触れたくなる位に可愛くて、
誰だって憎めないですよね。いくつになってもとても可憐な大好きな女優さんです。
見事な歌唱で驚かされたのは嫉妬を受けてしまうほどの美しさと若々しさで
人の心に入り込む女優島田サキさん役の岡寛恵さん。
魅力的なカルメン役に選抜された新進女優役ですが。
野心も無邪気さの裏に隠れて、それに良い食べっぷり(笑)
お稽古の後だからお腹もすいちゃう、その豪快な食べっぷりが小気味いいですね。
そんな島田サキさん(岡寛恵さん)の追っかけ?ストーカ?
ご本人曰く変態伯爵(決して私が名づけたわけではありませんが!)の醍醐貢介さん。
見た目はお金持ちの紳士なのですが、どこか頭のネジが緩んでいるのか、
固く絞めすぎたのか屈折した感情が時折、何気なくステッキを持ったその手や
ちょっとしたしぐさに不気味さを感じます。要注意人物ですよん!!
このちょっと不可解な伯爵の計り知れない過去が知りたくなったわたしです。
主演は江守徹さん!いよっ!!って言いたくなるような登場ではないのですが、
スターのオーラーっていうのはこういうものなのかしら?と
新ためて江守さんの大きな背中を見つめてしまいました。
江守さんの深い声が客席を包みこむような不思議な感覚に酔いそうです。
そんな江守さんの又造さんは女の敵のような煮え切らない男!!
そんな男性にはなぜか素敵な女性が恋しちゃうんですかね??
小料理屋の“門”の女将さん役の八木昌子さんがかっこいいんです。
好きな男性にあんな告白の仕方!!いいなあ~
今のわたしじゃ修行が足りなさそうですが・・・
又造さんの飲み友達?染井善郎さん(清水幹生さん)の気持ちよさそうな愛嬌
たっぷりな酔っ払い姿にホッコリしつつ、しっかり者の娘さんの
葉子さん(石井麗子さん)の突然の活動弁士(無声映画などで内容を語りで表現するのを
業とした人)姿にびっくり!朗々と語る声量のたっぷりな声がとてもりりしくて素敵でした。
今回、岡寛恵さんの「ハバネラ」で彼女の歌声の美しさに感動しましたが
他にも歌っちゃった方がいらっしゃいました♪オペラの戸山英二郎役の城全能成さんです!
オペラ歌手の役なので、でもあくまでも役柄なので、本来はきっと
オペラが歌えるよう演技をすれば良いのでは?!と思いきや、しっかり
貴方はオペラ歌手!それに色気のある歌声!すごい努力をされたんでしょうね。
いい男っぷりで本当に素敵でした。
・・・そして、最後は“さわしょう”役の外山誠二さん。素晴らしかったの一言です。
実は今回、登場シーンからわたしはずーーーっと外山さんに釘付けでした。
浅草オペラチームとは一線を置く新国劇の看板役者の外山さんの動きの重々しさや、
声のトーン、そして彼自身の切羽詰った状況がわかってくると、切なさが募ります。
終盤の江守さんとのやりとりの場面は、涙涙の感動的な素晴らしいシーンが待っていました。
まさに二人だけの舞台。圧巻です!!

ネタバレを気にしつつ書いた為、我ながらかなりまとまりがなくて伝わりづらい文章です。
すみません!でも、この『毒の香り』色んな見方のできる面白い作品だと思います。
ぜひ、幅広い感想が聞きたいです♪
by berurinrin | 2005-11-22 23:25 | 文学座観劇感想

文学座本公演『毒の香りー浅草オペラ物語ー』

文学座公演/紀伊國屋書店提携『毒の香りー浅草オペラ物語ー』  in  
                              紀伊國屋サザンシアター(11/19)

作   星川清司
演出  戌井市郎

大正時代の浅草六区興行街が舞台。
浅草オペラの金竜館では、歌劇「カルメン」のお稽古真っ盛りですが
カルメン役の谷村時枝さん(神保共子さん)は、風邪を引いてしまい声が出ない!
急遽代役として演出家の梶本又造さん(江守徹さん)が選んだのは、
島田サキさん(岡寛恵さん)。初日を前に慌しい中、新国立の
沢田正二郎さん(外山誠二さん)が「シラノ・ド・ベルジュラック」の上演にあたり
梶本又造さんの協力が欲しいと、金竜館を訪れます。

いわゆるバックステージものですが、浅草六区に生きる人々への
オマージュ的な要素を含みつつ、サスペンス色もあって
面白いストーリー展開になっています。
特に後半では、わたしも思い入れがたっぷり入った「シラノ・ド・ベルジュラック」の
素晴らしいシーンに酔わされて(どんな内容かは内緒です!)
わたしはあまりの感動で鳥肌が立って涙が溢れました。
本当に心憎い演出が施されています。

亡くなったわたしの祖父は大の新国劇のファンで、子供の頃から祖父の膝の上で
NHKの劇場中継をよく観たものでした。特に「国定忠治」がお気に入りで
堤燈を燃やす場面ではTVの画面に向かって手を叩いて喜んでいました。
残念ながら、わたしは堤燈を燃やすシーンしか覚えていませんが・・・・
おじいちゃんっ子だったわたしは、無邪気な祖父の嬉しそうな顔が大好きでした。
宝塚歌劇団の「モンパリ」も観たハイカラな祖父でした。
きっと、祖父が元気だったらこの作品の時代の話をたんまり聞かせてくれた
事だと思います。いえ、一緒にこの作品を観たかったです。
きっとわたしの芝居好きは祖父のDNAを受け継いでいるはずなので・・

「沢田正二郎さんの事を“さわしょう”って、おじいちゃん言ってたっけ」
『毒の香り』のパンフレットを手にとって、思い出したように母が教えてくれました。

久しぶりに祖父の思い出話で母と盛り上がりました。
今日は楽しい夢がみれそうです♪

横道にそれて長くなってしまったので次回に続きます。
by berurinrin | 2005-11-19 22:18 | 文学座観劇感想

『トランス』elder version

『トランス』elder version in 紀伊國屋ホール(11/17)

作・演出 鴻上尚史

精神科医の紅谷礼子さん(松本紀保さん)の前に、高校時代の同級生で現在は
フリーのライター立原雅人さん(みのすけさん)が患者として現れます。
「自分が自分に思えない・・・」不安を抱える雅人さん。同じ頃、偶然入った飲み屋で
トラブルに巻き込まれた雅人を救ったのは、同級生の後藤参三(猪野学さん)でした。
参三さんは“おかま”さんになっていました。
高校時代、それぞれ孤独を抱えた3人はかけがえのない存在でした。
そして雅人さんの心の病をきっかけに、三人の友情の絆はどう変化していくのでしょうか?

この『トランス』は何度も再演を重ねているので、ご存知の方も多いと思いますが
後半部分は一挙に流れが、がーーーっと変化します。
答えを追うと混乱しちゃうかもしれませんが、答えはいいんです。どーでも。なんでも。
変化の度に、自分の周りを固めている鎧が剥がれ・・・
がしゃん、がしゃんと音を立てて崩れて、肩書きもナンにもない、もしかしたら
心の病に冒されてるかもしれない自分。もしかしたら**かもしれない自分でも
ぎゅっと抱きしめてくれる暖かい胸があったら、それが同性でも異性でも・・
こんな弱い自分を認めてくれて、差し出された手のぬくもりが愛しいなら・・
人からどう見られようが、自分をどう見ようが「幸せ」には変わらないって思います。
そんなシンプルな感情を思い出させてくれる『トランス』・・・素敵な作品です。

シンプルなセットで、心の変化に伴い空から雪が舞い落ちてくるシーンは
うっとりするくらい美しいです。でも、それが時にはみぞれに変化したり
とても繊細で細やかな心の動きに反映されています。登場人物は三人のみ。
おかまの参三さんの猪野さん!はじめて芝居をしている猪野さんを拝見しました。
参三さん役は以前、内野聖陽さんが同じ役を演じられていましたが
その時の衣装はぴちぴちTシャツに、ふりふりエプロン♪薄く化粧した顔と
衣装は勘違いの安っぽい水商売系・・でも雅人さんを愛する姿は
一途過ぎる位のまっすぐな可愛いおかまさんでした。
が、猪野さんの参三さんは見た目は好青年。腕力があるような感じもなく
ぼったくりのおかまバーで働いているシュワ子ちゃんにはどうしても見えないのです。
弾け方も優等生・・。猪野さんのもーーっと、かっとんだ参三さんを観たかったなあ・・
お調子モンのあんちゃんのノリなので(あのハイテンションさにはちと凹みました)
雅人さんよりも礼子さんに対する異性への愛情をより強く感じてしまいました。
う~ん残念!見た目のインパクトもかなり重要と思うんですが・・・
猪野さんの事嫌いじゃないんですよ!注目しているだけに、辛口でごめんなさい!!
礼子さん役の松本紀保さんは、礼子さんの葛藤する姿をとても細やかに
演じていらっしゃる姿がとても好感が持てました。
みのすけさんは上手い役者さんですね。「ルル~破滅の微笑み~」で
ルルを愛するあまりに自殺するシュバルツを演じた人とは思えない!
悩める雅人さんを愛しく感じてしまう位、自分と重ねられる共感できる人物に
演じていらっしゃいました。

さて、この『トランス』youht versionの2種類あって、両方観てチケットの半券を
劇場にもって行くとオリジナルファイルがもれなくもらえるそうです。

~11/27(日)まで  in 紀伊國屋ホール(新宿)
by berurinrin | 2005-11-19 01:35 | 観劇感想

ギョロの自慢

昨日のテレビ東京のニュース番組のワールドビジネスサテライトで
東京の某所で現在行われているビジネスフェアの模様が流れていたそうです。
そしてその映像には・・・!!

翌朝ギョロは自分の髪を触りつつ
「やっぱ、自分、髪長いよね~♪」なんか嬉しそう・・・

常日頃、ギョロの髪の長さが気になる私は
何かにつけて「髪切りなよ!」って言っていました。
それもギョロが髪を切った翌日から(爆)

「TVってやっぱ太って見えるよね~」やっぱ嬉しそう・・・

だからなに?ん?

「いや、昨日(フェア)の隣のブースで、TVの撮影があって
お客さんに説明している自分の姿がニュースに流れちゃって(笑)
一瞬だったけど、参っちゃったよ」すごく嬉しそう・・・・

それがテレビ東京のワールドビジネスサテライトだったわけです。

今年、月9女優デビューを果たした私に向かって
「(ベルは)コマ送りで探して見つけて、米粒の姿だったけど
おいらはちゃんと大きく写っていたよ!後姿だったけど♪」かなり嬉しそう・・・

可愛い一般庶民の自慢な話でした。

p.sギョロから指摘を受けました。後姿だけではなく、限りなく後姿に近い横顔も
ばっちり映っていたそうです(苦笑)。。。でも、これって追記する意味は
はたしてあるのでしょうか???ねぇ
by berurinrin | 2005-11-16 20:45 | ギョロ語録

木山事務所公演『妖精たちの砦』

木山事務所公演『妖精たちの砦』 in 俳優座劇場(11/12千秋楽)

敗戦直後の東京。
以前は立派なお屋敷が建っていたと思われる小高い廃墟に
一人の復員兵のおっさん(本田次布さん)があわられます。
そこには空襲で孤児となった子供達と身寄りの無い娼婦達が掟を作って
仲間となり助け合って暮らしていました。戦争前は教師をしていたおっさんは、
子供達に頼まれて物語を語り始めます。物語の話は「ピーターパン」。
ピーターパンの世界を自分達に置き換える大人になりきれない子供達と娼婦達。
でも現実は成長する彼らに対して容赦なく過酷なものでした。

子供のリーダーはタロー(坂元健児さん)はピーターパン。
タローを慕う知恵遅れのスズ(池田有希子さん)はティンカーベル。
空襲時に子供とはぐれてしまった娼婦の奥様(飯田千賀さん)はウエンディ。
そしてやくざ達は海賊・・・・。
すみません!!かなり設定に無理があるように感じたのは私だけでしょうか?
そして坂元健児さんがミュージカル俳優だからこそでしょうが、
さすがに歌声も切れのいいダンスも素晴らしいけれども、
ミュージカル色が強くて作品の意図が伝わらず、
曖昧な違和感が最後まで残りました。
「悲劇喜劇」11月号に戯曲が記載されていたので、読み直してはみたものの
改めて読んでみるとかなり強引なストーリー展開になっていて
これはちょっと辛かったです。(戯曲には歌詞は書いてありません)

作家の福田善之さんの作品で以前に「袴垂れはどこだ」を
文学座の研修科生の発表会で拝見しましたが、地味な作品ながら躍動感があって
とても素晴らしかったので、かなりの期待をしていただけに
今回の作品はちょっと残念でした。
でも、戦後の混沌とした中に物語の夢の世界にすがる主人公たちの
姿はとても切ないものでした。

今回はご招待を頂いての拝見でしたが、
私の前に座っていらした女性が
坂元健児さんのファンの方のようでしたが、タローの死の場面で
爆睡されていていました。きっと自分を責めちゃうんだろうなあ・・

in 俳優座劇場
by berurinrin | 2005-11-15 23:57 | 観劇感想

『内野聖陽 with METAL MACBETH GROUP』

『内野聖陽 with METAL MACBETH GROUP』 in 恵比寿LIQUIDROOM(11/7)

文学座の役者さん達の中には、戯曲や絵本を書いたり翻訳をされたり、
映画の監督や舞台の演出やプロデュース。ワークショップを開いたりと
役者としてだけではなく個々の才能を伸ばして
活躍されていらっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。
なので、あの文学座の内野聖陽さんがライブ?!えーーっ?って
そんなに驚くような不思議な出来事だとは思いませんでした。
元々、劇団★新感線は好きだし、ロック好きな私としては単純にライブを
楽しむために参加してきました。

ヘビメタと名を打ってはいるものの、ハードではなく
ミュージカルや歌謡曲のアレンジも多く
ライブに参加されたことの無い初心者の方々にも
幅広く楽しめる工夫がされていて、心憎い演出でした。
来年の劇団新感線『メタルマクベス』に向けてのPRを兼ねた
このライブは大成功だったと思います。
でもちょっと新感線にしては甘い感じのノリでしたが・・

実はミーハーな私はギタリストの布袋寅秦さんの大ファンなのです。
(ちなみに私の携帯ストラップは常に布袋グッズです♪)
会場が暗くなったら、どんなにそこが広い会場でも布袋と私だけの世界。
恥ずかしい気持ちもどこかに飛んでいって
布袋が私だけに「いいから俺に向かって来い!受け止めるぜぃ!」
ビームを発してくれると(多分会場の数千人の男女共にそう感じると思いますが)
がんがんノッちゃいますが、さすがに相手が内野さんだと
そんな包容力は求めはしないにしても。。
妙なドキドキ感が。。はらはら感も。。
気恥ずかしい・・・そして近すぎました。

でも汗びっしょりになって、歌って、踊って、しゃべって2時間程のライブ。
内野さん!お疲れ様でした。見事なシャウト聴かせていただきました♪
そして布袋では絶対肉眼では見れないギターテクですが
間近に岡崎司さんの指の動きをしっかり見れて超感動!!
なんて美しい指の流れなんでしょう!!見惚れてしまいました。
『メタルマクベス』の新曲も何曲か聴けて、雰囲気が伝わってきた事だし
来年の『メタルマクベス』とても楽しみですね♪
by berurinrin | 2005-11-14 21:15 | 観劇感想