Pal's sharer vol.5『ロミオとジュリエットとジュリエット』

Pal's sharer vol.5『ロミオとジュリエットとジュリエット』 in 阿佐ヶ谷アルシェ(10/11)

作   青木万央
演出  森さゆ里


香さん(白井美香さん)の結婚式の前日、高校の同級生達が
結婚式の余興の稽古の為に、阿佐ヶ谷の某所に集合しました。
彼らは高校最後の文化祭で演じたのは『ロミオとジュリエット』。
当時はジュリエットをWキャストで演じたそうです。
同じキャストで演って欲しい。と言う、香さんの思いに応えようと
彼らは、それぞれ動き始めます。
文化祭から11年。彼らの生活も考え方も大きく変化しています。
当時の思い出に浸りながら、今の置かれている立場とのギャップの違いよる
彼らの考え方のズレから小さな衝突を起こしながらも
少しづつ形が出来上がっていきますが・・・・。

高校時代、実は恥ずかしながらも演劇部に入っていました。
『蟻部隊』という、蟻さん達が登場するヘンな芝居で
わたしの役は、蟻の・・・・女王さま。ハズカシィ~!!
真っ白のドレスに、王冠を被って、顔は・・白塗り。
最後は、敵の蟻さん部隊に襲われて全滅するという、悲劇だったような・・(笑)
顧問の担当の先生から、卒業するまで「女王さん」と言われ続けました。
廊下ですれ違う度に「女王さん」と言われ、顔が真っ赤になった記憶が・・。
その顧問の先生から、卒業の時に頂いた言葉
「気は長く、心は丸く、腹立てず、口慎めば、命ながらえ」

登場人物達と同様に、高校時代あんなに仲が良くって楽しかった仲間達が
卒業後、同窓会で久しぶりに会って、何気なく交わした会話から
もう、あの頃とは違うんだ・・って、
逆に高校時代と同じノリではしゃいでいる友人達を冷めた眼差しで見つめる自分。
そんな事があってから、自然と付き合いも遠のき
気がつくと高校時代の縁をすっぱり切ってしまっていました。
現在は、毎年の年賀状を交わす友人が唯一一人のみ。
学校は、中学・高校と一環教育の女子高だったので、彼らとは環境が違いますが
胸が、きゅんと痛くなるこの気持ち。
きっと彼らのような思いをぶつけ合う仲間との再会は、今後の私には縁の無いものなんだな・・
と、羨ましい思いを抱きました。

文学座からは演出の森さゆ里さん。
単純で平坦になりがちな会話で構成された台本を、役者の動きで変化を感じさせて
くれました。終盤ちょっとまったり感が続きますが・・それは、仕方がないかなぁと・・
でも色んな思い出が蘇える甘酸っぱい作品でした。
3人の子供が居る設定なのは、ヨリちゃんこと頼経明子さん。
主婦ですかぁ・・って、びっくりしましたが、これがまたしっくりしちゃいました(笑)
ちゃんとヨリちゃん演じる理子さんの家庭での背景が浮かんでくるのです。
色んな意味でヨリちゃんにとって大変な作業があったと思いますが、
がむしゃらに苦しみながらも皆を引っ張っている姿が、
理子さんとの接点になっていったのかもしれません。
そんな頑張って前向きに役と取り組むヨリちゃんの姿勢に・・
ぐっときたのでした。

10/10(金)~13(月)まで in 阿佐ヶ谷アルシェ
by berurinrin | 2008-10-13 00:13 | 観劇感想