『夏の夜の夢』

『夏の夜の夢』 in 赤阪レッドシアター(8/8)

作  W・シェイクスピア
訳  松岡和子
演出 西沢栄治

公爵シーシアス(芹沢秀明さん)とヒポリタ(琵琶弓子さん)との結婚式が
真近に迫りアテネに住む職人達が集まり結婚のお祝いにと、
余興の芝居のお稽古が始まっています。
そんな慌しい中、貴族のイージアス(佐川大輔さん)がシーシアスに面会し
娘ハーミヤ(山崎薫さん)が、ライサンダー(藤井悠平さん)と恋仲になり
婚約者ディミートリアス(京極圭さん)と結婚しないならば
告訴し「父に従わない娘は死刑」という古い法律にそって死刑の執行を願います。
ならばとライサンダーとハーミヤは、駆け落ちを決意し森の中に・・
それを追って森の中へ入るのはディミートリアスと、彼を慕うヘレナ(江原里実さん)。
その森では妖精の王オーベロン(田中しげ美さん)と王妃タイターニア(新堀真澄さん)が
養子を巡るけんかの真っ最中。
怒ったオーベロンは、妖精パック(塚本純也さん)を遣って王妃にいたずらを画策します。

なんで赤阪の町には焼肉屋さんが多いんでしょうか?
あっちもこっちもそっちも焼肉屋さんだらけ・・焼肉が苦手な私にとって
不可思議なこの町並みにまずはびっくり・・(苦笑)
まぁそんな事は、どーでもいいんですが。

文学座研修科を卒業されたゆっくんこと藤井悠平さんから連絡を頂きまして
今度はシェイクスピア!・・演出は西沢栄治さん!と伺い、何とか詰まっていた
予定を調整して観る事が出来ました。
もちろんゆっくんの姿も楽しみでしたが、演出の西沢さんの前回の作品
『億万長者婦人故郷二帰ル。』が、びっくりしたぁすごかった・・。
彼の演出は、奇抜で力強く、ぐいぐい観客を引っ張っり
途中で力を緩め遊びを取り入れるかと思いきや、びっくりさせる仕掛に驚かされます。
けれども、原作をとても大切にする細やかさも同時に併せ持ち
しっかりした骨太のオリジナリティ溢れた『夏の夜の夢』となっていました。

前作もそうですが、原作を崩さない斬新さ、そのさじ加減さがとても好感が持てます。
この日、初めて制作の方から西沢さんをご紹介して頂きましたが
こんなに若くておとなしい(見た目が、めちゃめちゃ細ーい)華奢な青年が???!!と
びっくらぁしました。次回は怪談話を演出するそうです。

妖精パックの勘違いの魔法のお陰で、ハーミヤを捨ててヘレナを愛してしまう
ライサンダーを演じたゆっくんは真面目に演じれば演じるほど面白いキャラクターで
めちゃめちゃ体を張って頑張っていました。
まさに体力勝負(笑)最後は水も滴るいい男振りを(バケツに水を掛けられながら・・)
魅せてくれました。少年ぽい無邪気さとと大人びた雰囲気を両方持つ藤井さんの
魅力がライサンダーとマッチしていて、とっても素敵でした。
終演後、疲れながらも笑顔のゆっくんにその充実振りが見て取れました。

8/7(木)~8/12(火) in 赤阪レッドシアター
by berurinrin | 2008-08-08 23:37 | 観劇感想
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