文学座4月アトリエの会『ダウトDOUBTー疑いをめぐる寓話』交流会

文学座4月アトリエの会『ダウトDOUBTー疑いをめぐる寓話』の交流会が
4/20(日)終演後に行なわれました。

司会は、演出をされた望月純吉さんから、ご挨拶が始まりました。
まずは、この作品の上演の経緯から
文化庁新進芸術家海外留学制度で2005年9月からNYへ留学しているときに
ブロードウェイでロングランされてるこの作品を観て
「言葉、文化、人種をこえて理解できる作品ではないか?」と、思って
自ら企画されたそうです。

ゲストは、翻訳家の鈴木小百合さん。
30年来NY在住の井澤眞知子さんが、この作品を紹介されたそうです。
鈴木さんは、以前同じくジョン・パトリック・シャンリィさんの『お月様へようこそ』
を20年ほど前に翻訳をされて、とっても感銘を受けられたそうで、
上演権も取得されたほどの惚れ込みよう・・
そんな鈴木さんなので、4人しか登場しないのに構成が上手いと『ダウト』にも
すっかり惚れ込み共訳する運びになったそうです。

フリン神父を演じられた、清水明彦さん
「2年ほど前の3月頃に、NY留学中の望月さんのところに遊びに行かれた時に
『ダウト』を観る前の日に台本を借りて読んで、翌日観たら面白くて面白くって
すっかり惚れこんでしまって、演りたいと思いました。」

校長先生のシスターアロイスを演じた寺田路恵さん。
「こんなに沢山の方が(交流会に)残って下さったのは初めてです。
終わった虚脱感とかっかした熱とが渦巻いて(役と)切り替わってない状態で
まだ、もやもや状態です(笑)」

シスタージェームズを演じられた渋谷はるかさん。
「何をしゃべったら良いのか解りません(笑)
準座2年目で、アトリエは初参加です。
先輩方の胸を借りながら頑張っています。」

ミラー夫人を演じられたのは、山本道子さん。
「(肌を)黒く塗ったからって黒人には見えませんが
塗った方が解りやすいんじゃないかと思って塗っていました」

ここからは、質疑応答が始まりました。
作品が疑惑だけに、疑惑を解こう?!と、客席からは、手が一杯挙がっています。

<毎日演じ方が違うんでしょうか?>

寺田路恵さん
「もう・・毎日、微妙に違います(笑)
ちょっとした言い方が違うだけで、全然違うので生の戦いです。
素晴らしい本だと思うので、出だしが違っても
例えば、荒ければ荒いペースで、流れを潰さず(軌道修正せずに)にその日の
バランスで最後まで演じきってしまう(笑)」

NYでは、演出家とフリン神父が毎回打ち合わせをして
今日は黒で、とか無実で・・とか、演じられたそうですが

望月純吉さん
「実際は(フリン神父とプランの打ち合わせは)やってないです(爆)」

<その日によって、フリン神父が黒か白か違うのですか?>

清水さん
「今日は、そう・・(ちょっと濁して(笑))、昨日は無実と考えながら演じました(笑)
微妙なところで違うんです。顔をそらしてみたり(笑)」
寺田さん
「その時で生み出す最高なものが出るといいなあ・・
そっぽ向きたかったら向いちゃうとか(爆)」
それを受けて、清水さん
「もーわからない人だなあって(笑)」

いい感じのお二人です~☆彡

望月さん
「今日は良かったですね。(フリン神父のジャージ姿の)バスケットの場面の
(客席の)反応が(笑)
時には「しーん」そんな子供達も、いると(笑)」

<キャスティングは演出家が決められるのですか?>
望月さん
「山本道子さんのミラー夫人は、NY版を観た時から決めてました(爆)
いかがわしさでは、フリン神父は清水さんしかいない(笑)
寺田さんは、以前(『THE CRISIS』で)組んでいるし信頼してやっていけると思いました。
渋谷はるかさんのみ、座内でオーディションしました。
声がでかいが若々しさと元気さで(笑)

オーディションで渋谷さんが遅刻してきたと、こぼれ話まで飛び出しちゃいました。
「いやぁ電車が・・」と、一生懸命言い訳する渋谷さん(笑)これまた可愛いです♪

<(寺田さんへ)疑惑の根拠は?正義感からなのですか?それとも自分が
(フリン神父に)した事への疑いですか?>

これは、ラストのシスターアロイシスが
「私は重要な疑いを感じます」という台詞についての質問でした。
寺田さん
「たとえ打ち合わせしようが、観客は(フリン神父が黒でも白でも)どっちも思う。
(フリン神父への疑惑の裏づけとしては、シスターアロイシスの)経験からの積み重ね。
結婚、子育て、夫の戦死・・過去をどう捉えているか、自分なりに考えてる設定で
演じています」

その他にも、渋谷はるかさんが演じられたシスタージェームズの純粋さが良かったと
それに対して「よく眠れます(笑)」と、嬉しそうに応える渋谷さんや
原作では、シスターとブラザーで統一している総称を
校長先生やシスターや先生、神父と翻訳して使い分けることによって
解りやすくされたそうです。
1960年代、人種の問題がどう影響されているか?
移民の多い地区での設定で、黒人が普通の学校に通えるようになった時代。
どう周りが対応していくか?どういう差別を持っているか?
どう捉えていくかと・・作品の面白さを熱っぽく語る望月さんです。

ジョン・パトリック・シャンリィさんの通ったミッションスクールが
モデルになっているそうです。なんとシスター・ジェームズには実在のモデルが
いて、一躍有名になったそうです。
そして、映画化にもなって12/5全米公開だそうです。
日本は来年・・・観たいですね~☆彡

本当に沢山の質疑応答で、メモを取るのが必死でした(笑)
なのでちょっと違う部分もあるかと思いますが、お許しを・・・m(_ _)m
一時間という時間が、あっという間に過ぎてしまったほど
舞台の余韻と相まって、熱い熱気がある・・いつもとはちょっと違う感じの交流会でした。
でもこんな感じも良いですね

4/20(日)終演後 in 吉祥寺シアター
by berurinrin | 2008-04-29 11:41 | イベント
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