第11回みつわ会公演『暮れがた』『蛍』

第11回みつわ会公演『暮れがた』『蛍』 in  六行会ホール

作   久保田万太郎
演出 大場正昭

『暮れがた』
浅草、三社祭の二日目の夕方。
三味線屋が舞台です。
職人さんたちはお祭りムード。ご主人は寄り合いからお酒の席に流れていきます。
留守を守る女房・おりゑさん(片岡静香さん)の元へ、入れ替わりお客さんがやってきます。

祭りの日・・。
大きな事件があるわけでなく、日が暮れそうで雨が降りそうなあやふやな天候を
背景にいつもとは違う高揚した雰囲気の中での日々の出来事の一コマの風景。
そんな人々に混じって、光を放っていたのは田村勝彦さん。
背中や肩で、江戸の職人さんという形を作る美学。かっこいいですね~☆彡
観ていてその粋な動きに惚れ惚れしました。

『螢』
榮吉さん(世古陽丸さん)と妻ときさん(大原真理子さん)の住まいにやって来たのは
涙にくれるよし子さん(前田真理衣さん)
よし子さんの夫・重一さん(菅野菜保之さん)に愛人が出来たというのです。

『さよならモリヤ』で、リーディングで同じ『螢』を拝見しました。
あのリーディングのメンバーでこの芝居が観たい!!!!
けれど、菅野菜保之さん演じる重一さんも見事でした。
粗暴だけど、別れて今は人の女房になってしまった元の妻・ときさんの
面影そっくりな女性を愛人にしてしまう・・その慕情の激しさ・・
切ない。近所の娘を演じた佐藤麻衣子さんの無邪気さも可愛かったです。

久保田万太郎さんの作品を文学座以外で拝見したのは、初めてです。
改めて文学座のすごさ・・というか、劇団の力量を感じてしまいます。
文学座では「久保田万太郎の世界」という、劇団の俳優の有志のユニットで
定期的に久保田作品を上演されているのですが、全く違和感なく拝見していました。
改めて、久保田作品と現代劇とは全く異質なものであると感じました。
歩き方一つ、言葉一つ違うもので、それをさらりっと演じてしまう文学座の俳優達・・
本当に素晴らしいです。
作品として地味かもしれませんが、演じる俳優も難しいと思います。
観客としての自分を高める為にも久保田作品は大切に拝見していきたいとおもいます。

3/13(木)~3/19(水)まで in 六行会ホール
by berurinrin | 2008-03-15 21:42 | 観劇感想
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