加藤健一事務所Vol.68『思い出のすきまに』

加藤健一事務所Vol.68『思い出のすきまに』 in 本多劇場(3/12)

作  マイケル・ヒーリー
訳  小田島恒志
演出 鵜山仁

カナダのオンタリオ州
幼馴染のアンガス(加藤健一さん)とモーガン(新井康弘さん)が営む農場に
芝居を書くために、農場の仕事を住み込みでレポートしたいと訪ねてきた
青年マイルズ(山本芳樹さん)がやってきます。
脳に障害を持つ少年のようなアンガスにせがまれ、星空の庭でモーガンは物語を語ります。
主人公は、幼馴染の二人の男の子。アンガスとモーガン・・・・
そっと聞いていたマイルズは、芝居の題材にしてしまいます。
それをきっかけにマイルズに変化が起こります。

『モスクワからの退却』に続いての加藤健一事務所での鵜山さんの演出作品です。
登場人物も同じ3人。でも前回と違って男性3人ですが・・
戦争によって数分前の出来事を忘れてしまうという脳に障害を持ったアンガス。
根気良く彼の世話をして見守るモーガンと牛やニワトリに囲まれた静かな生活・・
そんな地味なおじさん二人の暮らしの中に入り込む青年マイルズ存在に
嫌がりながらも、ちょっとS体質な(笑)モーガンもなんか楽しそうな感じがツボでした。
それにしても加藤健一さんの会話の間って、本当に素晴らしいです。
笑わそうとしてる会話ではないのですが、会話の間の空気感が絶妙くすぐったさを
呼び込んでくる・・そんな笑いを感じさせてくれます。
モーガンの新井さんもとっても素敵です。マイルズの山本さんも前回の
『モスクワからの退却』とは、打って変わって明るい側面が魅力的です。
3人がそれぞれの素晴らしい持ち味を生かしてます。

満天の星空の下、無骨なモーガンの語る物語・・
夢見るような眼差しで語る姿は、自分にも優しく畳み込むように・・・・
その口調は優しくって、温かくってたまらなく胸にじーんときます。
そして彼らと同じように満天の空を見上げるように天井を見遣ると
まさに私たちの上にも星空が・・・なんて素敵な!!とっても感動しました。

骨太だけど、繊細で、人のぬくもり・・体温を感じられるお芝居です。

初日の終演後、鵜山仁さんがロビーにひょっこり現れました。うきゃー♪
「ん???」
「あの・・(着ているシャツの)ボタンがずれてますよ」
「?!!」
あわててボタンを留めなおす鵜山さん(笑)
あんなに繊細な舞台を作り出す鵜山さんなのに、ご自分の事は無頓着?!
でも、そんなお茶目な鵜山さんが、私は大好きなのでした(*^_^*) えっへへへ

ああ!このパンフレットに鵜山さんのインタビューが載っていますが
インタビュアはリンクさせて頂いてる阿藤智恵さんです。
とっても素敵な記事で、何度も何度も読んでしまいました。
智恵さん!ありがとうございますm(_ _)m

3/12(水)~26(水)まで in 本多劇場
by berurinrin | 2008-03-13 22:51 | 観劇感想