創作劇奨励公演『帰り花』

創作劇奨励公演『帰り花』 in 青年座劇場(1/26)

作   露康司
演出 宮田慶子
制作 青年座

舞台は幕末。
長州萩(現在の山口県萩市)で、下級武士の家に生まれた吉田寅次郎こと吉田松陰さん
(大浦みずきさん)は、九州・江戸遊学で学んだ未開の地・海外への憧れ、今の国政を憂い
明日を夢を見て、行動を惜しまない彼の元には、塾生達が集います。
けれど松陰さんの生きた時代は、まさに怒涛の時代です。
松陰さんの思いは、塾生達にそして次の時代に・・・

久々の青年座劇場です。
同じ新劇団といえども、雰囲気が違うんですよね。
文学座がアットホームな感じだとすると、青年座は元気いっぱい!
寒い中でも陽だまりの場所が文学座なら
手の平に、太陽を~♪と歌いだしてしまいそうな明るさが青年座・・
いつも気になる存在、青年座です。
その青年座の建物の一角にあるものは、青年座劇場です。
青年座劇場といえば、文学座アトリエとサイスタジオの中間規模のキャパですから
通常でも舞台と観客がとても密接した空間なのですが、
今回は、その密接した空間にバンドが入って、張り出し舞台で、ダンスあり
ハンパない激しいアクションも!!
歌は、なんと!マイクを通じで伝わる歌声ではなく、生声ですよっ!
密度が濃っ!(笑)いやいやなんて贅沢な作品なのでしょうか?!

主演を勤める吉田松陰さんを演じるのは大浦みずきさん。
塾生達を引っ張るカリスマ的な松陰さんに、ぴったり重なります。
中性的な魅力とか、そんな言葉は当てはまらず、
青年の無邪気さとして映る大浦さんの姿が
そのまま松陰さんとしての魅力として演じられておられました。
つねに志の為に生きている松陰さんが、唯一、獄中で知り合う女性
久子さん(岩崎良美さん)とのほのぼのしたやりとりに、
「私」を垣間見せる松陰さんの姿が、微笑ましいだけに
その後の彼の生き様が切なくて心が苦しくなります。
時に可笑しく、激しく・・時代の流れに反発して
青春を散らす姿が松陰さんを中心に塾生達の群像劇として火花を散らし
ばんばん観客にぶつけてくる彼らの姿が、みずみずしく眩しく映りました。

文学座からは、亀田佳明さんと星智也さんがご出演です。
文学座が誇るイケメン達。
亀田さん演じるのは塾生のなかでも秀才の久坂さんです。
「シャワーを浴びた状態みたいでしょう」って、おっしゃる程大量の汗を振りまく姿。
亀田さんのぽよ~ん(笑)とした表情が大好きなのですが、怒りに燃えた表情の
凄みの迫力・・まじ・かっこいい~♪

長身の星さんよりも長い槍(笑)を振り回す塾生の山縣さん(のちの山縣有朋さん)
を演じる星さん♪
無邪気な青年の姿の星さんを拝見したのは、初めて?と思うくらい記憶にない私
でしたが、素の星さんの魅力が垣間見れる芝居もとても嬉しく感じられます。
また新たな星さんの魅力を発見してしまった芝居でした。
お二人のダンスも歌も見ごたえ聞き応え十分ですよぉ~

色んな劇団の方々で構成されたこの座組み。
得意の分野でのいろんなスパイスが加えられて、香高い作品です。

終演後は、いつも気遣って下さるビーバーような可愛い(笑)笑顔の制作のSさんと
遠方よりこられた演鑑の素敵な女性の方々、青年座をこよなく愛する友人と
めちゃめちゃ怪しい象山先生を演じられたおフランス留学帰りの大家仁志さんと
お魚がすんごく美味しいお店でご飯を頂きました。
他の鑑賞会の先輩方のお話はとても楽しくて、いつまでも伺って居たかったです。
そーだ、Sさんからこのブログの題名を『青年座ちょっと好き』に改名しては・・と
う~ん、どーしましょう(笑)お魚とお酒・・美味しかったしなあ~(爆)

1/25(金)~2/3(日)まで in 青年座劇場
by berurinrin | 2008-01-27 12:12 | 観劇感想
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