ジョゼの外套#1『いつかのまんが道』

ジョゼの外套#1『いつかのまんが道』  in  アドリブ小劇場(12/15)

作・演出 小林真二

平子路雄さん(武孝太朗さん)と鐘本繁さん(長塚全さん)は、
鐘子加音雄のペンネームで共同執筆してる漫画家。
彼らは学生時代からの友人で、漫画で成功する夢を持って上京してきました。
売れた時期もありましたが、今は人気も下降中。互いの方向性の違いから
いつしかペンネームだけが同じの単独で執筆状態です。

今春、文学座研修科を卒業された松垣陽子さんがご出演でした。
卒業後、女優として事務所に入り、自分なりに一歩一歩進んでいる姿を
客席から見守ることが出来ることは、なにより嬉しいことです。
文学座を卒業されても、サイスタジオやアトリエで彼女と偶然再会する
機会があり、文学座を応援する私にお芝居のお誘いを下さる彼女・・・
本当にありがたいし、嬉しい事です。
これからも彼女なりに頑張る姿・・折りある毎に見守っていきたいと思います

さて、今回彼女が演じるのは、漫画家・鐘本繁さんの妻・葉子さん。
漫画中心で、執筆中は他の事が目に入らない夫を気遣いしながらも
その反動で彼のスタッフ達に八つ当たり・・こまったちゃん系な役割です。

ドラマは、食い違った彼らの再生のお話しです。
平子路雄さんが連載している週刊少年漫画での人気が低迷し
編集者の言うがままにどんどんストーリーが変化し、
のっぴきならない状態にまで落ち込んでしまいます。
ところが、自分のスタイルを変えない鐘本繁さんの連載マンガが口コミで売れていく・・

スタンスの違う二人の生き方と、社会的には一人として認知されている“鐘子加音雄”
ユニークな題材だと思いました。勿論モデルは・・わかりやすいですが・・
ねっ「ド●えもん」って(笑)

ここからはちょっと辛口ですが・・
台詞的には、いじめの要素を含んだ、他人を誹謗する言葉が多くて
ちょっと閉口してしまいました。それで笑いを取ろうとするのは
観ていて愉快な気持ちにはなりません。
会話劇としての言葉が弱いので、余計耳にざらついて残ってしまいます。

役者達は、上手いとか下手とか・・そういう評価ではなくて
皆、さらりと演じているように感じました。
きっと彼らは、芝居のセンスがあるんだと思うのですが
それ以上の何かが見えない・・・
もっともっと自分を追い込んで磨く努力をして欲しいなぁ、もったいないなあ
今まで観た事のなかった若手劇団や小劇場系の芝居を観る度に思います。
馴染めない客席に埋もれる自分ですが・・

・・・な~んて、偉そうに書いてしまいました。
本当にすみません。
今ならなんでも出来そうな彼らを観てると羨ましいんです。

12/14(金)~16(日) in アドリブ小劇場
by berurinrin | 2007-12-24 20:14 | 観劇感想
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