文学座11.12月アトリエの会『かどで』2

この日のアトリエ・・受付にいらっしゃるのは、美しい佐古真弓さん♪
マスクさんでしたが、美しい人は美しいのです。
「鼻炎で・・」と、がはがは笑う姿・・とってもさっぱりした素敵な女優さんです。
おおっ、チラシ配布さんは、大滝寛さん!かっこいいっす。
最近お痩せになったのかしら??とっても若々しく精悍な感じです。
ご自身も最近ブロガーさんで「ブログ・・けっこう大変(笑)」と、苦笑されていましたが
意外な大滝さんの素顔が垣間見れるとっても素敵なブログです。
ご了解をとっていないので、アドレスを貼れませんが
お名前から検索でぴょ~と、飛んでくださいませ♪
客席案内では、『数字で書かれた物語』での林田一高さんと横山祥二さん♪
ひょうひょうとしたお二人・・つい笑みが・・えへへっ

ハイテンションでしゃべるしゃべる(笑)征二郎さんは中村彰男さん。
ちょっとやつれ気味の着物姿が、素敵です。
お姉さんの勢いに、どまどいを見せる表情なんて可愛い(し・失礼・・)
一生懸命目を輝かせながら、夢を語る少年のような純粋さ・・
とっても優しいく反面、ひねくれた面を併せ持つ征二郎さん。
いくつになっても手を焼いてしまうこんな弟・・でも憎めませんよねぇ。
かっこいいしぃ(って、違う!)
前回拝見した時、上着の裾の部分が破れていて
「あ~、良い物を身に付けてはいるものの、生活が苦しいんだ」フムフム・・と納得し
帽子を取った髪が乱れているのを「そりゃ、朝8時に起きて来たから寝ぐせもありね」と
(「朝、8時に起きてきたんだよ」という台詞があるのです)
いやぁ細かい洞察力。なーんて、一緒に観た友人と自画自賛してました。
で、彰男さんに伺ってみたところ
「あ~上着ね。破っちゃった(爆笑)でね直してもらったんですよ。
でも破けていてもいいんだよね。それはそれでね(笑)」
「髪はね・・帽子を被ってるからかな(笑)。帽子を被っちゃうから、
(頭が)ぺったんこになっちゃっうのかなあ♪がははっ・・やっぱ素敵です彰男さん♪

拝見する度に、ぶっとんでしまう程の変化を魅せる倉野章子さん。
前回『犬が西向きゃ尾は東』では、浮浪者の女性でした。
ぼろをまとい爆発した白髪に真っ赤なルージュの姿からは、想像ができません。
本当に女優さんってすごいなあって思います。
美しい刺繍の入った着物姿は、母親を演じてもあでやかで魅力たっぷり。
病で臥した娘に対して、弟・征二郎さんの金策やらで
登場早々・・背筋をしゃんとしつつも精神的な疲労困憊状態がしっかり伝わってきました。
義婿・外彦さん(浅野雅博さん)に気兼ねする姿は、痛々しい程です。
でも、気遣いを譲り合ったライバル(?!)外彦さんの過ちを許せる立場になった時
涙に潤むやす子さんの瞳の中に、誰よりも大きな母性を感じました。

この大変な邸の家政婦さんは、添田園子さん。
敬虔なキリスト教徒の千哥子さんには、何事も真面目で冗談が通じませんが
そんな彼女でも、いじらいしい程のほのかな恋心をお持ちです。
彼女の恋は報われることはありませんでしたが
彼女を伴侶にできる征二郎さんとの未来予想図は、絶対に揺ぎ無い幸福が
待っているかのような微笑ましさがありました。
着物姿の添田さん・・とってもお似合いでした。
パタパタパタと忙しそうに歩く姿や、活けた椿の花を見る時の笑顔が
超可愛かったですね。
外彦さんに、ぎゅっとされて「苦しい(><)」と、おずおずと相手の背中に手を回して
顔をそっと、外彦さんの肩に埋めちゃって・・きゃー可愛いっ
観ているこっちがどきどきしてしまいました。
こんな可愛らしい役もこなしてしまう添田さんですが、
次回は文学座+青年団の自主企画シリーズ『パンドラの愛』で翻訳もされています。
H.H.Gのチラシのデザインを始め、多彩な才能を発揮される素敵な女性です。
お会いするたびに私は元気をもらってます♪

笑顔を見せてもピリピリムード漂う外彦さんは、浅野雅博さん!
もう何がって・・最高っです!心の中がぐらぐらぐつぐつ煮えているのに
表面はポーカーフェイス。でも頭上から湯気が出てます状態・・
その手にあるのは、実際に握りしめて弄ぶ千哥子さんの落とした自分の写真ではなく
まるでガラスの破片を握りしめているかのような緊張感。
そのふっと微笑む笑顔には、生気も見えずに痛ましいばかり・・
好きでもない千哥子さんを抱きしめながらも、弄ぶつもりも無い・・
爆発しそうな、あやうい心情を自ら誰の救いを求めず
ひたすら冷静に落ち着かせようとする姿・・・・そんなに自分を苦しめなくってもいいのに・・
こつんこつんと頭をつつく仕草を見ていると、痛々しくって泣けてきます。
でもいいです。本当に素敵です。
アトリエの今年最後の舞台に、浅野さんの熱い芝居が観れて本当によかったぁぁぁぁぁ

短い上演時間の中で、小さなアトリエの空間の中で役者の息遣いを感じながら
がっしりがっぷりした芝居が観れる幸福を噛み締めます。
アトリエ最高です♪
by berurinrin | 2007-12-14 23:31 | 文学座観劇感想