シェイクスピア・シアター『ペリクリーズ』

シェイクスピア・シアター『ペリクリーズ』 in 俳優座劇場(11/24)

作  W・シェイクスピア
訳  小田島雄志
演出 出口典雄

ツロの若き領主であるペリクリーズ(平澤智之さん)は、アンタイオカスの王女に
求婚をしますが、アンタイオカス(松木良方さん)と近親相姦の関係を見抜いたことから
身の危険を感じ、国政をヘリケーナス(松本洋平さん)に委ね、諸国放浪の旅にでます。

何も無いフラットな舞台に、もんぺ姿や軍服を着た人たち・・
戦中戦後の日本を舞台にしたお話しかしら?と、思いきや
完璧で原作に忠実なシェイクスピアのぺリクリーズのお話しです。
ちょっと、ちょっと違和感がありましたが、それも最初の内で
お話が進むにつれて、全く違和感がなくなりました。
けれども演じる方は、そりゃ大変だと思うのです。
嘆きのペリクリーズの台詞をタートルネックのセーターにパンツ姿の素の姿で
言葉を発するのは、かなり自己のテンションを上げて切り替えていかないと
・・・それは、もんぺ姿のお姫さまにも云えることで・・
(本来なら老けていくであろうと思うのですが、メイクもそのままの状態です。)
演じる側には、かなり難易度の高い挑戦だと思います。
それでもシェイクスピアってすごいですよね。
どんなシチュエーションでも、シェイクスピアの世界は不動ですもの。

さて、今回は文学座から山谷典子さんとのびのび~♪西岡野人さんがご出演です。
山谷さんは、ペリクリーズの后になるサイモニディーズの王女・セーザ。
真っ白なドレスがお似合いでめちゃめちゃ美しいお姫さまです。
大きな目を恥かしそうに伏せる仕草とか、指先の動きまで細やかな美しい所作・・
発せられる声もまた美しい・・・ため息が出る程です。

のびくんは、何役も兼ねての活躍ですが、中でもセーザ姫に求婚をする騎士の役では
ペリクリーズに嫉妬の炎をメラメラバチバチ(笑)顎をぐーっと引いて強調している
姿が可笑しくて(笑)そして、船の中で死んだと思われ、海に流されたセーザを
救った貴族セリモン。穏やかで人望のある好人物を演じられました。
こんなに穏やかな演じ方をしている、のびくんを初めて観ました。
今年一年間芝居漬けの日々を送っていた彼の日々の頑張りが形となって
少しずつ彼の引き出しに入り始めているのでしょうね。
なんにもない舞台、スーツ姿で演じる彼が、頼もしく眩しく見えました~☆彡

11/24(土)~11/26(月)まで in 俳優座劇場

また、11/30(金)~12/2(日)には『冬物語』が上演されます。
詳しくは、リンクしてるのびくんのブログのびのび日記へ情報が載っています!!
期間が短いので、スケジュールが厳しいとは思いますが一見の価値はありますよ!!
by berurinrin | 2007-11-27 08:52 | 観劇感想