『海と日傘』

『海と日傘』 in あうるすぽっと(11/5)

作   松田正隆
演出 高瀬久男

作家の佐伯洋次さん(平田満さん)は、妻の直子さん(竹下景子さん)と二人暮らし
瀬戸山剛史さん(鴨川てんしさん)、しげさん(山本道子さん)の借家に住んでいますが
家賃も滞りがち・・決して裕福ではありませんが、静かな日常の暮らしがあります。
ある日、買い物の帰りに寄った公園で日傘を忘れてきた直子さん。
代わりに日傘を取りに家を出た洋次さんの留守に、瀬戸山夫婦がやってきます・・・

あ~、なんて言ったらいいんでしょう・・
じんわり~と、溢れてくる
心の奥底で共鳴するドラマです。

起承転結で云うなら、「承」からドラマは始まります。
登場する2組の異なった夫婦それぞれの
静かな日常・・昨日と同じ今日の出来事・・
淡々とした、たわいの無い夫婦の会話から
それも、当人が気にもしないで、日頃しゃべりかける
相手への言葉のひとつひとつに、何かしらの思いを感じられます。
ところが、この当たり前の日常がなくなってしまう・・
側に居て当たり前の相手が、消えてしまう瞬間。
それでも側に居てくれた期間の思い出が、日常がきっと体に染み付いて・・
ふと、その場に妻がいるような気配を感じる・・・

美しい芝居でした。
私は結婚をしていないので、夫婦間の空気って云うのでしょうか・・
どの夫婦でもありえるのでしょうか??夫婦といえども他人じゃんっと
冷めた目の人生の未熟者なもんで・・
でもこんな空気を感じ合える関係を持てる相方がいるって、素敵だなって思いました。

さて今回文学座からは、直子さんの掛かりつけの医師・柳本滋朗先生に
関輝雄さん。一場面ながらも、直子さんの死期を伝える重要なシーン。
芝居の中では、演じられることの無かった直子さんの病魔との闘いを
一気に感じさせる重厚で重々しい雰囲気を作り出されるのはさすが!!
そして、看護士の南田洋子さんを演じたのは頼経明子さん♪
佐伯夫妻と食事をするシーンでは、本当に美味しそうにご飯を食べていましたね★
よりちゃんのやわらかで素朴な演技と笑顔が、湿っぽくなりがちな場面では
ひまわりのように輝いていました。

終演後、偶然声を掛けてくださったのは、リンクさせて頂いてる阿藤智恵さん♪
びっくりしましたが嬉しかったです★ありがとうございます。
アラビアンナイト』お帰りなさい!!で、来月は、えへへっ、じゃ~ん
鵜山仁♪さん演出の『カルメン』に、ご出演の松角洋平さんにも
ばったりの出会い♪松角さんの、つられて笑いそうになる
にっかー(笑)の笑顔は健在でした!

10/30(火)~11/11(日) in あうるすぽっと
 
by berurinrin | 2007-11-08 22:14 | 観劇感想
<< 俳優座プロデュース公演『家族の写真』 文学座本公演『殿様と私』2 >>