文学座本公演『殿様と私』2

文学座本公演『殿様と私』 in 紀伊國屋サザンシアター(11/3)

作   マキノ・ノゾミ
演出 西川信廣

この日のチラシ配布のお手伝いをされていたのは『若草物語』で
いっぱい頑張った佐藤麻衣子さん。
現在『油単』のお稽古で大変なのに、偉いぞ!(って自分で言ってる)麻衣子ちゃん(爆)
手ぐすね引いて横浜で待ってます!ご興味のあるお方は
リンクしています横浜演劇鑑賞協会のサイトへ♪
アラビアンナイト』お疲れ様でした&お帰りなさい~♪の亀田佳明さん。
そしてパンフレット販売コーナーにはアトリエ公演『数字で書かれた物語』の太田志津香さん。
たくさんのお花の香りに包まれたロビーはとっても華やか★

さて“ちょんまげ”から起きた白河家の騒動に対して、大騒ぎのお殿様(たかお鷹さん)と
家令・雛田源右衛門さん(加藤武さん)を冷静に宥めて
鹿鳴館で見事なダンスを披露して、まわりをぎゃふんと言わせましょうと
お殿様のご子息・義知さん(城全能成さん)の意見を取り入れて
ダンスの先生を雇う事にします。

ダンスの先生は、米国人アンナ・カートライトさん(富沢亜古さん)
アンナ先生は、鉄道技師の夫と主に来日中です。
日本のお茶は苦いし、酒はまずい・・と、なかなかハッキリした女性です。
喜怒哀楽を表情豊かに表現されています。舌を出したり、
下唇を突き出してウゲェ~って嫌な顔をしたり(とっても可愛かったですね♪)
タイトルが『殿様と私』だけに
お殿様とアンナ先生・・始めは、お互いに虫の好かない相手でしたが
少しずつ辛抱と妥協の末に歩み寄く過程が、微笑ましかったですね。
終幕近く、二人で日本酒を飲み交わす場面。
一つの杯を返杯しながら、お殿様を見よう見まねで同じ仕草を繰り返す異国人の
アンナ先生。。。言葉は通じなくても、暖かい目線で交流を交し合う二人・・
言葉が通じないだけに本音を語り合える不器用な二人・・
お殿様が亡き妻を語る時に、その目に光るものを見たとき・・胸が詰まりました。
そんな二人・・言葉が通じないだけに、勝手な解釈もご愛嬌です~☆

アンナ先生には専属の日本人通訳兼車夫がいらっしゃいます。
じゃーん、江戸っ子気質(?)熊田三太郎さん(浅野雅博さん)。
男気があって熱いモノを秘めた頼りがいのある男性ですね。
若い頃(といっても若いですが)に、船に乗って言葉を覚えた三太郎さん。
当時の出来事を語るシーン・・胸が痛みます。
さて流暢な英語・・・と、言いたいところですが
この芝居には英会話が出てこないのです。
英語をしゃべっている言葉を(でも日本語ですが・・)を聞いて
日本語で伝える・・・
芝居の絶妙な間を作るのは、浅野さんの存在無くては作れない!と言えるほど
素晴らしいタイミングでアンテナ張っておられます。
思い込んだら真っ直ぐな三太郎さん・・素敵でしたね。
次回11月(ってもう今月ですけど・・)、12月のアトリエの会『かどで』にも
ご出演する大忙しの浅野さん。いやぁ~頑張って下さいね!!
そんな浅野さん扮する三太郎さんが思いを寄せるお嬢様は・・・

次に続きます

11/2(金)~11/11(日)まで in 紀伊國屋サザンシアター
by berurinrin | 2007-11-07 08:57 | 文学座観劇感想