文学座付属演劇研究所研修科発表会『山脈』

文学座付属演劇研究所研修科発表会『山脈』 in 文学座アトリエ(10/6)

作   木下順二
演出 岩村久雄

戦争末期、夫の友人の山田浩介さんに付き添われ、田舎に疎開してきたとし子さんと
義母・たまさん。とし子さんの夫は出兵中です。
家庭を持つ浩介さんととし子さんは、互いに惹かれ合っていますが、誰にも云えず
その想いは、静かに深まっていました。
東京にいた父と夫の戦死の連絡を受けて田舎の暮らしにも慣れてきたとし子さんの
元に山田さんが現れます。ついに山田さんにも徴集令状が届き、出兵することに
とし子さんは、ついに抑えていた気持ちを・・・

休憩2回3時間越す大作です。
そして時代は戦争末期から終戦にかけてのお話しです。
都会では戦火に焼かれて厳しい日常を強いられています。
疎開先の田舎では、戦争とは無縁の静かな日々を送ってはいますが・・
その中にも戦争の影は確かに広がり、毎日のように男性達は出兵していきます。
何か大きな緊張感で過す毎日・・
そして残された女性たちと老人達の殺伐とした空気感とか
メッセージ性の高い、膨大な台詞の量の迫力に感動しました。
愛する人と一瞬でも長く居たい為に、全てを捨てて突っ走った・とし子さん。
彼女の生き方の激しさ、彼ら研修生達のいっぱいいっぱいな思いが
全てを失っても、ふらふらになっても、その先はわからなくても
見たい情景・・でも近くに行けば行くほど遠くに行ってしまう山脈(やまなみ)を追う
主人公の姿と、リンクしてしまって胸がキュンとなってしまいました。

終演後、後ろの席で温かく優しい眼差しでご覧になっておられてたのは
寺田路恵さん・・すっごく、すっごく綺麗でした。
あんまり美しかったので書いてしまいました(照~)

実は、芝居を観る前に劇団の近くの超・有名な美味しいカレー屋さんで
お友達と食事をしていたら、爽やかな風を感じて~っと
偶然にも浅野雅博さんが、ふらっと入ってきてカウンターへ

浅野さん「マスターいつもの」(そんなこと言ってません)
マスター「おお、がってんしょうちのすけ」(決して言ってません、マスターって誰?って)

あんまり美味しそうにカレーを召し上がっている姿をみて
・・ぱくぱくぱくぱく・・と、食べてる男の人の後姿って、かっこいいっすね♪もちろん正面も!!
プライベートだし、そっとお声も掛けずに帰ろうと思いましたが
あんまり美味しそうに(x2)食べてる姿に、ついちょっかいを出して
ウケ狙いで(笑)お持ち帰り用のカレーを差し入れてしまいました。
リンクさせて頂いてる浅野さんのブログにネタにして頂いたので、ネタ返しさせて頂きました(笑)
そんな面白くて、カッコよくって、カレー好きな(余計でした)
浅野さんは『殿様と私』のお稽古真っ最中。頑張って下さいね!!
またご出演した舞台『エンジェル・アイズ』が10/2日(金)22:25~ 
NHK教育テレビ「芸術劇場」で放映されます。
ぜひお見逃し無く~!!!

10/5(木)~10/7(日) in 文学座アトリエ
by berurinrin | 2007-10-09 08:56 | 文学座観劇感想