らくだ工務店第13回公演『戦争にはいきたくない』

らくだ工務店第13回公演『戦争にはいきたくない』 in 下北沢「劇」小劇場(9/16)

作・演出 石曽根有也

足立区のネジ工場「稲川製作所」が舞台です。
事務方を今まで取り纏めていた稲川社長(林和義さん)の奥さんが倒れ
急遽、姪っ子の川嶋美那子さん(瓜田尚美さん)がアルバイトに
黙々と仕事に励む金子直樹さん(古川悦史さん)、リストラに合って今の職場に就職した事を
家族にいえない日枝正雄さん(工藤潤矢さん)、妻子を国に残し単身で働くレオさん
(高木尚三さん)、みんなの弟分・中村敬太さん(今村裕次郎さん)
それぞれ家庭や自身の悩みを抱えつつも平和な日常を送る工場ですが
彼らの日常に少しづつ変化がやってきます。

いやぁ、すげーすげー作品です。
このすげーの後の形容詞が見つからない位の凄さでした。
「面白かった」の一言じゃ終わらない・・衝撃と勢いがありました。
観れなかった方・・本当に残念・・

このタイトルで町工場??っと、なかなかリンクしずらかったのですが
個人の心の闇の部分との対決・・と、でもいってもいいのでしょうか?!

唐突ですが「なんでも話せる親友がいる」って、
その言葉・・わたし信じてないんです。
何でもなんて、話せないです。
本当に悩んでる事は、どんな親しい友人にも話せないし、話さない。
・・・解決してから話すかな、笑い話になるのなら(笑)
そんな人に話せない、自分にとってのモノスゴイ出来事・・
そのモノスゴイ出来事に、出来ることなら避けたいけど
避けられずに立ち向かうか?どうか?
自分自身の中での葛藤と戦っていませんか?
見えない大きなリュックを背負って、ぱんぱんに詰まった中身がこぼれないように
ちょっと前かがみになりながら、他の人に悟られないように・・
生きていく事はつらいですね。
守らなくてはいけない物が多ければ多いほど・・
そんな、自分の痛い所を振り返させてくれる芝居でした。

ぎらぎらしたチェーンと、時折みせる鋭い眼差しに
彼の生きてきた過去が見え隠れしてしまう寡黙な金子さんを演じるのは
古川悦史さん。
新たな古川さんの一面を見てしまったぁぁ~という感じですが
今回のらくだ工務店や前作のマシュマロ・ウェーブやモダンスイマーズ・・
どのご出演作も、斬新で素晴らしい作品ばかり・・
思わず、無粋ながらも終演後にお会いできた事をイイ事に
ご出演を決められるきっかけを質問をしてしまいました。
決められる時には、台本があるわけではなく、プロットも未完の状態・・
けれどもジャンルに拘らずに芝居を観て、ユニットを信頼して
一緒に作り上げていくと、おっしゃる古川さん。
かっこいいい~
ちょっと役柄を引きずって、ニヒルな感じですが満ち足りた笑顔を見せて下さいました。
きっといつでも、鬼太郎のごとくアンテナを張って
カランコロンと、下駄の音を立てながら新しい出会いを劇場に求めて向う
古川さん・・カッコいいじゃありませんか!!ねぇ(姿は・・あくまで妄想です!!)

最後の最後に出てくるちょっと強面な(笑)青年が、石曽根有也さん。
この作品の作家兼演出家・・そして、この劇団の代表でもあります。
もう一度、石曽根有也さん・・このお名前、ぜひ記憶に留めて下さいませ。
彼の世界・・・すごいです。

当日偶然お会いできたのは、添田園子さん!
とってもセンスの良い方で(総体的に女優さんは、センスが良いです)
いつも素敵なスタイルで「可愛い~!!」と言ってしまいます。
添田さんも、この作品でガツンとやられてしまったようで、興奮されていました(笑)
そんな添田さんといえば、文学座+青年団自主企画交流シリーズ!!
皆様~!!ぜひぜひ応援していきましょう!!

9/11(火)~17(月)まで in 下北沢「劇」小劇場
by berurinrin | 2007-09-24 11:46 | 観劇感想
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