テアトロサンノーブル企画公演vol.1『愛の勝利』

サイスタジオ公演vol.21
テアトロサンノーブル企画公演vol.1『愛の勝利』  in サイスタジオ(7/21)

作   マリヴォー
演出  上村聡史
美術  乗峯雅寛

先代の王位を略奪した父から、引き継いでスパルタの地を治めている
王女レオニード姫(征矢かおるさん)は、正統な王位継承者であるアジス(細貝弘二さん)に
ひょんなことから恋をしてしまいます。
ところがアジスは、哲学者エルモクラート(藤敏也さん)、その妹クレモンティーヌ
山崎美貴さん)の庇護の元で、愛情などはもってのほか、
理性のみが大切と教え込まれていました。
そこで、レオニード姫は、待女コリーヌ(津田真澄さん)共々男性に扮して
エルモラートの屋敷に、恋しいアジスに会いに乗り込んできます。

四隅の集められた真っ赤な薔薇の花びらが
登場人物達によって四方に撒かれ散らばる様が
そのまま彼らの恋模様のように入り乱れていきます。
シンプルなセットに赤い花びら・・・とっても綺麗です☆
そう・・色気のある美術は、やっぱり乗峯さんです♪

輝く女性って素敵ですね~☆彡瞬間瞬間の出会いを愛しむきらきらした瞳・・
体全体から発せられる弾けるエネルギーの熱さ・・でも、セーブできる熟練のしなやかさ
文学座を誇る美しい女優そして同期コンビでもある
征矢かおるさん、山崎美貴さんのユニット第一弾作品が、幕を開けました。

男装の麗人のレオニード姫を演じるのは、少年のような華奢な姿の征矢かおるさん
このレオニード姫。なかなかヒドイ女性で
男装の姿でクレモンティーヌ嬢を誘惑したり、エルモラートを誘惑したり・・
しっかりアジスもゲット☆
わたしからみると「なんじゃこの女(怒)!!」と、言いたくもなりますが
征矢さんが演じると、これがまったく自然なわけで・・憎めなくて、返って可愛さ倍増
世の中ホント不平等(笑)
そんな、レオニード姫に恋をしてしまうのは
これまた髪はぼさぼさメガネを掛けて(笑)の山崎美貴さん扮するクレモンティーヌ嬢
堅い女性のクレモンティーヌ嬢が、レオニード姫に恋していく様・・
理性と愛情に挟まれて・・・いじらしいくらいに可愛かったですね
最後は目がテンになった“おてもやん”風の見事なお化粧まで!
本当に思い出しても・・・(爆)
美貴さんファンには、たまらない姿を惜しむことなく披露して下さってします。
きっとご本人もめちゃめちゃ楽しんでおられる事でしょうね♪

この素敵(笑)なお二方をサポートには、庭師ディマスの加納朋之さん。
もうとっても良い味出されてます「えぇぇ・・・っ?!」と、驚く姿・・・最高です。
胡散臭さも愛すべきキャラクターです。
そして、アジスを演じた細貝弘二さん!
いやぁ~惚れ惚れする位に素敵な・・いよぉ~2枚目!天然系王子さまを演じて
おられます。
細貝ファンの皆様は、必見でしょう!

また、間宮啓行さん、藤敏也さんという個性的で芸達者がしっかり固めておられるので
一見ドタバタ喜劇になりそうなところが、ポップで明るい洒落た作品に仕上がっています。

今回演出をされた、上村さん・・不思議な人です。
アトリエ公演『焼けた花園』や『AWAKE AND SING !』。有志で『裸足
どれも印象的で大好きな作品です。
堅いと思えば、柔らかくて・・温和と思うと手堅くて・・・これからも
観続けたい演出家の一人なのです。

~7/30(月)まで  in サイスタジオ
by berurinrin | 2007-07-23 22:28 | 観劇感想