シンポジウム第二弾『その宇宙からの眺め』2

自ら“喜劇作家”とおっしゃる別役実さんを前に
パネリストの方々が別役作品との出会いをお話し下さいました。
そして、自ら演出をされないことについて

別役さんは、作品を提供されますが
ほとんど演出をされることはありません。
演出をされない事で「昔は自分が思い描いたものと違うとすごく嫌だった」
ところが、40代になると理想と違うのが逆に面白くなってきたそうです。
芝居とは変わるもの・・・変えていくことにより作品も豊かに広がっていく。

作家でもあり、演出をされる青木豪さんも頷きながら
「(自分の思い描いた作品)を誤解されるのは、別だけど
一つの方針、方向性としてなら嫌ではないけど・・
演出をあえてしないことによるストレスはありませんか?」

『カンガルー』という作品で、演出をされた経験があると別役さん。
ところが演出の才能がない!(笑)と悟ったそうです。
そして、故・寺山修司さんから
「演出はしないほうがいい」と、アドバイスされたそうです。
演出をしていると、”ト書き”を書かなくなる・・
ご自身、文系で本を書くタイプ、納得されたそうです。

そんな中「他人に演出をされると気に入らない~!」
だだった子のような竹内銃一郎さんの一言に場内爆笑です。

新しい芝居、劇作家の傾向について、話が進みます。

「戯曲セミナー」で、コントの書き方を指導されてる別役さん。
今の若い人たちは、掛け合い(対話)の文体が非常に上手いそうです。
昔は「対話文体が書けたら一人前」といわれたそうです。
その反面、モノローグが書けない。
昔は、長台詞が多かった・・・
7年ほど前から、大学で教えられてる竹内さんも頷かれて
「当時は、普段でもしつこく会話していた」
「携帯電話やメールの普及によって、会話が短くなったのでしょう。
長い台詞は、言葉自身に意味は無く、語る人となりが伝わって来る。」
日頃の会話を思い出してひたすら・・・・う~納得です。
青木さんもご自身を「モノローグが書けない世代」とおっしゃいます。
そして、今の若い人たちの肉体的な変化にも・・
堅い物を食べなくなったせいか、顎などの骨格に変化が現れて
今の20代の若者が、台詞をしゃべることが出来なくなってきている・・
「・・・。」

今後の別役さん

安定を好まない別役さんは、65歳で出家される予定だったと
ドッキリ発言をされました。
定年というか、仕事がなくなった男は出家するのが理想だそうです。
「出家と同時に籍(無理ですが)も抜いて欲しい」(笑)

ここで『犬も西むきゃ尾は東』の演出をされた藤原新平さんが客席から
お出ましになりました。
文学座・他の劇団を含めて30数本の別役作品の演出を手掛けられた藤原さん。
奇跡に近かったとおっしゃるなかでも、文学座・アトリエの空間・役者・スタッフの
力が、後押ししてくれたと、改めて『犬・・』で理解できたそうです。

2.3本新作予定がある別役さん。
今後も精力的に元気に作品世界を描き続けて頂きたいです。
最後に、別役さんの功績と感謝をたたえる為に、感謝状の贈呈式があり
また今年古希を迎えられた別役さんに、ケーキが~☆彡
真っ直ぐ姿勢を正して受け取る別役さんの姿・・素敵でした。
作品はシニカルなものが多いですが、別役さんという人となりの姿に
魅力を感じてしまいました。
この人の宇宙なら、入り込んでみても後悔はないです。
でも、ちょっと怖いけど(笑)
・・っと、充実した2時間のシンポジウムは終了しました。

これで、わたしの別役作品の感想も終わりです。
長かったアトリエ通いも終わりました。ちょっと寂しい・・気も・・
とはいうものの『数字・・』の交流会に行きそびれまして
精勤賞狙いは、残念な結果に(><)
精勤賞が取れたら、ご褒美にケーキを食べさせて!!とおねだりしたかったです(笑)
やっぱり食べ物に一番弱かったぁ

それにしても今回の企画に携わった皆様、本当にお疲れさまでした~☆彡
とってもとっても充実した日々を過せることが出来ました。
そして今回この整理券の為に、早くからアトリエの前で準備されたスタッフの皆様
改めて感謝です・・・
もっと良い言葉で締めくくりたいと思いつつ言葉足らずですみませんm(_ _)m
by berurinrin | 2007-07-16 11:48 | イベント
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